JIS A 1146:2017 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法) | ページ 2

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端が5 mm入る程度に,供試体1体当たり各層につき約15回突く。ただし,モルタルが分離するおそれが
ある場合は,突き数を減らす。特にゲージプラグの周囲は,スページング5)などを行い,十分にモルタル
がいきわたるようにする。次にモルタルを型枠の上端より約5 mm盛り上がるように詰め,前と同様に突
き棒を用いて突き,最後に供試体をいためないように余盛部分を注意して削り取り,上面を平滑にする。
注5) スページングとは,モルタルと型枠との接着面に板状のこてなどを押し込み,上下にゆすりな
がら引き上げる作業をいう。

8 初期養生

  練混ぜから24±2時間までは,型枠ごと湿気箱に入れて極力乾燥しないように,モルタル表面に触れな
いようにぬれ布などで覆い,初期養生を行う。

9 脱型

  初期養生完了後,脱型を行う。このとき供試体が乾燥しないように注意しながら,供試体に番号及び測
定時の上下,測定時の方向を示す記号を明記する。

10 初期値のとり方

  脱型及び記号の明記後直ちに,供試体が乾燥しないように注意しながら,長さ変化測定の初期値を測定
する。測定方法は,箇条12による。

11 貯蔵及び測定

  供試体は,貯蔵容器に貯蔵する。この場合,相対湿度95 %以上を確保するための手段として,供試体の
表面を,流れない程度に水分が常に保たれている吸取紙又はぬれ布で覆うのが望ましい。吸取紙又はぬれ
布で覆う場合には,容器はプラスチック製袋でもよく,供試体は立てて配置しなくてもよい。
供試体の表面を吸取紙又はぬれ布で覆わない場合には,容器底面に温度調節をした水を張り,その上に
供試体を直接水が接しないように1本ずつ立てて配置する。
供試体が所定の材齢6)に達したならば供試体を容器ごと貯蔵室又は箱から取り出し,20±3 ℃に16時間
以上保った後容器を開いて,その材齢の長さ変化の測定を行う。測定の間は供試体が乾燥しないようにす
る。測定後は直ちに40±2 ℃,相対湿度95 %以上に戻す。
一つの容器に入れる全ての供試体は,同時に測定ができるように同じ日に作り,同時に容器に入れる。
供試体の測定後,前の期間とは上下逆の位置にして容器の中に置き直す。
注6) 所定の材齢とは,通常,箇条13に規定した材齢の1日前を示す。

12 測定方法

  測定方法は,次による。
a) 長さ変化の測定 測定は,JIS A 1129-3(ダイヤルゲージ方法)による。
測定の際,供試体は常に同じ端を上にし,同じ面を手前にする。ゲージと供試体との位置関係が常
に同一となるようにする。
注記 標準尺測定時にゼロ点調整する方法では,JIS A 1129-3の箇条6(計算)の計算式(Xi1−Xi2)
が直接測定される。
b) 外観観察 長さ変化の測定時に,供試体の反り,ポップアウトなどの変化状態,表面のひび割れ,水

――――― [JIS A 1146 pdf 6] ―――――

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ガラスのゲルなどの浸出物,汚れなどを観察する。

13 測定材齢

  測定の材齢は,脱型時,2週,4週,8週,13週及び26週とする。

14 膨張率の算出

  JIS A 1129-3の箇条6に従って0.001 %まで計算し,この期間における供試体の膨張率として記録する。
なお,基長はゲージプラグ内側端面間の距離とする。
注記 基長は,ゲージプラグ長によって長さが異なるので注意する。

15 精度

  同一バッチから成形した3本の供試体の膨張率の平均を0.001 %まで計算し“平均膨張率”とした場合,
個々の供試体の膨張率が(平均膨張率±0.010 %)の範囲内にあれば,精度は満たされていると考えてよい。
ただし,平均膨張率が0.050 %を超える場合は,個々の供試体の膨張率が平均膨張率の0.8倍から1.2倍の
間にあれば,精度は満たされていると考えてよい。3本とも0.100 %以上の膨張を示したものは,精度は問
わない。
なお,精度の条件が上記のどれにも適合しない場合には,最も伸びなかった1本を除いて,残りの2本
の平均値で判定してよい。

16 骨材のアルカリシリカ反応性の判定

  骨材のアルカリシリカ反応性の判定は,供試体3本の平均膨張率が測定材齢26週で0.100 %未満の場合
は,“無害”とし,0.100 %以上の場合は“無害でない”とする。
なお,測定材齢13週で0.050 %以上の膨張を示した場合は,その時点で,“無害でない”としてもよい。
その場合,測定材齢26週の測定を省略してもよい。測定材齢13週で0.050 %未満のものは,その時点で,
“無害”と判定してはならず,測定材齢26週まで試験を続けた後に判定しなければならない。

17 報告

  報告は,次の事項のうち必要なものを記載する。
a) 骨材の種類,最大寸法,産地及び岩種
b) 試料の採取場所及び採取日
c) セメントの全アルカリ[酸化カリウム(K2O),酸化ナトリウム(Na2O)及び全アルカリ]
d) 湿度95 %以上を確保した手段(吸取紙又はぬれ布による被覆,容器底面の水張りなど)
e) 測定材齢ごとの各供試体の膨張率及びその平均値
f) その他,試験中及び試験後の供試体観察によって発見された重要な事項など
g) 判定結果(無害又は無害でない)
h) 試験実施期間
参考文献 JIS R 5202 セメントの化学分析方法

――――― [JIS A 1146 pdf 7] ―――――

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附属書A
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(参考)
6 : 2
技術上重要な改正に関する新旧対照表
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現行規格(JIS A 1146:2017) 旧規格(JIS A 1146:2007) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
1 適用範囲 後者(モルタルバー法)の判定を優先1 適用範囲 JIS A 1146は,結果を導くための手順を規定した試
JIS A 1145 骨材のアルカリシリカ反応
してよいとの記述を削除した。 験方法を定めたものであり,判定結果の優先性を適
性試験方法(化学法)で“無害でない”
と判定された骨材でもモルタルバー法用範囲に記述していることは,試験方法の信頼性と
で“無害”と判定された場合には,後して誤解を招きかねないため,今回の改正で優先性
者を優先してよい。 に関する記述を削除することとした。
4.1 試料調製 粉砕装置は,粗骨材を約5 mm以下の粒4.1 試料調 製砂機は,粗骨材から細骨材を製造すJIS A 1145の表記と整合させ,粉砕装置という用語
用装置及び器 度に粉砕することができるものとし,整用装置及 ることができるロッドミル,ジョークに統一した。
具 その粉砕装置の具体名を注に記載し び器具 ラッシャ,ディスク形製砂機,ロール
た。 形製砂機などを用いる。
11 貯蔵及び 供試体の表面を,流れない程度に水分11 貯蔵及び 供試体の表面を,流れない程度に水分吸取紙を使用するよう規定していたが,流れない程
測定 が常に保たれている吸取紙又はぬれ布測定 が常に保たれている吸取紙で覆うのが度に水分が常に保たれる状況が確保できるのであ
で覆うのが望ましい。 望ましい。 れば,例えば,ウェスなどの布を用いてもよいため。

JIS A 1146:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 1146:2017の関連規格と引用規格一覧