JIS B 0955-1:2020 工作機械―環境評価―第1部:エネルギー効率の高い工作機械の設計手法 | ページ 2

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B 0955-1 : 2020 (ISO 14955-1 : 2017)
ワイヤ放電加工機の直進軸がある。
注記4 運転状態(例えば,OFF,スタンバイ,拡張スタンバイ,暖機,加工準備,加工,自動運転)
を参照するためには,これらの状態の定義が必要になる。金属切削工作機械の例を附属書C
に示す。
注記5 機械の作動には,例えば,工具ハンドリング,工作物ハンドリング,軸の運動,待機,機械
の運転,自動運転がある。
注記6 運転状態及び機械の作動に応じて,工作機械の関連する安全規格に定義されている運転モー
ドを選択する。
3.8
環境主張(environmental claim)
製品,部品又は包装の環境側面(3.3)を示す説明文,シンボル又は図表。
注記 環境主張は,製品又は包装のラベルの上で行うことができると同時に,製品説明書,技術報告
書,広告,広報,又は通信販売を通じて,また,これらについてインターネットのようなデジ
タル又は電子媒体を通じて行われる。
(出典 : JIS Q 14021の3.1.3,備考を一部修正)
3.9
環境主張の検証(environmental claim verification)
信頼できるデータを基に,あらかじめ設定された特定の基準及びデータの信頼性を保証する手順による,
環境主張(3.8)の妥当性の確認。
(出典 : JIS Q 14021の3.1.4)
3.10
説明文(explanatory statement)
環境主張(3.8)を,製品購入者,潜在購入者及び使用者が正しく理解できるようにするために,必要と
する又は提供された説明。
(出典 : JIS Q 14021の3.1.6)
3.11
機能単位(functional unit)
ライフサイクル(3.5)アセスメント調査において,基準単位として用いられる,定量化された製品シス
テムの性能。
(出典 : JIS Q 14021の3.1.7)
3.12
工作機械の機能(machine tool function)
機械の運転(機械加工プロセス,運動及び制御),プロセス調整,工作物ハンドリング,工具ハンドリン
グ又は金型交換,再生利用可能物及び廃棄物の処理,機械の冷却・加熱などの機能。
注記1 一つ以上の機械構成要素の組合せによって,工作機械のあらゆる機能を実現できる。幾つか
の工作機械の構成要素は,一つ以上の機能を実現できる。
注記2 図7は,工作機械の構成要素と機能との関係を示す。
注記3 工作機械の機能は,工作機械へのエネルギー供給に関連する工作機械の構成要素(3.13)の
識別のために使用できる。

――――― [JIS B 0955-1 pdf 6] ―――――

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B 0955-1 : 2020 (ISO 14955-1 : 2017)
3.13
工作機械の構成要素(machine tool component)
工作機械(3.16)の機械本体,電気装置,油圧装置若しくは空圧装置,又はそれらの組合せ。
3.14
限定条件付き環境主張(qualified environmental claim)
主張の限界事項を記載した説明文(3.10)が付けられている環境主張(3.8)。
(出典 : JIS Q 14021の3.1.12)
3.15
自己宣言による環境主張(self-declared environmental claim)
製造業者,輸入業者,流通業者,小売業者,又はその他環境主張によって利益を得ることができる全て
の人が行う,独立した第三者の認証を必要としない環境主張(3.8)。
(出典 : JIS Q 14021の3.1.13,一部修正)
3.16
工作機械(machine tool)
選択的除去若しくは付加又は変形によって工作物を加工するために使用され,主に電気及び圧縮空気で
駆動される,固定された(すなわち,移動しない)機械。
注記 工作機械の運転は,機械的なもので,人又はコンピュータによって制御される。工作機械は,
機械の冷却装置又は加熱装置,プロセス調整装置,工作物ハンドリング装置(工作物の自動供
給は除く。),工具ハンドリング装置,再生利用可能物及び廃棄物の処理装置,及びその他工作
機械に接続する多くの周辺機器をもつ。
3.17
エネルギー効率(energy efficiency)
資源がエネルギーに限定されている場合,達成された結果と使用された資源との関係。
注記1 効率は,“達成された結果と使用された資源との関係”として定義されている(JIS Q 9000:2015
の3.7.10参照)。
注記2 エネルギー効率の説明は,例えば,供給されたエネルギー当たりのサイクル数,エネルギー
供給量当たりの工作物でできる。試験片の機械加工が含まれている場合は,工作物の加工条
件及び工作物の品質が達成された結果の定義の一部である。

4 使用段階におけるエネルギー効率の制約

  工作機械の環境影響については,製品のライフサイクルの各段階を調査しなければならない。すなわち,
工作機械を製造するために必要な原材料取得,工作機械の製造・輸送・据付け,工作機械の使用及びリサ
イクル(ライフサイクルアセスメントの詳細については,JIS Q 14040参照)などの段階を調査しなければ
ならない。
異なるライフサイクルの段階で工作機械の環境影響を比較する場合の典型的な状態を図1に示す。この
図は,NCフライス盤の例を示している。最大の影響は使用段階にあって,その使用段階における最大の
要因は工作機械へ供給されるエネルギーとなっている。これは,多くの工作機械のライフサイクルアセス
メントを行った結果[8][11][12][14]であり,製造環境下で1日当たり8時間,1週当たり5日又はそれ以上
工作機械を使用するという典型的な場合である。

――――― [JIS B 0955-1 pdf 7] ―――――

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100
%)
80
(
60
環境影響
40
20
0
−10
1 2 3 4 5 6
ライフサイクルの段階
1 原材料 4 据付け
2 製造 5 使用
3 輸送 6 リサイクル
図1−NCフライス盤のライフサイクルの各段階における典型的な環境影響の例
したがって,この規格は,使用段階における工作機械のエネルギー効率の評価及び改善に重点を置く。
通常の製造環境下で工作機械を使用していない場合,完全なライフサイクルアセスメントは,例えば,
JIS Q 14040に従って関連する環境影響を明らかにする必要があり得る。環境影響を改善するためには,使
用段階でのエネルギー効率の向上以外の手段が極めて重要になり得る。

5 工作機械の設計・開発への環境側面の組込み(エネルギー効率の高い工作機械の設計手法)

5.1 一般

  この箇条では,使用段階においてエネルギー効率の高い工作機械を設計するための手法を記載する
(ISO/TR 14062参照)。

5.2 到達目標及び潜在的な利益

  環境側面を工作機械の設計・開発に組み込むことの到達目標は,工作機械のライフサイクルを通じて環
境負荷を低減することであり,特に製造環境下にある平均的な工作機械の使用段階におけるエネルギー効
率の向上を図ることである。
工作機械の製造業者及び使用者の利益として,次のものを挙げることができる。
− 使用段階におけるエネルギー効率
− 工作機械運転中のコスト削減
− 工作機械の構成要素の潜在的なコスト削減,例えば,駆動系及び電気部品の小形化
− 金属加工分野の競争力の強化
− 革新及び創造性の誘発
− 組織のイメージ及び/又はブランドの強化
− 特に環境を意識した投資家からの資金調達及び投資の促進
− 従業員の環境への動機付けの強化
− 当該製品に関する知識量の増加
− 規制当局との関係改善

