14
A 4706 : 2021
附属書A
(規定)
耐風圧性試験の変位測定点及び計算方法
A.1 一般
この附属書では,スイング及びスライディングのサッシの耐風圧性試験における代表的な変位測定点及
び計算方法を示す。
なお,変位測定点は受渡当事者間の協議によって決めてもよい。
A.2 スライディングのサッシの変位測定点
標準的な変位測定点は,図A.1及び図A.2による。
測定点 変位 部位
1 a : 試験体取付枠
2 b : 召合せかまち中央
3 c : 試験体取付枠
4 d : 召合せかまち上端
5 e : 召合せかまち下端
6 f : 外障子中桟左端
7 g : 外障子中桟中央
8 h : 外障子中桟右端
9 i : 内障子中桟左端
10 j : 内障子中桟中央
11 k : 内障子中桟右端
: 必須測定点
○ : 6.8 mm以上のガラスが入る場合の追加測定点
図A.1−スライディングのサッシの変位測定点
変位“A”は,式(A.1)によって求める。
(ac
+)
Ab
=− (A.1)
2
召合せかまちのたわみ“L”は,式(A.2)によって求める。
+ )
(de
Lb
=− (A.2)
2
中桟のたわみ“δ”は,式(A.3)及び式(A.4)によって求める。
( fh
+ )
g
=− (A.3)
2
――――― [JIS A 4706 pdf 16] ―――――
15
A 4706 : 2021
及び
(ik
+ )
j
=− (A.4)
2
中桟の断面構造が内障子,外障子で同一の建具において,中桟の長さが同じ場合はいずれか一方,長さ
が違う場合は短い方の中桟のたわみ測定を省略してもよい。また,4枚戸で左右の断面構造が同じ場合,
召合せの変位測定についていずれか一方を省略してもよい。
測定点 変位 部位
1 a : 無目中央
2 b : 下段窓召合せかまち中央
3 c : 試験体取付枠
4 d : 下段窓召合せかまち上端
5 e : 下段窓召合せかまち下端
6 f : 下段窓外障子中桟左端
7 g : 下段窓外障子中桟中央
8 h : 下段窓外障子中桟右端
9 i : 下段窓内障子中桟左端
10 j : 下段窓内障子中桟中央
11 k : 下段窓内障子中桟右端
12 l : 試験体取付枠
13 m : 上段窓召合せかまち中央
14 n : 上段窓召合せかまち上端
15 o : 上段窓召合せかまち下端
16 p : 無目端部左端
17 q : 無目端部右端
: 必須測定点
○ : 6.8 mm以上のガラスが入る場合の追加測定点
図A.2−スライディングのサッシ(欄間付)の変位測定点
上段の窓の変位“AU”は,式(A.5)によって求める。
+)
(al
AUm− (A.5)
2
下段の窓の変位“AL”は,式(A.6)によって求める。
(ac
+ )
ALb
=− (A.6)
2
召合せかまちのたわみ“L”及び中桟のたわみ“δ”の測定は,式(A.2)式(A.4)による。
無目のたわみ“δT”は,式(A.7)によって求める。
( pq
+ )
Ta
=− (A.7)
2
A.3 スイングのサッシの変位測定点
標準的な変位測定点は,図A.3及び図A.4による。
――――― [JIS A 4706 pdf 17] ―――――
16
A 4706 : 2021
測定点 変位 部位
1 a : 上枠戸先側
2 b : 戸先かまち上端
3 c : 下枠戸先側
4 d : 戸先かまち下端
5 e : 中桟左端
6 f : 中桟中央
7 g : 中桟右端
: 必須測定点
○ : 6.8 mm以上のガラスが入る場合の追加測定点
図A.3−スイングのサッシ(片開き窓)の変位測定点
上端部の相対変位“DU”は,式(A.8)によって求める。
DU=b−a (A.8)
下端部の相対変位“DL”は,式(A.9)によって求める。
DL=d−c (A.9)
中桟のたわみ“δ”は,式(A.10)によって求める。
(eg
+ )
f
=− (A.10)
2
測定点 変位 部位
1 a : 上枠戸先側
2 b : 戸先かまち上端
3 c : 下枠戸先側
4 d : 戸先かまち下端
5 e : 縦かまち
6 f : 召合せかまち中央
7 g : 戸先かまち
8 h : 召合せかまち左端
9 i : 召合せかまち右端
: 必須測定点
○ : 6.8 mm以上のガラスが入る場合の追加測定点
図A.4−スイングのサッシ(上げ下げ内蔵窓)の変位測定点
上端部の相対変位“DU”は,式(A.11)によって求める。
DU=b−a (A.11)
下端部の相対変位“DL”は,式(A.12)によって求める。
DL=d−c (A.12)
――――― [JIS A 4706 pdf 18] ―――――
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A 4706 : 2021
上げ下げ窓召合せかまちの変位“A”は,式(A.13)によって求める。なお,召合せかまちの判定において
は,上げ下げ窓部W方向の内のり寸法とする。
(eg
+ )
Af
=− (A.13)
2
上げ下げ窓召合せかまちのたわみ“δ”は,式(A.14)によって求める。
+)
(hi
f
=− (A.14)
2
A.4 出窓の変位測定点
出窓1)の標準的な変位測定点は,図A.5による。通常,測定は屋内側から行う。
注1) “出窓”とは,壁面から外にもち出した窓で,屋根部及び底部をもつ一体型とした窓をいう。
a) スライディング部の変位測定点は,A.1による。
b) スイング部の相対変位を測定する場合,枠の変位は,戸に垂直に測定する(戸の変位測定方向と同方
向)。
c) 方立及び無目の変位は,壁面(屋内側)に垂直に計測する。参考として,方立における変位計のセッ
