JIS B 7258-2:2020 顕微鏡用カバーガラス―第2部:品質,試験方法及び表示

JIS B 7258-2:2020 規格概要

この規格 B7258-2は、可視光領域で用いる透過型光学顕微鏡で使用するカバーガラスの品質,試験方法及び表示について規定。

JISB7258-2 規格全文情報

規格番号
JIS B7258-2 
規格名称
顕微鏡用カバーガラス―第2部 : 品質,試験方法及び表示
規格名称英語訳
Cover glass for microscopes -- Part 2:Quality, test methods and labeling
制定年月日
2020年9月23日
最新改正日
2020年9月23日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 8255-2:2013(MOD)
国際規格分類

ICS

37.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-09-23 制定
ページ
JIS B 7258-2:2020 PDF [9]
                                                                                 B 7258-2 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 品質・・・・[2]
  •  4.1 外観・・・・[2]
  •  4.2 平面度・・・・[2]
  •  4.3 平行度・・・・[2]
  •  4.4 耐久性・・・・[2]
  •  4.5 くっつき・・・・[2]
  •  4.6 ひずみ・・・・[2]
  •  5 試験方法・・・・[3]
  •  5.1 外観・・・・[3]
  •  5.2 平面度・・・・[3]
  •  5.3 平行度・・・・[4]
  •  5.4 耐久性・・・・[4]
  •  5.5 くっつき・・・・[4]
  •  5.6 ひずみ・・・・[4]
  •  6 包装・・・・[4]
  •  7 表示・・・・[4]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 7258-2 pdf 1] ―――――

           B 7258-2 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本顕微鏡工業会(JMMA)及び一般財団
法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本
産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産業規格である。これによって,JIS R
3702:1996は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。産業経済大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS B 7258規格群(顕微鏡用カバーガラス)は,次に示す部で構成する。
    JIS B 7258-1 第1部 : 寸法公差,厚さ及び光学特性
    JIS B 7258-2 第2部 : 品質,試験方法及び表示

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 7258-2 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                           B 7258-2 : 2020

顕微鏡用カバーガラス−第2部 : 品質,試験方法及び表示

Cover glasses for microscopes- Part 2: Quality, test methods and labeling

序文

 この規格は,2013年に第2版として発行されたISO 8255-2を基とし,我が国の実情に合わせ,技術的
内容を変更して作成した日本産業規格である。
  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。技術的差
異の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,可視光領域で用いる透過型光学顕微鏡で使用するカバーガラスの品質,試験方法及び表示
について規定する。
  注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
        ISO 8255-2:2013,Microscopes−Cover glasses−Part 2: Quality of materials, standards of finish and mode
            of packaging(MOD)
          なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こと
        を示す。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS B 7258-1 顕微鏡用カバーガラス−第1部 : 寸法公差,厚さ及び光学特性
      注記 対応国際規格における引用規格 : ISO 8255-1,Microscopes−Cover glasses−Part 1: Dimensional
             tolerances, thickness and optical properties
    JIS R 3502 化学分析用ガラス器具の試験方法
    JIS Z 8120 光学用語
    ISO 11455,Raw optical glass−Determination of birefringence

――――― [JIS B 7258-2 pdf 3] ―――――

           2
B 7258-2 : 2020

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8120による。

4 品質

4.1 外観

  顕微鏡用カバーガラス(以下,カバーガラスという。)の外観は,表1による。試験方法は5.1による。
                                           表1−外観
             項目                                   要求事項
       色               無色透明
       清浄度           清浄でくもりがない
       異物             観察に支障のあるものがない
       脈理             透視で見えない
       欠け             長さ0.5 mm以上のものがない
       きず             観察に支障のあるものがない
       角の仕上がり     長さ1 mm以上及び幅0.5 mm以上の欠け又は切れ目がない

4.2 平面度

  5.2に規定する試験にて,平面度が0.010 mm以下とする。

4.3 平行度

  5.3に規定する試験で測定するカバーガラスの1枚当たりの厚さの最大値と最小値との差は,JIS B 7258-
1のカバーガラスの厚さの公差の半分以下とする。
  なお,JIS B 7258-1に記載のNo.1-S HTについては,カバーガラスの厚さの寸法許容差が±0.005 mmと
極めて小さいため,平行度は規定しない。

