この規格ページの目次
8
A 5031 : 2016
6.3 絶乾密度及び吸水率試験
絶乾密度及び吸水率の試験は,JIS A 1109又はJIS A 1110による。
6.4 安定性試験
安定性の試験は,JIS A 1122による。
6.5 粒形判定実積率試験
粒形判定実積率の試験は,JIS A 5005による。
6.6 微粒分量試験
微粒分量の試験は,JIS A 1103による。
6.7 アルカリシリカ反応性試験
アルカリシリカ反応性は,JIS A 1145,JIS A 1146又はJIS A 1804による試験を行って判定する。
なお,モルタルバー法に使用する試料の粒度分布は,表9に示す粒度区分Aによる。ただし,1.2 mm
溶融スラグ細骨材の粒度分布は粒度区分Bとする。また,モルタルバー法におけるモルタルの配合は,
質量比でセメントが1,水が0.5及び試料が2.6とする。
1回に練り混ぜるセメント,水及び溶融スラグ骨材の量は,次による。
− 水+NaOH水溶液 : 300±1 mL
− セメント : 600±1 g
− 溶融スラグ骨材(表乾状態) : 1 560±1 g
表9−モルタルバー法に使用する試料の粒度分布
粒径 質量分率 %
通過 残留 粒度区分A 粒度区分B
4.75 mm 2.36 mm 10 −
2.36 mm 1.18 mm 25 5 a)
1.18 mm 600 μm 25 35
600 μm 300 μm 25 40
300 μm 150 μm 15 20
注a) 1.22.5 mmの粒径で5 %が得られない場合は,1.20.6 mm
の粒径の質量分率を40 %としてもよい。
6.8 粒度試験
粒度試験は,JIS A 1102による。
6.9 膨張性試験
膨張性試験は,附属書Aによる。
6.10 ポップアウト確認試験
ポップアウト確認試験は,附属書Cによる。また,必要に応じて,附属書Dによるスクリーニングを
行う。
6.11 環境安全品質試験
環境安全品質試験は,附属書Eによる。
7 検査
7.1 溶融スラグ骨材のロット管理
1か月分の溶融スラグ骨材の生産量を品質管理上の1ロットとし,溶融スラグ骨材の品質を定期的な検
――――― [JIS A 5031 pdf 11] ―――――
9
A 5031 : 2016
査で確認する。ただし,十分なストックヤードを確保し,事前に検査して出荷前に試験値を確認する場合
には,保管量全体を1ロットとすることができ,7.2及び7.3.5の検査の頻度は適用しない。
7.2 化学成分及び物理的性質,アルカリシリカ反応性,粒度及び粗粒率,膨張性並びにポップアウトの
検査
化学成分及び物理的性質,アルカリシリカ反応性,粒度及び粗粒率,膨張性並びにポップアウトの検査
は,6.26.10によって試験を行い,5.25.6の規定に適合したものを合格とする。検査の頻度は,3か月
に1回以上とする。
なお,受渡当事者間の協定によって,検査項目を一部省略することができる。
7.3 環境安全品質の検査
7.3.1 検査の種類
溶融スラグ骨材の環境安全品質の検査は,形式検査と受渡検査とに区分する。
7.3.2 検査項目
溶融スラグ骨材の環境安全品質の検査は,表10の○印で示す項目について行う。
なお,受渡当事者間の協定によって,検査項目を一部省略することができる。
表10−環境安全品質の検査項目
項目 形式検査 受渡検査
溶出量 含有量 溶出量 含有量
カドミウム ○ ○ ○ −
鉛 ○ ○ ○ ○
六価クロム ○ ○ ○ −
ひ素 ○ ○ ○ −
水銀 ○ ○ − −
セレン ○ ○ ○ −
ふっ素 ○ ○ ○ ○
ほう素 ○ ○ − −
7.3.3 検査方法
溶融スラグ骨材の環境安全品質の検査方法は,次による。
a) 環境安全形式検査 形式検査は,6.1及び6.11によって試験を行い,5.7に適合した試料の製造ロッ
トを合格とする。
b) 環境安全受渡検査 受渡検査は,6.1及び6.11によって試験を行い,7.3.4によって設定した受渡検査
判定値に適合した試料の製造ロットを合格とする。これに適合しなかった場合,同一の製造ロットか
ら同一の方法で試料を採取して2回の再試験を行い,2回とも受渡検査判定値に適合した場合は,そ
の製造ロットを合格とすることができる。ただし,2回の再試験のうち,1回でも不適合となった場
合は,その製造ロットは不合格とする。
7.3.4 環境安全受渡検査判定値
受渡検査判定値は,次による。
a) 環境安全形式検査に利用模擬試料を用いた場合 形式検査に利用模擬試料を用いた場合の受渡検査
判定値は,形式試験のデータ及び形式検査に用いた試料と同じ条件で製造された溶融スラグ骨材試料
を用いた受渡試験のデータに基づき設定し,溶融スラグ骨材の性状のばらつき又は他の材料の影響な
どの変動要因を十分に考慮した値としなければならない。
――――― [JIS A 5031 pdf 12] ―――――
10
A 5031 : 2016
なお,この場合の受渡検査判定値は,形式検査を実施する都度,溶融スラグ骨材の製造業者が設定
する。
