JIS A 1116:2019 フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法)

JIS A 1116:2019 規格概要

この規格 A1116は、フレッシュコンクリートの単位容積質量及び空気量を質量によって求める試験方法について規定。

JISA1116 規格全文情報

規格番号
JIS A1116 
規格名称
フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法)
規格名称英語訳
Method of test for unit mass and air content of fresh concrete by mass method
制定年月日
1952年12月11日
最新改正日
2019年6月28日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1920-2:2016(MOD)
国際規格分類

ICS

91.100.30
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
改訂:履歴
1952-12-11 制定日, 1955-12-07 確認日, 1958-12-07 確認日, 1962-03-05 確認日, 1965-03-01 確認日, 1968-10-07 確認日, 1973-03-01 確認日, 1975-02-10 改正日, 1978-02-28 確認日, 1983-07-01 確認日, 1989-04-01 確認日, 1995-03-01 確認日, 1998-07-06 改正日, 2005-05-19 改正日, 2011-12-02 確認日, 2014-02-25 改正日, 2019-06-28 改正
ページ
JIS A 1116:2019 PDF [12]
                                                                                   A 1116 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 試験用器具・・・・[1]
  •  4 試料・・・・[2]
  •  5 試験方法・・・・[2]
  •  5.1 突き棒で締め固める場合・・・・[2]
  •  5.2 振動機で締め固める場合・・・・[2]
  •  6 結果の計算・・・・[3]
  •  6.1 単位容積質量・・・・[3]
  •  6.2 空気量・・・・[3]
  •  7 報告・・・・[3]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[5]
  •  附属書JB(参考)技術上重要な改正に関する新旧対照表・・・・[9]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 1116 pdf 1] ―――――

A 1116 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本
コンクリート工学会(JCI)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,国土交通大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS A 1116:2014は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。国土交通大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 1116 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 1116 : 2019

フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法)

Method of test for unit mass and air content of fresh concrete by mass method

序文

  この規格は,2016年に第2版として発行されたISO 1920-2を基に,対応国際規格を翻訳し,技術的内
容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)で,対応国際規格には規定されていない規定項目(空気量を質量によ
って求める試験方法)を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。技術上重要な改正に関する新旧対照表を,附属書
JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,フレッシュコンクリートの単位容積質量及び空気量を質量によって求める試験方法につい
て規定する。この試験方法は,粗骨材の最大寸法が40 mm以下のコンクリートを対象とし,人工軽量骨材
のような多孔質の骨材を用いたコンクリートに対しても適用できる。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 1920-2:2016,Testing of concrete−Part 2: Properties of fresh concrete(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1115 フレッシュコンクリートの試料採取方法
注記 対応国際規格 : ISO 1920-1,Testing of concrete−Part 1: Sampling of fresh concrete(MOD)
JIS A 1128 フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法−空気室圧力方法
JIS A 1138 試験室におけるコンクリートの作り方
JIS A 8610 建設用機械及び装置−コンクリート内部振動機

3 試験用器具

3.1   容器 容器は,次による。
a) 容器は,金属製の円筒状のものとし,水密で十分強固なものとする。

――――― [JIS A 1116 pdf 3] ―――――

2
A 1116 : 2019
b) 容器の寸法は,粗骨材の最大寸法に応じ,表1を標準とする。空気量をJIS A 1128によって求める場
合には,その試験に用いる容積7 L程度の容器を用いて単位容積質量を求めてよい。この場合のはか
りの目量は,5 g以下とする。
表1−容器の寸法及びはかりの目量
粗骨材の最大寸法 容器の寸法 はかりの目量
cm
mm 内径 内高 g
10以下 14 13 2以下
40以下 24 22 10以下
c) 取扱いに便利なため,取っ手を付けておくのがよい。
d) 容器を満たすのに要する水の質量を正確に量って,容器の容積を算出し,V(m3)とする。水を容器
に満たすには,僅かにあふれるまで入れた後,容器の上に磨きガラス板を載せて余分な水を除く。こ
のとき,ガラス板の裏側に空気の泡が入ってはならない。容器の容積は,容器を満たすのに必要な水
の質量を水の密度で除して求める。
3.2 はかり はかりは,表1に示す目量のものとする。
3.3 突き棒 突き棒は,その先端を半球状とした直径16 mm,長さ500600 mmの鋼又は金属製丸棒と
する。
3.4 振動機 振動機は,JIS A 8610に規定する振動体の呼び径が28 mm程度のものとする。