ト例を図A.5に示す。
図A.5−出窓の変位測定点の例
A.5 二重サッシの変位測定点
二重サッシとは,戸を,内外に二重に設けたサッシで,あらかじめ二重サッシとして設計·製作したも
のに限定する。一重サッシとして設計したものを現場取付けで二重にしたものは含まない。
外サッシの変位測定点は,内サッシの変位測定点を屋内側から透視した位置とし,変位の測定は屋外側
から行う。
――――― [JIS A 4706 pdf 19] ―――――
18
A 4706 : 2021
A4
2
附属書B
70
(参考)
6 : 2
技術上重要な改正に関する新旧対照表
0 21
現行規格(JIS A 4706:2021) 旧規格(JIS A 4706:2015) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
5 性能 等級H-7及びH-8の等級を追加した。 5 性能 H-1H-6 国際市場の実態及び将来の断熱性の高い製品の
断熱性 断熱性 国内普及に備えるために,上位等級を追加した。
5 性能 日射熱取得性を新規に追加した。 5 性能 − 消費エネルギーの評価に際し日射熱取得性が一
日射熱取得性 般化したことから新規に追加した。
8 材料 8 材料
“上塗り塗料に適合したさび止め塗装”と JIS K 5629に規定する塗料 当該JIS廃止に伴う改正を行った。
変更した。
9 試験方法及 a) 受渡当事者間の協議によって判定に影9 試験 − 試験方法規格など(例 JIS A 1521:1996)の解説
び計算方法 響を及ぼさないとした部品は,取付け には“試験時,試験結果に影響を及ぼさない附
9.1 一般 しないで各性能試験を行ってもよい。 属部品を省略してもよい”と記載していたが,
製品規格本文の一般事項として移項した。
b) 試験体にガラスを用いる場合は,実際 試験体に使用するガラスは,試験方法のJISに
に使用が予定されているガラスとす 記載されていたが,製品規格の試験箇条に移項
る。なお,ガラス厚さが特定されてい した。
ない場合は,受渡当事者間の協議によ
ってガラスを選定する。
c) 数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則B 数値の丸め方について,一般へ移項した。
による。
9.2 開閉力試 9 試験
JIS A 1519の6.4 a)(開き力確認試験)及び JIS A 1519(建具の開閉力試験方法)の規定と整
JIS A 1519の5.4.1(開き力確認試験),
験 9.1 開閉力試
6.4 c)(閉じ力確認試験)によって行う。 合した内容に変更した。
及び5.4.3(閉じ力確認試験)によって
験 行う。
9.6 水密性試 気密性試験終了後,継続して水密性試験を − − JIS A 1517(建具の水密性試験方法)の規定と整
験 行う場合は,開閉試験を省略してもよい。 合した内容に変更した。
――――― [JIS A 4706 pdf 20] ―――――
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JIS A 4706:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 4706:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1416:2000
- 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法
- JISA1492:2006
- 出窓及び天窓の断熱性試験方法
- JISA1513:2018
- 建具の性能試験方法通則
- JISA1515:1998
- 建具の耐風圧性試験方法
- JISA1516:1998
- 建具の気密性試験方法
- JISA1517:2020
- 建具の水密性試験方法
- JISA1519:2020
- 建具の開閉力試験方法
- JISA1522:1996
- 建具の戸先かまち強さ試験方法
- JISA1530:2014
- 建具の開閉繰返し試験方法
- JISA2102-1:2015
- 窓及びドアの熱性能―熱貫流率の計算―第1部:一般
- JISA2102-2:2011
- 窓及びドアの熱性能―熱貫流率の計算―第2部:フレームの数値計算方法
- JISA2103:2014
- 窓及びドアの熱性能―日射熱取得率の計算
- JISA4710:2015
- 建具の断熱性試験方法
- JISA5558:2019
- 無可塑ポリ塩化ビニル製建具用形材
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2015
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2021
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2012
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4304:2021
- 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISH8602:2010
- アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜
- JISK6744:2019
- ポリ塩化ビニル被覆金属板及び金属帯
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方