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B 6190-7 : 2019 (ISO 230-7 : 2015)
3.1.4
主軸,ロータ(spindle,rotor)
主軸ユニット(又は回転テーブル若しくは旋回主軸頭)のうちの回転する要素。
3.1.5
主軸ハウジング,ステータ(spindle housing,stator)
主軸ユニット(又は回転テーブル若しくは旋回主軸頭)のうちの静止している要素。
3.1.6
軸受(bearing)
ロータを支持し,ロータとステータとの間で回転を可能にするための主軸ユニット(又は回転テーブル
若しくは旋回主軸頭)の要素。
3.1.7
回転軸(axis of rotation)
回転の中心線となる線分。
(出典 : JIS B 6190-1の3.5.2)
注記1 図1 a) 参照。
注記2 一般に,回転中,この線分は,図1のa) 及びb) に示すように,軸受及び軸受座面,構造運
動又は軸ずれにおける不精確さによって,(軸及び半径方向に)平行移動し,基準座標系内で
傾く。
3.1.8
正の方向(positive direction)
工作物の寸法が増加する運動の向き。
注記 JIS B 6310参照。
3.1.9
完全回転軸,完全主軸(perfect axis of rotation,perfect spindle)
(軸平均線に対して)誤差運動が全くない回転軸(又は主軸)。
3.1.10
完全工作物(perfect workpiece)
中心線回りに完全な回転面をもつ剛体。
3.1.11
機能点(functional point)
切削工具の先端点又は材料除去を行うために切削工具が工作物に接触する工作機械の部品と関連する点。
(出典 : JIS B 6190-1の3.4.2)
3.1.12
軸平均線(axis average line)
基準座標系に対して配置した,回転軸の平均位置及び向きを表す直線の線分。
注記1 図1 a) 参照。
注記2 軸平均線は,負荷,温度又は速度変化に対応して回転軸の位置及び向きの変化を記載する有
用な用語である。
注記3 軸平均線の位置及び向きは,軸方向に離れた二つの位置で測定した半径方向誤差運動のデー
タから算出した最小二乗中心を結び決定するのが望ましい(3.4参照)。
――――― [JIS B 6190-7 pdf 6] ―――――
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B 6190-7 : 2019 (ISO 230-7 : 2015)
注記4 JIS B 6310は,“Z軸は,機械の主軸に平行にとる。”と定義している。これは,機械のZ軸
が主軸の軸平均線に平行であることを意味する。ただし,軸平均線の定義を他の軸及び回転
軸にも適用するので,一般に全ての回転軸が機械のZ軸に平行であるというわけではない。
軸平均線は,工作機械の主軸と関連する場合だけに機械のZ軸に平行にとるのが望ましい。
3.1.13
軸ずれ(axis shift)
状態変化による軸平均線の,工具と工作物との間の準静的な相対角度及び変位。
注記1 図1 c) 参照。
注記2 軸ずれは,熱影響,負荷変化,速度変化,方向変化などが原因で生じる。回転軸誤差運動の
測定は,軸ずれを回避できる時間(回転数)及び条件で行う。
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4
2
a)
a) Y 1 主軸(ロータ)
Z
1 2 回転軸誤差運動の軌跡
5 3 軸平均線
4 回転軸(所定の回転角度位置での)
5 主軸ハウジング(ステータ)
a)
X
a) 基準座標軸,軸平均線及び回転軸の誤差運動
C
EZC
ECC
EA(0Y) C EY0C
EYC EB(0X) C
a) a)
Y Y
a) EAC EBC
Z a)
Z
EXC EX0C
EC0C
a) a)
X X
b) 回転軸の誤差運動 c) 軸平均線の位置及び角度誤差(軸ずれ)
EXC C軸のX方向半径方向誤差運動 EX0C C軸のX方向位置誤差
EYC C軸のY方向半径方向誤差運動 EY0C C軸のY方向位置誤差
EZC C軸の軸方向誤差運動 EA(0Y) C Y軸に対するC軸の直角度誤差
EAC C軸のX軸回り角度誤差運動 EB(0X) C X軸に対するC軸の直角度誤差
EBC C軸のY軸回り角度誤差運動 EC0C C軸のゼロ点の角度位置誤差
ECC C軸の角度位置決め誤差運動
注a) 基準軸
図1−主軸又は回転軸をC軸とするときの基準座標軸,軸平均線及び回転軸の誤差運動
――――― [JIS B 6190-7 pdf 7] ―――――
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B 6190-7 : 2019 (ISO 230-7 : 2015)
3.1.14
構造ループ(structural loop)
2個の指定した対象物(すなわち,工作物と工具と)の間の相対位置及び向きを維持する要素の集合。
注記 指定した対象物の代表的な組合せは,工作機械,例えば,旋盤上の切削工具と工作物との組合
せである。この場合,構造ループは,チャック,主軸,主軸軸受・主軸ハウジング,主軸台,
ベッド,案内面,往復台,刃物台及び工具保持具を含む。
3.1.15
所定の点における回転軸の半径振れ(radial throw of a rotary axis at a given point)
回転軸に接続された部品(又は基準器)の幾何学的な軸線と軸平均線とが一致しないときの,二つの軸
線間の距離。
(出典 : JIS B 6190-1の3.5.10)
3.1.16
所定の断面における機能面の振れ(run-out of a functional surface at a given section)
運動している面を検出する変位計又は固定した表面を動いて検出する変位計によって測定された全変位。
注記1 用語“TIR”(total indicator reading)及び“FIM”(full indicator movement)は,振れと同等で
ある。
注記2 測定された回転面の振れは,面の輪郭(形状)誤差,回転軸の半径振れ,回転軸の誤差運動,
回転軸に対する(工作物の動的な励振による)面の動き,及び構造誤差運動を含む。
(出典 : JIS B 6190-1の3.9.7)
3.1.17
静止点の振れ(stationary point run-out)
変位計と測定面とが一緒に回転し,変位計に対する横方向の運動を無視できる場合に,回転している面
上の点について検出する変位計によって測定された全変位。
注記 図2及びJIS B 6190-1の10.2.2参照。
図2−静止点の振れの測定方法例(半径方向振れ及び端面方向振れ試験)
3.1.18
二つの軸平均線間の直角度誤差(squareness error between two axis average lines)
機械の回転部品の軸平均線と機械のそれ以外の回転部品の軸平均線との90°からの角度偏差。
(出典 : JIS B 6190-1の3.6.9)
――――― [JIS B 6190-7 pdf 8] ―――――
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B 6190-7 : 2019 (ISO 230-7 : 2015)
3.1.19
直進軸の運動と軸平均線との直角度誤差(squareness error between a linear axis of motion and an axis average
line)
直進運動する部品上の点の基準直線と機械の回転部品の軸平均線との90°からの角度偏差。
注記 回転軸の正の方向は,JIS B 6310に規定する右手座標系に基づき,各直進運動の正の方向に右
ねじが進む方向にとる。
(出典 : JIS B 6190-1の3.6.8)
1 主軸
2 工作物
3 軸平均線
4 変位計
5 誤差運動
6 感度方向
7 軸方向位置
8 半径方向位置
9 感度方向角度
a) 回転軸誤差運動の一般例
b) 軸方向誤差運動 c) 端面方向誤差運動
d) 半径方向誤差運動 e) 傾斜方向誤差運動
図3−回転軸誤差運動の一般例,固定感度方向における軸方向,端面方向,半径方向
及び傾斜方向の誤差運動
3.1.20
遊び(play)
一つの構造ループ内の要素間に存在する隙間によって,限られた範囲で剛性がゼロで変位する状態。
(出典 : JIS B 6190-1の3.3.3)
――――― [JIS B 6190-7 pdf 9] ―――――
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B 6190-7 : 2019 (ISO 230-7 : 2015)
3.1.21
ヒステリシス(hysteresis)
力(又はモーメント)を連続的に負荷し,その後に反対方向に除荷したときに生じる二つの物体間の変
位(又は角度)。
注記 ヒステリシスは,駆動機構の隙間,案内面の隙間,機械的な変形,摩擦,緩んだ結合部などで
発生する。
(出典 : JIS B 6190-1の3.3.4)
3.1.21.1
試験装置のヒステリシス(setup hysteresis)
通常,機械的な結合部の緩みが原因で発生する試験装置の様々な部品のヒステリシス。
(出典 : JIS B 6190-1の3.3.5)
3.1.21.2
機械ヒステリシス(machine hysteresis)
特定の負荷を受けたときに発生する機械構造のヒステリシス。
(出典 : JIS B 6190-1の3.3.6)
3.2 誤差運動に関する用語
3.2.1
回転軸誤差運動(axis of rotation error motion)
回転部品の回転角度位置の関数として軸平均線に対する回転軸の位置及び向きにおける望ましくない変
化。
(出典 : JIS B 6190-1の3.5.4)
注記1 図3参照。
注記2 この誤差運動は,回転軸と同軸の中心線をもった基準円筒又は基準球の面の運動として測定
してもよい。
注記3 誤差運動は,図3 a) に示すように,位置及び方向で指定する。ただし,温度,負荷又は回転
速度の変化に伴う軸ずれによる運動を含まない。
3.2.2
構造誤差運動(structural error motion)
内部又は外部からの加振によって引き起こされ,かつ,構造ループ内のばね,質量,ダンパの影響を受
ける誤差運動。
注記1 3.9参照。
注記2 構造誤差運動は,測定に影響を及ぼす主軸,回転テーブル又は旋回主軸頭の回転によって引
き起こされることがある。
3.2.3
軸受誤差運動(bearing error motion)
静止している部品と回転部品との間で発生する不完全な軸受による誤差運動。
注記 附属書A参照。
3.2.4
静的誤差運動(static error motion)
主軸(又は回転テーブル若しくは旋回主軸頭)を一連の離散的な回転角度位置で静止させて測定した誤
――――― [JIS B 6190-7 pdf 10] ―――――
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JIS B 6190-7:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 230-7:2015(IDT)
JIS B 6190-7:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 6190-7:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB6190-1:2016
- 工作機械試験方法通則―第1部:幾何精度試験