JIS A 4706:2021 サッシ | ページ 2

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A 4706 : 2021
表1−性能(続き)
性能項目 試験条件又は 判定基準 適用
等級との対応値 箇条
遮音性 等級 遮音等級線 125 Hz4 000 Hzの16点における音響透過損失が,図2に規定 9.8
T-1 T-1等級線 する遮音等級線に対して,次のa)又はb)のいずれかを満たさなけ
T-2 T-2等級線 ればならない。
T-3 T-3等級線
T-4 T-4等級線
a) 125 Hz4 000 Hzの16点における音響透過損失が,全て該当する遮音等級線以上でな
ければならない。ただし,各周波数帯域で該当する遮音等級線に満たない場合でも,
満たない値の合計が3 dB以下の場合は,その遮音等級とする。
b) 全周波数帯域において,次の式によって音響透過損失を換算し,その換算値(6点)が
該当する遮音等級線以上でなければならない。
1 TLi1 TLi TLi1
TLoct 10log10 10 10
10 1010 10
3
ここで,TLoct : オクターブ帯域の音響透過損失換算値(dB)
TLi : 1/3オクターブ帯域の125 Hz,250 Hz,500 Hz,1 000 Hz,2 000 Hz
及び4 000 Hzの各音響透過損失(dB)
ただし,オクターブ帯域の125 Hzは1/3オクターブ帯域の125 Hz
及び160 Hz,オクターブ帯域の4 000 Hzは1/3オクターブ帯域の
3 150 Hz及び4 000 Hzの,各々二つの音響透過損失(dB)から,次
の式によって換算する。
1 TL125 TL160
TLoct12510log10 10 10
10 10
2
TL3150 TL4000
1
TLoct400010log10 10 10
10 10
2
なお,換算値は整数に丸めることとし,換算値の各周波数帯域で
該当する遮音等級線に満たない値の合計が3 dB以下の場合は,その
遮音等級とする。
断熱性 等級 熱貫流率i) 熱貫流率i)が等級との対応値以下でなければならない。 9.9
H-1 4.7 W/(m2·K)
H-2 4.1 W/(m2·K)
H-3 3.5 W/(m2·K)
H-4 2.9 W/(m2·K)
H-5 2.3 W/(m2·K)
H-6 1.9 W/(m2·K)
H-7 1.5 W/(m2·K)
H-8 1.1 W/(m2·K)
日射熱取得性 等級 日射熱取得率 日射熱取得率が等級との対応値以下でなければならない。 9.10
N-1 1.00
N-2 0.50
N-3 0.35
注a) スイングは,外開き窓及び内開き窓に適用し,スライディングは,引違い窓及び片引き窓に適用する。
注b) スライディングで,耐風圧性の等級S-5以上のものだけに適用する。
注c) “掃き出し窓”とは,ベランダなどの屋外との出入りに使用する外開き窓,内開き窓,引違い窓及び片引
き窓をいう。
注d) “召合せかまち”とは,引違い,片引き,両開きなどにおいて,閉鎖時に戸が重なり合う部分に用いられる
戸の部材をいう。
注e) “突合せかまち”とは,4枚建て引違い,引分けなどで閉鎖時に戸と戸が相接する部分に用いられる戸の部
材をいう。

――――― [JIS A 4706 pdf 6] ―――――

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表1−性能(続き)
注f) “召合せ中骨”とは,片引きなどで,閉鎖時に戸と重なり合う部分に用いられるFIX部の部材をいう。
注g) “無目”とは,窓又は戸を縦方向につなげる場合の仕切る横部材をいう。
注h) “方立”とは,窓又は戸を横方向につなげる場合の仕切る縦部材をいう。
注i) “熱貫流率”は,試験による場合,JIS A 4710に規定する標準化熱貫流率とする。
表2−部材のたわみ率
部材名 たわみ率
召合せかまち·突合中桟あり 1/85以下
せかまち 中桟なし 1/100以下
召合せ中骨·枠付け中骨あり 1/85以下
中骨a) 中骨なし 1/100以下
中桟b)·中骨c) 1/150以下
注a) “枠付け中骨”とは,FIX部の内にあって,その両端が枠に接しガラ
スを仕切る部材をいう。
注b) “中桟”とは,戸の内にあって,ガラスを仕切る部材をいう。
注c) “中骨”とは,FIX部の内にあって,その片端又は両端が枠に接しな
いガラスを仕切る部材をいい,召合せ中骨及び枠付け中骨を除く。
125 250 500 1 000 2 000 4 000
図1−気密等級線 図2−遮音等級線

