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A 5023 : 2018
表1−再生骨材コンクリートLの種類
粗骨材の最大寸法 スランプ 呼び強度
mm cm 18 21 24
再生骨材コンクリートL 20,25,40 8,10,12,15,18 a) ○ ○ ○
注記 再生骨材コンクリートLは,裏込めコンクリート,間詰めコンクリート,なら(均)しコンクリー
ト,捨てコンクリートなどの,高い強度・高い耐久性が要求されない部材又は部位に使用する。再
生骨材コンクリートLは,通常高い凍結融解抵抗性を確保するのが難しいため,凍結融解作用を受
けない部材又は部位に使用する。
なお,化学混和剤を用いて,単位水量が過大にならないようにするのがよい。
注a) 粗骨材の最大寸法を40 mmとする場合には,スランプ18 cmを除く。
再生骨材コンクリートLの購入に当たっては,次のa) h) までの事項について生産者と協議する。
なお,a) 及びb) は指定,c) h) は必要に応じて協議の上,指定することができる。ただし,a) h) ま
での事項は,この規格で規定している範囲とする。
a) セメントの種類
b) 粗骨材の最大寸法
c) 混和材料の種類及び使用量
d) 5.4に規定する塩化物含有量の上限値
e) 呼び強度を保証する材齢
f) 空気量
g) IS A 5308の附属書A(レディーミクストコンクリート用骨材)に適合する骨材2) と混合使用する場
合は,再生細骨材L及び再生粗骨材Lの容積混合率
h) その他必要な事項
注2) IS A 5308の附属書Aに適合する骨材のうち,人工軽量骨材は除く(8.2参照)。
5 品質
再生骨材コンクリートLは,荷卸し地点で次の条件を満足しなければならない。
5.1 圧縮強度
圧縮強度は,10.2に規定する試験を行ったとき,次の規定を満足しなければならない。強度試験におけ
る供試体の材齢は28日とする。ただし,箇条4 e) の指定がある場合は購入者が指定した材齢とする。
a) 1回の試験結果は,購入者が指定した呼び強度の強度値3) の85 %以上でなければならない。
b) 3回の試験結果の平均値は,購入者が指定した呼び強度の強度値3) 以上でなければならない。
注3) 強度値とは,呼び強度に小数点を付けて小数点以下1桁目を0とするN/mm2で表した値をい
う。
5.2 スランプ
スランプは,10.3に規定する試験を行ったとき,箇条4で規定するスランプの値に対する許容差は±3 cm
でなければならない。ただし,運搬中のスランプ低下量を適切に考慮している場合には,受渡当事者間の
協議によってスランプを工場出荷時4) の値で規定することができる。この場合も許容差は±3 cmとする。
注4) トラックミキサを使用する場合には,練混ぜ後とする。
5.3 空気量
箇条4の協議事項で,空気量の指定がある場合は,10.4に規定する試験を行ったとき,指定された空気
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量を満足しなければならない。また,指定された値に対する許容差は±2.0 %でなければならない。ただし,
運搬中の空気量の低下を適切に考慮している場合には,受渡当事者間の協議によって空気量を工場出荷時4)
の値とすることができる。この場合も許容差は±2.0 %とする。
5.4 塩化物含有量
箇条4の協議事項で,塩化物含有量の指定がある場合は,荷卸し地点で10.5に規定する方法によって求
めたとき,塩化物イオン(Cl−)量として0.30 kg/m3以下を満足しなければならない。ただし,購入者の承
認を受けた場合には,0.60 kg/m3以下とすることができる。
6 容積
再生骨材コンクリートLの容積は,荷卸し地点で10.6に規定する方法によって求めたとき,納入書に記
載した容積を下回ってはならない。
7 配合
再生骨材コンクリートLの配合は,次による。
a) 配合は,箇条5に規定する品質を満足し,かつ,箇条11に規定する検査に合格するように,試験をし
て生産者が決める。ただし,水セメント比の最大値は,65 %とする。
b) 生産者は,購入者の要求があれば,表3に示す再生骨材コンクリートL配合計画書を購入者に提出し
なければならない。
なお,配合計画書の提出は,再生骨材コンクリートLの配達に先立って行う。
c) 生産者は,購入者の要求があれば,配合設計,再生骨材コンクリートLに含まれる塩化物含有量の計
算,及びアルカリシリカ反応抑制対策の方法の基礎となる資料を提出しなければならない。
8 材料
8.1 セメント
セメントは,次による。
