JIS A 5901:2018 稲わら畳床及び稲わらサンドイッチ畳床 | ページ 3

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単位 mm
図7−局部圧縮試験装置の例

9 熱抵抗試験及び熱抵抗の表示値

  畳床の熱抵抗試験は,JIS A 1412-2の附属書B(保護熱板式熱流計法)による。
なお,熱抵抗の表示値は,附属書Aに規定する熱抵抗の算出によって求めることができる。主な畳床の
熱抵抗の表示値を表7に示す。この場合,畳床に使用するタタミボード又は押出法ポリスチレンフォーム
断熱材がJIS A 5905に規定する断熱性(熱伝導率)又はJIS A 9521に規定する断熱性(熱伝導率)と同等
以上の断熱性能をもつものとする。ただし,JIS A 9521に規定する押出法ポリスチレンフォーム断熱材3
種bAを使用するときは,JIS A 1412-2の附属書Bによる。また,熱抵抗の計算結果は,小数点以下2桁
に丸める。数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Bによって四捨五入とする。
表7−畳床の熱抵抗の表示値
区分 記号 畳床の 芯材の厚さ 押出法ポリスチ 熱抵抗の
厚さ mm レンフォーム 表示値
押出法ポリスチレン タタミ 断熱材の種類a)
mm フォーム断熱材 ボード m2・K/W
稲わら畳床 特級品 WR-S 50 − − − 0.71
1級品 WR-1 − − −
2級品 WR-2 − − −
3級品 WR-3 − − −
ポリスチレンフ − PS-C20 20 − 1種bA 0.93
ォームサンドイ PS-C25 25 − 1種bA 0.98
ッチ稲わら畳床 PS-C30 30 − 1種bA 1.04
タタミボードサ − TB-C20 − 20 − 0.79
ンドイッチ稲わ TB-C25 − 25 − 0.80
ら畳床
注a) 押出法ポリスチレンフォーム断熱材の種類は,JIS A 9521の表7(発泡プラスチック断熱材の種類及び製品記
号)に基づく。ただし,3種bAを除く。

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10 検査

  畳床の検査は,形式検査2) と受渡検査3) とに区分し,検査項目は,それぞれ次の項目を箇条8,箇条9
及び目視によって試験したとき,箇条5,箇条6,7.1及び箇条12に適合したものを合格とする。
なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,受渡当事者間の協定によって定める。
a) 形式検査項目
1) 外観
2) 寸法,質量,縦糸の間隔及び横糸の間隔の許容差
3) 性能
4) 表示
b) 受渡検査項目
1) 外観
2) 表示
注2) 製品の品質が設計で示した全ての特性を満足するかどうか判定するための検査であり,製造設
備の新設及び変更,生産条件の変更などを行ったときに実施する検査。
3) 既に形式検査に合格したものと同じ設計・製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める
特性を満足するものであるかどうかを判定するための検査。

11 製品の呼び方

  畳床の呼び方は,材料及び構造による区分,寸法による区分,並びに芯材の厚さ,畳床の寸法に対する
質量,縦糸の間隔及び横糸の間隔による区分を組み合わせ,次の例による。
なお,寸法による区分は,記号で表してもよいが,厚さを表示する。
例1 稲わら畳床,92W (50),1級品
WR-1 92W (50)
寸法による区分(1 840 mm×920 mm×50 mm)
材料及び構造による区分(稲わら畳床1級品)
例2 ポリスチレンフォームサンドイッチ稲わら畳床,95W (50),芯材の厚さ20 mm
PS-C20 95W (50)
寸法による区分(1 900 mm×950 mm×50 mm)
材料及び構造による区分(ポリスチレンフォームサンドイッチ稲わら畳
床,芯材の厚さ20 mm)
例3 タタミボードサンドイッチ稲わら畳床,100W (50),芯材の厚さ20 mm
TB-C20 100W (50)
寸法による区分(2 000 mm×1 000 mm×50 mm)
材料及び構造による区分(タタミボードサンドイッチ稲わら畳床,芯材の
厚さ20 mm)

12 表示

  この規格の全ての要求事項に適合した畳床には,裏面の中心付近に,次の事項を表示しなければならな

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い。ただし,熱抵抗値は省略してもよい。
a) 種類又は記号 ただし,再生稲わらを使用している場合は,次の例による。
例1 再生稲わら使用0(%)
例2 再生稲わら使用10(%)
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月又はその略号
d) 防虫処理方法
例1 加熱
例2 加熱+防虫紙(布)
e) 熱抵抗値

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附属書A
(規定)
熱抵抗の算出
A.1 一般
この附属書は,畳床の熱抵抗を算出する方法について規定する。
A.2 熱抵抗算出の方法
熱抵抗算出の方法は,次による。
a) 畳床の構造は,基材となる材料を単純に積層している。また,材料は,JIS A 5905,JIS A 9521などで
規定しているものを使用するので,材料の熱性能を知ることができる。このため,畳床の熱抵抗は,
使用する材料の熱抵抗の和として算出できる。
b) 使用する材料の熱性能の規格値を用いれば,畳床の最低限の熱性能は確保されることになる。
c) 畳床の熱抵抗値は,減少する割合又は性能値の確実性を保証するために,断熱性低減係数α(01の
間の数値)を用いて畳床材料の熱抵抗の和に乗じることによって求めることができる。
A.3 熱抵抗値の算出
畳床1) の熱抵抗は,畳床の区分によって次の式を用いて算出する。また,計算結果は,小数点以下2桁
に丸める。数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Bによって四捨五入とする。
注1) 畳床には,副資材として保護材,裏面材,クッション材及び補強材が使用されるが,熱的には
ほとんど寄与しないので,ここでは考慮しない。
a) 稲わら畳床の場合 次の式(A.1)によって求める。
R RS α (A.1)
ここに, R : 畳床の熱抵抗(m2・K/W)
RS : 稲わらの熱抵抗(m2・K/W)
α : 断熱性低減係数。1.0とする。
稲わらの熱伝導率(λ)に関しては,各種測定によって稲わらの等級によって異なるが,0.057 9 W/(m・
K)0.065 2 W/(m・K)の値を得た。そこで,安全率(3σ)を考慮して熱伝導率(λ)を0.07 W/(m・K)と
した。
したがって,RSは,稲わらの熱伝導率0.07 W/(m・K)を用いて,次の式(A.2)によって求める。
1 d
RS (A.2)
1 λ
ここに, d : 稲わらの厚さ(mm)
λ : 稲わらの熱伝導率[W/(m・K)]
b) ポリスチレンフォームサンドイッチ稲わら畳床の場合 次の式(A.3)によって求める。
R RS+RPS (A.3)
ここに, R : 畳床の熱抵抗(m2・K/W)
RS : 稲わらの熱抵抗(m2・K/W)
RPS : 押出法ポリスチレンフォーム断熱材の熱抵抗(m2・K/W)
α : 断熱性低減係数。1.0とする。
また,RPSは,JIS A 9521の規定による押出法ポリスチレンフォーム断熱材の熱伝導率を用いて,次

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の式(A.4)を用いて算出する。
1 d
RPS (A.4)
1 λ
ここに, d : 押出法ポリスチレンフォーム断熱材の厚さ(mm)
λ : 押出法ポリスチレンフォーム断熱材の熱伝導率[W/(m・K)]
例として,各断熱材に対する熱伝導率は,表A.1による。
表A.1−熱伝導率
種類 熱伝導率[W/(m・K)]
断熱材1種bA 0.040
断熱材2種bA 0.034
c) タタミボードサンドイッチ稲わら畳床の場合 次の式(A.5)によって求める。
R RTB+
i RS (A.5)
ここに, R : 畳床の熱抵抗(m2・K/W)
RTBi : i枚目のタタミボードの熱抵抗(m2・K/W)
RS : 稲わらの熱抵抗(m2・K/W)
α : 断熱性低減係数。1.0とする。
なお,RTBは,次の式(A.6)によって求める。
1 d
RTB (A.6)
1 λ
ここに, RTB : タタミボードの熱抵抗(m2・K/W)
d : タタミボードの厚さ(mm)
λ : タタミボードの熱伝導率[W/(m・K)]
λ=0.056 W/(m・K)(JIS A 5905の規定による)
A.4 算出の根拠
算出の根拠として,表A.2に畳床の熱抵抗測定結果を示す。断熱性低減係数=1.0は,十分に安全率を考
慮した係数である。

――――― [JIS A 5901 pdf 15] ―――――

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