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B 6190-7 : 2019 (ISO 230-7 : 2015)
差運動の特別な場合。
注記 これは,動的な影響を排除して誤差運動を測定するために用いる。
3.3 回転軸誤差運動の感度方向に関する用語
注記 回転軸誤差運動の測定は,回転軸の用途を考慮する。3.2.1に定義するように,回転軸誤差運動
は,軸平均線に対する回転軸の三次元空間における全誤差運動を示す。工作物の精度に及ぼす
誤差運動の影響は,加工方法によって変わる。例えば,バイトによる旋削及び中ぐりのような
最も簡単な加工の場合には,任意の時点における切削工具の向きの誤差運動の成分だけが重要
になる。ただし,多刃工具によるフライス加工の場合は,誤差運動の複数の方向の成分が重要
になる可能性がある。同様に回転テーブル上に取り付けた工作物にドリルで円周上に穴をあけ
る場合は,軸平均線に垂直な平面内において穴間隔に対応する回転テーブルの回転軸誤差運動
を知る必要がある。さらに,非円形面の旋削では,回転軸誤差運動と加工した部品の輪郭との
関係は,切削工具の向きの誤差運動だけでは決まらない。次の定義は,回転軸がどのような加
工に使われるかを考慮に入れ,この誤差運動を測定及び解析する方法の基礎を提供する。
3.3.1
感度方向(sensitive direction)
機能点における工作物表面に垂直な方向。
注記1 図3参照。
注記2 多くの加工及び測定では,関心ある感度方向は,たった一つであるが,多数ある場合もある。
ただし,試験の目的のためには,一つの感度方向を考慮すれば,特に指定しない限り十分で
ある。
3.3.2
非感度方向(non-sensitive direction)
感度方向に垂直な方向。
3.3.3
固定感度方向(fixed sensitive direction)
機械座標系における機能点が回転部品の回転角度位置と一緒に変わることのない感度方向。
注記1 図4参照。
注記2 固定感度方向については,工具と工作物との間の相対変位の測定の結果が工作物の加工面の
形状誤差に対応する。
注記3 バイトによる旋削加工は,固定感度方向になる。ただし,非円形面を旋削する場合は,固定
感度方向にはならない。
注記4 回転テーブルには,複数の感度方向がある場合がある。例えば,X方向又はY方向において
バイトによる旋削を行う回転テーブルは,二つの固定感度方向があることになる。
図4−端面削り,外丸削り及び面取りにおける固定感度方向の例
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3.3.4
回転感度方向(rotating sensitive direction)
回転部品の回転角度位置と共に同期して回転する感度方向。
注記1 図5参照。
注記2 ジグ中ぐり盤は,回転感度方向をもっている。多刃工具を取り付けたフライス主軸の回転感
度方向は,多数ある。
図5−穴をジグ中ぐりしているときの,ある二つの瞬間における回転感度方向の例
3.3.5
変動感度方向(varying sensitive direction)
回転部品の回転角度位置の関数として変化する感度方向(工作物表面の形状によって垂直な表面が変化
する結果として)。
注記1 図6参照。
注記2 例えば,非円形工作物のバイトによる旋削,旋盤上でのポリゴンの加工,又はカム研削。
q q1 q1 q2
図6−カム旋削のときの変動感度方向
3.3.6
回転軸誤差運動の二次元影響(2D effect of axis of rotation error motion)
軸平均線に垂直な平面内における機能点の位置に与える回転軸誤差運動の影響。
注記 回転テーブル上に取り付けた工作物にドリルで円周上に複数の穴をあけるとき,回転軸誤差運
動は,穴の位置に誤差を発生させる。
3.4 回転軸誤差運動の方向に関する用語
注記 直進軸の誤差運動と同様に,回転軸誤差運動を三つの直交軸に平行な方向に分解する。感度方
向に平行な回転軸誤差運動の成分は,加工された部品の形状に影響することから,三次元空間
における誤差運動は,感度方向に平行に測定し解析する。次の定義で,誤差運動の方向による
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分類を示す。
3.4.1
半径方向誤差運動(radial error motion)
指定した軸方向の位置における軸平均線と垂直な方向の誤差運動。
注記1 図3 d) 参照。
注記2 この誤差運動は,回転軸と一致している中心線をもった,完全な基準円筒又は基準球の表面
の半径方向の運動として測定してもよい。
注記3 用語“半径振れ”は,心合わせによる誤差及び基準器の真円度誤差を含んでいることから,
半径方向誤差運動と同じではない。
3.4.2
純粋半径方向誤差運動(pure radial error motion)
回転軸が軸平均線に平行で,かつ,感度方向において軸平均線と垂直に運動する誤差運動。
注記 純粋半径方向誤差運動とは,傾斜方向誤差運動のない理想的な半径方向誤差運動のことである。
それを測定しようとしないのが望ましい。
3.4.3
傾斜方向誤差運動(tilt error motion)
軸平均線に対してある角度をもった方向の誤差運動。
注記1 図3 e) 参照。
注記2 この運動は,軸平均線に沿ったある距離だけ離れた二つの断面における半径方向の誤差運動
を同時に測定し,その断面間の距離で除すことによって評価できる。
注記3 英語表記の“coning”,“wobble”,“swash”,“tumbling”及び“towering”誤差は,傾斜方向誤
差運動を表す用語としては不適切である。
注記4 “角運動(angular motion)”よりもむしろ“傾斜方向誤差運動”という用語を選んだ理由は,
その軸の周りの回転又は回転テーブルのような装置の角度位置決め誤差(angular positioning
error)との混乱を避けるためである。
3.4.4
軸方向誤差運動(axial error motion)
軸平均線と同軸の誤差運動。
注記1 図3 b) 参照。
注記2 この運動は,軸平均線に平行な軸方向において,回転軸と一致した中心線をもつ完全に平ら
な円盤又は完全な球面の運動として測定してもよい。
注記3 軸方向の滑り(axial slip),カミング(end-camming),往復運動(pistoning)及び酔歩(drunkenness)
は,軸方向の誤差運動の用語として好ましくない。
3.4.5
端面方向誤差運動(face error motion)
指定された半径方向位置における軸平均線に平行な誤差運動。
注記1 図3 c) 参照。
注記2 端面方向誤差運動は,軸方向誤差運動と傾斜方向誤差運動とが合成されたものである。“面振
れ”は,“半径振れ”と類似した用語として受け入れられているが,端面方向誤差運動とは同
じではない。
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3.5 回転周波数に基づく回転軸誤差運動に関する用語
3.5.1
全誤差運動(total error motion)
何回も回転させて記録した,回転軸及び構造の誤差運動の同期・非同期成分からなる誤差運動。
3.5.2
同期誤差運動(synchronous error motion)
回転周波数の整数倍で起こる全誤差運動の成分。
注記 何回も回転させて平均化した全誤差運動の極座標線図の輪郭である。
3.5.3
基本誤差運動(fundamental error motion)
回転周波数で発生する全誤差運動の正弦波成分。
注記1 A.7.6参照。
注記2 通常,基本半径方向誤差運動は,無視できる。その理由は,固定感度方向又は回転感度方向
が一つの場合に,半径方向の誤差運動は,回転周波数で加工した工作物に形状誤差を発生さ
せない。
注記3 ほとんどの場合,測定した(見掛けの)基本半径方向誤差運動は,基準器の半径振れである。
注記4 基本半径方向誤差運動がX方向とY方向とで異なる場合は,変動感度方向の場合及び/又は
機能点の位置での二次元影響を決める場合には無視できない。
3.5.4
剰余同期誤差運動(residual synchronous error motion)
基本回転周波数以外の周波数の整数倍で発生する同期誤差運動の成分。
3.5.5
非同期誤差運動(asynchronous error motion)
回転周波数の整数倍以外の周波数で発生する全誤差運動の成分。
注記1 非同期誤差運動は,全誤差運動と同期誤差運動との差である。
注記2 非同期誤差運動は,次の誤差運動成分を含む。
a) 周期的でない成分
b) 回転周波数及びその整数倍以外の周波数で発生する周期的成分
c) 回転周波数の分数調波である周波数での周期的成分
3.6 回転軸誤差運動線図に関する用語
3.6.1
誤差運動線図(error motion polar plot)
主軸(又は回転テーブル若しくは旋回主軸頭)の回転角度に対して変位を描いて作成した回転軸誤差運
動の極座標線図。
注記 図7参照。
3.6.2
全誤差運動線図(total error motion polar plot)
記録されたままの全ての誤差運動の極座標線図。
注記 図7 a) 参照。
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3.6.3
同期誤差運動線図(synchronous error motion polar plot)
回転周波数の整数倍の周波数をもつ誤差運動要素の極座標線図。
注記1 3.5.2及び図7 b) 参照。
注記2 全誤差運動線図の平均をとることによって同期誤差運動線図を求めることができる。
a) 全誤差運動
b) 同期誤差運動 c) 非同期誤差運動
d) 内側誤差運動 e) 外側誤差運動
図7−誤差運動の極座標線図
3.6.4
非同期誤差運動線図(asynchronous error motion polar plot)
非同期誤差運動を極座標で表示した線図。
注記 図7 c) 参照。
3.6.5
基本誤差運動線図(fundamental error motion polar plot)
指定された極座標線図中心回りに描いた,軸方向又は端面方向同期誤差運動の極座標線図の最適合円。
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JIS B 6190-7:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 230-7:2015(IDT)
JIS B 6190-7:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 6190-7:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB6190-1:2016
- 工作機械試験方法通則―第1部:幾何精度試験