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附属書C
(規定)
コンクリート用再生骨材Hに含まれるアルミニウム片及び亜鉛片の
有害量判定試験方法
C.1 一般
この附属書は,コンクリート用再生骨材Hに含まれるアルミニウム片及び亜鉛片の有害量を判定する試
験方法について規定する。
C.2 試験用器具
C.2.1 三角フラスコ
三角フラスコは,JIS R 3503に規定する容量が1 000 mLで首内径が25 mm以上のものとする。
C.2.2 ピペット
ピペットは,JIS R 3505に規定する容量が20 mL以上で一目盛が0.1 mLのものとする。
C.2.3 穴あきゴム栓
穴あきゴム栓は,ピペットを隙間なく差し込める穴があいているものとする。
C.2.4 水酸化カルシウム
水酸化カルシウムは,JIS K 8575に規定するものとする。
C.3 試料
C.3.1 試料の採取
試験するロットを代表するように再生骨材Hを採取し,呼び寸法20 mmのふるいを通過するものを試
料とする。
C.3.2 試料の縮分
試料をJIS A 1158によって,ほぼ所定量となるまで縮分する。
C.3.3 試料の量
試験用試料は,気乾質量で1 000 gとする。
C.3.4 試料の調整
試験用試料は,試験開始前24時間以上水中に入れて十分に吸水させておく。
C.4 試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験室の温度及び水温は,20±3 ℃とする。
b) 三角フラスコに試験用試料を入れ,水600 mLを注ぎ込んで三角フラスコを軽く振る。
c) 穴あきゴム栓にピペットを差し込んで三角フラスコに装着し,ピペットの先端部が1 cm以上水中に入
るように調節する。
d) 三角フラスコからピペットの差し込まれた穴あきゴム栓を取り外し,水酸化カルシウム0.5 gを三角フ
ラスコに加えて三角フラスコを軽く振る。
e) ピペットの差し込まれた穴あきゴム栓を素早く三角フラスコに装着して10分間静置し,ピペットの水
――――― [JIS A 5021 pdf 16] ―――――
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位を0.1 mLの目盛まで読み取り,初期値とする。
f) 水酸化カルシウムを加えてから24時間後,三角フラスコを軽く振ってピペットの水位を0.1 mLの目
盛まで読み取り,初期値との差を気体発生量とする。
C.5 報告
報告は,次の事項のうち必要なものを記載する。
a) 再生骨材Hの生産者名
b) 再生骨材Hを採取した位置及び日時
c) 気体発生量(mL)
d) 試験年月日
――――― [JIS A 5021 pdf 17] ―――――
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附属書D
(規定)
コンクリート用再生骨材Hのアルカリシリカ反応性試験方法
(再生骨材迅速法)
D.1 一般
この附属書は,モルタルバーを高温·高圧で養生し,その特性の変化を測定することによって,コンク
リート用再生骨材Hのアルカリシリカ反応性を迅速に測定する試験方法について規定する。
D.2 試験用器具
試験に用いる器具は,JIS A 1804の箇条3(試験用器具)による。
D.3 試料
試料の調整は,次による。
a) 再生粗骨材H及び再生細骨材Hについて代表的なものを約40 kg採取する。
b) 約40 kgの再生骨材Hをよく混合し,JIS A 1158によって,約10 kgとなるまで縮分する。
c) 縮分した再生骨材Hを水洗し,絶乾状態にした後,製砂機によって5 mmふるいを全量通過するまで
粗粉砕する。これをよく混合した後,四分法又は試料分取器によって,約5 kgとなるまで縮分し代表
試料とする。
d) 代表試料を製砂機によって順次粉砕し,表D.1に示す粒度に分級する。
なお,所定量の試料を採取した残りの代表試料は,残留したふるいを全量通過するまで粉砕しなけ
ればならない。
e) 各粒度の代表試料をそれぞれ水洗し,微細な粒子を取り除いた後,絶乾状態にする。
f) 絶乾状態にした各粒度の代表試料を表D.1に示す粒度分布になるよう混合して試験用試料とする。
g) 試験用試料は,絶乾状態又は気乾状態で試験に供する。
表D.1−粒度調整した試験用試料の粒度分布
ふるいの公称目開き 質量分率
通過 残留 %
4.75 mm 2.36 mm 10
2.36 mm 1.18 mm 25
1.18 mm 600 μm 25
600 μm 300 μm 25
300 μm 150 μm 15
D.4 材料
材料は,次による。
a) セメント セメントは,JIS R 5210に規定される普通ポルトランドセメントで全アルカリ量Na2Oeq
が(0.50±0.05)%,Na2O(%)とK2O(%)との比率が1 : 11 : 2.5の範囲にあるものを用いる。
b) 標準砂 標準砂は,JIS R 5201の11.3(標準砂)に規定するものを用いる。
――――― [JIS A 5021 pdf 18] ―――――
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c) 水酸化ナトリウム 水酸化ナトリウムは,JIS K 8576に規定する試薬を水溶液として用いる。また,
市販されている2 mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いてもよい。
d) 水 練混ぜ水及び水酸化ナトリウム水溶液の濃度調整に用いる水は,上水道水とする。
D.5 供試体の作製及び養生
D.5.1 モルタルの配合数及び配合条件
モルタルの配合数及び配合条件は,測定方法ごとに次による。
a) 測定方法が超音波伝ぱ速度又は動弾性係数の場合
1) モルタルの配合数 モルタルの配合数は1配合とし,細骨材の構成割合は,表D.2に示す細骨材の
構成条件1とする。
2) モルタルの配合条件 モルタルの配合条件は,質量比でセメント1,水0.5,細骨材(標準砂+試験
用試料)2とする。1回に練り混ぜるセメント,水+水酸化ナトリウム水溶液,細骨材(標準砂+試
験用試料)の量は,次のとおりとする。
なお,水酸化ナトリウム水溶液の量は,セメントの全アルカリ量がNa2Oeqで2.50 %となるよう
に計算して定める。
セメント : 600±1 g
水+水酸化ナトリウム水溶液 : 300±1 mL
細骨材(標準砂+試験用試料) : 1 200±1 g
b) 測定方法が長さ変化率の場合
1) モルタルの配合数 モルタルの配合数は,細骨材の構成割合を変化させた4配合とする。ただし,
試験は,まず始めに表D.2に示す細骨材の構成条件1について実施し,その試験結果に応じて,細
骨材の構成条件24を追加して行う。
2) モルタルの配合条件 モルタルの配合条件は,a) 2) による。
表D.2−細骨材(標準砂,試験用試料)の構成割合及び質量
細骨材の 細骨材の構成割合(質量比) 細骨材の質量
構成条件 g
標準砂 試験用試料 標準砂 試験用試料 合計
1 50 50 600 600 1 200
2 0 100 0 1 200 1 200
3 25 75 300 900 1 200
4 75 25 900 300 1 200
D.5.2 モルタルの練混ぜ方法
練り鉢及びパドルを混合位置に固定し,規定量のセメント及び細骨材を入れる。次に,練混ぜ機を始動
させ,パドルを回転させながら30秒間混合する。次に,練混ぜ機を停止し,規定量の水に水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えたものを投入する。引き続き練混ぜ機を30秒間作動させた後,20秒間休止する。休止の
間,練り鉢及びパドルに付着したモルタルをさじによってかき落とす。さらに,練り鉢の底のモルタルを
かき上げるよう,2,3回かき混ぜる。休止が終わったら再び始動させ,120秒間練り混ぜる。
なお,パドルの回転速度は,いずれも低速(自転速度 : 毎分140±5回転,公転速度 : 毎分62±5回転)
とする。
――――― [JIS A 5021 pdf 19] ―――――
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D.5.3 供試体の作製及び養生
供試体の作製及び養生は,次による。
a) モルタルは,直ちに型枠に2層に詰める。モルタルを型枠の1/2の高さまで詰め,突き棒を用いてそ
の先端が5 mm入る程度に,供試体1体当たり各層につき15回突く。ただし,モルタルが分離するお
それがある場合は,突き数を減らす。特に,ゲージプラグの周囲は,スページングなどを行い,十分
にモルタルがいきわたるようにする。次に,モルタルの型枠の上端より約5 mm盛り上がるように詰
め,前と同様に突き棒を用いて突く。供試体の表面仕上げは,成形後約20分間以内に行う。
b) 供試体は,40 mm×40 mm×160 mmの直方体(長さ変化を測定するときは,ゲージプラグを付けても
よい。)3体とし,成形後温度20±2 ℃,相対湿度95 %以上の湿気箱中で24時間養生を行った後脱型
し,直ちに温度20±2 ℃の水中で24時間養生を行う。
D.6 試験方法
試験方法は,JIS A 1804の箇条5(試験方法)による。
D.7 計算
計算は,JIS A 1804の箇条6(計算)による。
D.8 精度
精度は,JIS A 1804の箇条7(精度)による。
D.9 判定
判定は,次による。
a) 測定方法が超音波伝ぱ速度又は動弾性係数の場合 判定は,表D.2に示す細骨材の構成条件1の供試
体3体の試験結果の平均値を四捨五入によって整数に丸めた超音波伝ぱ速度率又は相対動弾性係数に
よって行い,次の条件を満足する場合には“無害”と判定し,満足しない場合には“無害でない”と
判定する。
1) 超音波伝ぱ速度率が95 %以上
2) 相対動弾性係数が85 %以上
b) 測定方法が長さ変化率の場合 判定は,表D.2に示す細骨材の構成条件1の供試体3体の試験結果の
平均値を四捨五入によって小数点以下2桁に丸めた長さ変化率が0.07 %以下の場合には“無害”と判
定し,0.07 %を超える場合には“無害でない”と判定する。ただし,長さ変化率が0.07 %を超え,0.10 %
未満の場合は,表D.2に示す細骨材の構成条件24について試験を追加して行い,細骨材の構成条件
14のいずれの長さ変化率も0.10 %未満の場合には“無害”と判定する。
D.10 報告
報告は,次の事項のうち必要なものを記載する。
a) 再生骨材Hの種類·区分
b) 再生骨材Hの生産者名,製造工場名及びその所在地
c) 原コンクリートの発生所在地
d) 再生骨材Hの採取場所及び採取日
――――― [JIS A 5021 pdf 20] ―――――
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JIS A 5021:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 5021:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0203:2019
- コンクリート用語
- JISA1102:2014
- 骨材のふるい分け試験方法
- JISA1103:2014
- 骨材の微粒分量試験方法
- JISA1104:2019
- 骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
- JISA1109:2020
- 細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1110:2020
- 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1121:2007
- ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験方法
- JISA1144:2010
- フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度試験方法
- JISA1145:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
- JISA1146:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
- JISA1154:2020
- 硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法
- JISA1158:2014
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1158:2020
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1804:2009
- コンクリート生産工程管理用試験方法―骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(迅速法)
- JISA5002:2003
- 構造用軽量コンクリート骨材
- JISK8575:2018
- 水酸化カルシウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計
- JISR5201:2015
- セメントの物理試験方法
- JISR5210:2009
- ポルトランドセメント
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい