6
A 8604-1994
注(6) 主軸の直径とは,動力伝達に関係のある部分の直径をいう。
6.5.2 羽根車ナット及び羽根車ボルトには,軸がいずれの方向に回転しても緩まないように,座金その他
の方法で回り止めを施さなければならない。
6.6 軸受 軸受は,附属書1及び附属書2の5.4によるものとする。
6.7 はめあい ポンプ各部のはめあいは,原則として表4による。
表4 はめあい
ポンプ各部 はめあい記号
羽根車と主軸 H7/g6
スリーブと主軸 H7/g6
ポンプ本体のいんろう部 H8/h7
ポンプ本体とモータ部のいんろう部 H7/h7
備考1. はめあいは,JIS B 0401による。
2. はめあいは,原則としてあな基準とするが,
軸基準にしてもよい。
3. ケーシングとケーシングカバーのいんろう
部は,表4によらなくてもよい。
6.8 その他
6.8.1 羽根車のキーの寸法は,JIS B 1301又はこれに準ずる沈みキーとする。
6.8.2 ポンプには,移動用のハンドルを設けるか,つり下げ用の金具を設けなければならない。
6.8.3 ポンプは,垂直に対して90°以内のいかなる姿勢で運転しても,その性能,寿命に著しい変化が
あってはならない。
7. 塗装及び耐食処理 ポンプ本体の外面には,十分なさび止め塗装,又は耐食処理を施さなければなら
ない。
また,内部の必要な箇所にも同様な耐食処理を施さなければならない。
8. ポンプ本体の材料 ポンプ本体の主要部に使用する材料は,表5又はこれと同等以上のものとする。
――――― [JIS A 8604 pdf 6] ―――――
7
A 8604-1994
表5 材料
部品名 材料
主軸,スリーブ,キー JIS G 4303のSUS403
JIS G 4051のS35C
ホースカップリング JIS G 5501のFC150
JIS H 5202のAC2A
ヘッドカバー,フレーム,ブラケッJIS G 5501のFC200
ト,外ケーシング,オイルケーシンJIS G 5502のFCD400
グ,ケーシング,ケーシングカバーJIS G 3101のSS400
JIS H 5202のAC2A
羽根車 JIS G 5501のFC200
JIS G 5502のFCD400
JIS G 3101のSS400
JIS G 5121のSCS2
羽根車ナット,ボルト,ナット類 JIS G 4303のSUS403
JIS G 3101のSS400
ストレーナ JIS G 4305のSUS304
JIS G 3101のSS400
JIS H 4000のA5052P, A3003P, A3203P,
A6061P, A5083P, A5005P, A5154P, A5N01P
9. 試験方法
9.1 耐圧試験 ポンプ本体の耐圧部の耐圧試験は,最高全揚程(7)の1.3倍以上の圧力を加え,漏れ,その
他の異常の有無を調べる。ただし,試験の圧力の最低は,118 kPaとする。
注(7) 最高全揚程とは,ポンプの性能曲線上で,吐出し量が零のときの全揚程をいう。
9.2 漏れ試験 組立て後ポンプ最高全揚程のときの圧力を3分間加えて,各部に水漏れ,その他の異常
の有無を調べる。
9.3 運転性能試験 ポンプの運転性能試験は,ポンプ本体と,それに附属する電動機とを組み合わせて,
完成した状態で清水を使用し,JIS B 8301及びJIS B 8302に規定する方法によって,ポンプ吐出し量,全
揚程,ポンプ軸動力,ポンプ効率及び運転状態を調べる。ポンプ軸動力は,電動機の入力をJIS C 1102に
規定する電力計によって測定し,その電動機の特性曲線によって算定する。
備考 同時に製作された同一機種で同一仕様の多数のポンプを検査する場合は,10台又はその端数に
対して1台の性能検査を行い,他はそのポンプの基準吐出し量(8)における全揚程,ポンプ軸動
力,ポンプ効率及び運転状態を検査する運転検査だけを行うものとする。その際,代表性能に
対し全揚程又は軸動力に±10%以上の変動があるときは,改めて性能検査を行わなければなら
ない。
同一機種の電動機が多数ある場合には,その代表特性曲線によって算定してもよい。その際,
電動機の定格出力における電動機効率のばらつきは,±2%とする。
注(8) ポンプの基準吐出し量は,ポンプの呼び径に対し原則として表6による。
表6 基準吐出し量
ポンプの呼び径 32 40 50 80 100 150 200 250
ポンプの基準吐出し量 0.06 0.10 0.20 0.50 1.00 2.00 4.00 6.00
m3/min
備考 ポンプの試験における全揚程の算出は,次の式による。
――――― [JIS A 8604 pdf 7] ―――――
8
A 8604-1994
2
Vd
H=.0102P+hd+
2gh
ここに, H : 全揚程 (m)
P : 圧力計の読み (kPa)
hd : 圧力計の中心から水面までの高さ (m)
Vd : 吐出管の圧力取出し口断面の位置における平均流速 (m/s)
gh : 自由落下の標準加速度 (9.81 m/s2)
ただし,圧力は,試験の都合によって試験管路で計ってもよい。この場合,試験管路の摩擦損失は考え
ないものとする。
10. 検査 ポンプの検査は,構造,形状,寸法及び性能について行い,それぞれ5.,6.及び7.の規定に適
合すれば合格とする。
11. 製品の呼び方 製品の呼び方は,日本工業規格(日本産業規格)番号,ポンプの呼び径,電動機の定格出力,吐出し方
式及び定格周波数による。
例 JIS A 8604-80-037 A5
12. 表示
12.1 銘板 ポンプには,見やすいところに銘板を取り付け,容易に消滅しない方法で,次の事項を表示
しなければならない。
(1) 製造業者名又は登録商標
(2) 製造番号
(3) 製造年又はその略号
(4) 形式
(5) ポンプの呼び径
(6) 基準吐出し量 (m3/min) における全揚程 (m)
(7) 電動機定格出力 (kW)
(8) 定格電圧 (V)
(9) 電流(全負荷電流の近似値をAで記す。)
(10) 定格周波数 (Hz)
(11) 極数
(12) 相数
――――― [JIS A 8604 pdf 8] ―――――
9
A 8604-1994
(13) 質量 (kg) (キャブタイヤケーブルの質量は除く。ただし,40kg以下は省略してもよい。)
(14) 接地電線の色分け(緑)
(15) 電気用品取締法の適用を受けるものは,形式認可番号及び消費電力を表示する。
12.2 回転方向 ポンプの本体に反動方向を表示する。表示方法は,上部から見て反動方向(9)(反時計方
向)の“矢印”と“反動”の文字で表示する。表示は,容易に脱落又は消滅しない方法とする。
注(9) 反動方向とは,始動瞬間のねじり方向である。
備考 単相電動機の場合は,表示しなくてもよい。
――――― [JIS A 8604 pdf 9] ―――――
10
A 8604-1994
付図1 外装形の一例
――――― [JIS A 8604 pdf 10] ―――――
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JIS A 8604:1994の国際規格 ICS 分類一覧
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JIS A 8604:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0401-2:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB1301:1996
- キー及びキー溝
- JISB2402-1:2013
- オイルシール―第1部:寸法及び公差
- JISB2405:2003
- メカニカルシール通則
- JISB8301:2018
- 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ―試験方法
- JISB8302:2002
- ポンプ吐出し量測定方法
- JISC1102-1:2007
- 直動式指示電気計器―第1部:定義及び共通する要求事項
- JISC3312:2000
- 600Vビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブル
- JISC3327:2000
- 600Vゴムキャブタイヤケーブル
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC4203:2001
- 一般用単相誘導電動機
- JISC4210:2001
- 一般用低圧三相かご形誘導電動機
- JISC8303:2007
- 配線用差込接続器
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISG4303:2012
- ステンレス鋼棒
- JISG4303:2021
- ステンレス鋼棒
- JISG4305:2012
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG4305:2021
- 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- JISG5121:2003
- ステンレス鋼鋳鋼品
- JISG5501:1995
- ねずみ鋳鉄品
- JISG5502:2001
- 球状黒鉛鋳鉄品
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH5202:2010
- アルミニウム合金鋳物