JIS A 6008:2022 合成高分子系ルーフィングシート | ページ 5

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A 6008 : 2022
単位 mm
図8−熱融着又は溶剤溶着で接合する補強複合タイプの試験体
8.12.3 試験体の処理
試験体の処理は,次による。
a) 加熱処理 加熱処理は,8.9.2 a)による。
b) アルカリ処理 アルカリ処理は,8.9.2 c)による。
8.12.4 試験方法
試験方法は,次による。
a) 試験体の重ね合わせ部がほぼ中央になるように,引張試験機に取り付ける。つかみ間距離は,接合幅
が100 mmの試験体は,135 mm,接合幅が40 mmの試験体は,75 mmとする。また,つかみの大きさ
は,図4による。
引張速度は,300 mm/minで試験体が破断するまで引っ張る。
b) 接合引張強さは,最大荷重(N)を読み取り,次の式によって算出し,試験体3個の平均値で示す。
PB
TB=
W
ここで, TB : 接合引張強さ(N/cm)
PB : 最大荷重(N)
W : 表側のつかみ幅(2.5 cm)

9 検査

9.1 検査の種類及び検査項目

  製品の検査は,形式検査1)と受渡検査2)とに区分し,検査の項目はそれぞれ次による。
なお,形式検査及び受渡検査の抜取検査方式は,合理的な抜取方式によるものとし,抜取方式は,受渡
当事者間の協議による。
注1) 製品の特性が,設計で示す全ての特性を満足しているかどうかを判定するための検査であり,新
規設計,特性に影響を及ぼすことが想定される設計変更,製造条件の変更などを行ったときに実
施する検査。
注2) 既に形式検査に合格したものと同じ設計·製造による製品の受渡しをする場合,必要と認める特
性が満足するものであるかどうかを判定するための検査。

――――― [JIS A 6008 pdf 21] ―――――

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a) 形式検査項目 形式検査項目は,次による。
1) 引張性能
2) 引裂性能
3) 温度依存性
4) 加熱伸縮性状
5) 劣化処理後の引張性能
6) 伸び時の劣化性状
7) 接合性状(補強複合タイプは除く。)
8) 接合引張性能(均質シート及び一般複合タイプは除く。)
9) 寸法(厚さ,幅及び長さ)
10) 単位面積質量
11) 外観
b) 受渡検査項目 受渡検査項目は,次による。ただし,受渡検査項目は,受渡当事者間の協議によって,
省略してもよい。
1) 引張性能
2) 厚さ
3) 外観

9.2 判定基準

  形式検査及び受渡検査は,箇条5,箇条6及び箇条7の規定に適合しているものを合格とする。

10 表示

  この規格の全ての要求事項に適合した製品には,1巻ごとに包装の見やすい箇所に次の事項を表示する。
a) 規格名称
b) 種類又は略称
c) 寸法(厚さ,幅及び長さ)
d) 質量及び単位面積質量
e) シート相互の接合方法
f) 工法(接着工法又は機械的固定工法)
g) 用途による区分3)(露出防水用又は非露出防水用)
h) 製造年月日又はその略号
i) 製造業者名又はその略号
注3) 露出防水用として使用するルーフィングシートとは,劣化処理後の引張性能(促進暴露処理)及
び伸び時の劣化性状(促進暴露処理及びオゾン処理)の各試験を実施している状態とされている。

――――― [JIS A 6008 pdf 22] ―――――

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11 取扱い上の注意事項

  シートのカタログ,施工要領書などには,少なくとも次の項目について注意事項を記載する。
a) 運搬及び保管上の注意事項
b) 施工上の注意事項
1) 下地状態
2) シート相互の接合
3) 下地への接着

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A6
2
附属書A
00
(参考)
8 : 2
技術上重要な改正に関する新旧対照表
0 22
現行規格(JIS A 6008:2022) 旧規格(JIS A 6008:2006) 改正理由
箇条番号 内容 箇条番号 内容
及び題名 及び題名
3 用語 3. 定義
複合シートは,一般複合タイプと補強複合 − 旧規格では,複合シート,一般複合タイプ及び補強複
及び定義 タイプとに分かれることを明確にした。 合タイプの定義が不明瞭であったことから,見直した。
4 種類 表1に,工法の適用を追加し,適用する工4. 種類 − 旧規格では,工法の適用が不明瞭であったことから,
法が“接着工法”又は“機械的固定工法” 現行規格の表1に,“工法の適用”を追加した。
を明記した。
8.5.2 試 表8の複合シートの一般複合タイプの引張8.5.2 試 表7の引張強さの均質シート及び複合旧規格では,一般複合タイプの引張強さは最大荷重と
験方法 験方法
性能試験について,測定荷重を“母材の破 していたため,複合した基布の荷重が最大荷重になる
シートの一般複合タイプでは,引張強
断時の荷重(N)”と規定した。また,均質 さの読取値を“最大荷重(N)”と規定。
ことがあったことから,現行規格では,測定荷重を“最
シートについて,一般複合タイプと用語の 大荷重(N)”から“破断時の荷重(N)”に改めた。均
“均質シートの破断時の荷
統一を図るため, 質シートについても,一般複合タイプと用語の統一を
重(N)”と規定した。 図るため,“破断時の荷重(N)”に改めた。
8.7.2 試 表9の温度依存性の試験における複合シー8.7.2 試 表8の引張強さ(60 ℃)の均質シー 旧規格では,一般複合タイプの引張強さは最大荷重と
験方法 験方法
トの一般複合タイプの引張強さ(60 ℃)の ト及び複合シートの一般複合タイプ していたため,複合した基布の荷重が最大荷重になる
測定荷重を“母材の破断時の荷重(N)”と では,60 ℃の引張強さの読取値を“最
ことがあったことから,現行規格では,測定荷重を“最
規定した。また,均質シートについて,一 大荷重(N)”と規定。 大荷重(N)”から“破断時の荷重(N)”に改めた。均
“均
般複合タイプと用語の統一を図るため, 質シートについても,一般複合タイプと用語の統一を
質シートの破断時の荷重(N)”と規定した。 図るため,“破断時の荷重(N)”に改めた。
− (削除) 8.13 数 国際単位系による数値の換算を明記 旧規格では,数値の換算として,“1 kgf=9.80 N”と記
値の換算 載していたが,SI単位系に移行されていることから,
現行規格では削除した。
9 検査 9. 検査
検査を形式検査と受渡検査とに区分し,各 形式検査と受渡検査との区分を規定 旧規格では,検査を形式検査と受渡検査とに区分して
検査項目を規定。 していない。 おらず,不明確であったため,現行規格では,形式検
査と受渡検査とに区分した。
10 表示 “用途による区分”を製品に表示。 10. 表示 “促進暴露処理及びオゾン処理試験 旧規格では,“促進暴露処理及びオゾン処理試験実施の
実施の有無”を製品に表示。 有無”を製品に表示していたが,使用用途が明確でな
かったため,現行規格では“用途”の表示に改めた。

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JIS A 6008:2022の関連規格と引用規格一覧