a) セメントは,JIS R 5210に適合するポルトランドセメント,JIS R 5211に適合する高炉セメント,JIS
R 5213に適合するフライアッシュセメント又はJIS R 5214に適合する普通エコセメントを用いる。
b) 附属書Aに従って確認したアルカリシリカ反応性による区分が“B”の再生骨材Lを用いる場合,セ
メントはJIS R 5210に適合するポルトランドセメント,高炉スラグの分量(質量分率)が40 %以上の
JIS R 5211に適合する高炉セメント,フライアッシュの分量(質量分率)が15 %以上のJIS R 5213に
適合するフライアッシュセメント又はJIS R 5214に適合する普通エコセメントを用いる。ただし,ポ
ルトランドセメント又は普通エコセメントを使用する場合には,8.4 a) 1) に規定するフライアッシュ
をポルトランドセメント又は普通エコセメントとフライアッシュとの質量の総和に対して15 %以上,
若しくは8.4 a) 5) に規定する高炉スラグ微粉末をポルトランドセメント又は普通エコセメントと高
炉スラグ微粉末との質量の総和に対して40 %以上混和して使用する。
8.2 骨材
骨材は,次による。
a) 粗骨材は,附属書Aに適合する再生粗骨材L 5) を単独で使用するか,又は再生粗骨材L 5) にJIS A 5308
の附属書Aに適合する粗骨材若しくはJIS A 5022の附属書A(コンクリート用再生骨材M)に適合す
る再生粗骨材Mを混合して使用する。ただし,JIS A 5308の附属書Aに適合する骨材のうち,人工軽
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量骨材を除く。
b) 細骨材は,附属書Aに適合する再生細骨材L 5) を単独で使用するか,又は再生細骨材L 5) にJIS A 5308
の附属書Aに適合する細骨材若しくはJIS A 5022の附属書Aに適合する再生細骨材Mを混合して使
用する。ただし,JIS A 5308の附属書Aに適合する骨材のうち,人工軽量骨材を除く。
c) 生産者は購入者と協議の上,粗骨材又は細骨材のいずれか一方の全部にJIS A 5308の附属書Aに適合
する骨材又はJIS A 5022の附属書Aに適合する再生骨材Mを用いてよい。ただし,JIS A 5308の附属
書Aに適合する骨材のうち,人工軽量骨材を除く。
注5) 再生骨材Lは,アルカリシリカ反応性による区分を“B”として扱うことを標準とする。た
だし,アルカリシリカ反応性による区分が“A”の再生骨材Lの使用を妨げるものではない。
8.3 水
水は,JIS A 5308の附属書C(レディーミクストコンクリートの練混ぜに用いる水)に適合するものを
用いる。
8.4 混和材料
混和材料は,次による。
a) フライアッシュ,膨張材,化学混和剤,防せい剤,高炉スラグ微粉末及びシリカフュームは,それぞ
れ次の規格に適合するものを用いる。
1) IS A 6201
2) IS A 6202
3) IS A 6204
4) IS A 6205
5) IS A 6206
6) IS A 6207
b) ) 以外の混和材料を使用する場合は,コンクリート及び鋼材に有害な影響を及ぼさず,所定の品質及
びその安定性が確かめられたもののうち,購入者が生産者と協議の上,指定するものを用いなければ
ならない。
9 製造方法
再生骨材コンクリートLの製造方法は,附属書Bによる。
10 試験方法
10.1 試料採取方法
試料採取方法は,JIS A 1115による。
10.2 圧縮強度
圧縮強度の試験は,JIS A 1108,JIS A 1132及びJIS A 5308の附属書E(軽量型枠)による。ただし,供
試体の直径には,公称の寸法を用いてよい。また,JIS A 1108の附属書A(アンボンドキャッピング)に
規定するアンボンドキャッピングを用いる場合は,供試体の両面に適用してよい。
供試体は,作製後,脱型するまでの間,常温で保管する6)。
注6) 供試体は,常温環境下で作製することが望ましい。常温環境下での作製が困難な場合は,作製
後,速やかに常温環境下に移す。また,保管中は,できるだけ水分が蒸発しないようにする。
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10.3 スランプ
スランプの試験は,JIS A 1101による。
10.4 空気量
空気量の試験は,JIS A 1128又はJIS A 1116のいずれかによる。
10.5 塩化物含有量
塩化物含有量は,次の式(1)によって求める。ただし,計算の結果,C0が負の数となる場合には式(2)によ
