JIS B 1601:1996 角形スプライン―小径合わせ―寸法,公差及び検証方法

JIS B 1601:1996 規格概要

この規格 B1601は、小径による中心合わせを行う,円筒軸に用いる軽荷重用及び中荷重用の角形スプラインの寸法について規定。管理方法及び対応するゲージについても規定。

JISB1601 規格全文情報

規格番号
JIS B1601 
規格名称
角形スプライン―小径合わせ―寸法,公差及び検証方法
規格名称英語訳
Straight-sided splines for cylindrical shafts with internal centering -- Dimensions, tolerances and verification
制定年月日
1958年5月31日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 14:1982(IDT)
国際規格分類

ICS

21.120.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
機械要素(ねじを除く) 2021
改訂:履歴
1958-05-31 制定日, 1961-05-31 確認日, 1964-06-01 確認日, 1967-08-01 確認日, 1971-01-01 確認日, 1974-01-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-02-01 確認日, 1984-01-01 確認日, 1989-04-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 1996-01-01 改正日, 2001-09-20 確認日, 2005-07-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 1601:1996 PDF [17]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 1601-1996

角形スプライン−小径合わせ−寸法,公差及び検証方法

Straight-sided splines for cylindrical shafts with internal centering −Dimensions, tolerances and verification

日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1982年に第2版として発行されたISO 14 (Straight-sided splines for cylindrical shafts with internal
centering−Dimensions, tolerances and verification) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することな
く作成した日本工業規格(日本産業規格)である。さらに,従来から運用してきたJIS B 1601の規格内容から必要最小限の
事項をまとめて附属書として規定した。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,小径による中心合わせを行う,円筒軸に用いる軽荷重用及び中荷重用の角形
スプラインの寸法について規定する。
また,管理方法及び対応するゲージについても規定する。
参考 この規格が参照している規格を,次に示す。
ISO/R 1938 : 1971 ISO system of limits and fits−Part II : Inspection of plain workpieces
ISO 3670 Blanks for plug gauges and handles (taper lock and trilock) nd ring guages−Design and
general dimensions
2. 寸法 スプライン軸及びスプライン穴に共通の基準寸法d,D及びBを表1に示す。
3. 呼び方 スプライン穴又はスプライン軸の呼び方は,スプラインの溝数N,小径d及び大径Dを,こ
の順で表し,これら三つの数字を記号“×”で分ける。
例 穴(又は軸) 6×23×26

――――― [JIS B 1601 pdf 1] ―――――

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B 1601-1996
表1 基準寸法
d 軽荷重用 中荷重用
mm 呼び方 N D B 呼び方 N D B
mm mm mm mm
11 − − − − 6×11×14 6 14 3
13 − − − − 6×13×16 6 16 3.5
16 − − − − 6×16×20 6 20 4
18 − − − − 6×18×22 6 22 5
21 − − − − 6×21×25 6 25 5
23 6×23×26 6 26 6 6×23×28 6 28 6
26 6×26×30 6 30 6 6×26×32 6 32 6
28 6×28×32 6 32 7 6×28×34 6 34 7
32 8×32×36 8 36 6 8×32×38 8 38 6
36 8×36×40 8 40 7 8×36×42 8 42 7
42 8×42×46 8 46 8 8×42×48 8 48 8
46 8×46×50 8 50 9 8×46×54 8 54 9
52 8×52×58 8 58 10 8×52×60 8 60 10
56 8×56×62 8 62 10 8×56×65 8 65 10
62 8×62×68 8 68 12 8×62×72 8 72 12
72 10×72×78 10 78 12 10×72×82 10 82 12
82 10×82×88 10 88 12 10×82×92 10 92 12
92 10×92×98 10 98 14 10×92×102 10 102 14
102 10×102×108 10 108 16 10×102×112 10 112 16
112 10×112×120 10 120 18 10×112×125 10 125 18
4. 穴及び軸の公差 穴及び軸の寸法公差を表2に,対称度公差を表3に示す。
特殊な用途のために,ある種のフライス工具を用いて,スプラインの側面と小径dとの間の隅の丸みが
非常に小さく,歯底に逃がし (bottom tool clearance) がないスプラインを製作することが可能になる(例え
ば,歯切り用の総形フライス)。
表2の公差は,最終仕上がり状態のスプライン(軸及び穴)に関するものである。したがって,熱処理
無し又は機械加工前に熱処理するスプラインと,機械加工後に熱処理するスプラインとでは工具を変えた
ほうがよい。

――――― [JIS B 1601 pdf 2] ―――――

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B 1601-1996
スプライン幅Bに関する公差には,割り出し誤差(及び対称度)分を含んでいる。
スプラインアライメント誤差に関しては,5.7参照。
表2 穴及び軸の寸法公差
穴の公差 軸の公差 結合形式
ブローチ加工後無処理 ブローチ加工後熱処理
B D d B D d B D d
H9 H10 H7 H11 H10 H7 d10 a11 f7 自由
f9 a11 g7 滑動
h10 a11 h7 固定
表3 対称度公差
単位 mm
スプライン幅B 3 3.5, 4, 5, 6 7, 8, 9, 10 12, 14, 16, 18
対称度公差t 0.010 0.012 0.015 0.018
(IT7) (IT7) (IT7) (IT7)
5. ゲージによる検査
5.1 一般 5.には,ゲージに関する一般的な事項及びゲージを使用した管理に関する一般的な事項につい
て規定する。使用する限界ゲージ(必ずしも使用しなくてもよい。)についての要求事項は,6.に規定する。
要求事項を満足する限り,受渡当事者間の事前の合意によって,直接測定を行ってもよい。
5.2 標準温度及び測定荷重 工学的な長さ測定のための標準温度は,20℃である。部品及びゲージの寸
法の要求事項は,この温度において定義してあり,検査も通常,この温度で行わなければならない。
もし,異なる温度で測定した場合には,その測定結果は,部品及びゲージのそれぞれの膨張係数を考慮
して補正しなければならない。
特に指定がない場合には,測定荷重0(ゼロ)で測定しなければならない。
測定荷重が0(ゼロ)でない場合には,それに応じて測定結果を補正しなければならない。同じ表面状
態(粗さなど)をもつ同一の材料の類似部品間において,同じ測定荷重の下での比較測定ならば,このよ
うな補正は必要ない。

――――― [JIS B 1601 pdf 3] ―――――

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B 1601-1996
5.3 適用条件 5.及び6.の要求事項に従ったゲージでの検査で満足するとみなされれば,この部品は良品
と認める。したがって,顧客が受入検査のために顧客自身のゲージを使用する場合には,製造業者のゲー
ジによって既に合格したスプラインを不合格としないために,顧客側のゲージは,規定された外側の許容
差に十分近いものでなければならない。
上記の問題が発生した場合には,製造業者と顧客とは,それぞれの立場で照合するために,互いに相手
のゲージを調べるとよい。さらに,問題が解決しないときには,公的の計量検定機関でゲージの照合をし
なければならない。
参考 ここに示した外側の許容差とは,通りゲージについてはゲージ摩耗限界,止まりゲージについ
ては穴用ゲージの最大許容限界,軸用ゲージの最小許容限界をいう。
5.4 ゲージによる軸の検査
5.4.1 通り側 軸の通り側の検査は,5.4.1.1及び5.4.1.2に示す特性を同時に検査する通りスプラインリ
ングゲージを用いて行う。
5.4.1.1 中心合わせ
−スプライン小径
5.4.1.2 結合
−スプライン大径
−スプライン幅
−大径と小径の同軸度
−スプラインの角度位置
−データム軸直線に対するスプラインの位置及び姿勢*
注* データム軸直線についてのスプラインの位置及び姿勢は,ゲージが一部の歯を欠いている
場合にだけ確かめる必要がある。
5.4.2 止まり側 軸の止まり側の検査は,次に示す要素を単独で検査するために,別々の止まりゲージを
用いて行う。
−スプライン大径 : キャリパーゲージ又は単純形状のリングデージ
−スプライン小径 : キャリパーゲージ(必要ならば,適切なアンビルを付ける。)
−スプライン幅 : キャリパーゲージ(必要ならば,適切な外形形状にする。)
5.5 ゲージによる穴の検査
5.5.1 通り側 穴の通り側の検査は,5.5.1.1及び5.5.1.2に示す特性を同時に検査する通りスプラインプ
ラグゲージを用いて行う。
5.5.1.1 中心合わせ
−スプライン小径
5.5.1.2 結合
−スプライン大径
−スプライン溝幅
−大径と小径との同軸度
−スプラインの角度位置
−データム軸直線についてのスプラインの位置及び姿勢*
5.5.2 止まり側 穴の止まり側の検査は,次に示す要素を単独で検査するために,別々の止まりゲージを
用いて行う。

――――― [JIS B 1601 pdf 4] ―――――

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B 1601-1996
−スプライン小径 : 単純形状のプラグゲージ
−スプライン大径 : 適切な測定面をもつ円筒状の板ゲージ
−スプライン溝幅 : 板ゲージ
5.6 ゲージによる追加の検査 スプラインプラグゲージ又はリングゲージによるスプライン(穴又は軸)
の通り側の検査において不合格になったときに,どの寸法要素で不合格となったかを確定することはでき
ない。
そのような寸法要素の検出について指示があるときには,通り側において,各寸法要素を別々に管理す
るセクタゲージを用いて追加の検査(明確に指示されるべきである。)によって達成される。
5.7 滑動長さ及び結合長さの影響 結合長さ及び滑動長さの定義は次のとおりである。
滑動長さ (gw) : はまり合うスプラインの軸と穴とが(作動時に)接触する軸方向の最大長さ。滑
動スプラインにおいては,滑動長さは結合長さよりも長くなる。
結合長さ (gr) : はまり合うスプラインの軸と穴とにおける軸方向の接触長さ。
図1 滑動長さ及び結合長さ
ゲージは,一般に,ゲージによって検査されるスプラインよりも短いので,滑動長さ及び結合長さは,
スプラインアライメントの最大許容誤差(データム軸直線に関するスプラインの平行度)に影響する。
結合長さが滑動長さに等しい場合には,スプラインアライメント誤差は,普通,特に指定がなければ,
寸法公差に含まれ,同時に検査される。
結合長さが滑動長さより長い場合には,寸法公差とは別々にスプラインアライメント誤差を指示しなけ
ればならない。そのような公差は,例えば,直接測定によって,独立して検査してもよい。
スプラインアライメント公差を指示しなければならない場合には,その公差は,一般に結合長さが長く
なるほど,すべて小さくしなければならないことを考慮すべきである。
5.8 ゲージの使用条件

――――― [JIS B 1601 pdf 5] ―――――

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