4.4 耐久性

  5.4に規定する試験にて,カバーガラス2.5 g当たりのアルカリ溶出量が0.2 mg(Na2O)以下とする。

4.5 くっつき

  5.5に規定する試験にて,カバーガラスのくっつきがあってはならない。

4.6 ひずみ

  5.6に規定する試験にて,カバーガラスの主平面を通して測定した場合,偏光2成分の光路差が5 nm以
下とする。

――――― [JIS B 7258-2 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
                                                                                 B 7258-2 : 2020

5 試験方法

5.1 外観

  外観試験は1 500 lx±150 lxの白色光照明下で,図1の艶消し黒色と艶消し白色とに二分された背景の白
黒の境界線aにて,カバーガラスの正面約30 cmの距離から肉眼で行う。
                          記号説明
                          a : 境界線
                          b : 艶消し黒色面
                          c : 艶消し白色面
                                    図1−外観試験用の背景面

5.2 平面度

  平面度試験は,カバーガラス100枚をとり,全部を重ね合わせ,これらを平板上に載せ,その高さを測
定する。次に,その100枚の一番上に20 kPaの圧力を加えながら再びその高さを測定し,次の式によって
1枚当たりの平面度A(mm)を算出する。
                        A=(H−H1)/100
                       ここで,         H :  100枚の加圧前の高さ(mm)
                                        H1 :  100枚の加圧後の高さ(mm)
  注記 試験装置として,コンパレータによる試料の高さ測定の例を図2に示す。
                           図2−コンパレータによる試料の高さ測定の例

――――― [JIS B 7258-2 pdf 5] ―――――

           4
B 7258-2 : 2020

5.3 平行度

  カバーガラス1枚ごとの厚さを各ガラスの4点で測定する。4点は,く(矩)形カバーガラスの場合,
図3のように各辺の中央付近の縁から5 mm以内の位置とする。円形カバーガラスの場合,円周をおおむ
ね4等分した各縁から5 mm以内の位置とする。測定に使用する厚さ測定器は,0.001 mmの精度で読み取
ることが可能とする。
                                              2·
                   1·                                                 3·
                                              4·
                       図3−平行度測定のためのカバーガラスの厚さ測定位置

5.4 耐久性

  JIS R 3502に規定するアルカリ溶出試験による。

5.5 くっつき

  包装箱からカバーガラス全てを取り出し,枚数を数えながらガラスのくっつきを目視で確認する。この
とき,くっつきの原因となる湿気又は異物を防ぐため,ゴム製又はプラスチック製の指サック,プラスチ
ック製手袋などを用いる。試験中は必ずカバーガラスの端を持つ。

5.6 ひずみ

  ISO 11455に規定するセナルモン法を用いて,カバーガラスの複屈折によって生じた,互いに直交する
方向に振動する偏光2成分の光路差を測定する。

6 包装

  カバーガラスは,清潔さを保つように包装され,使用者が個々のカバーガラスを損傷することなく取り
出すことができ,包装の再封を可能とする。

7 表示

  包装箱に,次の事項を明記する。
a) 包装時の年月
b) 厚さの呼称
c) 長辺及び短辺の寸法,又は直径
d) カバーガラスの平均枚数又は質量
e) 製造業者名又は供給業者名

