JIS B 2710-4:2021 重ね板ばね―第4部:製品仕様 | ページ 3

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7 基本寸法及びその許容差

7.1 基本寸法の表し方

  マルチリーフスプリング及びトレーリングリーフの寸法を示す基本項目は,表3による。
表3−マルチリーフスプリング及びトレーリングリーフの寸法を示す基本項目
基本項目 マルチリーフスプリング トレーリングリーフ
ストレートスパン 〇 −
固定側ストレートスパン 〇 −
固定側スパン − 〇
板幅 〇 〇
板厚 〇 〇
枚数 〇 〇
指定時の反り又は高さ 〇 −
自由高さ又は無負荷時反り − 〇
空気ばね側長さ − 〇
空気ばね取付中心位置の高さ − 〇
なお,プログレッシブ重ね板ばね,テーパリーフスプリング,親子重ね板ばね,まくらばね及び担いば
ねの基本寸法は,マルチリーフスプリングの基本項目に準じて表す。

7.2 許容差のタイプ

  重ね板ばねの許容差のタイプは,次による。
· タイプ1 : 対応国際規格に規定のType1
· タイプ2 : 対応国際規格に規定のType2
· タイプ3 : 対応国際規格の規定でType1及びType2の区別のない許容差
· タイプJ : 従来のJISの規定
なお,どのタイプを指定するかは,受渡当事者間の協定による。

7.3 ストレートスパン及び固定側ストレートスパンの許容差

  重ね板ばねのストレートスパン2lST及び固定側ストレートスパンlST,Aの許容差は,表4及び表5による。
許容差のタイプは,受渡当事者間の協定による。
表4−ストレートスパンの許容差
単位 mm
範囲 許容差
タイプ1 タイプ2 タイプJ
2lST≦1 200 ±3.0 ±3.5
1 200<2lST≦1 600 ±3.0 ±5.0
±(2lST×0.3 %)a)又は±3の大きい方
1 600<2lST≦2 000 ±3.0 ±6.0
2lST>2 000 ±4.0 ±6.5
注a) この計算値は,JIS Z 8401の規則Bによって,0.5 mm単位の数値に丸める。

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表5−固定側ストレートスパンの許容差
単位 mm
範囲 許容差
タイプ1 タイプ2 タイプJ
lST,A≦600 ±1.5 ±2.0
600 ±(lST,A×0.3 %)a)又は±2の大きい方
800 lST,A>1 000 ±2.0 ±3.5
注a) この計算値は,JIS Z 8401の規則Bによって,0.5 mm単位の数値に丸める。

7.4 トレーリングリーフの固定側スパン,空気ばね側長さ,及び反り又は高さの許容差

  トレーリングリーフの固定側スパン,空気ばね側長さ,及び反り又は高さの許容差は,リーフのタイプ
に関係なく,表6による。
表6−トレーリングリーフの固定側スパン,空気ばね側長さ,及び反り又は高さの許容差
項目 記号 トレーリングリーフ 許容差
のタイプa)
固定側スパン lA I及びII ±5 mm
空気ばね側長さ I ±3 mm
lR1
II ±5 mm
lR2 I及びII 受渡当事者間の協定による。
lR3 I及びII 受渡当事者間の協定による。
反り又は高さ C I ±4.5 mm
H II ±4.5 mm
空気ばね取付中心位置の高さ HR II ±5 mm
注a) タイプIは,図4参照。タイプIIは,図5参照。

8 性能

8.1 一般

  重ね板ばねの性能には,表7に規定する6項目がある。
表7−重ね板ばねの性能項目
区分 性能項目
ばね特性
特性 動ばね特性
ワインドアップ特性
上下方向疲労強度
強度 目玉疲労強度
腐食疲労強度
通常,重ね板ばねの性能は,使用者が指定する。指定された性能値を基に,JIS B 2710-2によって重ね
板ばねの設計を行い,JIS B 2710-3によって性能値に適合するか確認試験を行う。
なお,動ばね特性,ワインドアップ特性,上下方向疲労強度,目玉疲労強度及び腐食疲労強度の性能値

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の設定及びその試験の実施は,受渡当事者間の協定による。

8.2 ばね特性の許容差

8.2.1 ばねの特性
ばね特性は,第一指定時の力を加えたときから第二指定時の力を加えたときまでの反り又は高さの変化
量(ばねたわみ)による。
8.2.2 反り又は高さの許容差
反り又は高さの許容差は,表8による。
表8−反り又は高さの許容差
単位 mm
項目 タイプ1 タイプ2 タイプJ
反り ±3.0 ±7.0 ±[(指定時のたわみ×2.5 %)+2.5]a)又は±4の大きい方
高さ − − ±[(指定時のたわみ×2.5 %)+4.0]a)又は±5.5の大きい方
注a) この計算値は,JIS Z 8401の規則Bによって,0.5 mm単位に丸める。
8.2.3 ばね定数の許容差
ばね定数の許容差は,表9による。
なお,ばね定数は,ばね平鋼の板厚,板幅,ばね板長さなどの許容差が影響するため,許容差は指定し
ないことが望ましい。
表9−ばね定数の許容差
ばねの種類 許容差
タイプ1 タイプ2 タイプJ a)
テーパリーフスプリング ±6 %
±10 % ±10 %又は±7 %
その他の重ね板ばね ±8 %
注a) タイプJについては,通常,±10 %とする。ただし,特に必要な場合に限り,受渡当事者間の協定によって
±7 %とすることが可能である。

9 ばね各部の形状及び寸法

9.1 こば曲がり

  ばね板のこば曲がりδ(図10参照)の許容差は,表10による。
なお,ばね板端にテーパ加工のあるリーフは,除く。

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記号説明
b : 板幅
図10−ばね板のこば曲がり
表10−ばね板のこば曲がり量
単位 mm
ばね板の種類 こば曲がり量 δ
タイプ3 タイプJ
ブラケットに装着するリーフ 2.0/1 m以下 1.5以下
全長板リーフ 5.5以下
3.0/1 m以下
その他のリーフ ばね板長さ×0.6 %以下

9.2 中心穴

  中心穴を設ける場合,その寸法及び許容差は,リーフのタイプに関係なく,表11による。ただし,穴の
寸法は,通常使用時に引張り側となるばね板表面での値をいう。圧縮側ばね板表面については,規定しな
い。中心穴には,必要に応じてコーナープレス又は面取りrを施してもよい。
表11−中心穴の寸法及びその許容差
単位 mm
センタボルトの軸径 8 10 12 14 16
直径 d0 8.5 10.5 12.5 14.5 16.5
中心穴 +0.5 +0.8
許容差
0 0
長径 d1 12 14 16 18 20
+0.5 +0.8
二番リーフ中心だ円穴寸法 許容差
0 0
(トレーリングリーフを除
短径 d2 8.5 10.5 12.5 14.5 16.5
く。)
+0.5 +0.8
許容差
0 0

9.3 開先形状

  リーフの開先形状は,図11図14に示すいずれかとする。ただし,いずれも寸法を規定するものでは

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ない。特に,テーパ開先(図13)及び三角テーパ開先(図14)の平面形状は,規定しない。
図11−平開先の形状例
図12−三角開先の形状例
図13−テーパ開先の形状例
図14−三角テーパ開先の形状例

9.4 目玉

9.4.1 目玉内径の許容差
目玉内径の許容差は,表12による。

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JIS B 2710-4:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 18137:2015(MOD)

JIS B 2710-4:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 2710-4:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
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ばね用語
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ばね記号
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重ね板ばね―第1部:用語
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JISB2710-2:2008
重ね板ばね―第2部:設計方法
JISB2710-2:2020
重ね板ばね―第2部:設計方法
JISB2710-3:2008
重ね板ばね―第3部:試験方法
JISB2710-3:2021
重ね板ばね―第3部:測定及び試験方法
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ばねのショットピーニング
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JISG3101:2020
一般構造用圧延鋼材
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JISG3141:2021
冷間圧延鋼板及び鋼帯
JISG3302:2019
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
JISG3445:2016
機械構造用炭素鋼鋼管
JISG3445:2021
機械構造用炭素鋼鋼管
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JISG3507-1:2010
冷間圧造用炭素鋼―第1部:線材
JISG3507-1:2021
冷間圧造用炭素鋼―第1部:線材
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JISG4053:2016
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ばね鋼鋼材
JISG4801:2021
ばね鋼鋼材
JISZ8401:2019
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