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図3−有効厚さ
10 試験方法
試験方法は,次による。
a) 供試体の欠陥の有無を目視によって観察し,欠陥が認められた場合は,その内容を記録する。
b) 供試体の載荷面の平面度を確かめた後,中心軸方向に荷重を加えて圧縮する。
c) 荷重を加える方法は,JIS A 1108の5.(試験方法)による。
d) 供試体が破壊するまでに試験機が示す最大荷重を有効数字3桁まで読み取る。
e) 最大荷重を箇条9 b) で求めた供試体の断面積で除した値を,圧縮強度とする。
f) 圧縮強度は,四捨五入によって有効数字3桁に丸める。
11 報告
報告は,次の事項について行う。
a) 必ず報告する事項
1) 供試体の識別番号
2) 供試体の外径の平均値(mm)
3) 供試体の有効厚さの平均値(mm)
4) 最大荷重(N)
5) 圧縮強度(N/mm2)
b) 必要に応じて報告する事項
1) 圧縮強度試験年月日
2) 供試体の成形年月日
3) 遠心力成形条件(遠心力締固めにおける標準重力加速度に対する遠心力の比,型枠の回転速度及び
回転時間)
なお,標準重力加速度に対する遠心力の比は,次の式によって算出する。
2π 2
4 r n
f
gn
ここに, f : 標準重力加速度(gn)に対する遠心力の比
r : 厚さ(表1参照)の1/2の点と回転中心とを結ぶ距離(m)
π : 円周率
n : 型枠の回転速度(s−1)
gn : 標準重力加速度(=9.806 65 m/s2)
4) 圧縮強度試験時の材齢
――――― [JIS A 1136 pdf 6] ―――――
5
A 1136 : 2018
5) 試験を行うまでの養生方法及び養生履歴
6) 供試体の断面積(mm2)
7) 供試体の破壊状況
8) 供試体の欠陥の有無及びその内容
――――― [JIS A 1136 pdf 7] ―――――
6
A 1136 : 2018
A1
3
附属書A
1 3
(参考)
6 : 2
技術上重要な改正に関する新旧対照表
018
現行規格(JIS A 1136:2018) 旧規格(JIS A 1136:1993) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
4. 供試体 供試体の数は,JIS A 1132による。 ・ 現行規格JIS A 1132において,供試体の
の数 数は規定されていないため,旧規格4.を
削除した。
・ JIS A 1108など,関連する他の強度試験方
法と同様に,供試体の数を規定しない。
6 遠心力 遠心力成形機は,次による。 6. 遠心力 遠心力成形機は,次のとおりとする。 ・ 金属製車輪でなくとも,適切な遠心力成
成形機 a) 遠心力成形機は,図2に示すように2軸 成形機 (1) 遠心力成形機は,図2に示すように,2 形が可能であるものとし,車輪の材質を
の車輪の上に型枠を載せ回転させる構造 軸の金属製車輪の上に型枠を載せ回転さ 規定しない。
とし,回転中の型枠に有害な動揺及び振 せる構造とし,回転中に型枠に有害な動
動が生じないものとする。 揺や振動を与えてはならない。
図2 遠心力成形機
図2−遠心力成形機の例
――――― [JIS A 1136 pdf 8] ―――――
7
A 1136 : 2018
現行規格(JIS A 1136:2018) 旧規格(JIS A 1136:1993) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
7 供試体 c) 締固めが終わったら,遠心力成形機の回7. 供試体 ・ 現状,旧規格(b)の方法は安全の面から行
(3) 締固めが終わったら,次のいずれかの方
の成形 転を止め,直ちに型枠を傾け,成形中にの成形 法によって成形中に搾り出されたスラリ われていないため,削除した。
搾り出されたスラリーを十分に排除す ーを十分に排除しなければならない。
る。 (a) 遠心力成形機の回転を止め,直ちに型
枠を傾けて排除する。
(b) ゆっくり回転させながら,柔らかいは
けを用いて静かに排除する。
8 型枠の c) 型枠の取外し時期は,成形後16時間以上8. 型枠の ・ JIS A 1132の箇条7 a)型枠の取外し養生
(2) 型枠の取外し時期は,成形後24時間以上
取外し及 3日以内とし,型枠を取り外した材齢,型
取外し及 48時間以内とする(4)。ただし,蒸気養生 の時間(16時間以上3日以内)と整合さ
び養生 枠を取り外すまでの雰囲気温度及び養生び養生 その他の促進養生(5)を行った場合には, せた。
の方法を記録する。ただし,蒸気養生, 早期に型枠を取り外してもよい。 ・ 試験の目的によって,温度などが標準的
その他の促進養生などを行うことによっ 注(4) 型枠を取り外すまでの室温を記録 な20±2 ℃と異なる場合もあるので,型
て硬化が速く進んだ場合は,硬化コンク しておかなければならない。 枠を取り外した材齢,取り外すまでの雰
