JIS A 5022:2018 再生骨材コンクリートM | ページ 7

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A 5022 : 2018
B.8 品質管理
生産者は,箇条5に規定するコンクリートの品質を保証するために,必要な品質管理を行わなければな
らない。また,生産者は,購入者の要求があれば,試験の結果を提出しなければならない。

――――― [JIS A 5022 pdf 31] ―――――

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A 5022 : 2018
附属書C
(規定)
再生骨材コンクリートMのアルカリシリカ反応抑制対策の方法
C.1 一般
この附属書は,再生骨材コンクリートMのアルカリシリカ反応抑制対策の方法について規定する。
C.2 区分
アルカリシリカ反応抑制対策の区分は,次による。
a) コンクリート中のアルカリ総量を3.0 kg/m3以下に規制する抑制対策
b) アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメント等を使用し,かつ,コンクリート中のアルカリ総量
を3.5 kg/m3以下に規制する抑制対策
c) アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメント等を使用し,かつ,コンクリート中のアルカリ総量
を4.2 kg/m3以下に規制する抑制対策
d) アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメントを使用し,かつ,単位セメント量の上限値を規制す
る抑制対策
e) 安全と認められる骨材を使用する抑制対策
C.3 コンクリート中のアルカリ総量を3.0 kg/m3以下に規制する抑制対策の方法
コンクリート中のアルカリ総量を3.0 kg/m3以下に規制する抑制対策の方法は,次による。
a) 全アルカリ量1) が明らかなポルトランドセメントなどを使用し,次の式(C.1)によって計算されるコン
クリート中のアルカリ総量(Rt)が3.0 kg/m3以下となることを確認する。
Rt Rc Ra Rrg Rrs Rs Rm Rp (C.1)
ここに, Rt : コンクリート中のアルカリ総量(kg/m3)
Rc : コンクリート中のセメントに含まれる全アルカリ量1)
(kg/m3)=単位セメント量(kg/m3)×セメント中の全
アルカリ量1)(%)/100
Ra : コンクリート中の混和材に含まれる全アルカリ量
(kg/m3)=単位混和材量(kg/m3)×混和材中の全アル
カリ量1)(%)/100
Rrg : コンクリート中の再生粗骨材M又は再生粗骨材Lに含
まれる全アルカリ量(kg/m3)=単位粗骨材量(kg/m3)
×再生粗骨材中の全アルカリ量(%)/100
Rrs : コンクリート中の再生細骨材M又は再生細骨材Lに含
まれる全アルカリ量(kg/m3)=単位細骨材量(kg/m3)
×再生細骨材中の全アルカリ量(%)/100
Rs : コンクリート中の普通骨材2) に含まれる全アルカリ量
(kg/m3)=単位骨材量(kg/m3)×0.53×骨材中のNaCl
の量(%)/100
Rm : コンクリート中の混和剤に含まれる全アルカリ量
(kg/m3)=単位混和剤量(kg/m3)×混和剤中の全アル
カリ量1)(%)/100

――――― [JIS A 5022 pdf 32] ―――――

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A 5022 : 2018
Rp : コンクリート中の流動化剤に含まれる全アルカリ量3)
(kg/m3)=単位流動化剤量(kg/m3)×流動化剤中の全
アルカリ量1)(%)/100
ただし,セメント中の全アルカリ量の値としては,直近6か月間の試験成績表に示されている全ア
ルカリの最大値の最も大きい値を用いる。また,混和材,混和剤及び流動化剤に含まれる全アルカリ
量並びに骨材のNaClの値は,最新の試験成績表に示されている値とする。
注1) a2O及びK2Oの含有量の総和を,これと等価なNa2Oの量(Na2Oeq)に換算して表した値で,
Na2Oeq(%)=Na2O(%)+0.658 K2O(%)とする。
2) IS A 5308の附属書Aに適合する骨材。ただし,人工軽量骨材は除く(8.2参照)。
3) 購入者が荷卸し地点で流動化を行う場合に加える。流動化を行う購入者は,この値(Rp)を
あらかじめ生産者に通知しておく必要がある。
b) 再生粗骨材中の全アルカリ量の求め方は,次のいずれかの方法による。
1) 再生粗骨材M又は再生粗骨材L中の全アルカリ量をC.8の試験によって求める。
2) 再生粗骨材M又は再生粗骨材Lの全アルカリ量を次の式によって小数点以下2桁まで求める。ただ
し,再生粗骨材M及び再生粗骨材Lの全アルカリ量の最大値は,0.20 %及び0.25 %とする。
rrg .0025 Qrg .0075
Qrg Qrg
a .164
ここに, rrg : 再生粗骨材M又は再生粗骨材Lの全アルカリ量(%)
Qrg : 再生粗骨材の吸水率(%)
aQrg : 過去に製造された再生粗骨材Mの吸水率の平均値(%)
標準偏差(%)
c) 再生細骨材M中の全アルカリ量の求め方は,次のいずれかの方法による。
1) 再生細骨材M又は再生細骨材L中の全アルカリ量をC.8の試験によって求める。
2) 再生細骨材M又は再生細骨材Lの全アルカリ量を次の式によって小数点以下2桁まで求める。ただ
し,再生細骨材M及び再生細骨材Lの全アルカリ量の最大値は,0.30 %及び0.50 %とする。
rrs .0033 Qrs .0067
Qrs aQrs .164
ここに, rrs : 再生細骨材M又は再生細骨材Lの全アルカリ量(%)
Qrs : 再生細骨材の吸水率(%)
aQrs : 過去に製造された再生細骨材Mの吸水率の平均値(%)
標準偏差(%)
注記 再生骨材Mの全アルカリ量は,再生骨材Mに含まれるセメントペーストの割合と吸水率
との関係を1次式で求め,付着するセメントのアルカリ量を1 %と仮定して求めた値であ
る。再生骨材Mに付着するセメントペーストに含まれる水量は安全側にゼロとしており,
また,再生骨材Mの吸水率と付着するセメントペースト量の関係及びセメントのアルカリ
量は,過去の実績値から安全側に試算したものである。
C.4 アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメント等を使用し,かつ,アルカリ総量を3.5 kg/m3以下
に規制する抑制対策の方法
C.3における式(C.1)によって求めたコンクリート中のアルカリ総量が3.5 kg/m3以下であることを確認し,

