JIS A 1101:2020 コンクリートのスランプ試験方法 | ページ 2

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A 1101 : 2020
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS A 1101 ISO 1920-2:2016,(MOD)
a) ISの b) 対応国際 c) 箇条ご e) ISと対応国際規格
d) ISと対応国際規格との技術的差異の内容及
箇条 規格の対 との評 び理由 との技術的差異に
番号 応する箇 価 対する今後の対策
条番号
1 1 一致 − −
4.1 変更 JISでは,40 mmを超える粗骨材を用いたコンク
国内の実情に合わせて
リートの場合には,40 mmを超える粗骨材は除去
の変更で,対応国際規格
する。ISO規格では,骨材最大寸法が40 mmを の変更の予定はない。
超えるときは適用できない。
これまでの試験データの蓄積等もあるため,従来
の表現とする。
削除 ISO規格では,気泡コンクリート,細骨材を含ま
国内の実情に合わせて
ないコンクリートに適用できない。 の削除で,対応国際規格
の変更の予定はない。
これまでの試験データの蓄積等もあるため,追加
は行わない。
4.3.1 削除 ISO規格では,スランプ10 mm210 mmの範囲 国内の実情に合わせて
の削除で,対応国際規格
のコンクリートに適用する。コーンを抜いたとき
1分以上変化するときは別の試験を行う。 の変更の予定はない。
これまでの試験データの蓄積等もあるため,追加
は行わない。
2 2 − − −
3 3 変更 JISでは,JIS A 0203を引用した。 実質的な差異はない
4.1 4.3.2.1 変更 スランプコーンの規定 国内の実情に合わせて
寸法誤差−JIS : 規定なし の変更で,対応国際規格
ISO規格 : ±2 mm の変更の予定はない。ま
厚さ−JIS : 5 mm以上 た,技術的な差異は小さ
ISO規格 : 1.5 mmより薄くないもの い。
取っ手位置−JIS : 高さの約2/3の位置
ISO規格 : 高さの2/3の位置
押さえ−JIS : 押さえ
ISO規格 : 下部には固定用締め具又は踏
み板
これまで国内で使用されてきたスランプコーン
の経緯を踏まえた国内の実情に合わせて変更と
する。ただし,実質的な差異はない。
削除 ISO規格では,スランプコーンの寸法及び状態が
国内の実情に合わせて
許容範囲であることを毎年確認する。 の削除で,対応国際規格
の変更の予定はない。
国内のこれまでの実情を踏まえて削除とする。

――――― [JIS A 1101 pdf 6] ―――――

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A 1101 : 2020
a) ISの b) 対応国際 c) 箇条ご e) ISと対応国際規格
d) ISと対応国際規格との技術的差異の内容及
箇条 規格の対 との評 び理由 との技術的差異に
番号 応する箇 価 対する今後の対策
条番号
4.2 4.3.2.2 変更 突き棒の規定 これまで国内で使用さ
寸法−JIS : 直径16 mm,長さ500 mm600 mm れてきた突き棒の経緯
ISO規格 : 16 mm±1 mm×600 mm±5 mm を踏まえた国内の実情
材質−JIS : 鋼などの金属製丸棒 に合わせての変更で,対
ISO規格 : 鋼製 応国際規格の変更の予
ISO規格では,円形断面,真直,端部丸。 定はない。
プラスチック製のさや(鞘)管を装着可能で1 000
mmを超えない。
これまで国内で使用されてきた突き棒の経緯を
踏まえた国内の実情に合わせての変更とする。
4.3 4.3.2.5 追加 JISでは,取っ手を付ける場合には,スランプの
国内の実情に合わせて
測定の障害にならない位置に取り付ける。 の追加で,対応国際規格
の変更の予定はない。ま
た,技術的な差異は小さ
い。
5 4.2 追加 JISでは,JIS A 1115及びJIS A 1138を追加。コンクリートの作り方
の規格が分離している
我が国では,コンクリートの作製から試験までが
一体規格となったISO規格と異なり,JIS A 1138
我が国の実情に合わせ
ての追加で,対応国際規
(試験室におけるコンクリートの作り方)が分離
しているため追加している。 格の変更の予定はない。
6 b) 4.3.3 変更 詰め方 国内の実情に合わせて
JIS : ほぼ等しい量の3層に分けて詰める。 の変更で,対応国際規格
ISO規格 : 突いた後にほぼ1/3ずつの高さになる
の変更の予定はない。ま
ように詰める。 た,技術的な差異は小さ
い。
表現に若干の変更があるものの,実質的な差異は
ない。
変更 突き入れ 国内の実情に合わせて
JIS : 前層にほぼ達する程度。偏りがないように
の変更で,対応国際規格
一様に突く。 の変更の予定はない。ま
ISO規格 : 下の層に貫通する程度。各層の断面内
た,技術的な差異は小さ
を一様に突く。 い。
表現に若干の変更があるものの,実質的な差異は
ない。
6 c) 4.3.3 変更 スランプコーンの引き上げ時間 これまでの試験データ
JIS : 2秒3秒 の蓄積等,国内の実情に
ISO規格 : 3.5秒±1.5秒 合わせての変更で,対応
国際規格の変更の予定
これまでの試験データの蓄積等もあるため,従来
の引き上げ時間とする。 はない。
変更 測定位置 国内の実情に合わせて
JIS : 中央部 の変更で,対応国際規格
の変更の予定はない。
ISO規格 : 最高点。ただし,national annexで中央
部又は平均高さの測定を規定している場合
を除く。
これまでの試験データの蓄積等もあるため,従来
の測定位置とする。ただし,中央部での測定も許
容されているため,実質的な差異はそれほど大き
くはない。

――――― [JIS A 1101 pdf 7] ―――――

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A 1101 : 2020
a) ISの b) 対応国際 c) 箇条ご e) ISと対応国際規格
d) ISと対応国際規格との技術的差異の内容及
箇条 規格の対 との評 び理由 との技術的差異に
番号 応する箇 価 対する今後の対策
条番号
6 c) 4.3.4 削除 ISO規格では,2回の連続した試験で,形が不均
国内の実情に合わせて
の削除で,対応国際規格
衡の場合,そのコンクリートは,プラスティシテ
の変更の予定はない。ま
ィー及び粘性を欠いており,無効であると記録す
る。 た,技術的な差異は小さ
い。
不適合規定は技術的に常識的な内容と判断でき,
実質的な差異はない。
4.3.3 一致 − −
7 4.3.4 変更 結果 国内の実情に合わせて
JIS : 0.5 cm単位で表示 の変更で,対応国際規格
ISO規格 : 10 mmまでミリメートルで表示。ただの変更の予定はない。ま
し,national annexで至近の5 mmの測定を
た,技術的な差異は小さ
規定している場合を除く。 い。
これまでの試験データの蓄積等もあるため,従来
の結果表示とする。ただし,実質的な差異はない。
8 4.3.5 変更 報告 国内の実情に合わせて
JIS : 試験年月日,バッチ番号又は運搬車番号,粗
の追加で,対応国際規格
骨材の最大寸法,スランプの4項目。必要の変更の予定はない。ま
た,技術的な差異は小さ
に応じて天候,気温又は試験室の温度,突
き回数の3項目を追加記載。 い。
ISO規格 : スランプ,形の不均衡の有無,試料の
識別,試験日時の4項目。ほかに共通報告
内容として9項目。
国内の実情に合わせて項目を変更している。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 一致 : 技術的差異がない。
− 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。

――――― [JIS A 1101 pdf 8] ―――――

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A 1101 : 2020
附属書JB
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 1101:2020) 旧規格(JIS A 1101:2014) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
1 適用範 1. 適用範
この規格は,コンクリートのスランプ試験方法 備考1.の内容は要求事項のため本文に記
この規格は,コンクリートのスランプ試験につ
囲 囲
について規定する。ただし,粗骨材の最大寸法 いて規定する。 載することとした。
が40 mmを超えるコンクリートの場合には,40 備考1. 粗骨材の最大寸法が40 mmを超える
mmを超える粗骨材を除去する。 コンクリートの場合には,40 mmを超
える粗骨材を除去する。
2 引用規 JIS A 0203 コンクリート用語 2. 引用規 − “3 用語及び定義”を追加したことに
格 格 よって,JIS A 0203を追加した。
3 用語及 この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A − − “3 用語及び定義”を追加した。
び定義 0203による。
4 試験器 3. 試験器
スランプコーンは,セメントペーストに容易に スランプコーンは,図1のように上端内径100 JIS Z 8301“規格票の様式及び作成方法”
具 具
侵されず,試験時に変形しない金属製とする。 mm,下端内径200 mm,高さ300 mm及び厚さ5 の改正に伴い,注に,要求事項,推奨事
4.1 スラ スランプコーンの寸法は,図1のように上端内3.1 スラ mm以上の金属製(1)とし,適切な位置に押さえ項及び許容事項を含めてはならないこ
ンプコー 径100 mm,下端内径200 mm,高さ300 mm及 ンプコー と取っ手(2)を付ける。 とから,注を本文(規定)に移動した。
ン び厚さ5 mm以上とし,適切な位置に押さえ及 ン 注(1) セメントペーストに容易に侵されない
び取っ手を付ける。取っ手は,高さの約2/3の位 もので,試験時に変形しないもの。
置に取り付ける。 (2) 高さの約2/3の所。
4 試験器 3. 試験器
平板は,十分な水密性及び剛性をもつ鋼などの − 平板については旧規格の5.(試験)の中
具 具
金属製とし,表面が平滑なもの。その大きさは で規定していたが,平板は試験器具のた
4.3 平板 スランプ試験ができる余裕をもった寸法とす め,この規格では新たに4.3として規定
る。取っ手を付ける場合には,スランプの測定 した。
の障害にならない位置に取り付ける。
A11 01 : 2
020
3