リートに悪影響を及ぼさない範囲で16時 (5) 養生の方法,養生の履歴などを記 囲気温度,養生方法等を記録することと
間より早く型枠を取り外してもよい。 録しておかなければならない。 した。
d) 型枠を取り外した後の養生方法は,JIS A ・ JIS A 1132の箇条7 b)の方法と整合させ
(3) 型枠を取り外した後の養生方法は,次の
1132の箇条7 b)による。特に定めた条件 いずれかによる。 た。
がある場合には,その養生方法及び養生 (a) IS A 1132の7.(2)による。 ・ 水中養生のほかに,種々の方法による養
中の温度,湿度などを記録しておく。水 (b) ある養生条件におけるコンクリートの 生が多く行われている。これらの養生条
中にて静置した場合には,水温を記録す 強度を求める場合,供試体は,その養 件も含め,養生方法,養生中の温度,相
る。また,気中にて静置した場合には雰 生条件と同じ状態(5)で養生する。 対湿度なども記録することとした。
囲気温度及び相対湿度を記録する。 ・ 旧規格8.(3)(b)の養生条件は,現行規格箇
条8 d)の養生方法に含まれるため,削除
した。
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――――― [JIS A 1136 pdf 9] ―――――
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現行規格(JIS A 1136:2018) 旧規格(JIS A 1136:1993) 改正理由
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箇条番号 内容 箇条番号 内容
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及び題名 及び題名
: 2
9 準備 b) 供試体の断面積は,次の方法によって算9. 準備 ・ 供試体の実の厚さに対して,圧縮強度に
(2) 供試体の断面積は,次の方法によって算
018
出する。 出する。 寄与する厚さを有効厚さとして区別し
供試体の外径及び有効厚さは,JIS B (a) 供試体の外径及び厚さ(7)は,供試体の た。
7507に規定するノギスを用いて,0.25 mm 両端面において相直交する2方向を, ・ 型枠の精度が現行規格箇条5を満たして
まで測定する。外径は供試体高さの中央 ノギスを用いて0.25 mmまで測定し(8), いれば,外径には大きな寸法差が生じな
で,それぞれ互いに直交する2方向につ それらの平均値を有効数字4けたまで いため,測定位置を中央の1か所とした。
いて測定し,それらの平均値を四捨五入 求め,平均外径D及び平均厚さtとす ・ 箇条6による成形機を用いて,箇条7に
によって小数点以下1桁に丸める。有効 る。 従った適切な成形がなされれば,位置に
厚さは供試体の1端面で,それぞれ互い 注(7) ここでいう厚さは,強度に寄与し よって有効厚さに大きな差が生じないた
に直交する2方向に位置する4か所を測 ない内面の分離層を除いたものを め,1端面だけで測定することとした。
定し,それらの平均値を四捨五入によっ いう。 ・ JIS A 1108などと整合させ,円周率をπ
て小数点以下1桁に丸める。有効厚さは, (8) ノギスは,JIS B 7507による。 で記した。
図3のように圧縮強度に寄与しない内面 (b) 次の式によって供試体の断面積を算出
の分離層2)を除いた厚さとする。外径の し,有効数字3けたに丸める。
平均値及び有効厚さの平均値を用い,次 A=3.14 (D−t)
の式によって供試体の断面積を算出し, ここに,A= 供試体の断面積(cm2)
四捨五入によって整数に丸める。 {mm2}
注2) 分離層とは,成形終了時に取りき D= 供試体の平均外径(cm)
れなかったスラリー層である。 {mm}
A=π×(D−t)×t t= 供試体の平均厚さ(cm)
ここに,A : 供試体の断面積(mm2) {mm}
π : 円周率
D : 供試体の外径の平均値
(mm)
t : 供試体の有効厚さの平均
値(mm)
図3−有効厚さ
――――― [JIS A 1136 pdf 10] ―――――
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JIS A 1136:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 1136:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1108:2018
- コンクリートの圧縮強度試験方法
- JISA1115:2020
- フレッシュコンクリートの試料採取方法
- JISA1132:2020
- コンクリートの強度試験用供試体の作り方
- JISA1138:2018
- 試験室におけるコンクリートの作り方
- JISB7507:2016
- ノギス