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るだけ水密性が得られる構造になるものでなければならない。
c) 鋼矢板の形状及び寸法の許容差は,表6による。
d) 単位質量は,受渡当事者間の協定による。
e) 注文者の指定によって,鋼矢板を施工時につ(吊)るための,穴あけ又は附属品取付けを行ってもよ
い。この場合の,検査,表示などは受渡当事者間の協定による。
a) 形 b) 直線形
c) 形 d) 形
e) ハット形
図1−断面の各部の名称
――――― [JIS A 5523 pdf 6] ―――――
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表6−形状及び寸法の許容差
断面形状
項目 直線形 U形 ハット形 Z形 H形
有効幅≦400
±4 mm
400<有効幅≦500
+10 mm +8 mm
幅 ±4 mm ±5 mm ±4 mm
−5 mm −4 mm
500<有効幅≦600
+6 mm
−5 mm
高さ − ±4 % ±5 mm ±1.0 %
+1.5 mm +1.0 mm
10 mm未満 ±1.0 mm
−0.7 mm −0.3 mm
10 mm以上 +1.5 mm +1.2 mm
厚さ ±1.2 mm
16 mm未満 −0.7 mm −0.3 mm
+1.5 mm
16 mm以上 − ±1.5 mm
−0.3 mm
+規定せず
長さ
0
長さ10 m以下 長さ(m)×0.15 %以 長さ(m)×
長さ(m)×0.15 %以下
下 長さ(m)×0.10 %0.12 %以下
曲がりa) ただし,20 mm以 [(長さ−10)
長さ10 mを超 [(長さ−10)m× [(長さ−10)m×0.10 %
下 m×0.10 %+
えるもの 0.10 %+15 mm]以下 +15 mm]以下
12 mm]以下
長さ10 m以下 長さ(m)×0.20 %以 長さ(m)×
長さ(m)×0.15 %以下
下 長さ(m)×0.20 %0.25 %以下
反りa) ただし,20 mm以 [(長さ−10)
長さ10 mを超 [(長さ−10)m× [(長さ−10)m×0.15 %
下 m×0.20 %+
えるもの 0.10 %+20 mm]以下 +15 mm]以下
25 mm]以下
断面の直角切断差 幅の4 %以下 高さ及び幅の4 %以下
長さ方向の端部1
mの範囲において
全幅差 − − − −
全幅の最大と最小
の差が4 mm以下
長さ方向の端部1
端曲がりb) − mの端曲がりが − − −
1.5 mm以下
継手かん(嵌)合角度θ c) − ≧6° ≧4° − −
幅,高さ及び厚さの許容差の適用箇所は,図1による。ただし,幅の許容差は,直線形,U形及びハット形の場
合は全幅,Z形の場合は全片幅,H形の場合は本体の幅に適用する。また,高さの許容差は,U形の場合は全高さ,
H形の場合は本体の高さに適用する。
注a) 曲がりは,矢板壁に対して平行方向,反りは,矢板壁に対して直角方向とする。
b) 端曲がりは,弦側測定値又は接線側測定値の1/2とする。
c) 継手かん(嵌)合角度は,図2による。
――――― [JIS A 5523 pdf 7] ―――――
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図2−U形及びハット形鋼矢板の継手かん合角度
9 外観
鋼矢板は,使用上有害な欠点があってはならない。ただし,使用上有害な欠点は,JIS G 3192の箇条9
(外観)によって除去又は補修してもよい。
10 試験
10.1 分析試験
分析試験は,次による。
a) 分析試験の一般事項及び分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
b) 溶鋼分析方法は,JIS G 0320による。
c) フリー窒素の定量方法は,附属書Aによる。
d) フリー窒素の定量における窒化物型窒素の定量は,製品から採取した試料によって,1溶鋼ごとに実
施する。この場合の分析用試料の採り方は,JIS G 0321の箇条4(製品分析用試料)による。ただし,
供試材は,破断後の引張試験片を用いてもよい。
10.2 機械試験
10.2.1 試験一般
機械試験の一般事項は,JIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。ただし,供
試材の採り方はJIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とし,試験片の数,採取位置及び
採取方向は,次による。
a) 引張試験片の数 引張試験片の数は,同一溶鋼に属し,同一断面形状及び同一断面寸法のものを一括
して一組とし,引張試験片を1個採取する。ただし,一組の質量が50 tを超える場合は,2個採取す
る。
b) 衝撃試験片の数 衝撃試験片の数は,同一溶鋼に属し,同一断面形状及び同一断面寸法のものを一括
して一組とし,供試材を1個採取し,これから試験片を3個採取する。
c) 引張試験片の採取位置及び採取方向 引張試験片は,図3の斜線部に示す位置から圧延方向に平行に
採取する。図3によることができない場合は,これに近い位置とする。
d) 衝撃試験片の採取位置 衝撃試験片採取用供試材は,図3の斜線部に示す位置から採取する。衝撃試
験片の厚さ方向の採取位置は,図4による。
10.2.2 試験片
引張試験片及び衝撃試験片は,次による。
――――― [JIS A 5523 pdf 8] ―――――
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a) 引張試験片は,JIS Z 2241の1A号又は14B号とする。
b) 衝撃試験片は,JIS Z 2242のVノッチ試験片とする。標準試験片が採取できない場合は,厚さが7.5 mm
又は5 mmのサブサイズ試験片を用いてもよい。
10.2.3 試験方法
a) 引張試験の方法は,JIS Z 2241による。
b) 衝撃試験の方法は,JIS Z 2242による。
a) 形 b) 直線形
c) 形 d) 形
e) ハット形
図3−引張試験片及び衝撃試験片採取用供試材の採取位置
単位 mm
図4−衝撃試験片の厚さ方向採取位置
――――― [JIS A 5523 pdf 9] ―――――
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10.3 直線形鋼矢板の継手引張試験
直線形鋼矢板の継手引張試験は,次による。
a) 継手引張試験片は,同一溶鋼に属し,同一断面寸法のものを一括して一組とし,圧延方向に対して直
角に2個採取する。この場合,1個の試験片の寸法は,幅約100 mm,長さ約300 mmとし,鋼矢板の
両側の継手を代表するように,それぞれ片側に継手をもつ試験片を採取する。
b) 継手引張試験の方法は,JIS Z 2241によって継手離脱強度(継手が離脱する前に試験片が破断したと
きは,その破断強度)を測定する。この場合,試験片は図5に示すとおり継手をかみ合わせ,引張軸
と試験片の軸とが平行になるようにセットし,つかみ間隔は400 mm以上とする。
図5−試験片のセット状態
11 検査
検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条5に適合しなければならない。
c) 炭素当量は,箇条6に適合しなければならない。
d) 機械的性質は,箇条7に適合しなければならない。
e) 形状及び寸法は,箇条8に適合しなければならない。
f) 外観は,箇条9に適合しなければならない。
12 再検査
再検査は,次による。
a) 引張試験又は継手引張試験で合格にならなかった鋼矢板は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試
験を行い,合否を決定してもよい。
b) 衝撃試験が,JIS G 0404の9.6(組試験の結果の評価)で合格にならなかった鋼材は,JIS G 0404の
9.8(再試験)によって再試験を行い,合否を決定してもよい。
――――― [JIS A 5523 pdf 10] ―――――
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JIS A 5523:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.20 : 溶接材料
JIS A 5523:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0321:2017
- 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG1201:2014
- 鉄及び鋼―分析方法通則
- JISG1228:1997
- 鉄及び鋼―窒素定量方法
- JISG3192:2014
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISG3192:2021
- 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
- JISR6010:2000
- 研磨布紙用研磨材の粒度
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法