JIS B 1192-3:2018 ボールねじ―第3部:精度測定方法 | ページ 3

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6 測定方法

6.1 測定場所の状態

  ボールねじの測定場所の状態は,JIS Z 8703に規定する標準状態の温度を20 ℃とし,その許容差は,
リードの測定については1級,その他の測定については15級とする。

6.2 代表移動量誤差及び変動

  代表移動量誤差(e0a又はesa)及び変動(vu,v300及びv2π)の測定方法は,図3による。
注記 許容値については,表2表4参照。
図3−代表移動量誤差及び変動の測定方法
a) ねじ軸の支持方法は,支点間の自重たわみの影響による測定誤差が極力含まれないように支持する。
b) 実移動量(la)の測定は,連続測定方法又はねじ軸を固定し,回転角度の同じ位置で表12に示す測定
間隔を最大とする測定方法のいずれかによる。
なお,実移動量については,ねじ軸単体の測定で代用してもよい。
c) 代表移動量(lm)及び変動(vu及びv300)については,最小二乗法,簡単で適切な近似法又は作図によ
って求める。
ねじ部有効長さ(lu)全域での代表移動量目標値(c)と代表移動量(lm)との差を代表移動量誤差
(eoa又はesa)とする。代表移動量目標値(c)が,呼び移動量(l0)と等しい場合はeoa,その他の場
合はesaで表す。
d) 変動(v2π)の測定は,1リード内における連続測定によるか,又は1リードごとに9回の測定(45°
ごとに0°から360°までの9回の測定)で行う。測定位置は,ねじ軸の有効ねじ部の両端近傍及び中
央とする。

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表12−300 mm当たりの最少測定箇所数(測定間隔)
単位 mm
等級 呼びリードPh0
C,Cp,Ct 2.5以下 2.5を超え5以下 5を超え10以下 10を超え20以下 20を超え40以下
0 20 20 15 6 −
1 15 15 10 5 −
3 10 10 5 4 2
5 6 6 3 3 1
7 3 3 1 1 1
10 1 1 1 1 1
注記 ねじ軸単体の測定に当たっては,測定子をねじ溝面の片側に当ててもよい。この際,ねじ溝面と測
定子との接触位置は,ボールねじにおけるねじ溝面とボールとの接触位置が望ましい。

6.3 ねじ軸各部の振れ精度

6.3.0  ねじ軸の支持方法
ねじ軸の支持方法は,ねじ軸精度の測定時にその曲がり及び傾きの影響による測定誤差が極力含まれな
いように正確に支持する。
6.3.1 C系列ボールねじのねじ軸各部の振れ精度
6.3.1.1 ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れJa又はKa
ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れの測定方法は,図4による。
注記1 許容値については,表5参照。
注記2 ねじ軸軸線の全振れの影響による補正方法。
Jp'=Jp+Xp×(L1/L) 又はKp'=Kp+Xp×(L2/L)
ここに, Jp'及びKp' : 補正後の円周振れ許容値
Jp及びKp : 円周振れ許容値(表5参照)
Xp : 全振れ許容値(表9参照)
L : 全長
L1又はL2 : 支点から測定点までの距離
図4−ねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れの測定方法
測定方法は,図4に示すように,ねじ軸をねじ部両端の近傍において,使用ボール及び同寸法の複数の
ボールを用いて支え,ねじ軸の支持部外径に測定子を当て,軸を1回転させたときの振れJa及びKaを測
定し,この二つの値をねじ軸の支持部軸線に対するねじ溝面の半径方向の円周振れとする。
この場合,組み立てたナット又は専用ジグを利用して,ねじ軸を支持してもよい。

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6.3.1.2 ねじ軸の支持部軸線に対するねじ部品取付部外径の半径方向の円周振れMa
ねじ軸の支持部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れの測定方法は,図5による。
注記1 許容値については,表5参照。
注記2 ねじ軸軸線の全振れの影響による補正方法。
Mp'=Mp+Xp×(L3/L)
ここに, Mp' : 補正後の円周振れ許容値
Mp : 円周振れ許容値(表5参照)
Xp : 全振れ許容値(表9参照)
L : 全長
L3 : 支点から測定点までの距離
図5−ねじ軸の支持部軸線に対するねじ部品取付部外径の半径方向の円周振れの測定方法
測定方法は,図5に示すように,ねじ軸をその支持部においてVブロックなどを用いて水平に支え,部
品取付部の外径に測定子を当て,ねじ軸を1回転させたときの振れMaを測定し,この値をねじ軸の支持
部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れとする。
6.3.1.3 ねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の円周振れNa
ねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の円周振れの測定方法は,図6による。
注記 許容値については,表5参照。
図6−ねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の円周振れの測定方法

――――― [JIS B 1192-3 pdf 13] ―――――

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測定方法は,図6に示すように,ねじ軸の片端をボールを介して固定面に突き当てながら支持部におい
て,Vブロックなどを用いて水平に支え,その支持部端面に測定子を当て,ねじ軸を1回転したときの振
れNaを測定し,この値をねじ軸の支持部軸線に対する支持部端面の円周振れとする。
6.3.2 Cp系列及びCt系列ボールねじのねじ軸各部の振れ精度
6.3.2.1 ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部外径の半径方向の円周振れPa
ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部外径の半径方向の円周振れの測定方法は,図7による。
注記1 許容値については,表6参照。
注記2 支点から測定点までの距離が測定基準長さを超える場合の補正方法。
Pp'=Pp×l1/l
ここに, Pp' : 補正後の円周振れ許容値
Pp : 円周振れ許容値(表6参照)
l : 測定基準長さ(表6参照)
l1 : 支点から測定点までの距離
図7−ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部外径の半径方向の円周振れの測定方法
測定方法は,図7に示すように,ねじ軸をねじ部両端から呼び径の2倍の距離(2d0)においてVブロ
ックなどで支え,支持部外径に測定子を当て,ねじ軸を1回転させたときの振れPaを測定し,この値をね
じ軸の支持部軸線に対する支持部外径の半径方向の円周振れとする。
6.3.2.2 ねじ軸のねじ部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れQha
ねじ軸のねじ部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れの測定方法は,図8による。

――――― [JIS B 1192-3 pdf 14] ―――――

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注記1 QhaはQ−Q'の最大値。
注記2 許容値については,表6参照。
注記3 測定子間距離が測定基準長さを超える場合の補正方法。
Qhp'=Qhp×l2/l
ここに, Qhp' : 補正後の円周振れ許容値
Qhp : 円周振れ許容値(表6参照)
l : 測定基準長さ(表6参照)
l2 : 測定子間距離
図8−ねじ軸のねじ部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れの測定方法
測定方法は,図8に示すように,ねじ軸をねじ部両端から呼び径の2倍の距離(2d0)においてVブロ
ックなどで支え,支持部外径及び部品取付部外径に測定子を当て,ねじ軸を1回転させたときの振れQと
Q'との差の最大値を測定し,この値をねじ軸の支持部軸線に対する部品取付部外径の半径方向の円周振れ
とする。
6.3.2.3 ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端面の円周振れRha
ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端面の円周振れの測定方法は,図9による。
注記1 RhaはR+(S−S')の最大値。
注記2 許容値については,表6参照。
注記3 測定子間隔を確保できない場合のRhaの求め方。
Rha=R+(S−S')×(d/d')
図9−ねじ軸のねじ部軸線に対する支持部端面の円周振れの測定方法

――――― [JIS B 1192-3 pdf 15] ―――――

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  • ISO 3408-3:2006(MOD)

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