JIS B 1404-1:2005 電磁クラッチ及び電磁ブレーキ―第1部:用語 | ページ 2

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番号 用語 定義 対応英語(参考)
213 アウタディスク outer disc
外周部をアウタドライバと組み合わせてインナデ
ィスクとの間でトルクを伝える摩擦板(付図3及
び付図4参照)。
214 ドライバ driver
ディスクとかみあって動力を伝達する部品(付図3
参照)。
215 インナドライバ inner driver
インナディスクと組み合わせてトルクを伝える部
品(付図3及び付図4参照)。
216 アウタドライバ outer driver
アウタディスクと組み合わせてトルクを伝える部
品(付図3参照)。
217 フェーシング facing
円板面又は円筒端面にはり付けて使用するクラッ
チ・ブレーキ用摩擦材(付図1及び付図2参照)。
例えば,ディスククラッチ,ディスクブレーキの
摩擦材。
218 ブレーキ板 brake plate
磁気回路を構成する部分で,制動作用をし,ブレ
ーキフェーシングをもつ摩擦板。
219 オートギャップ装置 autogap device
摩耗による摩擦面間の空げきの増大を自動的に補
正する装置(付図1及び付図2参照)。
220 解放ばね release spring
クラッチ・ブレーキで摩擦面間又は歯先間に必要
な空げきを保持するためのばね(付図1及び付図2
参照)。
221 作動ばね actuating spring
無励磁作動のクラッチ・ブレーキで作動圧力を与
えるためのばね(付図4参照)。
222 ラップスプリング wrap spring
同心軸上にある入力ハブ及び出力ハブと組み合わ
せてトルクを伝達・遮断するばね。
223 パウダ magnetic particle,
トルク伝達の媒体となる磁性鉄粉(磁性粉体)。
magnetic powder
c) 作動用語
番号 用語 定義 量記号 単位 対応英語(参考)
(参考)(参考)
301 連結 クラッチの作動によって被動側が駆動 engaging of clutch
側に同期した状態。
302 制動 ブレーキを作動させ,可動体の運動を減 braking
速又は停止させる状態。
303 保持 可動体を現状の静止位置に保った状態。 holding
304 解放 クラッチ・ブレーキの連結及び制動を解 disengaging of clutch
いた状態。 release of brake
305 電磁作動 電磁力によって,クラッチの連結又は解 electromagnetic operation,
放及びブレーキの制動又は解放を行う electromagnetic actuation
動き。
306 緩衝連結 クラッチで駆動側から被動側にトルク shockless engaging of clutch
を徐々に伝えて被動側が衝撃なく同期 (cushioned start)
させた連結。
307 緩衝制動 ブレーキで制動対象物を衝撃なく減速 shockless braking
又は停止させる動き。
308 連続すべり作動 クラッチ・ブレーキを連続してすべらせ slip service
ながら作動させる動き。
309 不完全かみあい 連結する相対する歯が歯面途中でかみ incomplete engaging of tooth
あった状態。

――――― [JIS B 1404-1 pdf 6] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 単位 対応英語(参考)
(参考)(参考)
310 歯先連結 相対する歯の先端と先端とが接触した engaging with tooth top
状態で行う連結。
311 静止連結 クラッチを静止させた状態で行う連結。 stationary engagement of
clutch
312 回転連結 クラッチを回転させた状態で行う連結。 rotating engagement of clutch
313 連結頻度 クラッチが単位時間内に作動する回数。Ne 回/s engaging frequency
回/min
314 制動頻度 ブレーキが単位時間内に作動する回数。Nb 回/s braking frequency
回/min
315 通電時間率 クラッチ・ブレーキでコイルに通電して % exciting time ratio
いる時間と1サイクルの時間との比を百
分率で表した値。
316 回転時間率 回転体が回転している時間と1サイクル % rotating time ratio
の時間との比を百分率で表した値。
317 過励磁 クラッチ・ブレーキで応答性を速めた over excitation
り,発生トルクを増大したりするために
定格電圧より高い電圧を瞬時に加えて
行う励磁。
318 弱励磁 クラッチ・ブレーキで緩衝性をもたせた weak excitation
り,発生トルクを弱めたりするため定格
電圧より低い電圧を加えて行う励磁。
319 急速励磁 クラッチ・ブレーキで応答性を速めるた quick response excitation
めに,時定数を小さくした回路で行う励
磁。
320 急速過励磁 クラッチ・ブレーキで応答性を更に速め quick response over
たり,発生トルクを増大するために過励 excitation
磁と急速励磁とを併用した励磁。
321 ドラグ ドラグトルク(空転トルク)によって, drag
クラッチでは被動側が回転し,ブレーキ
では制動がかかる状態又は現象。
322 トルク干渉 2個のクラッチ又はブレーキを併用して torque wrap
(トルクラッ 作動させるとき,その減衰トルクと発生
プ) トルクとが相互に干渉し合い,連結時
間,制動時間又は摩耗に影響を及ぼす現
象。
d) 性能用語
番号 用語 定義 量記号 単位 対応英語(参考)
(参考)(参考)
401 定格トルク クラッチ・ブレーキに規定されているトTr N・m rated torque
ルク(付図58参照)。
402 静摩擦トルク 摩擦クラッチ及び摩擦ブレーキで摩擦 Ts N・m static friction torque
面が静止状態で発生する摩擦トルク(付
図58参照)。
403 動摩擦トルク 摩擦クラッチ及び摩擦ブレーキで摩擦 Td N・m dynamic friction torque
面がすべり状態で発生する摩擦トルク
(付図58参照)。

