JIS B 0403:1995 鋳造品―寸法公差方式及び削り代方式 | ページ 3

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B 0403-1995
附属書A(参考) 鋳造品公差
A.1 種々の鋳造方法で普通に要求する寸法公差を表A.1及び表A.2に示す。本体序文で示したように,鋳
造工程における精度は,次のものを含む多くの要因に左右される。
a) 設計の複雑さ
b) 模型又はダイの形式・種類
c) 鋳造する金属又は合金の種類
d) 模型又はダイの状態
e) 鋳造作業方法
A.2 長期間の繰返し鋳造作業では,入念な調整及び中子の位置の入念な管理を行うことによって,表A.1
に示す公差よりも小さい公差とすることができる。
表A.1 長期間製造する鋳放し鋳造品に対する公差等級
鋳造方法 公差等級 CT
鋳鋼 ねずみ鋳鉄 可鍛鋳鉄 球状黒鉛銅合金 亜鉛合金 軽金属 ニッケル コバルト
鋳鉄 基合金 基合金
砂型鋳造手込め 1114 1114 1114 1114 1013 1013 912 1114 1114
砂型鋳造機械込め及び812 812 812 812 810 810 79 812 812
シェルモールド
金型鋳造 適切な表を確定する調査研究を行っている。
(重力法及び低圧法) 当分の間,受渡当事者間で協議するのがよい。
圧力ダイカスト
インベストメント鋳造
備考1. この表に示す公差は,長期間に製造する鋳造品で,鋳造品の寸法精度に影響を与える生産要因を十分に解決し
ている場合に適用する。
2. この規格は,受渡当事者間の同意によって,表A.1に示されてない鋳造方法及び金属に対しても使用できる。
A.3 短期間又は1回限り製造する砂型鋳造品の場合には,公差を小さくするために金型を使用すること並
びに鋳造設備及び鋳造方法を開発することは,一般に実用的でもなく経済的でもない。この種の製造に対
する大きい公差を表A.2に示す。

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B 0403-1995
表A.2 短期間又は1回限り製造する鋳放し鋳造品に対する公差等級
鋳造方法 鋳型材料 公差等級CT
鋳鋼 ねずみ鋳鉄 可鍛鋳鉄 球状黒鉛 銅合金 軽金属 ニッケル コバルト
鋳鉄 基合金 基合金
砂型鋳造 生型 1315 1315 1315 1315 1315 1113 1315 1315
手込め 自硬性鋳型 1214 1113 1113 1113 1012 1012 1214 1214
備考1. この表に示す公差は,短期間又は1回限り製造する砂型鋳造品で,鋳造品の寸法精度を与える生産要因を十
分に解決している場合に,普通に適用する。
2. この表の数値は,一般的に25mmを超える基準寸法に適用する。これより小さい基準寸法に対しては,通常,
次のような小さい公差にする
a) 基準寸法10mmまで : 3等級小さい公差
b) 基準寸法10mmを超え16mmまで : 2等級小さい公差
c) 基準寸法16mmを超え25mmまで : 1等級小さい公差
3. この附属書は,受渡当事者間の同意によって,表A.2に示されてない鋳造方法及び金属に対しても使用でき
る。
A.4 本体表1の公差は,多くの国々の鋳造工場からのデータに基づくものである。これらのデータを用い
て,次に示す公比で同一基準寸法に対する公差が増加する滑らかな曲線群を求めることができる。
公差等級CT 1CT 13に対して : 2
公差等級CT 13CT 16に対して : 32
鋳造品の多くの寸法は,型合せ面や中子があることによる影響を受けて,寸法公差を大きくすることが
必要になる。設計者は使用される型及び中子の配置について,必ずしも分かっているとは限らないので,
本体表1の公差の値にはこれらの増加分を含ませてある。

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B 0403-1995
参考 金型鋳造品,ダイカスト品及び
アルミニウム合金鋳物に対して
推奨する鋳造品公差
1. 金型鋳造品,ダイカスト及びアルミニウム合金鋳物(砂型のシェル型鋳物を含む。)に対して推奨す
る鋳造品公差 金型鋳造品,ダイカスト及びアルミニウム合金鋳物(砂型のシェル型鋳物を含む。)につ
いて,普通に要求する寸法公差を参考表1に示す。
2. 長期間製造する鋳放し鋳造品に対する公差等級 長期の繰返し鋳造作業では,入念な調整及び中子の
位置の入念な管理を行うことによって,参考表1に示す公差よりも小さい公差とすることができる。
参考表1 長期間製造する鋳放し鋳造品に対する公差等級
鋳造方法 公差等級 CT
鋼 ねずみ鋳鉄 球状黒鉛 可鍛鋳鉄 銅合金 亜鉛合金 軽金属 ニッケル コバルト
鋳鉄 基合金 基合金
金型鋳造 79 79 79 79 79 68
(低圧鋳造を含む)
ダイカスト 68 46 57
インベストメント鋳造 46 46 46 46 46 46 46
備考1. この表に示す公差は,長期に製造する鋳造品で,鋳造品の寸法精度に影響を与える生産要因を十分に解決して
いる場合に,普通に適用する。
2. この規格は,受渡当事者間の同意によって,参考表1に示されていない鋳造方法及び金属に対しても使用する
ことができる。

――――― [JIS B 0403 pdf 13] ―――――

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B 0403-1995
附属書B(参考) 要求する削り代の等級 (RMA)
表B.1 鋳放し鋳造品に必要な削り代の等級
鋳造方法 要求する削り代の等級
鋳鋼 ねずみ鋳鉄 可鍛鋳鉄 球状黒鉛銅合金 亜鉛合金 軽金属 ニッケル コバルト
鋳鉄 基合金 基合金
砂型鋳造手込め GK FH FH FH FH FH FH GK GK
砂型鋳造機械込め及びFH EG EG EG EG EG EG FH FH
シェルモールド
金型鋳造 DF DF DF DF DF DF
(重力法及び低圧法)
圧力ダイカスト BD BD BD
インベストメント鋳造 E E E E E E E
備考 この附属書は,受渡当事者間の同意によって,この表B.1に示されてない鋳造方法及び金属に対しても使用でき
る。
100mm以下の鉄系(鋳鋼,ねずみ鋳鉄,可鍛鋳鉄,球状黒鉛鋳鉄)及び軽金属の砂型鋳造品及び金型鋳
造品に対して,この表の削り代等級が小さい場合には,23等級大きい削り代等級を指定するのがよい。

――――― [JIS B 0403 pdf 14] ―――――

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B 0403-1995
附属書C 参考規格
〔1〕 ISO 1101 : 1983,製図−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れ公差表示方式−一般事項,
定義,記号,図示方法
〔2〕 ISO 5459 : 1981,製図−幾何公差表示方式−幾何公差のためのデータム及びデータムシステム
〔3〕 ISO 10135 : −1),製図−鋳型,鋳造品及び鍛造品の簡略表示方法
1) 発行予定のもの

――――― [JIS B 0403 pdf 15] ―――――

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JIS B 0403:1995の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8062:1994(MOD)

JIS B 0403:1995の国際規格 ICS 分類一覧