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B 1761 : 2022
a) 被検査歯車の測定 b) 被検査用基準器の測定
図6−被検査歯車の設置位置と検査用基準器の設置位置との違いの例
5.8 測定データ
両歯面かみ合い偏差参照基準器,及び両歯面かみ合い偏差偏心基準器を用いた両歯面かみ合い偏差の測
定結果に対し,偏心の影響を除去するフィルタを適用してはならない。
両歯面かみ合い偏差の測定データのサンプリングは,1ピッチ当たり30点以上で行う。
6 両歯面かみ合い試験機の測定精度評価
6.1 両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差
両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差は,両歯面かみ合い偏差参照基準器を測定したときの,全てのピ
ッチ数の個別両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差の絶対値の最大値として算出する。
ただし,両歯面かみ合い試験機によっては,個別両歯面1ピッチかみ合い偏差の測定値を出力できない
ものがある。この場合,両歯面1ピッチかみ合い偏差の測定値とその校正値との差を両歯面1ピッチかみ
合い偏差測定誤差とみなす。この場合,両歯面かみ合い偏差参照基準器の全てのかみ合い番号の個別両歯
面1ピッチかみ合い偏差の校正値のばらつきは,測定の不確かさとして見積もらなければならない。
6.2 両歯面全かみ合い偏差測定誤差
両歯面全かみ合い偏差測定誤差は,両歯面かみ合い偏差偏心基準器を測定した両歯面全かみ合い偏差の
測定値とその校正値との差として算出する。
両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差(6.1参照)は,両歯面全かみ合い偏差測定誤差の測定の不確かさ
として見積もらなければならない。
6.3 両歯面かみ合い中心距離測定誤差
両歯面かみ合い中心距離測定誤差は,両歯面かみ合い中心距離基準器を測定した両歯面かみ合い中心距
離の測定値とその校正値との差として算出する。
――――― [JIS B 1761 pdf 11] ―――――
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7 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 規格番号
b) 試験実施日
c) 試験機の名称,形名及び製造番号
d) 製造業者及び/又はその略号
e) 試験条件(温度,相対湿度など)
f) 試験結果
g) 試験実施者及び試験実施場所
h) その他必要な事項
8 受入検査
8.1 検査用基準器の選択
検査用基準器は,両歯面かみ合い試験機のかみ合い中心距離の最大測定範囲に応じて,次による。
a) 両歯面かみ合い試験機のかみ合い中心距離の最大測定範囲が200 mmを超える場合は,次の3種類の
かみ合い中心距離の両歯面かみ合い偏差参照基準器,両歯面かみ合い偏差偏心基準器及び両歯面かみ
合い中心距離基準器を用いる。
− 小径 : かみ合い中心距離の最大測定範囲の33 %以下
− 中径 : かみ合い中心距離の最大測定範囲の33 %を超え66 %以下
− 大径 : かみ合い中心距離の最大測定範囲の66 %超
b) 両歯面かみ合い試験機のかみ合い中心距離の最大測定範囲が200 mm以下の場合は,次の2種類のか
み合い中心距離の両歯面かみ合い偏差参照基準器,両歯面かみ合い偏差偏心基準器及び両歯面かみ合
い中心距離基準器を用いる。
− 小径 : 60 mm以下
− 大径 : 60 mmを超え
両歯面かみ合い偏差偏心基準器の偏心量は,10 m以上とする。
8.2 検査方法
3種類の検査用基準器(両歯面かみ合い偏差参照基準器,両歯面かみ合い偏差偏心基準器及び両歯面か
み合い中心距離基準器)は,それぞれ3回ずつ測定する。このとき,検査用基準器は,測定ごとに両歯面
かみ合い試験機に取り付け直さなければならない。両歯面かみ合い偏差参照基準器及び両歯面かみ合い偏
差偏心基準器は,歯数20枚以上の検査用基準器を用いる。
8.3 検査結果の求め方
検査結果を求める場合には,両歯面かみ合い試験機の測定誤差を計算する。測定誤差は,検査用基準器
を両歯面かみ合い試験機で測定したときの,測定値と検査用基準器の校正値との差である(6.16.3参照)。
――――― [JIS B 1761 pdf 12] ―――――
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8.4 両歯面かみ合い試験機の仕様との適合
両歯面かみ合い試験機の性能は,次の三つの条件が満たされた場合に適合と判定する。
− 測定の不確かさを考慮に入れて,両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差は,製造業者が指定する最大
許容両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差MPE(fid)以下。
− 測定の不確かさを考慮に入れて,両歯面全かみ合い偏差測定誤差は,製造業者が指定する最大許容両
歯面全かみ合い偏差測定誤差MPE(Fid)以下。
− 測定の不確かさを考慮に入れて,両歯面かみ合い中心距離測定誤差は,製造業者が指定する最大許容
両歯面かみ合い中心距離測定誤差MPE(ad)以下。
注記 測定の不確かさを考慮した仕様適合判定の方法例は,附属書Bを参照。
両歯面かみ合い試験機のかみ合い中心距離の最大測定範囲が200 mm以上の場合は,次の27のデータセ
ットのうち,最大許容誤差を超えるデータセットが最大二つまで許容される。その場合,対象となったデ
ータセットの測定を3回繰り返し行い,その結果が全て各最大許容誤差を超えなければ,両歯面かみ合い
試験機の性能は検証されたこととする。
− 両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差 : 両歯面かみ合い偏差参照基準器3種類,測定回数3回
− 両歯面全かみ合い偏差測定誤差 : 両歯面かみ合い偏差偏心基準器3種類,測定回数3回
− 両歯面かみ合い中心距離測定誤差 : 両歯面かみ合い中心距離基準器3種類,測定回数3回
両歯面かみ合い試験機のかみ合い中心距離の最大測定範囲200 mm未満の場合は,次の18のデータセッ
トのうち,最大許容誤差を超えるデータセットが最大一つまで許容される。その場合,対象となったデー
タセットの測定を3回繰り返し行い,その結果が全て各最大許容誤差を超えなければ,両歯面かみ合い試
験機の性能は検証されたこととする。
− 両歯面1ピッチかみ合い偏差測定誤差 : 両歯面かみ合い偏差参照基準器2種類,測定回数3回
− 両歯面全かみ合い偏差測定誤差 : 両歯面かみ合い偏差偏心基準器2種類,測定回数3回
− 両歯面かみ合い中心距離測定誤差 : 両歯面かみ合い中心距離基準器2種類,測定回数3回
8.5 適用事例
8.5.1 受入検査
購入契約,保守契約,修理契約,仕様変更契約などの,受渡当事者間の契約状況において,この規格で
規定する受入検査は,受渡当事者間の協定によって,両歯面かみ合い試験機が,3種類の最大許容誤差
MPE(fid),MPE(Fid)及びMPE(ad)の仕様と適合するかどうかを判定する受入検査として使用することが可能
である。
製造業者は,MPE(fid),MPE(Fid)及びMPE(ad)に適用できる詳細な制限を明記可能で,製造業者がそのよ
うな制限を指定しなかった場合には,MPE(fid),MPE(Fid)及びMPE(ad)は,両歯面かみ合い試験機の測定範
囲内で,任意の測定位置に適用する。
8.5.2 定期検査
組織内の品質保証システムにおいて,この規格で規定する性能検査は,両歯面かみ合い試験機が,指定
される3種類の最大許容誤差MPE(fid),MPE(Fid)及びMPE(ad)の仕様と適合するかどうかを判定するための
定期検査として使用してもよい。
――――― [JIS B 1761 pdf 13] ―――――
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8.5.3 中間点検
組織内の品質保証システムにおいて,3種類の最大許容誤差MPE(fid),MPE(Fid)及びMPE(ad)に関する指
定された要求事項を両歯面かみ合い試験機が満たすことを確認するために,簡便な中間点検を定期的にし
てもよい。
中間点検では,測定の種類を減らしてもよい。
――――― [JIS B 1761 pdf 14] ―――――
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附属書A
(参考)
円筒1とディスクとを一体で製作しない場合のディスクを用いた
両歯面かみ合い中心距離基準器
A.1 一般
この附属書では,ディスクを用いた両歯面かみ合い中心距離基準器について,円筒1とディスクを一体
で製作しない場合の考え方を示す。
A.2 ディスクを用いた両歯面かみ合い中心距離基準器の使い方
円筒1及びディスクは滑らせて使用する。そのため,円筒1とディスクとの隙間を考慮する必要がある。
円筒1とディスクとを一体で製作する場合と異なり,円筒1の中心軸とディスクの中心軸との不一致を
考慮する必要がないため,ディスクを360°回転して得られた両歯面かみ合い中心距離の測定結果を平均
することは必須でない。ただし,ディスクを360°回転して得られた両歯面かみ合い中心距離の測定結果
を平均することで,円筒1及びディスクの形状偏差の影響を小さくすることが可能である。
A.3 ディスクを用いた両歯面かみ合い中心距離基準器の校正
円筒1とディスクとを一体で製作しない場合,ディスクを用いた両歯面かみ合い中心距離基準器は,デ
ィスク外径の直径DODとディスク内径の直径DIDと,及び円筒1の直径dA1と円筒2の直径dA2とは校正さ
れている。
A.4 両歯面かみ合い中心距離の計算
円筒1とディスクとを一体で製作しない場合,ディスクを用いた両歯面かみ合い中心距離基準器の両歯
面かみ合い中心距離aDは,式(A.1)による。
aD=DOD+DID−dA1+dA2 (A.1)
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――――― [JIS B 1761 pdf 15] ―――――
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JIS B 1761:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.200 : 歯車
JIS B 1761:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1702-2:1998
- 円筒歯車―精度等級 第2部:両歯面かみ合い誤差及び歯溝の振れの定義並びに精度許容値
- JISB1702-2:2022
- 円筒歯車―精度等級―第2部:両歯面かみ合い偏差の定義及び許容値