18
A 1154 : 2020
した水浴を載せたマグネチックスターラー及び回転子を用いて30分間かき混ぜて,塩化物イオンを抽
出する。このとき,(50±1)℃に調整できるホッティングスターラーを用いてかき混ぜてもよい。
d) 510分間保温のまま静置し,粒子を沈降させた後,必要であればガラス漏斗及びろ紙(5種B)を用
いてろ過,又はブフナー漏斗及びろ紙(5種B)を用いて吸引ろ過する。この操作において,適切な
大きさの漏斗とろ紙とを組み合わせるとよい。
e) ろ液を常温まで冷却する。ろ液が常温となるまでは,水分の蒸発を防ぐ。
f) 直ちに塩化物イオンの分析を行う。直後に分析を行えない場合には硝酸(1+6)を加えて中性として,
保存する1)。ろ液は大気と触れると,不溶性の炭酸カルシウムを生成するため,できるだけ短い時間
で分析を行うことが望ましい。
注1) 保存する場合には中性にすると炭酸カルシウムの生成は防げる。
g) ポリプロピレン瓶(500 mLの場合)及び保温容器の一例を図B.1に示す。
単位 mm
図B.1−ポリプロピレン瓶(500 mL)及び保温容器の例
B.6 温水抽出塩化物イオンの定量方法
温水抽出塩化物イオンの定量方法は,箇条8による。
B.7 報告
報告は,箇条14による。
――――― [JIS A 1154 pdf 21] ―――――
19
A 1154 : 2020
参考文献 JIS A 1107 コンクリートからのコアの採取方法及び圧縮強度試験方法
JIS Z 8801-1 試験用ふるい−第1部 : 金属製網ふるい
――――― [JIS A 1154 pdf 22] ―――――
20
A 1154 : 2020
A1
2
附属書C
1 5
(参考)
4 : 2
技術上重要な改正に関する新旧対照表
020
現行規格(JIS A 1154:2020) 旧規格(JIS A 1154:2012) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
3 用語及び 3 用語及び
“硬化コンクリートから硝酸で抽出される “硬化コンクリートから硝酸で抽出さ この規格で用いられている用語“単位容積当た
定義 塩化物イオン”と定義。 定義 れる塩化物イオンの量”と定義。 りの塩化物イオン量”と整合させるため。
3.1 全塩化物 3.1 全塩化
イオン 物イオン
9 塩化物イ 9 塩化物イ
少ない量の塩化物イオンを測定する場合, − 試料溶液の塩化物イオン濃度が低い場合,又は
オン電極を オン電極を
及び電位差滴定量がばらつく場合には,両 空試験において適切に測定できないことがあ
用いた電位 方へ同量の塩化物イオン標準液を添加する
用いた電位 るため。
差滴定法 と改善できることを示した。 差滴定法
9.5 操作e) 9.4 操作d)
9.6 計算 9.5 計算
7.4 d) において,試験溶液を200 mLに定容 − 7.4 d) においてろ液及び洗液を200 mLに定容
した場合の計算式と,試験溶液を200 mL しないで,そのまま全量を試験溶液とした場
に定容しないで,ろ液及び洗液の全量を測 合,ろ過工程を省略した全量をそのまま測定し
定した場合の計算式とを併記した。 た場合は,計算式中の係数が異なり,適切に示
されていなかったため。
13 結果 13 結果
単位容積当たりの塩化物イオン量の求め方 単位容積当たりの塩化物イオン量の求 単位容積当たりの塩化物イオンの量の平均値
を詳しく示した。 め方は次のとおり。 を求めるに当たって,次の二通りの方法が考え
“必要に応じて,各測定値に対して塩化物 “必要に応じて各々試験から求めた塩 られたため。
イオンの含有量を小数点以下3桁まで求め 化物イオン濃度を小数点以下3桁まで a) 2個の塩化物イオン濃度(%)の平均値を求
て,これにコンクリートの単位容積質量を めてから単位容積当たりの塩化物イオン量を
求めて,単位容積当たりの塩化物イオン
乗じて単位容積当たりの塩化物イオン量 量(kg/m3)に換算し,四捨五入によっ求める。
(kg/m3)に換算する。2個の換算値の平均 て小数点以下2桁に丸め,試験結果とすb) 1個ごとに単位容積当たりの塩化物イオン量
値を四捨五入によって小数点以下2桁に丸 る。” を求めてから2個の平均値を求める。
め,単位容積当たりの塩化物イオン量とす 旧規格では,いずれの方法で求めるか不明瞭で
る。単位容積当たりの塩化物イオン量を求 あったため,求め方を詳しく示した。
めた場合は,コンクリートの単位容積質量
を報告する。”
JIS A 1154:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 1154:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0557:1998
- 用水・排水の試験に用いる水
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8230:2016
- 過酸化水素(試薬)
- JISK8541:2015
- 硝酸(試薬)
- JISK8541:2021
- 硝酸(試薬)
- JISK8550:2006
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8550:2021
- 硝酸銀(試薬)
- JISK8617:2007
- 炭酸カルシウム(試薬)
- JISK8646:2015
- デキストリン水和物(試薬)
- JISK8830:1995
- ウラニン(試薬)
- JISK8982:2008
- 硫酸アンモニウム鉄(III)・12水(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISR1302:1980
- 化学分析用磁器蒸発ざら
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISZ0701:1977
- 包装用シリカゲル乾燥剤