――――― [JIS A 1101 pdf 9] ―――――

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A 1101 : 2020
A1
3
現行規格(JIS A 1101:2020) 旧規格(JIS A 1101:2014) 改正理由
1
箇条番号 内容 箇条番号 内容
01
及び題名 及び題名
: 2
6 試験方 5. 試験
スランプコーンは使用前に汚れ,きず及びへこ スランプコーン(3)は,水平に設置した剛で水密
JIS Z 8301の改正に伴い,注に,要求事
020
法 a)
(凹)みがないことを目視によって確認する。 性があり平滑な平板(3),(4)上に置いて押さえ,
項,推奨事項及び許容事項を含めてはな
a) スランプコーンの内面及び平板の上面は,あら らないことから,注(3)を本文(規定)に
注(3) スランプコーンの内面と平板の上面は,
かじめ湿布などで拭いておく。スランプコーン あらかじめ湿布などでふいておく。 移動した。
は,水平に設置した平板上に置く。なお,水平の (4) 平板の水平の確認は,水準器を用いて行
確認は,水準器を用いて行う。 うのが望ましい。
6 試験方 試料はほぼ等しい量の3層に分けて詰める。そ5. 試験 試料はほぼ等しい量の3層に分けて詰める。そ各層の突き方の具体性を示すために,偏
法 a)
の各層は,突き棒でならした後,25回偏りがな りがないように一様に突くとした。
の各層は,突き棒でならした後,25回一様に突
b) いように一様に突く。この割合で突いて材料の く。この割合で突いて材料の分離を生じるおそ
分離を生じるおそれのあるときは,分離を生じ れのあるときは,分離を生じない程度に突き数
ない程度に突き数を減らす。各層を突く際の突 を減らす。各層を突く際の突き棒の突き入れ深
き棒の突き入れ深さは,その前層にほぼ達する さは,その前層にほぼ達する程度とする。
程度とする。
6 試験方 5. 試験
スランプコーンに詰めたコンクリートの上面を スランプ測定のコンクリートの試料の
スランプコーンに詰めたコンクリートの上面を
法 b)
スランプコーンの上端に合わせてならす。突固 量を一定とするため,説明を追記した。
スランプコーンの上端に合わせてならした後,
c) めによって試料の上面がスランプコーンの上端 このとき,ペーストやモルタル成分の多
直ちにスランプコーンを静かに鉛直に引き上げ
よりも低くなった場合は,少量の同じコンクリ (5),コンクリートの中央部において下がりを0.5
い部分を意図的に追加した場合,スラン
ートの試料を足して上面をならす。その後,平 cm単位で測定し,これをスランプとする。 プの測定値に影響する可能性も否定で
板にこぼれた試料を湿布などで取り除き,直ち きないため,追加する試料は,“同じコン
なお,コンクリートがスランプコーンの中心軸
にスランプコーンを静かに鉛直に引き上げる。 クリートの試料”であることを明示し
に対して偏ったり,くずれたりして,形が不均
スランプコーンを引き上げる時間は,高さ300 た。
衡になった場合は,別の試料によって再試験す
mmで2秒3秒とする。その後,コンクリート る。 また,平板にこぼれた試料の有無によっ
の中央部において下がりを0.5 cm単位で測定 注(5) スランプコーンを引き上げる時間は,高
て測定値が変わるため,湿布などで取り
し,これをスランプとして記録する。 さ30 cmで23秒とする。 除く具体的な内容を追記した。
なお,コンクリートがスランプコーンの中心軸 さらに,一般コンクリートのスランプ測
に対して偏ったり,くずれたりして,形が不均 定の標準として,スランプコーンの引き
衡になった場合は,別の試料を用いて再試験す 上げ時間の標準は重要であるため,注か
る。スランプコーンにコンクリートを詰め始め ら本文に移行した。
てからスランプコーンの引き上げ終了までの時
間は,3分以内とする。

――――― [JIS A 1101 pdf 10] ―――――

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JIS A 1101:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1920-2:2016(MOD)

JIS A 1101:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1101:2020の関連規格と引用規格一覧