――――― [JIS A 4706 pdf 7] ―――――

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6 外観及び構造

6.1 外観

  サッシは,使用上有害なきず,欠け,割れなどがあってはならない。

6.2 構造

  構造は,次による。
a) 枠及び戸の各部材の接合 枠及び戸の各部材の接合は強固で,人の触れる部分は平滑で,安全性を考
慮した構造とする。
b) サッシに用いる附属部品 サッシに用いる附属部品は,取替え又は補修が可能な構造とする。

7 寸法

7.1 サッシの幅及び高さ

  サッシの幅(W)及び高さ(H)は,枠の屋内側の内のり寸法とし,図3に例示する。

7.2 サッシの枠の見込寸法

  サッシの枠の見込寸法(D)は,枠形状の面外方向の奥行寸法とし,図3に例示する。

――――― [JIS A 4706 pdf 8] ―――――

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a) 木造住宅サッシ(内付け) b) C造サッシ
図3−枠の内のり·枠の見込寸法の例

7.3 寸法許容差及び相対する辺寸法差

  サッシの寸法許容差及び相対する辺寸法差は,表3による。
表3−寸法許容差及び相対する辺寸法差
単位 mm
対象部位 サッシの寸法 寸法許容差a) 相対する辺寸法差
幅(W)及び高さ(H) 2000未満 ±1.5 −
2000以上 3500未満 ±2.0 −
3500以上 ±2.5 −
枠の見込(D) 120未満 ±1.0 −
120以上 150未満 ±1.5 −
150以上 200未満 ±2.0 −
200以上 ±2.5 −
幅(W)及び高さ(H)の 2000未満 − 2以下
相対する辺寸法差 2000以上 3500未満 − 3以下
3500以上 − 4以下
注a) 受渡当事者間の協議によって,寸法許容差の配分を変更してもよい。

――――― [JIS A 4706 pdf 9] ―――――

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8 材料

  サッシの主な部分に用いる材料は,表4に示す材料又はこれと同等以上の強度などをもつものとする。
表4−サッシの主な部分に用いる材料
材料 規格
アルミニウム合金 JIS H 4000
JIS H 4100
鋼 JIS G 3302
JIS G 3313
ステンレス鋼 JIS G 4304
JIS G 4305
樹脂形材 JIS A 5558
被覆金属板 JIS K 6744
木材 製材の日本農林規格
集成材の日本農林規格
合板の日本農林規格
単板積層材の日本農林規格
アルミニウム合金の場合は,JIS H 8602に規定する種類B(一般的な環境の屋外)若しくは種類C(屋
内),又はこれらと同等以上の性能をもつ表面処理を施したものとする。
鋼材の場合は,JIS G 3302に規定するF04又はJIS G 3313に規定するE16以上のものに,焼付け乾燥形
塗料又は常温乾燥形塗料で,上塗り塗料に適合したさび止め塗装を施したものとする。

9 試験方法及び計算方法

9.1 一般

  各性能試験に共通する事項は,次による。
a) 受渡当事者間の協議によって判定に影響を及ぼさないとした部品は,取付けしないで各性能試験を行
ってもよい。
b) 試験体にガラスを用いる場合は,実際に使用が予定されているガラスとする。なお,ガラス厚さが特
定されていない場合は,受渡当事者間の協議によってガラスを選定する。
c) 数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Bによる。

9.2 開閉力試験

  開閉力試験は,JIS A 1519の6.4 a)(開き力確認試験)及び6.4 c)(閉じ力確認試験)によって行う。た
だし,載荷荷重は50 Nとする。

9.3 開閉繰返し試験

  開閉繰返し試験は,JIS A 1530による。ただし,開閉回数は表1による。

9.4 耐風圧性試験

  耐風圧性試験は,JIS A 1515の6.4 a)(変形試験)によるほか,次による。

――――― [JIS A 4706 pdf 10] ―――――

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JIS A 4706:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 4706:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA1416:2000
実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法
JISA1492:2006
出窓及び天窓の断熱性試験方法
JISA1513:2018
建具の性能試験方法通則
JISA1515:1998
建具の耐風圧性試験方法
JISA1516:1998
建具の気密性試験方法
JISA1517:2020
建具の水密性試験方法
JISA1519:2020
建具の開閉力試験方法
JISA1522:1996
建具の戸先かまち強さ試験方法
JISA1530:2014
建具の開閉繰返し試験方法
JISA2102-1:2015
窓及びドアの熱性能―熱貫流率の計算―第1部:一般
JISA2102-2:2011
窓及びドアの熱性能―熱貫流率の計算―第2部:フレームの数値計算方法
JISA2103:2014
窓及びドアの熱性能―日射熱取得率の計算
JISA4710:2015
建具の断熱性試験方法
JISA5558:2019
無可塑ポリ塩化ビニル製建具用形材
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2015
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3313:2021
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG4304:2012
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4304:2021
熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH4100:2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
JISH8602:2010
アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜
JISK6744:2019
ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
JISZ8401:2019
数値の丸め方