JIS A 6008:2022 合成高分子系ルーフィングシート | ページ 4

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表9−温度依存性の測定及び算出方法(続き)
項目 種類 算出方法
伸 均質シート −20 ℃の伸び率は,均質シートの破断時におけるつかみ間距離の変位量(mm)を読
び み取り,次の式によって算出する。

( L
EB= LB 100
−20 0
℃ ここで, EB : 伸び率(%)
) LB : 均質シートの破断時におけるつかみ間距離の変位量(mm)
L0 : つかみ間距離(60 mm)
複合 一般複合 −20 ℃の伸び率は,母材の破断時におけるつかみ間距離の変位量(mm)を読み取り,
シート タイプa) 次の式によって算出する。
L
EB= LB 100
0
ここで, EB : 伸び率(%)
LB : 母材の破断時におけるつかみ間距離の変位量(mm)
L0 : つかみ間距離(60 mm)
補強複合 −20 ℃の伸び率は,補強布の破断時におけるつかみ間距離の変位量(mm)を読み取
タイプ り,次の式によって算出する。
L'
E'
B=
L'B 100
0
ここで, EB' : 補強布の破断時の伸び率(%)
LB' : 補強布の破断時におけるつかみ間距離の変位量(mm)
L0' : つかみ間距離(75 mm)
注a) 一般複合タイプの複合シートは,母材及び基布又は性状の異なるものを複合して構成する。母材は均質シ
ート,基布は織布,不織布などをいう。

8.8 加熱伸縮性状

8.8.1 試験機器
試験機器は,JIS K 6257の4.2[強制循環形熱老化試験機(横風式)]に規定する試験機又はこれに準じ
る加熱恒温器とする。
8.8.2 試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験片を標準状態に24時間以上静置し,試験片の長さを中央部で0.1 mm単位で測定した後,80 ℃
±2 ℃に調節したJIS K 6257の4.2に規定する試験機又は加熱恒温器に168時間水平に置く。次いで,
試験片を取り出して標準状態に4時間以上静置した後,再び試験片の長さを同一箇所で測定し,最初
の長さに対する伸縮量(mm)を算出する。
b) 伸縮量は,長手方向及び幅方向について,それぞれ試験片3個の平均値で示す。
なお,試験片に反りが生じた場合は,反りを押さえ測定する。

8.9 劣化処理後の引張性能

8.9.1 試験機器
試験機器は,次による。
a) 引張試験機 引張試験機は,8.5.1による。

――――― [JIS A 6008 pdf 16] ―――――

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b) 加熱恒温器 加熱恒温器は,8.8.1による。
c) 促進暴露試験装置 促進暴露試験装置は,JIS A 1415の6.2(オープンフレームカーボンアークランプ
による暴露試験方法)に規定するWS-A形とする。
8.9.2 試験片の処理
試験片の処理は,次による。
なお,厚さの測定及び標線が必要な試験片は,処理前に行う。
a) 加熱処理 加熱処理は,JIS K 6257の8.2(促進老化試験)による。ただし,試験片が変形するものに
ついては,試験片を離紙などの上に水平に置いて加熱する。加熱温度は,80 ℃±2 ℃とし,加熱時
間は,168時間とする。
加熱後の試験片は,標準状態に4時間以上静置する。
b) 促進暴露処理 促進暴露処理は,JIS A 1415の6.2による。ただし,ブラックパネル温度計の指示温
度は,63 ℃±3 ℃,水噴霧サイクルは,120分中18分,試験時間は,250時間とする。試験片に影響
を与えない非粘着処理した長さ約150 mm,幅約70 mm,厚さ約1 mmのアルミニウム合金製の支持板
に,試験片の上下端をひも(紐)などでくくりつけて固定する。試験片の中央が,できるだけ支持板
の中央部に位置するようにする。試験片を取り付けた支持板を試料ホルダに固定し,促進暴露処理を
行う。暴露後の試験片は,標準状態に4時間以上静置する。
c) アルカリ処理 20 ℃±2 ℃の水酸化カルシウム(JIS K 8575に規定する特級品)の飽和水溶液に試験
片を168時間浸せきする。浸せき後の試験片は,十分に水洗いし,乾いた布で拭いた後,標準状態に
24時間つるして乾燥させる。
乾燥後の試験片は,標準状態に4時間以上静置する。
8.9.3 試験方法
試験方法は,8.5.2による。
a) 引張強さ比 引張強さ比は,それぞれの処理後の引張強さを,表8によって算出し,引張性能の引張
強さに対する比(百分率)で示す。
b) 伸び率比 伸び率比は,それぞれの処理後の伸び率を,表8によって算出し,引張性能の伸び率に対
する比(百分率)で示す。

8.10 伸び時の劣化性状

8.10.1 試験機器
試験機器は,次による。
a) 加熱恒温器 加熱恒温器は,8.8.1による。
b) 促進暴露試験装置 促進暴露試験装置は,8.9.1 c)による。
c) オゾン劣化試験器 オゾン劣化試験器は,オゾン濃度75 pphm±7.5 pphm,温度40 ℃±2 ℃に調節で
きるものとする。
d) 保持具 保持具は,試験片の標線間を表10,表11又は表12に規定する伸張条件まで伸張して保持で
きるつかみをもち,かつ,試験のときに腐食しないものとする。