って求める。
C1W1 .075 C2W2
C0 4 (1)
100
C1W1
C0 4 (2)
100
ここに, C0 : 再生骨材コンクリートLの塩化物含有量(kg/m3)
C1 : フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度(%)
W1 : 配合設計に用いた単位水量7)(kg/m3)
C2 : セメント中の塩化物イオン濃度(%)
W2 : 配合設計に用いた単位セメント量7)(kg/m3)
α : 塩化物イオン残存比8)
なお,フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度の試験は,JIS A 1144による。ただし,塩化
物イオン濃度の試験は,購入者から承認を得て,精度が確認された塩分含有量測定器によることができる。
注記 フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度の試験では,直ちに練混ぜ水に溶出する再
生骨材Lの塩化物イオン量は,その全含有の1/4程度に過ぎない。そこで,フレッシュコンク
リート中の水には,セメントの全塩化物イオン量及び再生骨材Lの全塩化物イオン量の1/4が
溶出すると仮定し,再生骨材コンクリートLの塩化物含有量を算定することとした。
注7) 表3の配合計画書に示された値とする。
8) セメント中に含まれる全塩化物イオン量のうちフレッシュコンクリート中の水に溶け出さずに
セメント中に残存している塩化物イオン量の比率である。普通エコセメント以外のセメントを
用いる場合には,α=0とする。普通エコセメントを用いる場合には,αの値はJIS R 5214によ
る。
10.6 容積
容積の試験は,1運搬車の積載全質量をフレッシュコンクリートの単位容積質量で除して求める。1運搬
車の積載全質量は,その積載量に使用した全材料の質量を総和して計算するか,又は荷卸しの前と後との
運搬車の質量の差から計算する。ただし,フレッシュコンクリートの単位容積質量の試験は,JIS A 1116
による。
なお,JIS A 1128に使用する容器の容積が正確に求められている場合は,その容器を用いてもよい。
11 検査
11.1 検査項目
検査は,圧縮強度及びスランプについて行う。
なお,箇条4で空気量及び/又は塩化物含有量の指定がある場合は,空気量及び/又は塩化物含有量に
ついても行う。
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11.2 圧縮強度
圧縮強度は,10.2の試験を行い,5.1の規定に適合すれば合格とする。
試験頻度は,150 m3について1回を標準とする。
購入者の承認を得て,工場出荷時4) において採取した試料を用いて作製した供試体について,10.2の試
験を行うことができる。
1回の試験結果は,任意の1運搬車から採取した試料で作った3個の供試体の試験値の平均値で表す。
なお,3回の試験は,水セメント比と強度の関係が同一で,かつ,同じ呼び強度のものであれば,スラ
ンプが相違しても,同一ロットのコンクリートとして行ってよい。
11.3 スランプ
スランプは,10.3の試験を行い,5.2の規定に適合すれば合格とする。
試験頻度は,150 m3について1回を標準とする。
購入者との協議によってスランプの値が工場出荷時4) に規定された場合には,スランプの試験は工場出
荷時4) において行うことができる。
スランプが許容の範囲を外れた場合には,10.1によって新しく試料を採取して1回に限り10.3によって
試験を行い,その結果が5.2の規定に適合すれば,合格とすることができる。
11.4 空気量
空気量は,10.4の試験を行い,5.3の規定に適合すれば合格とする。
試験頻度は,150 m3について1回を標準とする。
購入者との協議によって空気量の値を工場出荷時4) の値とした場合には,空気量の試験は工場出荷時4)
において行うことができる。
空気量が許容の範囲を外れた場合には,10.1によって新しく試料を採取して1回に限り10.4によって試
験を行い,その結果が5.3の規定に適合すれば,合格とすることができる。
11.5 塩化物含有量
塩化物含有量は,10.5の試験を行い,5.4の規定に適合すれば合格とする。
試験頻度は,1日1回を標準とする。
なお,塩化物含有量の検査は,工場出荷時4) でも,荷卸し地点での所定の条件を満足するので,工場出
荷時4) に行うことができる。
11.6 指定事項
購入者が箇条4において指定した事項については,生産者と購入者との協議によって検査方法を定め,