4 試料

  コンクリートの試料は,JIS A 1115の規定によって採取するか,又はJIS A 1138の規定によって作る。

5 試験方法

5.1 突き棒で締め固める場合

  試験方法は,次による。
a) 試料を容器の約1/3まで入れ,ならした後,突き棒で表2に示す回数だけ均等に突き,突き穴がなく
なり,コンクリートの表面に大きな泡が見えなくなるまで容器の外側を1015回木づち(槌)などで
たたく。ただし,流動性の高いコンクリートの場合には,十分な締固めが得られる範囲で突き数及び
/又はたたく回数を減らしてもよい。次に,容器の約2/3まで試料を入れ,上記と同様な操作を繰り
返す。最後に容器に少しあふれる程度に試料を入れ,同様な操作を繰り返した後,定規で余分な試料
をかき取って平たんにならす。突き棒の突き入れの深さは,その前層にほぼ達する程度とする。
b) 容器の外側に付いたコンクリートを拭い取って,容器中の試料の質量を量り,W(kg)とする。
表2−突き数
容器の内径 突き棒による各層の突き数
cm 回
14 10
24 25

5.2 振動機で締め固める場合

  試験方法は,次による。

――――― [JIS A 1116 pdf 4] ―――――

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A 1116 : 2019
a) 試料を容器の1/2まで入れ,振動機で振動締固めをする。次に,容器からあふれるまで試料を満たし,
上記と同様な振動締固めをする。上層のコンクリートを締め固めるとき,振動機の先端が下層のコン
クリートにほぼ達する程度とする。
b) 振動時間は,コンクリート表面に大きな泡がなくなるのに必要な最小時間とする。締め固めた後は,
コンクリート中に空隙が残らないように振動機をゆっくりと引き抜く。
c) 上層の振動締固めが終わったら,定規で余分な試料をかき取って平たんにならす。
b) 容器の外側に付いたコンクリートを拭い取って,容器中の試料の質量を量り,W(kg)とする。

6 結果の計算

6.1 単位容積質量

  単位容積質量は,次の式によって求める。結果は整数とし,小数点以下1桁目を四捨五入する。
W
M
V
ここに, M : コンクリートの単位容積質量(kg/m3)

6.2 空気量

  空気量は,次の式によって求める。結果は小数点以下1桁とし,小数点以下2桁目を四捨五入する。
T M
A 100
T
ここに, A : コンクリート中の空気量(%)
T : 空気を全く含まないものとして計算したコンクリートの単位
容積質量(kg/m3)1)
すなわち,
M1
T
V1
ここに, M1 : 1 m3当たりのコンクリートの各材料の質量の合計(kg)
V1 : 1 m3当たりのコンクリートの各材料の絶対容積2)の合計(m3)
注1) 空気を全く含まないものとして計算によって求めるコンクリートの単位容積質量(T)は,セメ
ント及び骨材の密度によって大きく影響を受け,空気量に誤差を生じるものとなりやすいので,
これらの密度は,同一ロットの材料について試験で求めた値を用いる。
2) コンクリートの各材料の絶対容積(m3)とは,各材料の質量(kg)を,それぞれの密度(g/cm3)
の1 000倍の値で除したものである。

7 報告

  報告は,次の事項について行う。
a) 必ず報告する事項
1) 単位容積質量(kg/m3)
2) 空気量(%)
b) 必要に応じて報告する事項
1) コンクリートの配合
2) スランプ又はスランプフロー(cm)
3) 締固め方法

――――― [JIS A 1116 pdf 5] ―――――

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