4
A 5537 : 2003
単位 mm
a) 引張割裂及び衝撃接着強さ試験用 b) 圧縮せん断接着強さ試験用
図 1 試験に用いる木れんが
5.2.2 試験の環境条件及び持続時間 試験の環境条件及び持続時間は,表6による。
表 6 試験の環境条件及び持続時間(4)
試験の環境条件 試験体の作製時 試験体の養生時 試験時
接着作業前 接着作業時 接着後(5) 試験前
24時間 10分以内 72時間(168時間) 24時間 −
標準条件 23±2 ℃ 23±2 ℃ 23±2 ℃
(50±10) %RH (50±10) %RH (50±10) %RH
水中浸せき 23±2 ℃ 23±2 ℃ 23±2 ℃の清水23±2 ℃
(50±10) %RH (50±10) %RH 中に浸せき (50±10) %RH
高温状態 50±2 ℃ 23±2 ℃ 50±2 ℃ 50±2 ℃
特
殊 (50±10) %RH
条 低温状態 5±1 ℃ 23±2 ℃ 5±1 ℃ 5±1 ℃
件
(50±10) %RH
多湿状態 23±2 ℃ 23±2 ℃ 23±2 ℃ 23±2 ℃
80 %RH以上 (50±10) %RH 80 %RH以上 (50±10) %RH
注(4) 持続時間とは,その環境条件下に置く時間を示す。
(5) 変成シリコーン樹脂系以外の接着剤については72時間養生し,変成シリコーン樹脂系接着剤について
は168時間養生する。
5.2.3 試験体の作製 試験体の作製は,次による。
a) 木れんが,下地試料及び接着剤は,試験体作製前に,表6の接着作業前の条件で処理する。
b) 木れんがの接着は,次の順序に従って行う。
1) 木れんがの接着面にへらなどを用いて接着剤を1 mm厚程度に均一に塗布する(図2参照)。
なお,接着しない部分には,JIS Z 1525に規定する粘着テープを張り付け,接着剤が塗布されな
いようにする。
2) 塗布後直ちに,木れんがの接着面を下にして,水平に置いた下地試料の上にJIS G 4309に規定する
SUS304径0.80 mmの鋼線(以下,スペーサという。)を置き,接着層の厚さが0.8 mmになるよう
に前後に動かしながら接着する(図3参照)。
3) 周辺にはみ出した接着剤は,木れんがを動かさないよいように,直ちに取り除く。
――――― [JIS A 5537 pdf 6] ―――――
5
A 5537 : 2003
単位 mm
a) 引張割裂及び衝撃接着強さ試験用 b) 圧縮せん断接着強さ試験用
図 2 木れんがへの接着剤塗布
単位 mm
a) 引張割裂及び衝撃接着強さ試験体 b) 圧縮せん断接着強さ試験体
図 3 試験体
5.2.4 試験体の養生 試験体の養生は,次による。
a) 引張割裂及び衝撃接着強さ試験体は,試験体作製後直ちに,[図3a)]に示すように試験体の接着面を
垂直にして,表6の試験体の養生時の条件で養生する。ただし,この養生後に木れんがと下地試料と
のずれを測定し,5 mm以上のずれを生じたものについては,使用しない。
b) 圧縮せん断接着強さ試験体は,試験体作製後,木れんがを上側として接着面を水平にして表6の試験
体の養生時の条件で養生する。
c) 接着養生完了後から試験までの24時間は,表6の試験前の条件で養生する。
5.2.5 引張割裂接着強さ 引張割裂接着強さは,次による。
a) 試験機は,試験体が破断するまでの最大荷重が,その容量の1585 %に当たるものを用いる。
b) 引張装置は,図4に示すような鋼製アタッチメント(JIS G 3101に規定するSS400)をもつものとし,
鋼製アタッチメントと木れんがとの接着面にできるだけ均一な荷重がかかるように,荷重の中心線が
――――― [JIS A 5537 pdf 7] ―――――
6
A 5537 : 2003
試験機の中心にくる構造とする。試験は,図4に示すように荷重を加える。
試験は,変位速度を3 mm/分とする引張割裂接着強さ試験を行い,試験体が破断するまでの最大荷
重を測定し,5個を平均して最大面積を示す破断の位置(図5)を目測で判定し,その破断の位置を記
号で示す。
引張割裂接着強さは,次の式によって算出し,5個の平均値で表す。
P
T=
c
W
ここに, Tc : 引張割裂接着強さ (N/mm)
P : 最大荷重 (N)
W : 木れんが試料幅 (mm) =40 (mm)
単位 mm
図 4 引張割裂接着強さ試験方法
記号 破断の位置
W 木れんが
AW 接着剤及び木れんがの界面
A 接着剤
GA 下地試料及び接着面の界面
G 下地試料
図 5 破断の位置及びその記号
5.2.6 衝撃接着強さ 図6に示すように試験体の下地試料を固定し,JIS A 1408に規定するなす形おもり
W1-1 000を,木れんがの上面中央から50 cm離れた高さから落下させる。この操作を5回繰り返し,木れ
んがのはく離の有無を観察する。
なお,木れんがにはく離を生じた場合は,破断面を観察し,5個を平均して最大面積を示す破断の位置
(図5参照)を目測で判定し,その破断の位置を記号で示す。
――――― [JIS A 5537 pdf 8] ―――――
7
A 5537 : 2003
単位 mm
図 6 衝撃接着強さ試験方法
5.2.7 圧縮せん断接着強さ 圧縮せん断接着強さは,次による。
a) 試験機は,試験体が破断するまでの最大荷重が,その容量の1585 %に当たるものを用いる。
b) 圧縮装置は,接着面にできるだけ均一なせん断力を与える構造とし,図7に示すように荷重を加える。
試験は,変位速度を3 mm/分とするせん断接着強さ試験を行い,試験体が破断するまでの最大荷重
を測定し,5個を平均して最大面積を示す破断の位置(図5参照)を目測で判定し,その破断の位置
を記号で示す。
単位 mm
図 7 圧縮せん断接着強さ試験方法
圧縮せん断接着強さは,次の式によって算出し,5個の平均値で表す。
P
C=
s
A
ここに, Cs : 圧縮せん断接着強さ (N/mm2)
P : 最大荷重 (N)
A : 作用面積 (mm2) =2 000 (mm2)
5.3 ずれ
ずれの試験は,次による。
a) 試験体 試験に用いる木れんが及び下地試料は,5.2.1 a)及び5.2.1 b)に規定する引張割裂及び衝撃接着
強さ試験用のものとする。
b) 試験方法 5.2.3 b)に従って接着した試験体を,直ちに図8に示すように試験体接着面を鉛直にして立
てて静置する。表6に規定する養生時間後に,木れんがのずれ落ちた長さを精度0.5 mm以上の物差
しで,木れんがの両側について測定し,その大きい方の数値を丸めてmmで示す。
――――― [JIS A 5537 pdf 9] ―――――
8
A 5537 : 2003
図 8 ずれ試験方法
5.4 塗布性
塗布性の試験は,次による。
a) 試験体 試験に用いる木れんがは,5.2.1 a)に規定する引張割裂及び衝撃接着強さ試験用のものとする。
b) 塗布用具 試験に用いる塗布用具は,図9による。ただし,塗布用具の材質は,JIS G 3141の一般用
SPCCとする。
c) 試験方法 接着面の一端に適量の接着剤を置き,塗布用具を接着面に垂直に立てて,一定の速さでし
ごくように引いて塗布し,そのときの状態を観察する。塗布用具を引く速さは,120 mmを2秒前後
で引き終わる程度とする。
単位 mm
備考 数値は,目安の寸法である。
図 9 塗布性試験の塗布用具
5.5 張合せ可能時間
5.2.3 b)に従って数個の木れんがに同時に接着剤を塗布し,5分おきに1個ずつ下
地材料に接着する。次に,それぞれの試験片を表6に示す標準条件で養生した後,5.2.5の引張割裂接着強
さ試験を行い,表4の引張割裂接着強さ20 N/mmを下回らない最短時間から最長時間をもって張合せ可能
時間とする。
5.6 可使時間
可使時間の試験は,次による。
――――― [JIS A 5537 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS A 5537:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.180 : 接着剤
JIS A 5537:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1408:2017
- 建築用ボード類の曲げ及び衝撃試験方法
- JISA1901:2015
- 建築材料の揮発性有機化合物(VOC),ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法―小形チャンバー法
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG4309:2013
- ステンレス鋼線
- JISK2207:1996
- 石油アスファルト
- JISK6833:1994
- 接着剤の一般試験方法
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISZ1525:2004
- 包装用ポリ塩化ビニル粘着テープ
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ9015-0:1999
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第0部:JIS Z 9015抜取検査システム序論