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A 1163 : 2020
附属書A
(参考)
ボス型枠の例
A.1 ボス型枠の構造
箇条4を満足するボス型枠の構造の例は,次による。
a) ボス型枠は,図A.1及び図A.2に示す側板,端面板,スリット板,成形板などで構成する。
b) 側板は,次のとおりとする。
1) 側板は,ボス型枠の上面,側面及び底面で構成する。
2) 側板の構造体コンクリートに接する部分には,ボス供試体を割り取るためのスリット板及び割取り
面の成形精度を確保するための成形板を取り付ける。
3) 側板(上面)には空気抜き孔を設け,内側には透気性シートを貼る。
c) 端面板は,次のとおりとする。
1) 端面板には,ボス型枠を構造体型枠に固定するための止め具を設ける。
注記 図A.1の右図のとおり,端面板に設けてある上向きの止め具を水平に回すことで構造体型
枠に固定され,また,止め具を端面板に戻すことで固定が解除される。
2) 端面板には,ボス型枠と構造体型枠の開口部との隙間をなくすためのパッキンを設ける。
d) 成形板は,次のとおりとする。
1) 成形板には,打ち込まれたコンクリートをボス型枠内に充するための開口部を設ける。
2) 成形板の下部には,ボス型枠取付け後,打ち込むまでの雨水対策として,水抜き孔を設ける。
e) スリット板は,次のとおりとする。
1) 割取り用のねじ孔を設ける。
2) 割取りを容易にするため先端は,鋭利にする。
パッキン 側板 成形板 スリット板
割取りボルト用ねじ孔 空気抜き孔
ねじ孔
側板 パッキン 側板
(上面)
開口部 側板
(側面)
止め具
端面板 側板
止め具 透気性シート 水抜き孔 端面板 側板
(底面)
図A.1−ボス型枠の構成(例)
――――― [JIS A 1163 pdf 11] ―――――
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A 1163 : 2020
ねじ孔
図A.2−ボス型枠の断面(例)
A.2 ボス型枠の形状及び寸法
ボス型枠の形状及び寸法は,次による。
a) ボス型枠の形状及び寸法は,表1による。
b) ボス型枠の成形板の開口寸法は,表A.1に示すものとする。
c) ボス型枠の側板(上面)の空気抜き孔は,表A.2に示すものとする。
表A.1−成形板の開口寸法
記号 成形板の開口寸法
□75 高さ50 mm×長さ130 mm
□100 高さ65 mm×長さ180 mm
□125 高さ70 mm×長さ210 mm
表A.2−空気抜き孔の寸法及び配置
記号 長辺方向 短辺方向
□75 φ5 mm−2個,φ8 mm−1個を65 mm間隔で交 φ5 mm−2個,φ8 mm−1個を30 mm間隔で交
互に配置 互に配置
□100 φ5 mm−3個,φ8 mm−2個を40 mm間隔で交 φ5 mm−2個,φ8 mm−1個を35 mm間隔で交
互に配置 互に配置
□125 φ5 mm−3個,φ8 mm−2個を50 mm間隔で交 φ5 mm−2個,φ8 mm−1個を45 mm間隔で交
互に配置 互に配置
A.3 ボス型枠を構成する材料
ボス型枠を構成する材料は,4.2のほか,次による。
a) ボス供試体の割取り時及びボス型枠の脱型時にコンクリートが付着しないように,必要に応じて塗装
などの処理を施したものとする。
b) 側板,端面板,成形板及びスリット板は鋼製とする。
c) パッキンは,弾力性があり吸水性がないものとする。
d) 透気性シートは,気泡及びブリーディング水をボス型枠の外に排出できるものとする。
――――― [JIS A 1163 pdf 12] ―――――
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A 1163 : 2020
A.4 ボス型枠の組立
ボス型枠の組立は,次による。
a) ボス型枠は,図A.1のように組み立てる。端面板と側板などの組立部分とが接する面には,漏水を防
止するためにグリースなどを塗布する。
b) 組立には,ボス型枠の両端面板の間隔及び平行度,並びに端面板と側板との直角度の精度を確保する
ために,附属書Bのボス型枠組立調整器を用いる(図A.3)。
c) 再組立の場合,成形板,透気性シート及びパッキンについては必ず新品のものを使用する。側板,端
面板及びスリット板は組立前に,損傷,変形などがないこと,及びコンクリートなどの付着がないこ
とを確認する。再組立は,a),b)による。
組立調整器
図A.3−ボス型枠組立調整器によるボス型枠組立状況
A.5 ボス型枠の形状,寸法などの検査
ボス型枠の形状及び寸法,端面版の平面度,並びに端面板と側板との直角度の検査は,4.5による。
――――― [JIS A 1163 pdf 13] ―――――
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A 1163 : 2020
附属書B
(参考)
ボス型枠組立調整器の例
B.1 ボス型枠組立調整器の機能及び性能
ボス型枠組立調整器(図B.1及び図B.2)は,ボス型枠の端面間の距離及び側板と端面板との直角度が
表1の許容差を満足して組立が容易にできるよう,次の機能及び性能をもつものとする。
a) ボス型枠組立調整器は,表B.1の精度を満足する。
b) 型枠組立調整器は,伸縮し,アタッチメントが平行に稼働する機能をもつ。
c) アタッチメントは,組立完了まで端面板がアタッチメントに軽く仮保持できるようにゴム製マグネッ
トを貼付する。
表B.1−ボス型枠組立調整器の精度
項目 精度
アタッチメント間の長さ(伸ばした状態) ボス供試体長辺の公称値の0.5 %以内
アタッチメントの平行度 ボス供試体長辺の公称値の0.4 %以内
アタッチメントと中心軸の直角度 90±0.50°a)
注a) 直角度90±0.50°の確認は,水平台上に当てた直角定規及びボス型枠組立調整器のアタッチメント部に
当てたときのゲージの読みの差(Δe)で行う。各測定高さ(H)においてΔeは,次の値とする。
ボス型枠□75 H b)=70(60)mmで測定したとき |Δe|≦0.61(0.52)mm
ボス型枠□100 H b)=85(75)mmで測定したとき |Δe|≦0.74(0.65)mm
ボス型枠□125 H b)=110(100)mmで測定したとき |Δe|≦0.96(0.87)mm
b) の値は,アタッチメントの縦又は(横)の測定高さである。
長さ固定ボルト
ゴム製
マグネット
調整器デバイス
アタッチメント(ゴム製マグネット付)
図B.1−ボス型枠組立調整器(例) 図B.2−ボス型枠組立調整器の機能(例)
B.2 ボス型枠組立調整器の精度の確認
B.2.1 アタッチメント間の長さ及び平行度
ボス型枠組立調整器のアタッチメント間の長さ及び平行度は,図B.3に示すようにアタッチメントの4
隅の長さを測定することによって確認する。
――――― [JIS A 1163 pdf 14] ―――――
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A 1163 : 2020
測定装置は,JIS B 7507に規定する目量0.01 mmに適合するノギスを用いる。
アタッチメント間の長さは,測定値の平均値とする。また,アタッチメントの平行度は,測定値の最大
値と最小値の差とする。
アタッチメント
ノギス
(0.01 mm目盛)
ノギス
アタッチメント
伸縮用シリンダー 調整器デバイス 測定位置
図B.3−アタッチメント間の長さ及び平行度の測定(例)
B.2.2 アタッチメントと中心軸との直角度
ボス型枠組立調整器のアタッチメントと中心軸との直角度は,図B.4に示す装置で測定する。
測定装置は,JIS B 7513の表1(使用面の呼び寸法)に規定する精密定盤上に,デジタルハイトゲージ
用スタンドを設置し,ボス型枠組立調整器のアタッチメントの上端から5 mm下の位置(測定高さH)に,
JIS B 7503に規定する目量0.001 mmのダイヤルゲージ,又は目量0.001 mmのデジタルゲージを固定する
[図B.4 b)]。
直角度は,ハイトゲージスタンド下端にJIS B 7514に規定する直定規及びJIS B 7526の表1に規定する
直角定規を当て,その直角定規に同規定の直角定規を立てて当てたときのゲージの読み[図B.4 a)]と,
同位置にボス型枠組立調整器のアタッチメントを当てたときのゲージの読み[図B.4 b)]との差である。
アタッチメントの直角度は,上記方法によるゲージの読みの差の測定と,ボス型枠組立調整器を90°回
転させ,同様の方法で読みの差を測定し,2方向の測定結果の平均値とする。もう一方のアタッチメント
についても同様に2方向の測定を行う。
直角度の大きい方をボス型枠組立調整器の直角度とする。
――――― [JIS A 1163 pdf 15] ―――――
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JIS A 1163:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 1163:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0203:2019
- コンクリート用語
- JISA1108:2018
- コンクリートの圧縮強度試験方法
- JISA5308:2019
- レディーミクストコンクリート
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7513:1992
- 精密定盤
- JISB7514:1977
- 直定規
- JISB7526:1995
- 直角定規
- JISB7721:2018
- 引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法