――――― [JIS A 5022 pdf 33] ―――――

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かつ,次に示すa) c) のいずれかのセメント及び混和材を用いる。
a) IS R 5211に適合する高炉セメントB種又は高炉セメントC種を用いる。ただし,高炉セメントB種
の高炉スラグの分量(質量分率)は40 %以上でなければならない。
なお,高炉スラグの分量をセメントの試験成績表によって確認した上で,高炉スラグ微粉末を添加
し高炉スラグの分量を40 %以上とした場合には,高炉セメントB種として使用してよい。
b) IS R 5213に適合するフライアッシュセメントB種又はフライアッシュセメントC種を用いる。ただ
し,フライアッシュセメントB種のフライアッシュの分量(質量分率)は15 %以上でなければならな
い。
なお,フライアッシュの分量をセメントの試験成績表によって確認した上で,フライアッシュを添
加しフライアッシュの分量を15 %以上とした場合には,フライアッシュセメントB種として使用して
よい。
c) ポルトランドセメント又は普通エコセメントを使用する場合は,JIS A 6206に適合する高炉スラグ微
粉末又はJIS A 6201に適合するフライアッシュを混和材として用いる。ただし,高炉スラグ微粉末は,
ポルトランドセメント又は普通エコセメントと高炉スラグ微粉末との質量の総和に対して40 %以上,
フライアッシュは,ポルトランドセメント又は普通エコセメントとフライアッシュとの質量の総和に
対して15 %以上でなければならない。
C.5 アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメント等を使用し,かつ,アルカリ総量を4.2 kg/m3以下
に規制する抑制対策の方法
C.3における式(C.1)によって求めたコンクリート中のアルカリ総量が4.2 kg/m3以下になることを確認し,
かつ,次に示すa) c) のいずれかのセメント及び混和材を用いる。
a) IS R 5211に適合する高炉セメントB種又は高炉セメントC種を用いる。ただし,高炉セメントB種
の高炉スラグの分量(質量分率)は50 %以上でなければならない。
なお,高炉スラグの分量をセメントの試験成績表によって確認した上で,高炉スラグ微粉末を添加
し高炉スラグの分量を50 %以上とした場合には,高炉セメントB種として使用してよい。
b) IS R 5213に適合するフライアッシュセメントC種を用いる。
なお,フライアッシュの分量をセメントの試験成績表によって確認した上で,フライアッシュを添
加しフライアッシュの分量を20 %以上とした場合には,フライアッシュセメントC種として使用して
よい。
c) ポルトランドセメント又は普通エコセメントを使用する場合は,JIS A 6206に適合する高炉スラグ微
粉末又はJIS A 6201に適合するフライアッシュを混和材として用いる。ただし,高炉スラグ微粉末は,
ポルトランドセメント又は普通エコセメントと高炉スラグ微粉末との質量の総和に対して50 %以上,
フライアッシュは,ポルトランドセメント又は普通エコセメントとフライアッシュとの質量の総和に
対して20 %以上でなければならない。
C.6 アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメントを使用し,かつ,単位セメント量の上限値を規制
する抑制対策の方法
表C.1のいずれかの方法による。

――――― [JIS A 5022 pdf 34] ―――――

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A 5022 : 2018
表C.1−混合セメントの使用及び単位セメント量の上限による抑制対策の方法
再生骨材コンクリ アルカリシリカ反応抑制対策の種別 付帯事項
ートMの種別
再生M1種 高炉セメント スラグ分量(質量分率)40 % 単位セメント量の上限値400 kg/m3以下
耐凍害又は再生M1 以上(C.4参照)
種 標準 フライアッシュ フライアッシュ分量(質量分
セメント 率)15 %以上(C.4参照)
高炉セメント スラグ分量(質量分率)50 % 単位セメント量の上限値500 kg/m3以下
以上(C.5参照)
フライアッシュ フライアッシュ分量(質量分
セメント 率)20 %以上(C.5参照)
再生M2種 高炉セメント スラグ分量(質量分率)50 % 単位セメント量の上限値350 kg/m3以下
標準 以上(C.5参照)
フライアッシュ フライアッシュ分量(質量分
セメント 率)20 %以上(C.5参照)
C.7 安全と認められる骨材を使用する抑制対策の方法
附属書Aで規定する区分“A”の再生骨材Mを使用する。また,JIS A 5308の附属書Aに適合する骨材2)
を用いる場合には,JIS A 1145又はJIS A 1146の試験結果によって“無害”と判定された骨材を使用する。
C.8 再生骨材中のアルカリ含有量の測定方法
C.8.1 試料
C.8.1.1 試料の調整
試験に供する再生骨材は,有姿のまま105 ℃で24時間以上,一定質量となるまで乾燥させ,室温に冷
却したものを用いる。
C.8.1.2 分析試料の採取
試料は,JIS A 1158によって,試験しようとするロットを代表するように採取する。1回の試験に使用す
る試料の量は,再生粗骨材の場合500 g,再生細骨材の場合100 gとする。
C.8.2 試験方法の概要
有姿の再生骨材試料について一定量をはかりとり,その質量の70倍容積の塩酸(1+100)を加え,毎分
130回で24時間連続して振とうして付着しているペーストを溶解する。ペーストの溶解が不十分であると
きは,溶出を繰り返す。不溶解残さ(渣)及び溶液のNa濃度及びK濃度から,試料中に含まれるNa2O
量,K2O量,Na2Oeq量,付着ペースト量及び付着ペーストに対するNa2Oeq量を求める。1試料当たり2
回の試験を行い,平均値を試料の試験結果とする。
試験手順を,図C.1に示す。

――――― [JIS A 5022 pdf 35] ―――――

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JIS A 5022:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 5022:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISA0203:2019
コンクリート用語
JISA1101:2005
コンクリートのスランプ試験方法
JISA1101:2020
コンクリートのスランプ試験方法
JISA1102:2014
骨材のふるい分け試験方法
JISA1103:2014
骨材の微粒分量試験方法
JISA1104:2019
骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
JISA1108:2018
コンクリートの圧縮強度試験方法
JISA1109:2020
細骨材の密度及び吸水率試験方法
JISA1110:2020
粗骨材の密度及び吸水率試験方法
JISA1115:2020
フレッシュコンクリートの試料採取方法
JISA1116:2019
フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法)
JISA1119:2014
ミキサで練り混ぜたコンクリート中のモルタルの差及び粗骨材量の差の試験方法
JISA1128:2019
フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法―空気室圧力方法
JISA1132:2020
コンクリートの強度試験用供試体の作り方
JISA1144:2010
フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度試験方法
JISA1145:2017
骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
JISA1146:2017
骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
JISA1154:2020
硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法
JISA1158:2014
試験に用いる骨材の縮分方法
JISA1158:2020
試験に用いる骨材の縮分方法
JISA5002:2003
構造用軽量コンクリート骨材
JISA5021:2018
コンクリート用再生骨材H
JISA5023:2018
再生骨材コンクリートL
JISA5308:2019
レディーミクストコンクリート
JISA6201:2015
コンクリート用フライアッシュ
JISA6202:2017
コンクリート用膨張材
JISA6204:2011
コンクリート用化学混和剤
JISA6205:2003
鉄筋コンクリート用防せい剤
JISA6206:2013
コンクリート用高炉スラグ微粉末
JISA6207:2016
コンクリート用シリカフューム
JISA8603-2:2010
コンクリートミキサ―第2部:練混ぜ性能試験方法
JISC9607:2015
電気冷蔵庫及び電気冷凍庫
JISP3801:1995
ろ紙(化学分析用)
JISR5210:2009
ポルトランドセメント
JISR5211:2009
高炉セメント
JISR5213:2009
フライアッシュセメント
JISR5214:2019
エコセメント
JISZ8801-1:2019
試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい