JIS B 1583-1:2012 滑り軸受―金属製流体潤滑軸受に生じる損傷の外観及びその特徴―第1部:一般 | ページ 11

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B 1583-1 : 2012 (ISO 7146-1 : 2008)
附属書A
(参考)
表A.1の使用例
この附属書では,損傷の外観と特徴とを関係付ける事例を紹介する。括弧内に示す番号については,表
A.1を参照。
軸受損傷外観(1)の例として材料脱離(2)を挙げて説明すると,表A.1の矢印で示すように○2a,
○2b及び○2cに×印が記されている。この損傷外観だけが観察された場合,次に○2a,○2b及び○2cの
×印から右にたどると,推定される損傷の特徴付けは,動的過負荷(3),水素の拡散(4)及び接合不良
(5)となる。多くの場合において,損傷の特定の数は,詳細調査によって減らすことができる(絞り込
める)。
損傷した軸受の鋼裏金が数年経ったものである場合,水素の拡散は除外できる。
二つ以上の損傷外観が見られた場合には,損傷の特定の数を一つに減らせる可能性が高くなる。例にお
いては,材料脱離(2)に加えて,疲労亀裂(6)が見られ,軸受背面の摩擦腐食(7)の可能性もある。
上記三つの損傷外観全てに対応する損傷の特定は,動的過負荷であることが分かる。したがって,損傷の
特定として,動的過負荷の可能性が高い。そこで,例えば,次の3点から原因を探ることができる。
− 動的過負荷を生じさせるような原因として,何が機械に起きたのか。
− 部品が壊れたのか,及び/又は,回転体の不釣り合いが生じたのか。
− 運転条件の変更によって,何らかの(より大きな)衝撃荷重が生じたのか。
損傷した軸受で運転を継続すると,流体潤滑に悪影響を及ぼす。すなわち,混合潤滑領域(8)が増加
し,二次的な損傷の特定として,摩耗(9)及び過熱(10)が起こる。
そして,最終段階において,合金層(ライニング)が融解(11)し,損傷の特定の潤滑不足(潤滑不足)
(12)が相当する。損傷の進行は多くの場合,潤滑不足という二次的な損傷の特定で終了する。このよう
に,損傷が最終段階まで極端に進行して,合金層が完全に溶解してしまった場合,初期の損傷の特定を行
うことは,ほとんど不可能である。
しかし,多くの場合には,幾つかの損傷の外観が観察されるので,関連する損傷の特定ができる。真の
原因を見付けるためには専門的な知識が必要であり,この規格で代用できるものではない。この規格は,
誤解を避けるための一定の作業基準を提供するものである。

――――― [JIS B 1583-1 pdf 51] ―――――

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B 1583-1 : 2012 (ISO 7146-1 : 2008)
表A.1−損傷の外観と損傷の特徴との関係から損傷を特定する事例
損傷の外観 損傷の特徴 原因
1
6
2
堆 ク 温 熱 疲 材 摩 融 ポ 混 青 腐 流 埋 電 キ
積 リ 度 亀 労 料 擦 解 リ 合 変 食 体 収 気 ャ
ー サ 裂 亀 脱 腐 , シ 潤 , 浸 し ア ビ
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×× × 2a × 静的過負荷 6.2
6×× 動的過負荷 a)3 6.3
× ×7 動的過負荷 b) 7.2
× × 摩擦による摩耗 a) 9 6.4
× 摩擦による摩耗 b) 7.3
× × × × × 過熱 10 6.5
× × × 潤滑不足(スターベーシ6.6
ョン,枯渇潤滑)12
× ×× ××× コンタミネーション(粒6.7
子状物質,化学物質)a)
× ×× × × コンタミネーション(粒7.4
子状物質,化学物質)b)
× キャビテーション浸食 6.8及びJIS B
1583-2
× 電食 6.9
× 2b 水素の拡散 4 6.10
× 2c 接合不良 5 6.11
注a) 軸受表面の損傷
b) 軸受背面の損傷

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  • ISO 7146-1:2008(IDT)

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