――――― [JIS B 0955-1 pdf 8] ―――――

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5.3 戦略に関する検討課題

  環境側面を工作機械の設計・開発に組み込むための戦略的な考慮事項として,次の事項を含めることが
できる。
− 組織に関する課題(例えば,競合他者の活動,工作機械使用者のニーズ,要求事項及び需要) 組織
の環境側面及び環境影響,規制当局及び立法機関の活動,並びに産業界及び工業会の活動(ISO/TR
14062の5.2参照)。
− 製品関連課題 開発初期からの実施(すなわち,設計・開発プロセスの早い段階において環境側面に
ついて対処する。),機能性(すなわち,使いやすさ,耐用年数,生産性,精度などの点において,工
作機械の使用者の目的に適している程度),多面的基準(すなわち,関連する全ての環境影響及び環境
側面の検討),及びトレードオフ(すなわち,最適な解決策の追求)(ISO/TR 14062の5.3参照)。
− コミュニケーション 製品に関連する環境影響に関する従業員との内部コミュニケーション(環境問
題,プログラム及びツールに関するトレーニングコース,環境への用地固有の影響,及び従業員から
のフィードバック),製品の特性(性能,環境側面)に関する外部とのコミュニケーション,及び工作
機械の適切な使用(ISO/TR 14062の5.4参照)。

5.4 経営層の検討課題

  経営層の支援及び働きかけは,関連する業務に対する十分な財務・人的資源及び時間の配分を含む,工
作機械の設計・開発に環境側面を組み込むための手順及び実施計画を効果的に実施可能にするのが望まし
い。効果的な実施計画は,製品の設計者・開発者,マーケティング・生産・環境・調達の専門家,サービ
ス要員及び工作機械の使用者を取り込むのが望ましい。詳細な多面的取組みについては,ISO/TR 14062
の6.5参照。
経営層のコミットメントを形式化する方法の詳細及び工作機械の設計・開発に環境側面を組み込むため
の組織の枠組みを確立する方法の詳細は,ISO/TR 14062の6.2参照。
工作機械の設計及びマネジメントへの環境側面の組込みには,既存のマネジメントシステム,例えば,
JIS Q 9001又はJIS Q 14001によるマネジメントシステムを利用して支援することができる。この組込み
は,さらに,サプライチェーンマネジメントに影響を及ぼすことがある。詳細は,ISO/TR 14062の6.6参
照。

5.5 工作機械の設計・開発プロセス

  環境側面を工作機械の設計・開発プロセスに組み込んだ一般モデルの例を図2に示す。
注記 更なる詳細は,ISO/TR 14062の箇条8参照。環境パフォーマンス指標,例えば,ISO 14031は,
測定可能な目標の設定及び仕様への目標の落とし込みに役立ち得る。

――――― [JIS B 0955-1 pdf 9] ―――――

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B 0955-1 : 2020 (ISO 14955-1 : 2017)
製品の設計・開発プロセスの 環境側面の組込みに関係する可能な対応
代表的な段階
事実の把握,利益及び実現可能性による優先順位の決定,
組織戦略との整合,環境側面への配慮,ライフサイクル
企画 思考,環境上の要求事項の形成,外部要因の分析,適切
な環境設計アプローチの選択,選択したアプローチの基
本課題に照らしたチェック,及び比較製品に対する環境
設計アイデア 分析の実施。
ブレインストーミング,ライフサイクルを指向した分析
コンセプト設計 の実施,測定可能な目標の作成,設計コンセプトの策定,
環境上の要求事項の満足,及び比較製品分析から得られ
た結果の適用。
設計コンセプト


目 ライフサイクルを考慮した設計アプローチの応用及び
標 製品仕様の確定。
, 詳細設計
フ 仕
ィ 様
ー 及
ド び
バ 比 設計案
ッ 較
ク 製
/ 品 試作試験による仕様項目の検証及び試作に対する
継 に 試験又は試作 ライフサイクル考慮のレビュー。
続 対
的 す
改 る
善 結

の 試作機


。 製品の環境側面,最善の使用及び廃棄に関するコミ
製品市場投入 ュニケーション資料の公開。可能な環境宣言及びそ
の要求事項の考慮。
製品
実績,環境側面及び環境影響の検討・評価。
製品レビュー
注記 ISO/TR 14062参照
図2−環境側面を工作機械の設計・開発プロセスに組み込んだ一般モデルの例

6 工作機械及びその機能

6.1 一般

  工作機械の機能記述(6.3参照)は,どの工作機械の機能が機械に供給されるエネルギーに関連するかを

――――― [JIS B 0955-1 pdf 10] ―――――

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JIS B 0955-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14955-1:2017(IDT)

JIS B 0955-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