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JIS B 1044:2001 規格概要
この規格 B1044は、鋼製又は銅合金製の電気めっき締結用部品に対する寸法要求事項を規定。
JISB1044 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B1044
- 規格名称
- 締結用部品―電気めっき
- 規格名称英語訳
- Fasteners -- Electroplated coatings
- 制定年月日
- 1993年7月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 4042:1999(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 21.060.01, 25.220.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ねじ I 2020, ねじ II 2020
- 改訂:履歴
- 1993-07-01 制定日, 1998-03-20 確認日, 2001-12-20 改正日, 2007-04-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS B 1044:2001 PDF [23]
B 1044 : 2001 (ISO 4042 : 1999)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本ねじ研究協会
(JFRI) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出が
あり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,
JIS B 1044 : 1993は改正され,この規格に置き換えられる。
改正に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4042 : 1999 (Fasteners−Electroplated
coatings) を基礎として用いた。
JIS B 1044には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) 水素ぜい化除去
附属書B(参考) 金属皮膜の塩水噴霧耐食性能
附属書C(参考) 厚めっきを実施するために採用できる手順に関する手引き
附属書D(規定) バッチ平均厚さの算定
附属書E(規定) ねじ部品の電気めっきのための呼び方のコード,システムA
附属書F(参考) 皮膜の呼び方の例
附属書G(参考) ボルト,ねじ及びナットの表面積
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 1044 pdf 1] ―――――
B 1044 : 2001 (ISO 4042 : 1999)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. 寸法要求事項及びゲージ検査・・・・[2]
- 4.1 電気めっき前の寸法要求事項・・・・[2]
- 4.2 電気めっき後の寸法要求事項・・・・[3]
- 5. その他の要求事項・・・・[3]
- 6. 水素ぜい化除去・・・・[3]
- 7. 耐食性・・・・[3]
- 8. 木ねじ,タッピンねじ及びスレッドフォーミングねじへの適用・・・・[4]
- 9. 皮膜厚さの規定・・・・[4]
- 10. 皮膜厚さの測定・・・・[4]
- 10.1 局部厚さ・・・・[4]
- 10.2 バッチ平均厚さ・・・・[8]
- 10.3 試験方法に関する協定・・・・[8]
- 11. 厚さ試験のためのサンプリング・・・・[8]
- 12. 電気めっき発注時の要求事項・・・・[8]
- 13. 呼び方・・・・[8]
- 附属書A(参考) 水素ぜい化除去・・・・[9]
- 附属書B(参考) 金属皮膜の塩水噴霧耐食性能・・・・[11]
- 附属書C(参考) 厚めっきを実施するために採用できる手順に関する手引き・・・・[13]
- 附属書D(規定) バッチ平均厚さの算定・・・・[14]
- 附属書E(規定) ねじ部品の電気めっきのための呼び方のコード,システムA・・・・[16]
- 附属書F(参考) 皮膜の呼び方の例・・・・[18]
- 附属書G(参考) ボルト,ねじ及びナットの表面積・・・・[19]
- 文献・・・・[21]
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 1044 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 1044 : 2001
(ISO 4042 : 1999)
締結用部品−電気めっき
Fasteners−Electroplated coatings
序文
この規格は,1999年に第2版として発行されたISO 4042 (Fasteners−Electroplated coatings) を翻訳
し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
この規格は,鋼製又は銅合金製の電気めっき締結用部品に対する寸法要求事項を規定する。
この規格は,皮膜厚さを規定し,高強度又は高い硬さの締結用部品並びに表面硬化処理された締結用部
品の水素ぜい化除去に対する推奨を与える。
この規格は,主にねじ部をもつ締結用部品の電気めっきに関するものであるが,その他のねじ部品にも
適用してよい。自身で相手めねじを切削又は成形するねじへの適用については,8.に示す。
この規格の規定は,座金及びピンのようなねじをもたない部品にも適用してよい。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4042 : 1999 Fasteners−Electroplated coatings (IDT)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0209-1 一般用メートルねじ−公差−第1部 : 原則及び基礎データ
備考 ISO 965-1 : 1998, ISO general-purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1 : Principles and
basic dataが,この規格と一致している。
JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部 : 一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中(は
めあい区分)
備考 ISO 965-2 : 1998, ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2 : Limits of sizes
for general purpose external and internal screw threads−Medium qualityが,この規格と一致
している。
JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部 : 構造体用ねじの寸法許容差
備考 ISO 965-3 : 1998, ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 3 : Deviations for
constructional screw threadsが,この規格と一致している。
JIS B 0251 メートルねじ用限界ゲージ
備考 ISO 1502 : 1996, ISO general-purpose metric screw threads−Gauges and gaugingからの引用事項
――――― [JIS B 1044 pdf 3] ―――――
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B 1044 : 2001 (ISO 4042 : 1999)
は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 1045 締結用部品−水素ぜい化検出のための予荷重試験−平行座面による方法
備考 ISO 15330 : 1999, Fasteners−Preloading test for the detection of hydrogen embrittlement−Parallel
bearing surface methodが,この規格と一致している。
JIS B 1091 締結用部品−受入検査
備考 ISO 3269 : 1989 Fasteners−Acceptance inspectionが,この規格と一致している。
ISO 1456 : 1988 Metallic coatings−Electrodeposited coatings of nickel plus chromium and of copper plus
nickel plus chromium
ISO 1458 : 1988 Metallic coatings−Electrodeposited coatings of nickel
ISO 2064 : 1996 Metallic and other inorganic coatings−Definitions and conventions concerning the
mea-surement of thickness
ISO 2081 : 1986 Metallic coatings−Electroplated coatings of zinc on iron or steel
ISO 2082 : 1986 Metallic coatings−Electroplated coatings of cadmium on iron or steel
ISO 4520 : 1981 Chromate conversion coatings on electroplated zinc and cadmium coatings
ISO 9227 : 1990 Corrosion tests in artificial atmospheres−Salt spray tests
ISO 9587 : 1999 Metallic and other inorganic coatings−Pretreatments of iron or steel for reduce the risk of
hydrogen embrittlement
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,ISO 2064に規定する定義(特に,対象面,測定面,局部
厚さ及び最小局部厚さの定義)及びJIS B 1091によるほか,次による。
3.1 バッチ (batch)同時に,一緒に加工される同じ製造ロットからの全く同一な締結用部品の集まり。
3.2 連続生産 (production run) 皮膜処理技術又は成分において,いかなる変更もなく連続加工される部
品のバッチ。
3.3 バッチ平均厚さ (batch average thickness)バッチの部品の表面に,皮膜が一様に分布しているもの
として計算された平均厚さ。
3.4 ベーキング (baking)水素ぜい化の危険を最小(限度)にするために,与えられた温度で一定の時
間で部品を加熱する工程。
3.5 ベーキング保持時間 (baking duration)部品が規定された温度に完全に達してから,その温度に保
持される時間。
4. 寸法要求事項及びゲージ検査
4.1 電気めっき前の寸法要求事項
めっき前の部品は,ねじ山又は他の形体が通常のねじより厚い皮膜
を施すことを許容するために特別に製造される場合を除いて,適用可能なら該当する規格に,又は指定さ
れている他の規格に従うものとする。
JIS B 0209-1,JIS B 0209-2及びJIS 0209-3によるメートルねじに適用することができる皮膜厚さは,ね
じそれ自身及び次の公差位置による基礎となる寸法許容差に依存する。
− おねじに対しては,g,f及びe
− めねじに対しては,G,又は要求された場合には,H
これらの公差位置は,電気めっき前に適用する。
――――― [JIS B 1044 pdf 4] ―――――
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B 1044 : 2001 (ISO 4042 : 1999)
4.2 電気めっき後の寸法要求事項
めっき後,メートルねじは,おねじに対しては公差位置h,めねじに
対しては公差位置Hの通りねじゲージを用いて,JIS B 0251によるゲージ検査を受けるものとする。
製品のその他の寸法の規定は,めっき前だけに適用する。
備考 比較的厚いめっきは,内側駆動のように小さい公差の寸法に影響する場合があるので,注意す
る必要がある。このような場合は,供給業者と購入者との間の合意がなければならない。
メートルねじに対して推奨される皮膜の適用は,関係しているねじの基礎となる寸法許容差,すなわち,
ピッチ及び公差位置によって制限される。皮膜によって,おねじでは基準線(基準寸法)を上側に超えて
はならない。また,めねじでは基準線の下側に入ってはならない。このことは公差位置Hのめねじに対し
ては,公差域が基準寸法まで占められていない場合にだけ,わずかの皮膜厚さの適用が許されることを意
味する。
5. その他の要求事項
電気めっきの外観,密着性,延性,耐食性などは,皮膜に関する関係規格(ISO 1456,
ISO 1458, ISO 2081及びISO 2082)による。
6. 水素ぜい化除去
部品が次のような場合には,水素ぜい化による破損の危険がある。
− 高強度又は高い硬さをもち,若しくは表面硬化されていて,
− 水素を吸蔵し,
− 引張応力を受けるもの。
心部又は表面硬さが320HVを超えている場合,ぜい化が管理されている工程を確かめるために,水素ぜ
い化を検出する試験,例えば,JIS B 1045に基づく平行座面による方法を用いて工程検査を実施しなけれ
ばならない。ぜい化が発見されたならば,ベーキング(附属書A参照)の導入のような製造工程の変更が
必要である。
365HVを超える硬さの締結用部品に対しては,危険をどのような方法で管理するかを成文化した同意書
が,顧客と製造業者との間に存在しなければならない。同意書が存在しないならば,製造業者は,水素ぜ
い化の危険を減らすために,この推薦された方法に従って部品を処理する。
水素ぜい化の完全な除去は,保証することができない。水素ぜい化の発生を低く押さえたいならば,代
わりの手順を検討することが望ましい。
備考 水素ぜい化の低減の方法を開発するための調査を続けている。
7. 耐食性
電気めっき皮膜の耐食性は,本質的にその厚さに依存する。皮膜厚さの増大に加えて,耐食
性を増加させるために,亜鉛及びカドミウム皮膜の上にクロメート処理を指定することができる。
他の金属及び材料との接触,湿潤の頻度と時間及び使用温度は,皮膜耐食性能に影響することがある。
選択が不確定の場合は,専門家のアドバイスが絶対必要となる。
鉄素地上の亜鉛及びカドミウム皮膜は,素地材よりも陽電気を帯びていない(電位が低い)ので,陰極
防食を与える。対照的に,ニッケル及びクロム皮膜は,素地材よりも陽電気を帯びている(電位が高い)
ので,きずついたり,ピットがある所は部分的な腐食を強める場合がある。
カドミウム皮膜は,ISO 2082に示す。
亜鉛皮膜は,ISO 2081に示す。
ニッケル皮膜は,ISO 1458に示す。
ニッケル+クロムと銅+ニッケル+クロム皮膜は,ISO 1456に示す。
――――― [JIS B 1044 pdf 5] ―――――
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JIS B 1044:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4042:1999(IDT)
JIS B 1044:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.40 : 金属被覆
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.060 : 締結用部品 > 21.060.01 : 締結用部品一般
JIS B 1044:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0209-1:2001
- 一般用メートルねじ―公差―第1部:原則及び基礎データ
- JISB0209-2:2001
- 一般用メートルねじ―公差―第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法―中(はめあい区分)
- JISB0209-3:2001
- 一般用メートルねじ―公差―第3部:構造体用ねじの寸法許容差
- JISB0251:2008
- メートルねじ用限界ゲージ
- JISB1045:2001
- 締結用部品―水素ぜい化検出のための予荷重試験―平行座面による方法
- JISB1091:2003
- 締結用部品―受入検査