JIS B 0170:2020 切削工具用語(基本)

JIS B 0170:2020 規格概要

この規格 B0170は、切削工具に共通の基本的な用語及びその定義について規定。

JISB0170 規格全文情報

規格番号
JIS B0170 
規格名称
切削工具用語(基本)
規格名称英語訳
Cutting tools -- Vocabulary -- Common terms
制定年月日
1973年10月1日
最新改正日
2020年3月23日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.25, 25.100.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1973-10-01 制定日, 1976-10-01 確認日, 1979-09-01 確認日, 1987-02-01 確認日, 1993-12-01 改正日, 1998-09-20 確認日, 2005-01-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2020-03-23 改正
ページ
JIS B 0170:2020 PDF [35]
                                                                                   B 0170 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 分類・・・・[1]
  •  4 用語及び定義・・・・[1]
  •  4.1 工具の種類・・・・[2]
  •  4.2 工具の部分の名称及び刃部の要素・・・・[4]
  •  4.3 基準方式・・・・[9]
  •  4.4 刃部の角・・・・[14]
  •  4.5 切削作用・・・・[19]
  •  4.6 刃部の損傷・・・・[27]
  •  附属書A(参考)改正した内容・・・・[29]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 0170 pdf 1] ―――――

B 0170 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,日本機械工具
工業会(JTA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正す
べきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。
これによって,JIS B 0170:1993は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 0170 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
B 0170 : 2020

切削工具用語(基本)

Cutting tools-Vocabulary-Common terms

1 適用範囲

  この規格は,切削工具1)(以下,工具という。)に共通の基本的な用語及びその定義について規定する。
注記 この規格は,1982年に第2版として発行されたISO 3002-1及びAmendment:1992並びに1984
年に第1版として発行されたISO 3002-3及びISO 3002-4を参考として作成した(参考文献[11],
[13]及び[14])。
なお,変更の内容を一覧表にその説明を付けて附属書Aに示す。
注1) 主として金属切削用として用いられ,加工時に切りくずの出る工具の総称。

2 引用規格

  この規格に引用規格はない。

3 分類

  工具の基本的な用語の分類は,次による。
a) 工具の種類
1) 切削運動による分類
2) 用途による分類
3) 刃部の材料及び表面処理による分類
4) 構造による分類
5) 取付方法による分類
b) 工具の部分の名称及び刃部の要素
c) 基準方式
d) 刃部の角
e) 切削作用
f) 刃部の損傷

4 用語及び定義

  用語及び定義は,4.14.6による。用語の一部に括弧を付けてあるものは,括弧の中の用字を省略して
もよい。
注記 図は一例を示すものであって,形状及び大きさを規定するものではない。
なお,図中の括弧内の数字は,この規格の用語の番号を示す。

――――― [JIS B 0170 pdf 3] ―――――

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B 0170 : 2020

4.1 工具の種類

4.1.1  切削運動による分類
番号 用語 定義 対応英語(参考)
0001 旋削工具 工具を固定し,工作物を回転させて使用する工具。 turning tool
注記 旋盤などに用いる(バイトなど)(図1参照)。
0002 転削工具 rotating tool
工作物を固定し,工具を回転させて使用する工具。回転工具と
もいう。
注記 ボール盤,フライス盤,マシニングセンタなどに用いる
(フライス,ドリル,リーマ,エンドミル,タップなど)
(図1参照)。
0003 直動工具 工具又は工作物を直線運動させて使用する工具。 longitudinal motion tool
注記 平削り盤,形削り盤,ブローチ盤などに用いる(バイト,
ブローチなど)(図1参照)。
0004 創成工具 工作物と工具とに創成運動を与えて使用する工具。 generating tool
注記 ホブ,ピニオンカッタ,ラックカッタなどの歯切工具(図
1参照)。
a) バイト b) フライス c) ドリル d) リーマ e) ブローチ f) 歯切工具(ホブ)
図1−切削工具例
4.1.2 用途による分類
番号 用語 定義 対応英語(参考)
0101 バイト single point tool
旋盤,中ぐり盤,平削り盤,形削り盤,立て削り盤などに使用
し,シャンク又はボディの端に切れ刃をもつ工具。
0102 ドリル 工作物に穴をあける工具。 drill
0103 穴加工工具 工作物の穴を加工する工具。 boring tool
注記 リーマ,ボーリングバイト,ファインボーリングバイト
など。
0104 リーマ reamer
あらかじめあけられた穴を正確に仕上げ,同時に滑らかな仕上
げ面を得ようとする場合に用いる工具。
0105 フライス(工具) 工作物の表面,溝又は肩削りを行う工具。 milling tool
注記 エンドミル,外刃フライス,片角フライス,平フライス,
正面フライスなど。
0106 歯切工具 gear cutting tool
歯車及びこれに類似の形状のもの(例えば,スプライン軸,ス
プロケットなど)の歯溝を加工する工具。
注記 ホブ,ピニオンカッタ,インボリュートフライスなど。
0107 ブローチ broach
荒刃と仕上刃とを組み合わせた多数の切れ刃を寸法順に配列
した工具。主としてブローチ盤に取り付けて使用する。

――――― [JIS B 0170 pdf 4] ―――――

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B 0170 : 2020
番号 用語 定義 対応英語(参考)
0108 ねじ切り工具 工作物にねじ溝を加工する工具。 threading tool
注記 タップ,ねじ切りダイス,チェーザ,ねじ切りフライス
など。
0109 切断工具 工作物を切断する工具。 cut-off tool
注記 ハクソー,バンドソー,メタルソーなど。
0110 軽切削工具 light cut tool
切込み深さが比較的小さい加工で使用する工具。一般に中仕上
げ工具又は仕上げ工具として使用する。
0111 重切削工具 切込み深さ又は送り量が大きな加工で使用する工具。 heavy cut tool
0112 荒削り工具 rough cut tool
荒削り工程で使用する工具。一般に,切込み深さ又は送り量が
大きく,重切削に耐えられる形状及び寸法とし,切りくず処理
を考慮した形状が多い。
0113 中仕上げ工具 中仕上げ工程で使用する工具。 semi finishing tool
0114 仕上げ工具 finishing tool
仕上げの工程で使用する工具。一般には良好な切削仕上げ面又
は加工寸法精度が得られるよう考慮されている。
0115 超仕上げ工具 super finishing tool
超仕上げの工程で使用する工具。鏡面が得られるように考慮さ
れている。
0116 総形工具 切れ刃の輪郭と対象工作物との形状が同一の工具。 formed tool
4.1.3 刃部の材料及び表面処理による分類
番号 用語 定義 対応英語(参考)
0201 炭素工具鋼工具 刃部の材料に炭素工具鋼を使用した工具。 carbon tool steel tool
0202 合金工具鋼工具 刃部の材料に合金工具鋼を使用した工具。 alloy tool steel tool
0203 高速度(工具) 刃部の材料に高速度工具鋼を使用した工具。 high speed (tool) teel tool
鋼工具
0204 超硬(合金)工 carbide tool,
刃部の材料に超硬合金(超硬合金,サーメット,超微粒超硬合
具 金,及びそれらに炭化物,窒化物,酸化物などを被覆した合金) cemented carbide tool
を使用した工具(JIS B 4053参照)。
0205 サーメット工具 cermet tool
刃部の材料にサーメット(チタン炭窒化物などを主体とした焼
結体)を使用した工具。
0206 コーティング工 coated tool
刃部の材料の表面に,炭化物,窒化物,酸化物,ダイヤモンド
具 などを一層又は多層に,化学的又は物理的に被覆させた工具材
料を使用した工具。
0207 セラミック工具 ceramic tool
刃部の材料にセラミックス(酸化アルミニウム,窒化けい素な
ど)焼結体を使用した工具。
0208 超硬質(工具) hard material tool
刃部の材料に超硬質工具材料[超硬合金,セラミックス,ダイ
材料工具 ヤモンド及び窒化ほう素(cBN)の焼結体]を使用した工具(JIS
B 4053参照)。
0209 表面処理工具 surface treated tool
刃部の材料(高速度鋼工具などの)表面に,窒化,酸化,窒化
酸化処理などを施した工具。
0210 電着工具 electro-plated tool
刃部の材料の表面に,ダイヤモンド又はcBNと(砥)粒を一
層又は多層に電着させた工具。
4.1.4 構造による分類
番号 用語 定義 対応英語(参考)
0301 ソリッド工具 solid tool
刃部とボディ又はシャンクとを一体の工具材料で作った工具。
むく工具ともいう。
0302 溶接工具 a) ボディとシャンクとを突き合わせて溶接した工具。 a) utt welded tool
b) ボディとシャンクとを摩擦圧接で接合した工具。 b) riction welded tool
0303 ろう付け工具 blazed tool
ボディをシャンクにろう付けした工具。付刃工具ともいう。

――――― [JIS B 0170 pdf 5] ―――――

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JIS B 0170:2020の国際規格 ICS 分類一覧