JIS A 8310-1:2019 土工機械―操縦装置及び表示用図記号―第1部:共通図記号 | ページ 16

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附属書A
(参考)
図記号の作成及び評価の指針
A.1 適用範囲
この附属書は,JIS A 8310規格群での作成及びISO 7000への登録を意図する図記号の作成及び評価のた
めの指針を与える。図記号の適用の際に起こり得る制約の全てを予期することは不可能なので,この指針
では,必要な範囲で融通が利くようにしている。しかしながら,次に掲げる指針に従うことによって,図
記号がJIS Z 8221-1及びJIS Z 8221-2の要求事項を満足し,規格としてISO 7000に登録する候補として適
切となることが期待される。
A.2 基本原則
A.2.1 図記号は,見てそれと分かるよう,また,再現しやすいように,可能な限り,単純で,明確で,
紛れがなく,理屈が通ったものであることが望ましい。
A.2.2 図記号は,基本的な図記号要素を組み入れて,単独に又は必要に応じて組み合わせて,理屈の通
った図形の配置で記号言語を構成し,直ちには見分けられなくとも,慣れれば見分けることができるよう
にすることが望ましい。
A.2.3 作図上の制約から,理屈を通すことが困難となる場合は,図記号の明確さを優先することが望ま
しい。その理由は,図記号が,たとえ理屈の通ったものであっても,他の図記号と見分けることができな
かったり,個々の図記号要素が互いに見分けがつかなければ,その図記号は見分けることができないから
である。
A.2.4 個別の図記号要素においても,それらを組み合わせた図記号においても,詳細は,最小限にする
ことが望ましい。機械又は構成部品をそれぞれ正確に表現するような詳細よりも,(図記号を)見分けるの
に役立つ詳細だけを含めることが望ましい。
A.2.5 考慮すべき大事な点は,図記号が伝えようとしている必須事項である。ある制御装置を作動させ
たとき何が起こるかを知ることが決定的に重要であるが,どうしてそうなるかを知ることは大抵の場合,
ほとんど又は全く重要ではない。
A.3 基本図記号
A.3.1 一般
図記号要素は,この箇条に示すものを含め,幾つかの基本的な形式に分けることができる。
A.3.2 動作系統の図記号
動かす装置(例えば,原動機,変速機,油圧系統,制動装置)又は動かされる装置(例えば,排土板,
ローダバケット,グラップル)を示す図記号要素。
A.3.3 作動流体の図記号
機械の作動流体(例えば,潤滑油,燃料,冷却液,空気)を示す図記号要素。
A.3.4 機能状態又は作動状態の図記号
作動流体の状態(例えば,圧力,温度,水位)を示す図記号要素又は動作系統の作動状態(例えば,ロ
ック,ロック解除,機能不全)を示す図記号要素。

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A.3.5 動き又は位置の図記号
A.3.5.1 機械,部品又は構成部品の空間的動き,調節又は位置(例えば,動きを示す矢印の向き)。
A.3.5.2 機械,部品又は構成部品の回転運動を示す図記号。
A.3.6 連続動作の図記号
機械,部品若しくは構成部品又は機能の連続動作を示す図記号要素。
A.4 基本的組合せ図記号
必要に応じて,機械の作動流体を示す図記号と,動作系統を示す図記号とを組み合わせて,基本的組合
せ図記号を作成することが望ましい。潤滑油(流体)図記号を,例えば,原動機図記号の内側に配置して
原動機潤滑油を表し,例えば,減速機図記号の内側に配置して減速機潤滑油を表し,例えば,油圧系統図
記号の内側に配置して油圧作動油を表し,例えば,制動装置図記号の内側に配置して制動装置作動油を表
すことが望ましい。
A.5 作動状態組合せ図記号
A.5.1 一般
作動流体の状態又は動作系統の機能を表す組合せ図記号は,複数の図記号要素を,理屈が通るように結
び付けて形にすることが望ましい。その際に,できるだけ各記号を通して一貫性があるようにすることが
望ましい。
A.5.2 流体監視又は状態図記号
A.5.2.1 流体の監視又は状態を示す図記号(例えば,温度,圧力,水位)は,通常は,基本的な組合せ図
記号(例えば,原動機潤滑油,変速機潤滑油,作動油)の外側に配置することが望ましい。場合によって
は,基本的な組合せ図記号の外側に監視図記号を配置できないことがある。そのような場合は,監視図記
号は,基本的な組合せ図記号の内側に配置することが望ましい[例えば,制動装置(作動液)圧力,制動
装置(作動液)ろ過器,制動装置温度]。
A.5.2.2 流体の相対的な状態を示す図記号及び作動状態を示す基本的な組合せ図記号は,図形としての明
確さの必要性に応じて,(配置を)変更してもよい。例えば,流体の温度を監視する組合せ図記号は,基本
的な組合せ図記号と,その右側に配置する温度計(温度図記号要素)とを組み合わせることが望ましい。
流体の液位を監視する組合せ図記号は,基本的な組合せ図記号と,その左側に配置する液位を示す図記号
とを組み合わせることが望ましい。流体のろ過器の状態を監視する組合せ図記号は,基本的な組合せ図記
号と,その下側に配置するろ過器を示す図記号とを組み合わせることが望ましい。
A.5.2.3 実際の適用では,基本的な組合せ図記号をその左側又は上側に置く,作動流体の状態を示す図記
号要素は,系列的な表示に使用することもできる。例えば,原動機潤滑油の図記号は,圧力,液位又は温
度の図記号要素と組み合わせてもよい。このやり方は,しかしながら,個々の組合せ図記号を作成して用
いることほどには望ましくない。
A.5.3 故障又は機能不全の図記号
動作系統の故障又は機能不全を表す組合せ図記号は,動作系統の図記号の内側に機能不全の図記号要素
を配置することが望ましい。例えば,制動装置の故障の図記号では,感嘆符(機能不全の図記号要素)を
制動装置の図記号の内側に配置することが望ましい。場合によっては,動作系統の図記号の内側に機能不
全の図記号要素を配置することができない形状となっていることがある。このような場合には,機能不全
の図記号を,動作系統の図記号のそばに置き,温度の図記号との混同を避けるために,動作系統の図記号

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の左側に配置することが望ましい。
A.6 動き又は位置の図記号
A.6.1 空間内での制御された動きの図記号
A.6.1.1 装置又は機械要素の空間内での制御された動きを表す組合せ図記号は,運転員が目視できるか否
かにかかわらず,起動した操作の結果としての装置又は機械要素の最終的な位置と,矢印で示すその装置
又は機械要素が動いていく方向との両方を表すことが望ましい。
A.6.1.2 例えば,ブームを上昇させる操作の図記号は,上昇位置にあるブームと,上を向く動きの矢印と
を表すことが望ましい。ブームを下降させる操作の図記号は,下降位置にあるブームと,下を向く動きの
矢印とを表すことが望ましい。この二つのいずれかを選択する動きの違いが,ブームと矢印との位置で明
確に識別できるように矢印を配置することが望ましい。
A.6.2 逐次調節の図記号
構成部品の位置又は作動状態の変化状態を,位置又は状態の大幅な変更ではなくて,むしろ逐次調節す
る操作を表す組合せ図記号は,調節を示す寸法線及び矢印を用いることが望ましい。
A.7 回転運動の図記号
回転運動の向きを表す組合せ図記号は,装置又は機械の構成要素の図記号要素と,時計回り又は反時計
回りの回転かを識別できる矢印とを組み合わせることが望ましい。
A.8 構成部品の起動の図記号
図記号が,動作する構成部品を起動する操作に関連する場合は,起動又は停止される機械の構成部品を
表す図記号と,表示灯,始動及び停止又は同等の方法の図記号とを組み合わせて用いることが望ましい。
A.9 図記号作成及び矢印の使用に関する国際規格
A.9.1 新規図記号の作成には,機器・装置用図記号の創作のための基本原則(JIS Z 8221-1参照)及び矢
印の使用方法の基本原則(JIS Z 8221-2参照)に適合することが望ましい。
A.9.2 基本原則として,ある機能に対しては,単一の図記号だけとすることが望ましい。ただし,実際
には,複数の既存の図記号及び実績のある標準的な図記号がある場合,又はある形式の機器のための他の
図記号に整合するような新規図記号が必要とされる場合は,代替図記号も許容される。

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参考文献
[1] JIS A 8310-2 土工機械−操縦装置及び表示用図記号−第2部 : 特定機種,作業装置及び附属品図記号
注記 対応国際規格 : ISO 6405-2,Earth-moving machinery−Symbols for operator controls and other
displays−Part 2: Symbols for specific machines, equipment and accessories
[2] ISO 70001,Graphical symbols for use on equipment−Registered symbols
[3] IEC 604171,Graphical symbols for use on equipment
[4] ISO 80416-4,Basic principles for graphical symbols for use on equipment−Part 4: Guidelines for the
adaptation of graphical symbols for use on screens and displays (icons)
1 ISO 7000及びIEC 60417の図記号の一覧は,Online Browsing Platform (OBP), www.iso.org/obpで閲覧でき,
また,購入できる。

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JISと対応国際規格との対比表
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JIS A 8310-1:2019 土工機械−操縦装置及び表示用図記号−第1部 : 共通図記号 ISO 6405-1:2017,Earth-moving machinery−Symbols for operator controls and other
displays−Part 1: Common symbols
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
9 一般図記 一般的に使用され 9 基本的にはJISに同じ 追加 対応国際規格ISO 6405-1の改訂版 運転者の喫煙が海外では禁止の方
号 る図記号を規定。 であるが,JISで追加し 向であるため対応国際規格ではシ
では排除された,シガライタの図記
たシガライタの図記号 号を,JISでは細分箇条9.14Aで追 ガライタの図記号が排除された
を,ISOでは排除してい 加している。 が,屋外作業となる建設機械の運
る。 転者は,休憩時間などの喫煙は認
められているので,シガライタの
図記号の排除は時期尚早である。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6405-1:2017,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS A 8310-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6405-1:2017(MOD)

JIS A 8310-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8310-1:2019の関連規格と引用規格一覧