b) 環境安全形式検査に溶融スラグ骨材試料を用いた場合 形式検査に溶融スラグ骨材試料を用いた場
合の受渡検査判定値は,環境安全品質基準のそれぞれの検査項目の基準値と同じ値を用いる。
7.3.5 検査の頻度
環境安全品質の検査の頻度は,次による。
a) 環境安全形式検査 形式検査は,1年に1回以上の頻度で実施する。ただし,次に該当する場合は,
有効期間内であっても検査を行わなければならない。
1) 製造設備の改良,製造プロセス,原料,添加物の変更などの要因に伴って,環境安全品質に規定す
る項目の値が大きく増加する可能性がある場合。
2) 利用模擬試料として使用するコンクリートの配合条件を新たに定める場合。
b) 環境安全受渡検査 受渡検査は,1か月に1回以上の頻度で定期的に実施する。ただし,受渡検査結
果が,1年間以上,全ての項目で環境安全品質基準の3分の1以下の値で安定している場合には,そ
の後に続く1年間における受渡検査の頻度を3か月に1回以上とすることができる。
なお,受渡検査において環境安全品質基準の3分の1を超える結果が出た場合又は前述の理由で形
式検査を改めて行った場合は,受渡検査の頻度を1か月に1回以上に戻さなければならない。
7.4 検査データの保管
製造業者は,検査によって得られた品質試験結果の記録を一定の期間保管しなければならない。
8 表示
溶融スラグ骨材の納品書(製品の送り状)には,次の事項を表示しなければならない。
a) 製品の呼び方に基づく表示
b) 製造年月日又はその略号
c) 製造業者名及び製造工場名,又はその略号
d) 検査年月日又はその略号
また,溶融スラグ骨材の製造業者は,溶融スラグ骨材の納品書に次の使用条件及び使用上の注意事項を
記載することによって,溶融スラグ骨材の利用者に伝達しなければならない。
− 溶融スラグ骨材の製造業者が利用模擬試料による形式検査を実施した場合,利用者は,形式検査にお
ける溶融スラグ骨材の配合率を超えてスラグ骨材を配合してはならない旨。
9 報告
製造業者は,購入者から要求があった場合には,試験成績書を提出しなければならない。試験成績書の
様式は,表11表14を標準とする。
――――― [JIS A 5031 pdf 13] ―――――
11
A 5031 : 2016
表11−コンクリート用溶融スラグ粗骨材の試験成績書(環境安全品質を除く)
平成 年 月 日
製造業者名 会社 工場
製造年月日 平成 年 月 日
発行責任者名
御中
製品の呼び方 化学成分% 塩化物量 アルカリシリカ反応性 絶乾密度 吸水率 安定性 粒形判定 微粒分量
酸化カルシウム 全硫黄 三酸化硫黄 金属鉄a)(NaClとして)
化学法 モルタル 迅速法 実積率
(CaOとして)(Sとして) (SO3として) % バー法 g/m3 % % % %
規 MG20-05 45.0以下 2.0以下 0.5以下 1.0以下 0.04以下 判定結果をA又はBと記入す2.5以上 3.0以下 12以下 55以上 1.0以下
格
値 MG20-15 る。
MG15-05
製品の呼び方 ふるいを通るものの質量分率% 粗粒率b) 膨張率 ポップアウトの確認
25 mm 20 mm 15 mm 10 mm 5 mm 2.5 mm % 核あり 核なし 判定困難
( ) 個 個 個
( ) 個 個 個
( ) 個 個 個
規 MG20-05 100 90100 − 2055 010 05 24時間経過後
製造業者と購入者とが ポップアウトがあってはならない。
格
値 MG20-15 100 90100 − 010 05 − 協議によって定めた粗
に膨張があっ
MG15-05 − 100 90100 4070 015 05 粒率に対して±0.30の
てはならな 判定 : 核あり : ポップアウト
い。
範囲のものでなければ 核なし : ポップアウトではない
ならない。 判定困難 : ポップアウトではない
注a) 附属書Bによる場合は,試験値の後に“附属書B”と記述する。
b) 括弧内は,購入契約時に定められた協議値を記入する。
A5 031 : 2
0 16
4
――――― [JIS A 5031 pdf 14] ―――――
12
A 5031 : 2016
A5
4
表12−コンクリート用溶融スラグ細骨材の試験成績書(環境安全品質を除く)
03
平成 年 月 日
1 : 2
製造業者名 会社 工場
0
製造年月日 平成 年 月 日
16
発行責任者名
御中
製品の呼び方 化学成分% 塩化物量 アルカリシリカ反応性 絶乾密度 吸水率 安定性 粒形判定 微粒分量
酸化カルシウム 全硫黄 三酸化硫黄 金属鉄a)(NaClとして)
化学法 モルタル 迅速法 実積率
(CaOとして) (Sとして) (SO3として) % バー法 g/m3 % % % %
規 MS5 45.0以下 2.0以下 0.5以下 1.0以下 0.04以下 判定結果をA又はBと記入す 2.5以上 3.0以下 10以下 53以上 7.0
格
値 MS2.5 る。 (5.0)b)
MS1.2 以下
MS5-0.3
製品の呼び方 ふるいを通るものの質量分率% 粗粒率c) 膨張率 ポップアウトの確認
10 mm 5 mm 2.5 mm 1.2 mm 0.6 mm 0.3 mm 0.15 mm % 核あり 核なし 判定困難
( ) 個 個 個
( ) 個 個 個
( ) 個 個 個
規 MS5 100 90100 80100 5090 2565 1035 215 24時間経過後
製造業者と購入者とが ポップアウトがあってはならない。
格
値 MS2.5 100 95100 85100 6095 3070 1045 520 協議によって定めた粗
に膨張があっ判定 :
MS1.2 − 100 95100 80100 3580 1550 1030 粒率に対して±0.20の
てはならな 核あり : ポップアウト
MS5-0.3 100 95100 45100 1070 040 015 010 い。
範囲のものでなければ 核なし : ポップアウトではない
ならない。 判定困難 : ポップアウトではない
注a) 附属書Bによる場合は,試験値の後に“附属書B”と記述する。
b) 括弧内は,コンクリートの表面がすり減り作用を受ける場合である。
c) 括弧内は,購入契約時に定められた協議値を記入する。
――――― [JIS A 5031 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS A 5031:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 5031:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA0203:2019
- コンクリート用語
- JISA1102:2014
- 骨材のふるい分け試験方法
- JISA1103:2014
- 骨材の微粒分量試験方法
- JISA1109:2020
- 細骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1110:2020
- 粗骨材の密度及び吸水率試験方法
- JISA1122:2014
- 硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験方法
- JISA1145:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)
- JISA1146:2017
- 骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)
- JISA1158:2014
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1158:2020
- 試験に用いる骨材の縮分方法
- JISA1804:2009
- コンクリート生産工程管理用試験方法―骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(迅速法)
- JISA5005:2009
- コンクリート用砕石及び砕砂
- JISA5005:2020
- コンクリート用砕石及び砕砂
- JISA5011-2:2016
- コンクリート用スラグ骨材―第2部:フェロニッケルスラグ骨材
- JISA5011-3:2016
- コンクリート用スラグ骨材―第3部:銅スラグ骨材
- JISA5308:2019
- レディーミクストコンクリート
- JISA5371:2016
- プレキャスト無筋コンクリート製品
- JISA5372:2016
- プレキャスト鉄筋コンクリート製品
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0058-1:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第1部:溶出量試験方法
- JISK0058-2:2005
- スラグ類の化学物質試験方法―第2部:含有量試験方法
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK0119:2008
- 蛍光X線分析通則
- JISK0121:2006
- 原子吸光分析通則
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISQ17025:2018
- 試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項
- JISQ17050-1:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第1部:一般要求事項
- JISQ17050-2:2005
- 適合性評価―供給者適合宣言―第2部:支援文書
- JISR5201:2015
- セメントの物理試験方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい