JIS A 8604:1994 工事用水中ポンプ

JIS A 8604:1994 規格概要

この規格 A8604は、片吸込,単段及び遠心形でポンプ径32~250mmの土木建築その他の工事に使用する仮設・可搬式の水中ポンプで,定格周波数50Hz又は60Hzの2極,4極若しくは6極の水中形三相誘導電動機,又は2極若しくは4極の水中形単相誘導電動機と,共通軸で直接連結したものについて規定。

JISA8604 規格全文情報

規格番号
JIS A8604 
規格名称
工事用水中ポンプ
規格名称英語訳
Submersible pumps for construction
制定年月日
1971年10月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

23.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
土木 II 2020, ポンプ 2019
改訂:履歴
1971-10-01 制定日, 1974-05-01 確認日, 1978-06-01 改正日, 1983-05-01 確認日, 1985-01-01 改正日, 1990-08-01 確認日, 1994-11-01 改正日, 2001-08-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2009-02-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS A 8604:1994 PDF [25]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 8604-1994

工事用水中ポンプ

Submersible pumps for construction

1. 適用範囲 この規格は,片吸込,単段及び遠心形でポンプ径(1)32250 mmの土木建築その他の工事
に使用する仮設・可搬式の水中ポンプ(以下,ポンプという。)で,定格周波数50 Hz又は60 Hzの2極,
4極若しくは6極の水中形三相誘導電動機,又は2極若しくは4極の水中形単相誘導電動機と,共通軸で
直接連結したものについて規定する。
注(1) ポンプの呼び径は,ポンプに取り付けるホースカップリングの呼び径で表す。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0601 表面粗さ−定義及び表示
JIS B 1301 沈みキー及びキーみぞ
JIS B 2402 オイルシール
JIS B 2405 メカニカルシール通則
JIS B 8301 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプの試験及び検査方法
JIS B 8302 ポンプ吐出し量測定方法
JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 3312 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JIS C 3327 600Vゴムキャブタイヤケーブル
JIS C 4003 電気機器絶縁の種類
JIS C 4203 一般用単相誘導電動機
JIS C 4207 三相誘導電動機の特性算定方法
JIS C 4210 一般用低圧三相かご形誘導電動機
JIS C 8303 配線用差込接続器
JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4303 ステンレス鋼棒
JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JIS G 5121 ステンレス鋼鋳鋼品
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
JIS G 5502 球状黒鉛鋳鉄品
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JIS H 5202 アルミニウム合金鋳物

――――― [JIS A 8604 pdf 1] ―――――

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A 8604-1994
2. 種類及び形式
2.1 種類 ポンプの種類は,ポンプの呼び径,電動機の定格出力,吐出し方式及び電動機の定格周波数
によって区分し,表1のとおりとする。
表1 種類
注(2) 外装形とは,揚液が電動機部を通らず直接ケーシング部から吐き出されるものをいう(付図1参照)。
(3) 内装形とは,電動機全部が外ケーシングなどで囲まれて揚液がそこを通って,ポンプ上部から吐き出されるも
のをいう(付図2参照)。
(4) 半内装形とは,電動機の一部が外ケーシングなどで囲まれて,揚液がそこを通るものをいう(付図3参照)。
2.2 形式 ポンプの形式は,種類の記号の組合せによって次の例に示すように表す。

3. ポンプ各部の名称 ポンプ各部の名称は,付図13に示すとおりとする。
4. ポンプを使用する揚液の範囲 揚液は,土木建築その他工事の現場から生ずる泥水とし,水温40℃以
下,pH 6.58.0,混入土砂の容積比2%以下及び粘度5 mPa・s以下とし,粒子の大きさは,ストレーナの網
目を通過できる範囲とする。
5. 性能
5.1 耐圧 ポンプの耐圧は,9.1によって試験を行い,ポンプ本体の耐圧部からの漏れがあってはならな
い。
5.2 漏れ ポンプの漏れは,9.2によって試験を行い,各部のすき間からの漏れがあってはならない。
5.3 運転性能 ポンプの運転性能は,9.3によって試験を行い,次の各項に適合しなければならない。
(1) ポンプの吐出し量 ポンプの吐出し量は,表2のとおりとする。

――――― [JIS A 8604 pdf 2] ―――――

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A 8604-1994
表2 吐出し量範囲
ポンプの呼び径 32 40 50 80 100 150 200 250
ポンプの吐出し 0.030.08 0.040.125 0.120.32 0.320.8 0.631.6 1.253.15 2.05.0 3.158.0
量範囲m3/min
(2) 全揚程 ポンプの吐出し量に対する全揚程は,付図4のとおりとする。
(3) ポンプ効率 ポンプの最高効率は,その最高値を示す吐出し量で付図5のA効率以上であること。
また,表2のポンプ吐出し量範囲内の量において,ポンプ効率は,付図5のB効率以上であること。
なお,最高効率の吐出し量は,原則として表2に示す範囲内であること。
(4) ポンプ軸動力 ポンプ軸動力は,そのポンプの最大吐出し量(5)まで,電動機の定格出力を超えないも
のとする。
注(5) 最大吐出し量とは,ポンプの性能曲線上で全揚程零のときの吐出し量をいう。
(5) 運転条件 ポンプ始動時,又は運転中,電動機部が大気中に露出していても,支障なく運転できなけ
ればならない。ただし,電動機の温度上昇は,附属書1及び附属書2による。
(6) 運転状態 ポンプは,清水を使用して,いかなる吐出し量の場合でも外部から視察して,甚だしい振
動,騒音及び電動機の温度上昇があってはならない。
6. 構造,形状及び寸法
6.1 ポンプの回転方向 ポンプの回転方向は,上から見て時計回りとする。
6.2 ポンプ本体
6.2.1 ポンプ本体の構造は,水中形電動機を上部に置き,共通軸下部に軸封装置及びポンプ部を設けた立
軸形とする。電動機下部はオイルケーシング,ケーシング,ケーシングカバーなどからなり,電動機とポ
ンプとは,いんろうによって組み合わせ,ボルトで締め付けて一体となった,運搬に適する構造のものと
する。
なお,吐出し方式は,図1に示す外装形,内装形及び半内装形とする。
図1 ポンプの吐出し方式
6.2.2 軸封装置は,電動機の軸貫通部の内部に揚液が浸入しないように,JIS B 2402に規定するオイルシ
ール,JIS B 2405に規定するメカニカルシールなどを使用した軸封装置を設ける。軸又はスリーブのすり
合わせ面の表面粗さは,JIS B 0601に規定する3.2S以上とする。軸封装置の周辺には,原則として潤滑油
を封入した室を設ける。

――――― [JIS A 8604 pdf 3] ―――――

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A 8604-1994
6.2.3 吸込口は,原則としてポンプ本体の下向きに開口し,その周辺にはストレーナを設ける。ストレー
ナのあなは,羽根車に固形物がつまらぬ程度になるべく大きくし,あなの全面積はポンプ性能を低下させ
ない大きさとする。
6.2.4 ポンプの吐出し口には,ホースカップリングを取り付ける。その寸法は図2のとおりとする。取付
部の形状は,特に規定しない。
図2 ホースカップリングの寸法
単位mm
ホースカップ 寸法
リングの呼び径 A B C d L M
32 − − − − − −
38+1.5 36+1.5
40 1.5 30±1 38 46以上
0 0
50+1.5 47+1.5
50 1.5 39±1 50 60以上
0 0
75+1.5 71+1.5
80 2 61±1.5 75 90以上
0 0
100+1.5 95+1.5
100 2 83±2 100 120以上
0 0
150+2 144+2
150 2 130±2 150 180以上
0 0
200+3 192+3
200 3 176±3 180 210以上
0 0
250+4 242+3
250 4 226±3 200 250以上
0 0
6.2.5 ポンプ本体の耐圧部及び摩耗部の肉厚は,表3のとおりとする。
備考 耐圧部とは,オイルケーシング,ケーシング,ケーシングカバー,外ケーシング,ヘッドカバ
ーなどをいう。摩耗部とは,羽根車,ケーシング,ケーシングカバーをいう。

――――― [JIS A 8604 pdf 4] ―――――

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A 8604-1994
表3 耐圧部と摩耗部の肉厚
単位mm
材料 肉厚
JIS G 3101のSS400 1.6以上
JIS G 5502のFCD400 4以上
JIS G 5501のFC200 4以上
JIS H 5202のAC2A 4以上
備考 羽の肉厚は,6.3.4による。
6.3 羽根車
6.3.1 羽根車は,原則として開放形として耐摩耗性に富み,容易に取り換えられる構造とする。ただし,
羽根車とケーシングカバーとのすき間は,原則として調整可能な構造とする。
6.3.2 羽根車は,つり合いが良好でなければならない。
6.3.3 羽根車の外周面,滑り部及び端面は,滑らかでなければならない。
6.3.4 羽根車の羽根及び側盤の肉厚は,図3のとおりとする。ただし,羽根入口及び出口先端の厚さは,
特に規定しない。
図3 羽根車の最小肉厚
単位mm
羽根車外径D 羽根の肉厚T1 側盤の肉厚T2
150未満 4以上 4以上
150以上250未満 5以上 5以上
250以上 8以上 6以上
6.4 ポンプの電動機 ポンプの電動機は,附属書1及び附属書2による。
6.5 主軸
6.5.1 主軸の直径(6)は,次の式によって算出した値以上とする。
3NP
d K
ここに, d : 主軸の直径 (mm)
P : ポンプの軸動力 (kW)
N : 回転速度 (min-1)
K : 係数
ただし,Kの値は次による。
  •  主軸の材料がJIS G 4303に規定するSUS403で焼入れ,焼戻しの場合・・・・[116]
  •  主軸の材料がJIS G 4051に規定するS35Cの場合・・・・[125]

――――― [JIS A 8604 pdf 5] ―――――

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JIS A 8604:1994の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8604:1994の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0401-2:2016
製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
JISB0601:2013
製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
JISB1301:1996
キー及びキー溝
JISB2402-1:2013
オイルシール―第1部:寸法及び公差
JISB2405:2003
メカニカルシール通則
JISB8301:2018
遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ―試験方法
JISB8302:2002
ポンプ吐出し量測定方法
JISC1102-1:2007
直動式指示電気計器―第1部:定義及び共通する要求事項
JISC3312:2000
600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
JISC3327:2000
600Vゴムキャブタイヤケーブル
JISC4003:2010
電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
JISC4203:2001
一般用単相誘導電動機
JISC4210:2001
一般用低圧三相かご形誘導電動機
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISG3101:2015
一般構造用圧延鋼材
JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
JISG4051:2016
機械構造用炭素鋼鋼材
JISG4303:2012
ステンレス鋼棒
JISG4303:2021
ステンレス鋼棒
JISG4305:2012
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG4305:2021
冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
JISG5121:2003
ステンレス鋼鋳鋼品
JISG5501:1995
ねずみ鋳鉄品
JISG5502:2001
球状黒鉛鋳鉄品
JISH4000:2014
アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
JISH5202:2010
アルミニウム合金鋳物

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