――――― [JIS B 7258-2 pdf 6] ―――――

                                                                                             5
                                                                                 B 7258-2 : 2020
f) 製造国

――――― [JIS B 7258-2 pdf 7] ―――――

           6
B 7258-2 : 2020
                                         附属書JA
                                          (参考)
                            JISと対応国際規格との対比表
 JIS B 7258-2                  ISO 8255-2:2013,(MOD)
 a)   ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d)   ISと対応国際規格との技術的差異の e)   ISと対応国際規格
    条番号     規格の対    との評    内容及び理由                        との技術的差異に対
                応する箇    価                                             する今後の対策
                条番号
 2 −          −                         −                          −
 3 3           変更                                           技術的差異はない。
                                     JISでは,ISO規格にある,外観に関する用
                                     語の定義を削除し,それに代わりJIS Z 8120
                                     の引用に変更した。
 −         3.8         削除      JISでは,ISO規格にあるAQLの定義を削 ISO規格の見直し時には
                                     除した。ISO規格ではSamplingを品質管理提案を検討する。
                                     方法として限定しているが,品質管理方法
                                     は各社の製造又は品質の考え方によって決
                                     められるのが望ましく,Samplingだけに限
                                     定するのは品質向上の妨げとなるため。ISO
                                     規格の4.4,4.6などにあるAQLに関する記
                                     載も併せて削除した。
 4.1        4           変更      縁の欠けについて,ISO規格では長さ1 mmISO規格の見直し時には
                                     かつ深さ0.5 mm超を不良としているが, 提案を検討する。
                                     JISでは長さ0.5 mm以上が不良である。JIS
                                     R 3702の要求事項を踏襲したため変更し
                                     た。
 4.2        4.2         変更      平面度について,ISO規格では0.015 mm以ISO規格の見直し時には
                                     下であるが,JISでは0.010 mm以下に変更提案を検討する。
                                     した。日本では,従来からJIS R 3702でこ
                                     の値が規定され,実績もあるためである。
 4.3        4.2.2       削除      ISO規格は平行度において,100枚のカバー
                                                                          我が国では,今後も従来
                                     ガラスのうち5枚までは規格を満たさないからの検査法を踏襲する
                                                                          ため,ISOへの提案は行
                                     ものを許容するとしているが,JISでは,国
                                                                          わない。
                                     内製造業者の実力を考慮してこの項目を削
                                     除した。
 4.3        4.2.2       変更      平行度について,ISO規格では全種に規定ISO規格の見直し時には
                                                                          提案を検討する。
                                     があるが,JISではNo.1-S HTについて不問
                                     とした。カバーガラス厚さの許容差が十分
                                     小さく,平行度を規定しなくても問題ない
                                     ためである。
 4.4        4.3         変更      耐久性の試験方法について,ISO規格ではISO規格の見直し時には
                                                                          提案を検討する。
                                     独自の方法を規定しているが,JISでは,JIS
                                     R 3502の試験方法を引用している。ISO規
                                     格の試験方法は,標準化された手法ではな
                                     いため,JISでは従来から採用されて実績も
                                     あり,かつ,標準化されたものに変更した。
 −         5           削除      JISでは,前述の理由で5 Samplingを削除ISO規格の見直し時には
                                     した。                              提案を検討する。

――――― [JIS B 7258-2 pdf 8] ―――――

                                                                                             7
                                                                                 B 7258-2 : 2020
 a)   ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d)   ISと対応国際規格との技術的差異の e)   ISと対応国際規格
    条番号     規格の対    との評    内容及び理由                        との技術的差異に対
                応する箇    価                                             する今後の対策
                条番号
 −         6.2         削除      ISO規格には個装に関する注意事項の記載ISO規格の見直し時には
                                                                          提案を検討する。
                                     があるが,日本では,製造業者による個装及
                                     び包装方法の自由度を妨げる可能性がある
                                     ため,JISでは削除した。
 5.2        6.8.1       変更      平面度の試験方法において,ISO規格ではISO規格の見直し時には
                                                                          提案を検討する。
                                     510 gのおもりを載せるが,JISでは20 kPa
                                     の圧力を加える規定に変更した。カバーガ
                                     ラスには種々の大きさがあるため,圧力で
                                     の規定がより的確である。
 5.2        6.8.1       追加                                           技術的差異はない。
                                     JISでは,使用者の理解を助けるため測定装
                                     置の一例の図を追加した。
 5.3        6.8.2       追加                                           技術的差異はない。
                                     JISでは,使用者の理解を助けるため,平行
                                     度測定のためのカバーガラスの厚さ測定位
                                     置の図を追加した。
 5.4        6.9         変更                                           ISO規格の見直し時には
                                     4.4と同様に,耐久性に関して,ISO規格で
                                                                          提案を検討する。
                                     は独自の方法を規定しているが,JISでは,
                                     JIS R 3502に基づく方法に変更した。
 7 −          追加      ISO規格ではpart 1にある表示に関する規規格群として捉えれば,
                                                                          技術的な差異はない。
                                     定を,JISではこの部に規定した。品質試験
                                     と同工程で取り扱う方が分かりやすいた
                                     め。
   注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
          − 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
          − 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
          − 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
   注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
          − MOD : 対応国際規格を修正している。

JIS B 7258-2:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8255-2:2013(MOD)

JIS B 7258-2:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7258-2:2020の関連規格と引用規格一覧

K 8550~K 8598,K 8603~K 8699,K 8701~K 8799,K 8800~K 8899,K 8900~K 8997,K 9000~K 9906

価格 17,600円(税込)本体価格:16,000円

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