――――― [JIS A 6008 pdf 17] ―――――

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8.10.2 試験方法
試験方法は,次による。
a) 加熱処理 試験片は,保持具を用いて標線間距離を表10に従って伸張して保持し,24時間標準状態
に置く。
次に,その試験片付き保持具を加熱恒温器内に鉛直にして,80 ℃±2 ℃で168時間加熱する。次い
で,試験片付き保持具を取り出して標準状態に4時間以上静置した後,試験片を保持具に取り付けた
まま,8倍の拡大鏡でひび割れの有無を観察する。
表10−加熱処理の伸張条件
種類 伸張条件
均質シート 標線間距離20 mmを40 mmに伸張
標線間距離20 mmを28 mmに伸張
複合シート(一般複合タイプ)
標線間距離40 mmを44 mmに伸張
複合シート(補強複合タイプ)
b) 促進暴露処理 試験片は,保持具を用いて標線間距離を表11に従って伸張して保持し,24時間標準
状態に置く。
次に,その試験片付き保持具を促進暴露試験装置に入れ,JIS A 1415の6.2によって促進暴露処理
する。ただし,ブラックパネル温度計の指示温度は,63 ℃±3 ℃,水噴霧サイクルは,120分中18分,
試験時間は250時間とする。次いで,試験片付き保持具を取り出して,標準状態に4時間以上静置し
た後,試験片を保持具に取り付けたまま,8倍の拡大鏡でひび割れの有無を観察する。
表11−促進暴露処理の伸張条件
種類 伸張条件
均質シート 標線間距離40 mmを80 mmに伸張
標線間距離40 mmを56 mmに伸張
複合シート(一般複合タイプ)
標線間距離40 mmを44 mmに伸張
複合シート(補強複合タイプ)
c) オゾン処理 試験片は,保持具を用いて標線間距離を表12に従って伸張して保持し,24時間標準状
態に置く。
次に,その試験片付き保持具をオゾン濃度75 pphm±7.5 pphm,温度40 ℃±2 ℃に調節したオゾン
劣化試験器内にそれぞれ上下·左右50 mm以上,器内壁から50 mm以上離して168時間置く。次い
で,試験片付き保持具を取り出して標準状態に4時間以上静置した後,試験片を保持具に取り付けた
まま,8倍の拡大鏡でひび割れの有無を観察する。
表12−オゾン処理の伸張条件
種類 伸張条件
均質シート 標線間距離40 mmを56 mmに伸張
標線間距離40 mmを56 mmに伸張
複合シート(一般複合タイプ)
標線間距離40 mmを44 mmに伸張
複合シート(補強複合タイプ)

8.11 接合性状

8.11.1 試験機器
試験機器は,次による。
a) 加熱恒温器 加熱恒温器は,8.8.1による。
b) 保持具 保持具は,試験体の標線間を140 mmまで,又は70 mmまで伸張して保持できるつかみをも

――――― [JIS A 6008 pdf 18] ―――――

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つものとする。
8.11.2 試験体の作製
試験体の作製は,次による。
a) 接合部を接着剤で接合する試験体は,図5のように2枚の試験片を100 mm重ねて張り合わせ,標準
状態に168時間置く。接合部を熱融着又は溶剤溶着で接合する試験体は,図6のように2枚の試験片
を40 mm重ねて張り合わせ,標準状態に24時間置く。
次に,図5及び図6に示すように基準線及び標線を付け,両端15 mmを除き,中央部から幅25 mm
の試験体を3個切り取る。
なお,試験体は,1試験体ごとに接合して作製してもよい。
b) 試験体は,無処理,加熱処理及びアルカリ処理用としてそれぞれ3個ずつ合計9個作製する。
接合方法及び接合端部の処理は,製造業者指定の方法とする。
単位 mm
図5−均質シート及び複合シート(一般複合タイプ)の接着剤による試験体
単位 mm
図6−均質シート及び複合シート(一般複合タイプ)の熱融着又は溶剤溶着による試験体
8.11.3 試験体の処理
試験体の処理は,次による。

――――― [JIS A 6008 pdf 19] ―――――

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a) 加熱処理 加熱処理は,8.9.2 a)による。
b) アルカリ処理 アルカリ処理は,8.9.2 c)による。
8.11.4 試験方法
試験方法は,次による。
保持具に,標線間がつかみ間隔になるように試験体を取り付け,重ね合わせ長さ100 mmの試験体につ
いては,標線間140 mmになるまで,重ね合わせ長さ40 mmの試験体については,標線間70 mmになるま
で伸張し,24時間標準状態に置く。
次に,試験体を取り外し,標準状態に4時間静置後,基準線からのずれ及び離の長さを0.5 mm単位
で測定し,有害な膨れなど異常箇所の有無を調べる。

8.12 接合引張性能

8.12.1 試験機器
試験機器は,次による。
a) 引張試験機 引張試験機は,8.6.1による。
b) 加熱恒温器 加熱恒温器は,8.8.1による。
8.12.2 試験体の作製
試験体の作製は,次による。
a) 接合部を接着剤で接合する試験体は,図7のように2枚の試験片を100 mm重ねて張り合わせ,標準
状態に168時間置く。接合部を熱融着又は溶剤溶着で接合する試験体は,図8のように2枚の試験片
を40 mm重ねて張り合わせ,標準状態に24時間静置する。
次に,両端25 mmを除き,幅100 mmの試験体を3個切り取る。
なお,試験体は,無処理,加熱処理及びアルカリ処理用としてそれぞれ3個ずつ合計9個作製する。
b) 接合方法及び接合端部の処理は,製造業者指定の方法とする。
単位 mm
図7−接着剤で接合する補強複合タイプの試験体

――――― [JIS A 6008 pdf 20] ―――――

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