JIS A 1118:2017 フレッシュコンクリートの空気量の容積による試験方法(容積方法) | ページ 2

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c) 全部の骨材を容器に入れた後,水面の泡を全て取り去り,容器のフランジと蓋のフランジとの間にゴ
ムパッキンを入れ,漏水しないように蓋と容器とを締め具を用いて締め付ける。
d) 箇条7のd) f)に規定する操作を行う。
e) 骨材修正係数(G)は,次の式によって算出する。結果は四捨五入によって小数点以下1桁に丸める。
Va 1
G .102
V 10
ここに, G : 骨材修正係数(コンクリートの容積に対する骨材の質量分率)
(%)
Va : 容器を転がした後,下がった水面を標線に一致させるために
用いた水の全量(mL)[図3のc)及びd) 参照]
V : かきならし定規の下端面から下の容器の容積(L)
注記 この骨材修正係数(G)は,コンクリートの空気量を測定している間における骨材粒の吸水
が試験結果に及ぼす影響を補正するためのものである。

7 コンクリートの空気量の測定

  コンクリートの空気量の測定は,次のとおり行う。
a) 試料を箇条5によって求めた容積(V)の約1/3まで入れ,ならした後,容器の底を突かないように突
き棒で25回均等に突く。突き穴がなくなり,コンクリートの表面に大きな泡が見えなくなるようにす
るため,容器の側面を1015回木づち(槌)などでたたく。
次に,試料を容積(V)の約2/3まで入れ,前回と同様な操作を行う。最後に容器中のコンクリート
の全量が箇条5によって求めた容積(V)より少し多くなる程度に試料を入れ,同様の操作を行った
後,容器のフランジを水平に据え,金属製のかきならし定規でかきとって平たんにならす。突き棒で
締め固める場合は,突き棒の突き入れ深さは,ほぼ各層の厚さとする。振動機で締め固める場合は,
JIS A 1116の5.2(振動機で締め固める場合)によって行う。
なお,内部振動機の大きさは,容器の容積に比べて大きすぎるものであってはならない。
b) コンクリートの表面を乱さないようにしながら,漏斗及び散水管を用いて容器のフランジのやや下方
まで静かに水を入れる。
なお,試験に用いる水の温度は,コンクリートの温度に対して±3 ℃以内でなければならない。
c) 容器のフランジと蓋のフランジとの間にゴムパッキンを入れ,漏水しないように蓋と容器とを締め具
を用いて締め付ける。
d) 容器にb)で用いたものと同じ温度の水を満たして木づち(槌)で蓋を軽くたたき,蓋の内面に付着し
ている泡を追い出す。その後,蓋の上縁が水平となるように装置を据え付けて,図3 a) に示すように
水面を蓋の標線と一致させる。
e) キャップを締め付けた後,コンクリートと水とをかき混ぜてコンクリート中の空気を追い出すため,
図4に示すような方法によって容器を激しく転がす3)。約20回転がしてから,容器を立て,空気の泡
を消すために側面を木づち(槌)で激しくたたく。キャップを外して蓋の上縁を正しく水平に据え付
ける。次に,図3 d) に示すメスシリンダーなどの正しく計量できる容器に入れた水4)を加えて,水面
を標線に一致させる。
注3) この操作は,機械装置で行ってもよい。
4) 空気が消えにくく注水しにくい場合は,アルコール及び消泡剤を用いるとよい。
f) 水面に出てくる泡がなくなり,容器を転がしても水面の高さが変化しなくなるまでe)の操作を繰り返

――――― [JIS A 1118 pdf 6] ―――――

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す。容器を転がした後水面を標線と一致させるために追加する水量が,容器の容積(V)の0.05 %以
内となれば,この操作をやめてよい。
g) )の操作の完了までに要した注水量(Va)を,1 mLの桁まで求める。
図3−空気量測定方法
図4−空気の追い出し方法の例

8 計算

  コンクリートの空気量(A)は,次の式によって算出する。結果は四捨五入によって小数点以下1桁に
丸める。
なお,普通の骨材を用いた場合は,骨材修正係数(G)の測定を省略してもよい。
Vb 1
A .102 G
V 10
ここに, A : コンクリートの空気量(%)
Vb : 容器を転がした後,下がった水面を標線に一致させるために
用いた水の全容量(mL)[図3のc)及びd) 参照]
V : かきならし定規の下端面から下の容器の容積(L)
G : 骨材修正係数(%)

――――― [JIS A 1118 pdf 7] ―――――

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9 報告

  報告は,次による。
a) 必ず報告する事項
1) 空気量(%)
2) コンクリートの配合
3) スランプ又はスランプフロー(cm)
4) 締固め方法
b) 必要に応じて報告する事項
1) 混和剤の種類
2) コンクリートの温度(℃)
3) 骨材修正係数
4) ウェットスクリーニングの有無

――――― [JIS A 1118 pdf 8] ―――――

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附属書A
(参考)
技術上重要な改正に関する新旧対照表
現行規格(JIS A 1118:2017) 旧規格(JIS A 1118:2011) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
1 適用範囲 粗骨材の最大寸法50 mmが,JIS A 5308
1 適用範囲 この規格は,フレッシュコンクリートの空気
この規格は,フレッシュコンクリートの空気
量を容積によって求める試験方法について規 (レディーミクストコンクリート)の附
量を容積によって求める試験方法について規
定する。 定する。 属書A(レディーミクストコンクリート
この規格は,粗骨材の最大寸法が40 mm以下 この規格は,粗骨材の最大寸法が50 mm以下用骨材)及びJIS A 5005(コンクリート用
の場合を対象とする。粗骨材の最大寸法が40 の場合を対象とする。粗骨材の最大寸法が50
砕石及び砕砂)にないこと,並びに他の
mmを超える場合には,ウェットスクリーニ mmを超える場合には,ウェットスクリーニ 空気量試験方法であるJIS A 1128(フレッ
ングした40 mm以下の試料を用いて測定し, シュコンクリートの空気量の圧力による
ングした試料を用いて測定し,計算によって
計算によって求めるとよい。 求めるとよい。 試験方法−空気室圧力方法)の適用範囲
この規格は,人工軽量骨材コンクリートのよ に規定する最大寸法40 mm以下に合わせ
この規格は,人工軽量骨材コンクリートのよ
うな多孔質の骨材を用いたコンクリートに対 て改正した。
うな多孔質の骨材を用いたコンクリートに対
しても適用できる。 しても適用できる。
7 コンクリ 7 コンクリ d)“空気量 mL”を“注水量[(Va)又は
ートの空気 ートの空気 (Vb)]”に修正。
量の測定 量の測定方
法 c) 及びd) の水(Va)の矢印を両側に付け
図3−空気量測定方法 た。
図3−空気量測定方法
9 報告 b) 必要に応じて報告する事項 9 報告 b) 必要に応じて報告する事項 必要に応じて報告する事項に“骨材修正
1) 混和剤の種類 1) 混和剤の種類 係数”及び“ウェットスクリーニングの
2) コンクリートの温度(℃) 2) コンクリートの温度(℃) 有無”を追加した。
3) 骨材修正係数
4) ウェットスクリーニングの有無
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JIS A 1118:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1118:2017の関連規格と引用規格一覧