4
B 1008 : 2009
附属書JA
(参考)
位置度公差を検証するための測定方法(一例)
序文
この附属書は,ボルト及び植込みボルトの割りピン穴及び針金穴の位置度公差を検証するための測定方
法の一例を示すものであり,規定の一部ではない。
JA.1 測定方法の一例
測定方法の一例を図JA.1及び図JA.2に示す。検査用ピンは,割りピン穴又は針金穴を貫通しなければ
ならない。
機能ゲージのねじは,通りねじゲージの許容限度内になければならない。
ボルトの円筒部又はおねじの外径部を保持する機能ゲージの内径は,それぞれ円筒部の直径(ds)又はおね
じ外径(d)の最大実体寸法を超えてはならない。
なお,部品等級A及びBのボルト用の内径は,JIS B 7420に規定する軸用限界ゲージの通り側寸法によ
るのが望ましい。
検証は,検証によって生じる測定中の誤差が位置度の公差tに比較して無視できる(例えば,tの10 %
以下である。)ような正確さをもたなければならない。
溝の幅S=φdl ′+t
ピン径φdl ′=割りピン穴径の最大実体寸法 溝部を除くゲージの厚さd=φd
ただし,tは位置度公差
図JA.1−割りピン穴の位置度公差の検証例
溝の幅S=φdl ′+t
ピン径φdl ′=針金穴径の最大実体寸法 保持部の長さd=φd
ただし,tは位置度公差
図JA.2−針金穴の位置度公差の検証例
――――― [JIS B 1008 pdf 6] ―――――
5
B 1008 : 2009
参考文献 JIS B 0021 製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差
表示方式
JIS B 0143 ねじ部品各部の寸法の呼び及び記号
JIS B 1351 割りピン
JIS B 7420 限界プレーンゲージ
――――― [JIS B 1008 pdf 7] ―――――
B1
6
附属書JB
00
(参考)
8 : 2
JISと対応する国際規格との対比表
009
ISO 7378 : 1983 Fasteners−Bolts, screws and studs−Split pin holes and wire holes
JIS B 1008 : 2009 締結用部品−ボルト及び植込みボルト−割りピン穴及び針金穴
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号及 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
び名称 の評価
2 引用規格
表1 図において,ねじの 表1 図において,ねじの 変更 ねじの軸線に対する割りピン 技術的な差異はない。
軸線に対する割りピ 軸線に対する割りピ 穴の位置公差の特性を表す記 ISO 4759-1と一致するJIS B 1021
ン穴の位置公差を位 ン穴の位置公差を対 号が異なる。 では,ねじの軸線に対する割りピ
置度で指示してい 称度で指示してい ン穴の位置公差を位置度の記号
る。 る。 で指示しているので,ISO規格改
正時に修正提案を検討する。
図において,ねじの 図において,ねじの 変更 ねじの軸線に対する割りピン ISO 4759-1と一致するJIS B 1021
軸線に対する割りピ 軸線に対する割りピ では,ねじの軸線に対する割りピ
穴の位置公差について,最大実
ン穴の位置公差に最 ン穴の位置公差に最 体公差方式の適用の有無が異 ン穴の位置公差について,最大実
大実体公差方式を採 大実体公差方式を採 なる。 体公差方式を採用しているので,
用している。 用していない。 ISO規格改正時に変更提案を検討
する。
図において,幾何公 図において,幾何公 変更 ISO規格は未改正で旧図示方 技術的な差異はない。
差の図示方法は,JIS 差の図示方法は,JIS 法であるが,JISは新しい図示ISO規格改正時に修正提案を検討
B 0021に基づいてい B 0021の附属書A 方法で図示している。 する。
る。 (旧図示方法)と一
致している。
――――― [JIS B 1008 pdf 8] ―――――
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号及 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
び名称 の評価
表1 割りピン穴の面取り 表1 − 追加 ねじの加工後に割りピン穴を ISO規格改正時に修正提案を検討
に関する注記1を示 する。
あけた場合,ばりによってねじ
している。 のはめあいに支障を来すこと
があるので,JISは割りピン穴
の面取りに関する注記1を追
加している。
推奨する割りピンの − 追加 JISは,割りピン(JIS B 1351) ISO規格改正時に追加提案を検討
選択方法として注記 と割りピン穴との関係を注記 する。
2を示している。 2で追加している。
表2 図において,呼び径 表2 図において,呼び径 追加 おねじ部品の軸部に円筒部が 技術的な差異はない。
六角ボルト及び全ね 六角ボルトだけを示 ある場合とない場合とでデー ISO規格改正時に修正提案を検討
じ六角ボルトを示し している。また,デ タム及びその位置が異なるの する。
ている。さらに,デ ータム及びその位置 で,JISは,全ねじ六角ボルト
ータム及びその位置 が明確でない。 の図を追加するとともに,デー
を示している。 タム及びその位置を明確にし
ている。
図において,円筒部 図において,円筒部 変更 円筒部又はねじの軸線に対す 技術的な差異はない。
又はねじの軸線に対 又はねじの軸線に対 る針金穴の位置公差の特性を ISO 4759-1と一致するJIS B 1021
する針金穴の位置公 する針金穴の位置公 表す記号が異なる。 は,規定するすべての同軸度及び
差を位置度で指示し 差を対称度で指示し 対称度を位置度に改正している
ている。 ている。 ので,ISO規格改正時に修正提案
を検討する。
図において,円筒部 図において,円筒部 変更 円筒部又はねじの軸線に対す ISO 4759-1と一致するJIS B 1021
又はねじの軸線に対 又はねじの軸線に対 では,位置公差に最大実体公差方
る針金穴の位置公差について,
する針金穴の位置公 する針金穴の位置公 最大実体公差方式の適用の有 式を採用しているので,ISO規格
差に最大実体公差方 差に最大実体公差方 無が異なる。 改正時に変更提案を検討する。
式を採用している。 式を採用していな
B1
い。
008 : 2009
7
――――― [JIS B 1008 pdf 9] ―――――
B1
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0
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
08 : 2
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
0
番号
0
箇条番号及 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
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び名称 の評価
表2 図において,幾何公 表2 図において,幾何公 変更 ISO規格は未改正で旧図示方 技術的な差異はない。
差の図示方法は,JIS 差の図示方法は,JIS 法であるが,JISは新しい図示ISO規格改正時に修正提案を検討
B 0021:1998に基づ B 0021:1998の附属 する。
方法(JIS B 0021:1998)に基づい
いている。 書A(旧図示方法) ている。
と一致している。
針金穴の位置度のデ − 追加 JISは,針金穴の位置度のデー技術的な差異はない。
ータムに関する注a) タム位置を注a)で明確にして ISO 4759-1と一致するJIS B 1021
を示している。 いる。 では,位置度のデータム位置を明
確にしているので,ISO規格改正
時に変更提案を検討する。
針金穴の位置度の公 − 追加 JISは,針金穴の位置度の公差技術的な差異はない。
差の基準に関する の基準となる寸法を注b)で明 ISO規格改正時に修正提案を検討
注b)を示している。 確にしている。 する。
附属書JA 位置度公差を検証す − − − − −
(参考) るための測定方法
(一例)
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 7378 : 1983,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS B 1008:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7378:1983(MOD)
JIS B 1008:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.060 : 締結用部品 > 21.060.10 : ボルト,ねじ,びょう
JIS B 1008:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1021:2003
- 締結用部品の公差―第1部:ボルト,ねじ,植込みボルト及びナット―部品等級A,B及びC