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B 2704-2 : 2018
ねじりコイルばね(以下,ねじりばねという。)フック及びフック端部の形状は,基本形状及びダブルト
ーション形状に区分し,その例を,図10図12に示す。
a) ショートフック b) ヒンジ c) 直線起こし
図10−基本形状(腕の長さの短い場合)
a) ストレート b) 1段曲げ
c) 2段曲げ d) フック
図11−基本形状(腕の長さの長い場合)
図12−ダブルトーション形状
――――― [JIS B 2704-2 pdf 21] ―――――
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7.2 ねじりばねのばね特性の許容差及び寸法許容差
7.2.1 許容差の等級
ねじりばねのばね特性の許容差及び寸法の許容差の等級は,1級3級の3等級とする。この等級は,各
項目ごとに使用上の条件によって独立に選定する。
7.2.2 ねじりばねのばね特性の許容差
ねじりばねのばね特性は,指定ねじれ角のときのモーメントとし,使用者が指定する。
指定ねじれ角のときのモーメントの許容差は,冷間成形ねじりばねの場合は,指定する許容差の等級に
応じて表21から係数β1の値と,許容差を指定するねじりばねの巻数に応じて表22から自由角度のばらつ
きβ2の値とを選択し,次の式によって計算する。ただし,熱間成形ねじりばねの場合のねじりばねのばね
特性の許容差は,受渡当事者間の協定による。
ΔM=±(αd×β1+β2) RMd
ここに, ΔM : 指定ねじれ角のときのモーメントの許容差(N・mm)
αd : 計画ねじれ角(°)
β1 : たわみに対するねじりモーメントのばらつきの大きさを表す
係数(表21による。)
β2 : 腕の自由角度のばらつき(°)(表22による。)
RMd : ばね定数(N・mm/°)
表21−指定ねじれ角に対するねじりモーメントのばらつきの大きさを表す係数(β1)の値
等級 1級 2級 3級
β1 0.03 0.05 0.08
表22−腕の自由角度のばらつき(β2)の値
巻数 3を超え10以下 10を超え20以下 20を超え30以下
β2 10° 15° 20°
7.2.3 寸法の許容差
寸法の許容差は,冷間成形ねじりばねの場合は,次による。ただし,熱間成形ねじりばねの場合の寸法
の許容差は,受渡当事者間の協定による。
a) 腕の自由角度 ばね特性の指定がない場合の腕の自由角度の許容差は,巻数によって表23による。
なお,ばね特性の指定がある場合は,表23の腕の自由角度の許容差は参考値とする。
表23−冷間成形ねじりばねの腕の自由角度の許容差
単位 °
巻数 等級
n 1級 2級 3級
3以下 ±8 ±10 ±15
3を超え 10以下 ±10 ±15 ±20
10を超え 20以下 ±15 ±20 ±30
20を超え 30以下 ±20 ±30 ±40
b) コイル内径又は外径 コイル内径又は外径の許容差は,ばね指数によって表24による。
なお,許容差は,コイル内径又は外径のどちらか一方を指定し,表24に示す各欄の二つの数値のう
ち,絶対値の大きい方の値とする。
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表24−冷間成形ねじりばねのコイル内径又は外径の許容差
単位 mm
ばね指数 等級
c(c=D/d) 1級 2級 3級
3以上 8以下 ±2.5 %,最小±0.4
±1.0 %,最小±0.15 ±1.5 %,最小±0.2
8を超え 15以下 ±1.5 %,最小±0.2±2.0 %,最小±0.3±3.0 %,最小±0.5
15を超え 22以下 ±2.0 %,最小±0.3±3.0 %,最小±0.5±4.0 %,最小±0.7
注記1 許容差は,必要がある場合には片側にとることができる。この場合には,この
+ %”などのように示す。
表の許容差の範囲を片側にとり,“±1.5 %”を“30
注記2 Dはコイル平均径,dは材料の直径を示す。
注記3 許容差の基準値はコイル平均径を示す。
c) コイル部の長さ コイル部の長さの許容差は,ばね指数によって表25による。ただし,密着巻きのも
のには適用しない。
なお,許容差は,表25に示す各欄の二つの数値のうち,絶対値の大きい方の値とする。
表25−冷間成形ねじりばねのコイル部の長さの許容差
単位 mm
ばね指数 等級
c(c=D/d) 1級 2級 3級
3以上 8以下 ±1.5 %,最小±0.3±3.0 %,最小±0.6±5.0 %,最小±1.0
8を超え 15以下 ±2.0 %,最小±0.4±4.0 %,最小±0.8±7.0 %,最小±1.4
15を超え 22以下 ±3.0 %,最小±0.6±6.0 %,最小±1.2±9.0 %,最小±1.8
注記 Dはコイル平均径,dは材料の直径を示す。
d) 腕部の長さ 腕部の長さ(図13のlw及びl1)の許容差は,材料の直径によって表26による。
なお,許容差は,表26に示す各欄の二つの数値のうち,絶対値の大きい方の値とする。
l1
l
l
w
w
図13−腕部の長さlw及びl1
――――― [JIS B 2704-2 pdf 23] ―――――
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表26−腕部の長さlw及びl1の許容差
単位 mm
材料の直径 等級
d 1級 2級 3級
0.1 以上 0.5 以下 ±2.0 %,最小±0.3±3.0 %,最小±0.5±4.0 %,最小±1.0
0.5 を超え 1 以下 ±2.0 %,最小±0.5±3.0 %,最小±0.7±4.0 %,最小±1.5
1 を超え 2 以下 ±2.0 %,最小±0.7±3.0 %,最小±1.0±4.0 %,最小±2.0
2 を超え 4 以下 ±2.0 %,最小±1.0±3.0 %,最小±1.5±4.0 %,最小±3.0
4 を超えるもの ±2.0 %,最小±1.5±3.0 %,最小±2.0±4.0 %,最小±4.0
e) 腕部の曲げ角度 腕部の曲げ角度(図14のθ)の許容差は,表27による。
θ°
θ°
図14−腕部の曲げ角度θ
表27−腕部の曲げ角度θの許容差
単位 °
等級 1級 2級 3級
θの許容差 ±5 ±10 ±15
7.3 ねじりばねの表面状態
ねじりばねには,使用上有害なきず,腐食及びその他の欠点があってはならない。
7.4 ねじりばねの硬さ
熱間成形ねじりばねの焼戻し後の硬さは,ブリネル硬さ388HBW(くぼみの直径3.10 mm)461HBW
(くぼみの直径2.85 mm)とする。ただし,これ以外の硬さが必要な場合は,受渡当事者間の協定による。
なお,冷間成形ねじりばねの硬さは,7.6の仕様の表し方には規定しない。
7.5 ねじりばねの試験
7.5.1 ねじりばねのばね特性
ねじりばねのばね特性の試験は,指定ねじれ角のときのモーメントを測定する。また,指定ねじれ角の
ときのモーメントは,ねじりばねの自由状態から徐々にモーメントを負荷していき,指定ねじれ角に達し
たときのモーメントを測定する。測定に当たっては,案内棒の直径,端末の腕の保持方法及びモーメント
負荷位置を仕様書に記載されている項目によって選定し,それに合ったジグを用いて測定する。
7.5.2 寸法
腕の自由角度,コイル内径又は外径,コイル部の長さなどの寸法の試験は,直接測定(2点間距離の測
定),限界ゲージ及びその他の方法によって行う。
7.5.3 表面状態
表面状態の試験は,目視によって行う。
なお,熱間成形ねじりばねで使用者から要求があった場合は,JIS Z 2320-1JIS Z 2320-3に規定する磁
粉探傷試験及びJIS G 0558に規定する脱炭層深さ測定を行う。
――――― [JIS B 2704-2 pdf 24] ―――――
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7.5.4 硬さ
硬さの試験は,JIS Z 2243-1に規定するブリネル硬さ試験を行う。
なお,硬さ試験は,ねじりばねの使用上有害とならない位置で行う。
7.6 ねじりばねの仕様の表し方
7.6.1 ねじりばねの製図
図15のねじりばねの図は,JIS B 0004による。
7.6.2 仕様書に記載する事項
仕様書に記載する事項は,使用上の条件に応じて必要な項目を次から選ぶ。
なお,各項目ごとに必要に応じて許容差を等級又は数値で指定する。
a) ねじりばねの形状(図10図12の例を参考にしてコイル長さ,腕部の長さ,腕部の角度などばねの
形状を図で指定する。)
− コイル平均径
− コイル内径又は外径
− 巻数
− 巻方向(右巻の場合は,省略してもよい。)
b) 材料及び材料の直径
c) 自由角度
d) ばね特性(指定ねじれ角及び指定ねじれ角のときのモーメントを指定する。)
e) 案内棒の直径(案内棒の直径,端末の腕の保持方法,モーメント負荷位置など,ばね特性の測定方法
を指定する。)
f) 硬さ 熱間成形圧縮ばねに適用する。
a) f) の項目以外に,表面処理,ばねの用途又は使用条件などの記載が必要な場合は,受渡当事者間の
協定によって記載する。
7.6.3 仕様書の記載
仕様書の記載例を,図15に示す。
――――― [JIS B 2704-2 pdf 25] ―――――
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JIS B 2704-2:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.160 : ばね
JIS B 2704-2:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0004:2007
- ばね製図
- JISB0103:2015
- ばね用語
- JISB2704-1:2018
- コイルばね―第1部:基本計算方法
- JISG0558:2007
- 鋼の脱炭層深さ測定方法
- JISG0558:2020
- 鋼の脱炭層深さ測定方法
- JISZ2243-1:2018
- ブリネル硬さ試験―第1部:試験方法
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ2320-2:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第2部:検出媒体
- JISZ2320-3:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第3部:装置
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方