この規格ページの目次
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A 6021 : 2022
図7−付着性能の試験方法
7.12 耐疲労性能試験
7.12.1 疲労試験機
疲労試験機は,7.5.2に規定した試験体の下地板を平面に保ちながら,下地板の亀裂に所定の大きさの拡
大縮小を発生させ,かつ,その回数を制御できる装置1)で,試験体を温度−10 ℃±2 ℃に調節できる恒温
槽に収納できるもの。
注1) 繰り返しが可能な引張試験機を利用する場合には,試験体の下地板を平面に保つガイドを設け,
ロードセル(検力器)側のつかみ金具を固定するなどの処置が必要である。
7.12.2 試験体
この試験に用いる試験体は,次による。
a) 試験体は,7.5.2による。
b) 試験体の数量は,3個とする。
7.12.3 試験手順
試験手順は,次による。
a) 7.12.2 a)に規定した試験体の折り曲げは,せき枠を外し,図8に示すように,幅が50 mmになるよう
長手方向に沿って塗膜に鋭利な刃物で下地板に達するまで切り込みを入れる。次いで,図9に示すよ
うに,試験体の塗膜面を上にして長手方向の両端を板厚約4 mmのスペーサで支持して試験台上に置
き,塗膜をきずつけないよう下地板中央両端部を指で軽く加圧して,下地板に亀裂を発生させる。
――――― [JIS A 6021 pdf 21] ―――――
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A 6021 : 2022
単位 mm
図8−塗膜の切り込み
単位 mm
図9−試験体の折り曲げ
b) 疲労試験は,試験体を7.12.1に規定した疲労試験機に固定し,疲労試験機を温度−10 ℃±2 ℃の恒温
槽に1時間以上静置する。次いで,その温度で下地板の亀裂幅を2.5 mmまで拡大し,亀裂幅2.5 mm
を0.5 mmまで縮小させる。この拡大·縮小を5回/minの速度で2 000回繰り返した後,亀裂幅を2.5
mmに拡大した状態で,塗膜の穴あき,裂け,破断などの欠陥の有無を目視で観察する。
7.13 たれ抵抗性能試験
7.13.1 試験枠の作製
試験枠の作製は,次による。
a) 試験枠の下地板には,JIS A 5430に規定した厚さ5 mmのフレキシブル板を長さ約400 mm,幅約200
mmに切断したものを用いる。
b) a)に規定した下地板の平滑面の周囲に図10に示すように幅約10 mm,厚さ2 mmのせき枠A及びせ
き枠Bを張り付けたものを試験枠とする。
――――― [JIS A 6021 pdf 22] ―――――
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A 6021 : 2022
7.13.2 試験体の作製
試験体は,水平に設置した7.13.1に規定した試験枠の下地板上に,7.2に規定した試料を気泡が入らない
ように流し込み,速やかに図10に示すせき枠の表面に沿って,全面を丁寧にならしたものとする。また,
試験体の数量は,3個とする。
7.13.3 試験手順
試験手順は,次による。
a) 7.13.2の試験体のせき枠Bを外し,この部分が下になるよう鉛直に保持し,温度23 ℃±2 ℃,相対
湿度(50±10)%で24時間静置する。
b) 図10に示すたれ長さを7.8.1 a)に規定した測長器を用いて,丸めの幅 : 0.1で測定する。
c) 試験体の塗膜のしわの有無を目視で観察する。
単位 mm
図10−たれ抵抗性能の試験方法
7.14 固形分試験
7.14.1 試験機器
試験機器は,JIS K 5601-1-2の箇条4(装置及び器具)による。
――――― [JIS A 6021 pdf 23] ―――――
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A 6021 : 2022
7.14.2 サンプリング
サンプリングは,JIS K 5601-1-2の箇条5(サンプリング)による。ただし,サンプリング数量は,3個
とする。
なお,2成分形の場合は,主剤及び硬化剤についてそれぞれ固形分の測定を行う。
7.14.3 試験手順
試験手順は,JIS K 5601-1-2の箇条6(測定の手順)による。ただし,試験条件は,加熱時間60分,温
度105 ℃±2 ℃とする。
なお,加熱残分は,JIS K 5601-1-2の箇条8(結果の表し方)によってサンプリングした3個の平均値を
丸めの幅 : 0.1で表す。
7.15 硬化物比重
7.15.1 一般
硬化物比重は,JIS Z 8807の箇条6(比重瓶による密度及び比重の測定方法)又は箇条8(液中ひょう量
法による密度及び比重の測定方法)による。
7.15.2 試験機器
試験機器は,JIS Z 8807の6.2(測定に用いる器具)又は8.2(測定に用いる器具)による。
7.15.3 試験片
試験片は,表面が滑らかで,隙間,ごみの付着などがなく,質量が少なくとも2.5 gの1個のゴム片とす
る。ただし,試験片の数量は,3個とする。
7.15.4 試験手順
試験手順は,次による。
a) 硬化物比重の測定は,JIS Z 8807の6.3(測定)又は8.3(測定)のいずれかによる。
b) 硬化物比重は,JIS Z 8807の6.4(計算)又は8.4(計算)のいずれかによって算出し,3個の測定値の
平均値を丸めの幅 : 0.1で示す。
c) 比重は,単位のない無次元数である。
8 検査
検査は,合理的な抜取検査方式によって行い,箇条7で試験したとき,箇条6の規定に適合したものを
合格とする。
なお,7.9に規定した促進暴露処理後の引張性能,7.10に規定した伸び時の劣化性状,7.11に規定した付
着強さ及び7.12に規定した耐疲労性能の検査は,これらの性能に影響を及ぼす技術的生産条件を変更した
ときに行う。
――――― [JIS A 6021 pdf 24] ―――――
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A 6021 : 2022
9 表示
製品には1缶ごとに,見やすい箇所に次の事項を表示する。
a) 規格名称又は規格番号
b) 種類(例 屋根用ウレタンゴム系高伸長形平場用2成分形)
c) 正味質量
d) 製造年月日
e) 製造業者名又は略号
f) 施工可能な最低温度
g) 固形分
h) 硬化物比重
i) 2成分形防水材は,成分の種類及び混合比(例 主剤,主剤 : 硬化剤=1 : 1)
――――― [JIS A 6021 pdf 25] ―――――
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JIS A 6021:2022の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 6021:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1415:2013
- 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISA6909:2014
- 建築用仕上塗材
- JISA6909:2021
- 建築用仕上塗材
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISK5601-1-2:2008
- 塗料成分試験方法―第1部:通則―第2節:加熱残分
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK6252-1:2015
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引裂強さの求め方―第1部:トラウザ形,アングル形及びクレセント形試験片を用いる方法
- JISK6257:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―熱老化特性の求め方
- JISK6259-1:2015
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐オゾン性の求め方―第1部:静的オゾン劣化試験及び動的オゾン劣化試験
- JISK7350-2:2008
- プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第2部:キセノンアークランプ
- JISK7350-4:2008
- プラスチック―実験室光源による暴露試験方法―第4部:オープンフレームカーボンアークランプ
- JISK8575:2018
- 水酸化カルシウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8951:2006
- 硫酸(試薬)
- JISR5201:2015
- セメントの物理試験方法
- JISR5210:2009
- ポルトランドセメント
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISR6252:2022
- 研磨紙
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8807:2012
- 固体の密度及び比重の測定方法