――――― [JIS B 1404-1 pdf 7] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 単位 対応英語(参考)
(参考)(参考)
404 定格静摩擦トル クラッチ・ブレーキに規定されている静 N・m rated static friction torque
ク 摩擦トルク。
405 定格動摩擦トル クラッチ・ブレーキに規定されている動 N・m rated dynamic friction torque
ク 摩擦トルク(付図58参照)。
406 平均動摩擦トル クラッチでは実連結時間内に発生する Ta N・m average dynamic friction
ク 動摩擦トルクの平均値。ブレーキでは実 torque
制動時間内に発生する動摩擦トルクの
平均値。
407 初期トルク 摩擦クラッチ及び摩擦ブレーキで摩擦 Ti N・m initial torque
面がなじんでいない状態のとき発生す
るトルク。
408 負荷トルク クラッチ・ブレーキの作動時に抵抗トルTl N・m load torque
ク又は制動トルクとして現れる負荷側
のトルクの総称(付図5及び付図6参
照)。
409 減衰トルク クラッチ・ブレーキで電流を切ってから decreasing torque
ドラグトルク(空転トルク)に移行する
間の過渡的トルク(付図58参照)。
410 ドラグトルク クラッチ・ブレーキが解放状態で空転しTdg N・m drag torque,
(空転トルク) ているときに発生するトルク(付図58 residual torque
参照)。
411 脱出トルク 定格励磁のときに,過負荷によって歯が N・m pull-out torque
軸方向にはずれ始める直前のトルク。
412 静止脱出トルク 静止状態における脱出トルク。 N・m static pull-out torque
413 回転脱出トルク 回転状態における脱出トルク。 N・m rotating pull-out torque
414 歯先連結トルク 歯先連結の状態で伝達するトルク。 N・m torque under tooth-top
engagement
415 係合トルク 定位置かみあい形において,作動入力に N・m rubbing torque in synchro
よって相対する二つの回転体が接触し, position type
正規のかみあいに入る前に相互の部材
の接触によって伝達されるトルク。
416 制動力 制動対象を減速又は停止させる力。 Fn N braking force
421 全連結時間 クラッチで操作入力が入ってからクラ tte s total engaging time
ッチが連結を完了するまでの時間(付図 (total engagement time)
5及び付図6参照)。
422 連結時間 クラッチ本体に作動入力が入ってから te s engaging time
連結が完了するまでの時間(付図5及び
付図6参照)。
423 実連結時間 クラッチでトルクを発生し始めてから tae s actual engaging time
連結が完了するまでの時間(付図5参 (actual engagement time)
照)。
424 全制動時間 ブレーキで操作入力が入ってからブレ ttb s total braking time
ーキが制動を完了するまでの時間(付図
7及び付図8参照)。
425 制動時間 ブレーキ本体に作動入力が入ってから tb s braking time
運動を停止するまでの時間又は減速を
完了するまでの時間(付図7及び付図8
参照)。

――――― [JIS B 1404-1 pdf 8] ―――――

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番号 用語 定義 量記号 単位 対応英語(参考)
(参考)(参考)
426 実制動時間 ブレーキでトルクが発生してから制動 tab s actual braking time
が完了するまでの時間(付図7及び付図
8参照)。
427 応答時間 連結時間及び制動時間の総称。 tr s response time
428 初期遅れ時間 クラッチ・ブレーキで操作入力が入ってtid s initial delay time
から,クラッチ又はブレーキ本体に作動
入力が入るまでの時間(付図58参照)。
429 アーマチュア吸 クラッチ・ブレーキで電流を通じてか ta s armature pull in time
引 ら,励磁作動形ではアーマチュアが吸引
時間 されて摩擦面が接触してトルクが発生
するまでの時間(付図58参照)。無励
磁作動形ではトルクがドラグトルク(空
転トルク)になるか,又はトルクがなく
なるまでの時間。
430 アーマチュア釈 クラッチ・ブレーキで作動入力が入ってtar s armature release time
放 から,アーマチュアが吸引前の位置に戻
時間 るまでの時間(付図58参照)。
431 トルク立上り時 クラッチ・ブレーキに作動入力が入ってtp s torque build-up time
間 から定格動摩擦トルクの80 %になるま
での時間(付図58参照)。
432 実トルク立上り クラッチ・ブレーキで,トルクが発生しtap s actual torque build-up time
時 はじめてから定格動摩擦トルクの80 %
間 になるまでの時間(付図58参照)。
433 トルク消滅時間 クラッチ・ブレーキ本体に解放入力が入td s torque decaying time
ってから定格トルクの10 %になるまで
の時間(付図58参照)。
434 解放時間 解放のための作動入力がクラッチ又は tre s release time
ブレーキに入ってから,連結又は制動が (disengagement time)
解かれるまでの時間(付図58参照)。
435 惰性停止時間 クラッチに解放のための作動入力が入 s time to zero speed
ってから,出力回転速度がゼロになるま
での時間(付図5及び付図6参照)。
441 連結仕事 クラッチで駆動側と被動側とを連結す Ee J engaging energy
るときの仕事。
442 連結仕事率 単位時間当たりの連結仕事。 Pe W engaging energy rate
443 許容連結仕事 クラッチで駆動側と被動側とを連結す Eeal J allowable engaging energy
るときに許容する仕事。
444 許容連結仕事率 クラッチで駆動側と被動側とを連結す Peal W allowable engaging energy
るときに許容する仕事率。 rate
445 制動仕事 ブレーキで制動するときの仕事。 Eb J braking energy
446 制動仕事率 単位時間当たりの制動仕事。 Pb W braking energy rate
447 許容制動仕事 ブレーキで制動するときに許容する仕 Ebal J allowable braking energy
事。
448 許容制動仕事率 ブレーキで制動するときに許容する仕 Pbal W allowable braking energy rate
事率。
449 熱放散能力 クラッチ・ブレーキで摩擦仕事などによCd W heat dissipation capacity
って発生する熱を放散する能力。

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番号 用語 定義 量記号 単位 対応英語(参考)
(参考)(参考)
450 スリップ工率 連続すべり作動をさせたときの仕事率。Ps W continuous heat dissipation
(すべり工率)
451 許容スリップ工 連続すべり作動をさせたときに許容す Psal W allowable continuous heat
率 る仕事率。 dissipation
(許容すべり工
率)
452 連結限界 回転連結の可能な負荷条件。負荷の慣性 allowable engaging load
モーメント,負荷トルク及び相対回転速 condition
度で表す。
461 定格電圧 クラッチ・ブレーキに加えられる電圧の V rated voltage
基準値。
462 最低吸引電圧 アーマチュアを吸引することのできる V minimum pull in voltage
最低電圧。
463 最高釈放電圧 アーマチュアを釈放することのできる V maximum release voltage
最高電圧。
464 保持電圧 アーマチュアを吸引した状態に保持し V holding voltage
ている電圧。
465 定格電流 クラッチ・ブレーキでコイル温度20 ℃ A rated current
において定格電圧を加えたときにコイ
ルに流れる電流。
466 最低吸引電流 アーマチュアを吸引することのできる A minimum pull in current
最低電流。
467 最高釈放電流 アーマチュアを釈放することのできる A maximum release current
最高電流。
468 保持電流 アーマチュアを吸引した状態に保持し A holding current
ている電流。
471 平均摩擦半径 ディスククラッチ,ディスクブレーキなRm m mean friction radius
どで摩擦面の外径をD及び内径をdとし cm
たときに,(D+d)/4で求めた半径。
472 静摩擦係数 相対運動を行っていない静摩擦状態の μs coefficient of static friction
接触面に生じる摩擦力と法線作用力と
の比。
473 動摩擦係数 相対運動を行っている動摩擦状態の接 μd coefficient of dynamic
触面に生じる摩擦力と法線作用力との friction
比。
474 すべり速度 すべり状態にあるクラッチ・ブレーキのV m/s slipping velocity
(スリップ速度) 作動面における速度。
475 慣性モーメント 回転体の質量m(kg)と回転体半径R(m)の J kg・m2 moment of inertia
2乗との積で表した値。
476 摩擦面圧力 クラッチ・ブレーキの単位摩擦面積に生Pe Pa contact pressure
じる力。 N/ m2
477 許容摩擦面圧力 摩擦材の摩擦面に生じる使用上許容で Pcal Pa allowable normal (surface)
きる面積当たりの力。 N/ m2 pressure of friction
material
478 摩耗率 ある条件のもとに摩擦運動させたとき w cm3/J wear rate of friction material
の単位摩擦仕事当たりの摩耗量。

――――― [JIS B 1404-1 pdf 10] ―――――

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