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図11−温度変化サイクルの例
9.4.4 計算
さび面積比又はさび長さ比は,次による。
a) さび面積比は,式(6)によって算定し,切上げして小数点以下1桁に丸めた値とする。
Rs 100 (6)
0
ここに, Rs : さび面積比(%)
S : 発生したさび面積の合計(mm2)
S0 : 対象部分の補強材表面積の合計(mm2)
b) さび長さ比は,式(7)によって算定し,切上げして小数点以下1桁に丸めた値とする。
ls
R1 100 (7)
2s
ここに, Rl : さび長さ比(%)
ls : 発生したさび長さの合計(mm)
Ls : 対象部分の補強材片面の見付線長の合計(mm)
9.5 ALCパネルの曲げ強さ試験
9.5.1 試験体の作製
一般パネル及びコーナーパネルとも,厚形パネル試験体は,ALCパネルの全形を用いる。また,薄形パ
ネル試験体は,ALCパネルを長さ1 000 mmに切断して用いる。
9.5.2 試験方法
試験方法は,次による。
a) 加力方法は,図12,図13及び図14に示すような4等分2線載荷が可能な試験装置を用い,使用時に
想定される荷重を受ける面を定めて,その面に対して荷重方向が直角になるように試験体を設置する。
なお,試験体の支点間距離(l)は,試験体長から100 mmを引いた寸法とする。
b) 加力試験機は,試験体の仕様に合わせて荷重レンジが調整可能で,最小単位が50 Nまで設定できるも
のとする。
c) 荷重速度は,たわみの増加量が毎秒0.05 mmを目安としてほぼ一定になるよう加えるとともに,逐次
ひび割れの発生状況を観察し,ひび割れ発生後は,荷重−たわみ曲線に大きな影響を与えない範囲で
荷重速度を調整しながら加力を継続する。
d) たわみの測定は,0.05 mmまで測定できる変位計を試験体の支点間の中央部の鉛直方向の変位量を読
み取れるように設置し,一定の荷重間隔で変位量を読み取る。
――――― [JIS A 5416 pdf 16] ―――――
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なお,荷重−たわみ関係の線形性(変曲点前後の回帰直線の傾き)に変化が見られた後,曲げひび
割れ荷重が確認できるところまで荷重及びたわみのデータが読み取れた時点で試験を終了してもよい。
e) 試験終了後,変曲点の前後において二つの回帰直線を求め,それらの交点に相当する荷重を計算し,
切捨てして10 N単位に丸めて曲げひび割れ荷重とする。また,厚形パネルの試験においては,荷重−
たわみ曲線関係から曲げひび割れ荷重の下限値におけるたわみ量を0.1 mm単位で求める。
注記 荷重−たわみ関係の線形性とは,荷重−たわみ関係の比例域における回帰直線の傾きを示す。
単位 mm
A : 加力用ビーム
B : 加力点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程
度の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)
C : 加圧板(幅100,長さは試験体の幅以上,厚さは615の鋼板)
ただし,薄形パネルの場合は,使用しなくてもよい。
D : 支点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程度
の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)
l : 支点間距離
L : 試験体の長さ
b : 試験体の幅
図12−一般パネルの2線載荷試験装置の例
――――― [JIS A 5416 pdf 17] ―――――
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単位 mm
A : 加力用ビーム
B : 加力点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程
度の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)
C : 加圧板(幅100,長さは試験体の幅以上,厚さは615の鋼板)
ただし,薄形パネルの場合は,使用しなくてもよい。
D : 支点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程度
の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)
E : ALC材
l : 支点間距離
L : 試験体の長さ
bc1 : 試験体の幅
図13−コーナーパネルの2線載荷試験装置(正荷重載荷の例)
――――― [JIS A 5416 pdf 18] ―――――
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単位 mm
A : 加力用ビーム
B : 加力点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程
度の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)
C : 加圧板(幅100,長さは試験体の幅以上,厚さは615の鋼板)
ただし,薄形パネルの場合は,使用しなくてもよい。
D : 支点ローラ(長さは試験体の幅以上とし,荷重による変形が無視できる程度
の十分な曲げ剛性をもつ鋼製円柱又はパイプ)
E : ALC材
l : 支点間距離
L : 試験体の長さ
bc1 : 試験体の幅
図14−コーナーパネルの2線載荷試験装置(負荷重載荷の例)
9.6 埋設部品の引抜き強さ試験
9.6.1 試験体の作製
試験体は厚形パネルとし,幅600 mm,長さ1 500 mm以上のものとする。
9.6.2 試験方法
試験方法は,次による。
