JIS B 1192-1:2018 ボールねじ―第1部:用語及び記号 | ページ 2

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び図2参照)。
2.2.2.3
ねじ溝(ball track)
ねじ軸とナットとが相対する部分でボールが転動するねじ状の空間。ねじ溝の表面をねじ溝面という(図
2参照)。
1 : ねじ軸(ball screw shaft)
2 : ボール(ball)
3 : ナット(ball nut)
図2−ねじ溝
2.2.2.4 ボール溝(grooves)
2.2.2.4.1
ゴシック形状溝(gothic groove, ogival groove)
溝直角断面がゴシックアーチ形状のボール溝。
2.2.2.4.2
サーキュラ形状溝(round groove)
溝直角断面が単一円弧形状のボール溝。
2.2.2.5
ボール溝適合度,frs,frn(conformity)
ボール径Dwに対するねじ軸のボール溝半径rs又はナット本体のボール溝半径rnの比(図2参照)。
frs=rs/Dw 又は frn=rn/Dw
ここに,添字sはねじ軸を,添字nはナットを示す。
2.2.2.6
接触角,α(contact angle)

――――― [JIS B 1192-1 pdf 6] ―――――

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ボールの中心を通り軸に直角な線と,ボールの中心と接触点とを結ぶ線とがなす角(図2参照)。
2.2.2.7
軸方向隙間,バックラッシ,sa(backlash, axial play)
ナット本体とねじ軸との間に回転運動がないとき,その間の自由な軸方向の隙間。
2.2.2.8
半径方向隙間,sr(radial play)
ナット本体とねじ軸との間に回転運動がないとき,その間の自由な半径方向の隙間。
2.2.2.9
移動量,l(travel)
リードに従って任意の数回転したときの,軸方向移動量。
2.2.2.9.1
リード,Ph(lead)
2π radの回転(又は1回転)に対する,実際のねじ軸とナットとの相対的な軸方向移動量。
2.2.2.9.2
呼びリード,Ph0(nominal lead)
ボールねじのサイズを表すための公差をもたないリード。
2.2.2.9.3
基準リード,Phs(specified lead)
温度上昇又は荷重によって発生する変形量の補償のため,呼びリードに対し補正を加えたリード。搬送
用ボールねじにおいては,一般には呼びリードと同じ。
2.2.2.9.4
呼び移動量,l0(nominal travel)
呼びリードに従って,任意の数回転したときの軸方向移動量[図3 a) の1]。
2.2.2.9.5
基準移動量,ls(specified travel)
基準リードに従って,任意の数回転したときの軸方向移動量[図3 a) の2]。
注記 基準移動量は,呼び移動量と代表移動量目標値とによって表す場合がある。
2.2.2.9.6
実移動量,la(actual travel)
任意のねじ軸回転角に対するナットの実際の軸方向移動量[図3 a) の3]。
2.2.2.9.7
代表移動量,lm(actual mean travel)
実移動量の傾向を代表する直線[図3 a) の4]。
注記 代表移動量は,ナットの有効移動量(ねじ軸のねじ部有効長さに対する実移動量)を示す曲線
から,最小二乗法又は簡単で適切な近似法によって求める。近似法による代表移動量線の求め
方を,図3 b) に示す。実移動量曲線の少なくとも二つの上側頂点を通る1本又は数本の接線を
引き[図3 b) の及び],下側頂点に対してもこの処理を行う[図3 b) の]。次に,各々
の接線に平行な実移動量曲線の全てを包含する直線を引き[図3 b) の′,′及び′],
縦軸に平行にそれぞれの変動幅を決定し[図3 b) の,及び],その最小のものを決定し
た後[図3 b) の],決定された上下2本の平行線から等しい距離に平行な直線を引き[図3 b)

――――― [JIS B 1192-1 pdf 7] ―――――

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の],これを代表移動量線とする。
2.2.2.9.8
ねじ部有効長さ,lu(useful travel)
ボールねじの軸方向移動量誤差を規定するねじ軸のねじ部長さ[図3 a) の9]。
2.2.2.10 代表移動量目標値及び代表移動量誤差
2.2.2.10.1
代表移動量目標値,c(travel compensation)
有効移動量内の基準移動量と呼び移動量との差[図3 a) の10]。
2.2.2.10.2
代表移動量誤差の許容値,ep(tolerance on specified travel)
ナットの有効移動量又はねじ軸のねじ部有効長さに対応する代表移動量と基準移動量との差の許容値
[図3 a) の5]。
2.2.2.10.3
移動量誤差,e(travel deviation)
代表移動量と呼び移動量又は基準移動量との差。
2.2.2.10.4
代表移動量誤差,eoa,esa(actual mean travel deviation)
ねじ部有効長さlu内における代表移動量lmと呼び移動量l0又は基準移動量lsとの差[図3 a) の11,12]。
2.2.2.11
変動,v(travel variation)
代表移動量線に平行な2本の直線で挟んだ実移動量曲線の最大幅で,次の3項目について規定する。
vu ナットの有効移動量又はねじ軸のねじ部有効長さに対応するもの[図3 a) の6]。
v300 ねじ軸のねじ部有効長さの間にとった任意の300 mmに対応するもの[図3 a) の7]。
v2π ねじ軸のねじ部有効長さの間にとった任意の1回転(2π rad)に対応するもの[図3 a) の8]。
注記1 実測値にはa,許容値にはpという添え字を付記して区別する。
注記2 変動(v2π)の測定は,1リード内における連続測定によるか,又は1リードごとに9回の測
定(45°ごとに0°から360°までの9回の測定)で行う。測定位置は,ねじ軸の有効ねじ部
の両端近傍及び中央とする。

2.3 寿命,荷重,速度などの用語及び定義

2.3.1
寿命,L(life)
個々のボールねじに対し,ねじ軸若しくはナット本体のいずれかのボール溝又はボールに疲れの最初の
兆候が現れるまでのナット本体に対するねじ軸の総回転数。
2.3.2
定格寿命,L10(basic rating life)
個々のボールねじ又は同一条件下で作動する同一形式のボールねじの一群に対し,90 %の確率で2.3.1
に到達する寿命。
2.3.3
基本動定格荷重,Ca(basic dynamic axial load rating)
ボールねじが100万回転の定格寿命に対して理論的に耐え得る一定の軸方向荷重。

――――― [JIS B 1192-1 pdf 8] ―――――

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2.3.4
基本静定格荷重,C0a(basic static axial load rating)
ボールとねじ溝との間の最大荷重を受ける接触点において,ボール及びねじ溝の総永久変形量が,ボー
ル径の0.000 1倍に対応する静的軸方向荷重。
2.3.5
等価荷重,Fm(equivalent load)
各種荷重の組合せにおいても同寿命となる平均荷重。
2.3.6
予圧荷重,Fpr(preload)
ボールねじのバックラッシの低減又は剛性の増大を図るため,一群のオーバサイズボールを組み込んだ
ナット,又は相互に軸方向に変位させた一対のナットを使用してボールねじ内に作用させる力。
2.3.7
予圧動トルク,Tp(dynamic drag torque)
所定の予圧を与えたボールねじを外部から荷重の作用しない状態及びシールを取り付けない状態で,ね
じ軸に対してナットを回転させるのに要する動トルク,又はナットに対してねじ軸を回転させるのに要す
る動トルク。
2.3.8
予圧全動トルク,Tt(total dynamic drag torque)
所定の予圧を与えたボールねじを外部から荷重の作用しない状態,かつ,シールを取り付けた状態で,
ねじ軸に対してナットを回転させるのに要する動トルク,又はナットに対してねじ軸を回転させるのに要
する動トルク。
2.3.9
基準トルク,Tp0(basic torque)
目標として設定した予圧動トルク(図4の1)。
2.3.10
基準トルク変動値, fluction value of basic torque)
目標として設定した予圧動トルクの変動値。基準トルクに対し正及び負にとる(図4の2)。
2.3.11
基準トルク変動率(fluction rate of basic torque)
基準トルクTp0に対する基準トルク変動値 。
2.3.12
実トルク曲線(actual torque curve)
実際の予圧ボールねじについて測定記録した動トルク曲線(図4の3)。
2.3.13
平均実トルク,Tpa(mean actual torque)
ねじ部有効長さについてナットを往復運動させて測定したときの起動トルクを除いた実トルク曲線の最
大値と最小値との算術平均値(図4の4)。
2.3.14
実トルク変動値, 懿 fluction value of actual torque)
ねじ部有効長さについてナットを往復運動させて測定したときの起動トルクを除いた実トルク曲線の最

――――― [JIS B 1192-1 pdf 9] ―――――

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大変動値。平均実トルクに対し正及び負にとる(図4の5)。
2.3.15
実トルク変動率(fluction rate of actual torque)
平均実トルクTpaに対する実トルク変動値 。
2.3.16
軸方向剛性,R(axial rigidity, stiffness, spring rate)
軸方向たわみに対する単位たわみ当たりの力。
2.3.17
危険速度,ncr(critical speed)
ボールねじが共振を生じるようなナット又はねじ軸の回転速度。
2.3.18
逆作動(back driving)
ボールねじのねじ軸又はナットのどちらか一方に軸方向荷重が作用する場合に,もう一方の部品が回転
する能力。
a) 移動量
図3−用語の定義の説明図

――――― [JIS B 1192-1 pdf 10] ―――――

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JIS B 1192-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3408-1:2006(MOD)

JIS B 1192-1:2018の国際規格 ICS 分類一覧