JIS A 1804:2009 コンクリート生産工程管理用試験方法―骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(迅速法) | ページ 2

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4) 水酸化ナトリウム水溶液の濃度調整に用いる水は,JIS A 5308のC.4(上水道水)に適合するもの
を用いる。
b) モルタルの練混ぜ方法 モルタルの練混ぜ方法は,次による。
1) 練り鉢及びパドルを練混ぜ機本体の混合位置に固定し,試料の骨材600 g,普通ポルトランドセメン
ト600 g及び標準砂600 gを入れる。
2) 次に練混ぜ機を始動させ,パドルを回転させながら30秒間混合し,練混ぜ機を停止した後,水酸化
ナトリウム水溶液300 gを投入する。
3) 引き続いて練混ぜ機を始動させ,30秒間練り混ぜる。
4) 20秒間休止し,休止の間に練り鉢及びパドルに付着したモルタルをさじによってかき落とす。
5) さらに,練り鉢の底のモルタルをかき上げるように23回かき混ぜる。
6) 休止が終わったら再び練混ぜ機を始動させ,120秒間練り混ぜる。
c) 供試体の作製及び養生 供試体の作製及び養生は,次による。
1) 供試体の作製は,JIS A 1146の7.5(成形)による。ただし,モルタルの突き回数は各層15回とし,
供試体の表面仕上げは,成形後約20分間以内に行う。
2) 供試体は,40 mm×40 mm×160 mmの直方体(長さ変化を測定するときは,ゲージプラグを付けて
もよい。)3本とし,成形後温度20±2 ℃,相対湿度95 %以上の湿気箱中で24時間養生を行った
後脱型し,直ちに温度20±2 ℃の水中で24時間養生を行う。

5 試験方法

  試験方法は,次による。
a) 超音波伝ぱ速度,動弾性係数又は長さ変化の測定は,24時間の水中養生を終了した供試体の表面の水
をふき取り,超音波伝ぱ速度,縦振動による一次共鳴振動数又は長さ変化のうち,直ちに,いずれか
一つの測定を行った後,反応促進装置内の約40 ℃の水中に供試体を浸せきし,40±10分間で反応装
置内のゲージ圧150 kPa(温度127 ℃)に上げ,同圧力の下で4時間煮沸する。煮沸後水を注ぎ,30
±10分間で水温を2040 ℃とする。
b) 次に,超音波伝ぱ速度及び縦振動による一次共鳴振動数の場合は,供試体を水中から取り出し,表面
の水をふき取った後,直ちに測定を行う。
c) 長さ変化の場合は,供試体を更に20±2 ℃の水中に1時間以上浸せきした後,水中から取り出し,表
面の水をふき取ってから直ちに測定を行う。ただし,ゲージプラグを使用しない場合は,測定時の供
試体の向きを煮沸前後で同一とする。

6 計算

  計算は,次によって,3本の供試体の平均値を求める。
a) 超音波伝ぱ速度率 超音波伝ぱ速度率は,次の式によって算出し,四捨五入によって小数点以下1け
たに丸める。
c 100
ここに, 最 超音波伝ぱ速度率(%)
c : 煮沸前の超音波伝ぱ速度 (m/s)
c' : 煮沸後の超音波伝ぱ速度 (m/s)

――――― [JIS A 1804 pdf 6] ―――――

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b) 相対動弾性係数 相対動弾性係数は,次の式によって算出し,四捨五入によって小数点以下1けたに
丸める。
2
E 2
100
ここに, E : 相対動弾性係数(%)
v : 煮沸前の一次共鳴振動数 (Hz)
v' : 煮沸後の一次共鳴振動数 (Hz)
c) 長さ変化率 長さ変化率は,次の式によって算出し,四捨五入によって小数点以下3けたに丸める。
X sX X sX
L
L
ここに, 長さ変化率(%)
X : 煮沸前の供試体のダイヤルゲージの読み
sX : 煮沸前,同時に測定した標準尺のダイヤルゲージの読み
X' : 煮沸後の供試体のダイヤルゲージの読み
sX' : 煮沸後,同時に測定した標準尺のダイヤルゲージの読み
L : 有効ゲージ長1)(ゲージプラグ内側端面間の距離。ただし,
ゲージプラグを使用しない場合は,供試体の長さとする。)
(X,sX,X'及びLの単位は,同一とする。)
注1) 有効ゲージ長は,ゲージプラグによって長さが異な
るので注意を要する。

7 精度

  精度は,次による。試験結果が精度を満足しない場合は,再試験を行う。ただし,3本の供試体すべて
が箇条8 a) c) の基準で“無害でない”となった場合には,精度を考慮しないで判定する。
a) 超音波伝ぱ速度率 3本の供試体の平均超音波伝ぱ速度率と個々の供試体の超音波伝ぱ速度率との差
は,0.5 %以下とする。
b) 相対動弾性係数 3本の供試体の平均相対動弾性係数と個々の供試体の相対動弾性係数との差は,
1.5 %以下とする。
c) 長さ変化率 3本の供試体の平均長さ変化率と個々の供試体の長さ変化率との絶対値の差は,0.010 %
以下とする。

8 判定

  判定は,平均値を四捨五入によって整数に丸めた超音波伝ぱ速度率若しくは相対動弾性係数,又は平均
値を四捨五入によって小数点以下2けたに丸めた長さ変化率のうちいずれか一つによって行い,次の条件
を満足する場合には“無害”と判定し,満足しない場合には“無害でない”と判定する。
a) 超音波伝ぱ速度率95 %以上
b) 相対動弾性係数85 %以上
c) 長さ変化率0.10 %未満

9 報告

  報告には,次の事項を記載する。

――――― [JIS A 1804 pdf 7] ―――――

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a) 骨材の種類,最大寸法 (mm),産地及び岩種
b) 試料の採取場所及び採取日
c) セメントの全アルカリ[酸化カリウム (K2O),酸化ナトリウム (Na2O),全アルカリ(%)]
d) 養生温度(℃)
e) 養生時間(時間)
f) 試験実施日
g) 測定方法
h) 煮沸前後の試験結果(%)
i) 判定結果
j) その他試験後の供試体観察によって発見された重要な事項など

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