なお,附属書Bに,埋設部品の引抜き強さ試験装置の例を示す。
a) 加力方法は,応力影響範囲のALC母材に影響を与えないようにパネルを試験装置に設置し,パネル面
に対して直角に荷重が加わるように加力する。荷重は衝撃を与えないように,毎秒100 N200 Nの速
さで加える。
b) 加力試験は,100 N単位まで測定できる試験機を用いて,試験箇所が破壊するまでの最大荷重を求め,
埋設部品の引抜き強さとする。
9.7 ALCパネルの断熱性能試験
9.7.1 試験片の採取及び試験体の作製
試験体は,幅900 mm,長さ900 mmの面を構成できるように2枚の試験片をALCパネルから採取し,
――――― [JIS A 5416 pdf 19] ―――――
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隙間のないように突き付けて900 mm×900 mm以上の大きさにし,表面の継ぎ目部分に接着テープを張り
付けて試験体とする。
9.7.2 試験体の調整
試験片は,通風のよい室内に放置するなど,絶乾質量から算定した含水率が6 %以下になるよう調整す
る。
9.7.3 試験方法
ALCパネルの断熱性能試験は,JIS A 1420の附属書Bによって平均温度30 ℃±2 ℃,熱流方向上向き
で表面温度を測定し,熱抵抗値を求める。
なお,表面温度の測定位置に試験体の継ぎ目部分がある場合には,継ぎ目部分から5 cm程度離した位置
で測定する。
注記 測定終了後の試験体から100 g程度の試験片を切り出し,含水率を測定し,含水率の確認を行
ってもよい。
9.7.4 計算
熱抵抗値は,JIS A 1420の附属書Bの6.2によって算定し,切捨てして小数点以下2桁に丸めた値とす
る。
9.8 ALCパネルの寸法測定試験
ALCパネルの寸法測定は,次による。
a) 一般パネルは,図15に示すように,パネル端部から100 mm以内の位置における2か所の厚さ(t1,
t2),幅(b1,b2)及び長さ(l1,l2)を測定する。
b) コーナーパネルは,図16に示すように,パネル端部から100 mm以内の位置における幅(bc1,bc2,
bc3,bc4),長さ(l1,l2,l3),直角度(e1/bc1又はe2/bc2),及び図17に示すように厚形パネルの場合は,
L形内面側の各辺とも両端から50 mm以内における2か所の厚さ(ta1,ta2,tb1,tb2)を,薄形パネル
の場合は,L形内面側の各辺ともほぼ中央部の位置における1か所の厚さ(t1,t2)を測定する。
c) 意匠パネル(模様)の模様の溝深さ及び加工後の厚さ並びに意匠パネル(傾斜)の傾斜面の厚さの差
の測定は,次による。
1) 意匠パネル(模様)の模様の溝深さは,図18 a) に示すように,ALCパネルの表面の最も厚い部分
を基準面とし,溝底までの深さを測定する。また,意匠パネル(模様)の加工後の厚さは,図18 a)
に示すように,最も薄い部分を測定する。
2) 意匠パネル(傾斜)の傾斜面の厚さの差は,図18 b) に示すように,パネルの長さ方向の端部から
100 mm以内の位置における最も厚い部分(ta1,ta2)と最も薄い部分(tb1,tb2)をそれぞれ2か所測
定し,その差を求める。
d) LCパネルの厚さ,幅及び長さは,1 mmまで測定できるJIS B 7512に規定する鋼製巻尺又はコンベ
ックスルールを用いて,1 mm単位で測定する。
e) 直角度は,JIS B 7516に規定する金属製直尺,JIS B 7524に規定するすきまゲージ,JIS B 7526に規
定する直角定規又はJIS B 7534に規定する金属製角度直尺を用いて測定する。
なお,金属製直尺を用いる場合は,0.5 mm単位で測定する。すきまゲージを用いる場合は,小数点
以下1桁まで測定する。
f) 意匠パネル(模様)の模様の溝深さ,加工後の厚さ及び意匠パネル(傾斜)の傾斜面の厚さの差は,
JIS B 7516に規定する金属製直尺,JIS B 7512に規定する鋼製巻尺又はコンベックスルールを用いて,
1 mm単位で測定する。
――――― [JIS A 5416 pdf 20] ―――――
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JIS A 5416:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.30 : コンクリート及びコンクリート製品
JIS A 5416:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1129-3:2010
- モルタル及びコンクリートの長さ変化測定方法―第3部:ダイヤルゲージ方法
- JISA1420:1999
- 建築用構成材の断熱性測定方法―校正熱箱法及び保護熱箱法
- JISA5505:2020
- メタルラス
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7524:2008
- すきまゲージ
- JISB7526:1995
- 直角定規
- JISB7534:2005
- 金属製角度直尺
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3113:2018
- 自動車構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISG3445:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼管
- JISG3445:2021
- 機械構造用炭素鋼鋼管
- JISG3507-2:2005
- 冷間圧造用炭素鋼―第2部:線
- JISG3532:2011
- 鉄線
- JISG3551:2005
- 溶接金網及び鉄筋格子
- JISG3551:2021
- 溶接金網及び鉄筋格子