検査を行う。
12 製品の呼び方
再生骨材コンクリートLの呼び方は,コンクリートの種類による記号,呼び強度,スランプ,粗骨材の
最大寸法,及びセメントの種類による記号による。コンクリートの種類による記号は,“再生L”とする。
セメントの種類による記号は,表2による。
――――― [JIS A 5023 pdf 10] ―――――
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JIS A 5023:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 5023:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0203:2019
- コンクリート用語
- JISA1101:2005
- コンクリートのスランプ試験方法
- JISA1101:2020
- コンクリートのスランプ試験方法
- JISA1102:2014
- 骨材のふるい分け試験方法
- JISA1103:2014
- 骨材の微粒分量試験方法
- JISA1104:2019
- 骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
- JISA1108:2018
- コンクリートの圧縮強度試験方法
- JISA1109:2020
- 細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1110:2020
- 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1115:2020
- フレッシュコンクリートの試料採取方法
- JISA1116:2019
- フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法)
- JISA1119:2014
- ミキサで練り混ぜたコンクリート中のモルタルの差及び粗骨材量の差の試験方法
- JISA1128:2019
- フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法―空気室圧力方法
- JISA1132:2020
- コンクリートの強度試験用供試体の作り方
- JISA1144:2010
- フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度試験方法
- JISA1145:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
- JISA1146:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
- JISA1154:2020
- 硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法
- JISA1158:2014
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1158:2020
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1801:2009
- コンクリート生産工程管理用試験方法―コンクリート用細骨材の砂当量試験方法
- JISA5002:2003
- 構造用軽量コンクリート骨材
- JISA5021:2018
- コンクリート用再生骨材H
- JISA5022:2018
- 再生骨材コンクリートM
- JISA5308:2019
- レディーミクストコンクリート
- JISA6201:2015
- コンクリート用フライアッシュ
- JISA6202:2017
- コンクリート用膨張材
- JISA6204:2011
- コンクリート用化学混和剤
- JISA6205:2003
- 鉄筋コンクリート用防せい剤
- JISA6206:2013
- コンクリート用高炉スラグ微粉末
- JISA6207:2016
- コンクリート用シリカフューム
- JISA8603-2:2010
- コンクリートミキサ―第2部:練混ぜ性能試験方法
- JISR5210:2009
- ポルトランドセメント
- JISR5211:2009
- 高炉セメント
- JISR5213:2009
- フライアッシュセメント
- JISR5214:2019
- エコセメント
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい