JIS B 7414:2018 ガラス製温度計 | ページ 6

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又はそれと同一の材質をもつ部分のガラスについて行い,次による。
a) 試料 ガラス片を鉄製又はめのう製の乳鉢によって粉砕したガラス粉末(目開きが0.4 mmの標準網
ふるいをとおり,0.3 mmの標準網ふるいを通らないガラス粉末に限る。)であって,温度15 ℃にお
いて濃度が体積分率99 %以上のエチルアルコールで3回洗浄した後,温度105 ℃以上で乾燥したも
のを2.5 g使用する。
b) 試験装置 試験装置は,図JA.3による石英ガラス又はパイレックス級ガラスで作った還流冷却器付き
フラスコを使用する。
c) 試験手順 試験手順は,次による。
1) 蒸留水をあらかじめ5分間以上沸騰させた後,沸騰した蒸留水50 cm3と試料とをフラスコに入れる。
2) そのフラスコを,沸騰している水の中に入れて,還流冷却をしながら1時間保持する。
3) その後,直ちに流水に入れ,内容液が常温に戻るまで冷却する。
4) フェノールフタレンの混合率が0.2 %のアルコール溶液を指示薬として常温に戻ったフラスコ内の
内溶液を1 m3中に10 molの量の塩酸の水溶液で滴定する。
d) 算出方法 塩酸消費量を立方センチメートル(cm3)で表した値に0.31を乗じて得たミリグラム(mg)
で表した酸化ナトリウムの相当量をアルカリ溶出量とする。
単位 mm
図JA.3−アルカリ溶出試験装置(例)
JA.7.3 最高温度試験
温度300 ℃を超える目盛線がある温度計の最高温度試験は,2時間以上その測定することができる最高
の温度に近い温度(最高の温度より低い温度に限る。)に保持して行う。

――――― [JIS B 7414 pdf 26] ―――――

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JA.7.4 零点示度変化量試験
零点示度変化量試験は,8.3のa) c) による。
JA.8 検査
検査は,検定公差,材料及び性能について行い,JA.4JA.6に適合しなければならない。
JA.9 表示
温度計には,見やすい箇所に次の事項を容易に消えない方法で,読みやすく,かつ,明瞭に表示しなけ
ればならない。
a) 製造事業者名,製造事業者の登録商標又は経済産業大臣に届け出た記号
b) 温度の単位記号 : ℃
JA.10 検定
検定方法は,計量法の規定によって,型式承認表示を付している温度計の構造検定のときに行う“個々
に定める性能の検定”,型式承認表示を付していない温度計の構造検定のときに行う“型式承認表示を付し
ていない温度計の検定”及び型式承認表示の有無を問わず実施する“器差検定の方法”とする。
JA.10.1 型式承認表示を付している温度計の構造検定
JA.10.1.1 個々に定める性能の技術上の基準
個々に定める性能の技術上の基準は,JA.6による。
JA.10.1.2 個々に定める性能の検定の方法
個々に定める性能の検定の方法は,目視,JA.7.3及びJA.7.4による。ただし,JA.7.4は,必要がないと
認めるときは省略することができる。
JA.10.2 型式承認表示を付していない温度計の構造検定
JA.10.2.1 構造に係る技術上の基準
構造に係る技術上の基準は,JA.5,JA.6及びJA.9による。
JA.10.2.2 構造検定の方法
型式承認表示を付していない場合の構造検定の方法は,目視及びJA.7.2JA.7.4による。ただし,JA.7.2
及びJA.7.4は,必要がないと判断できるときは,省略してもよい。
JA.10.3 器差検定
JA.10.3.1 器差検定の条件
器差検定の条件は,JA.7.1.1[JA.7.1.1 b) 2) を除く。]による。ただし“試験”は“検定”に置き換える。
JA.10.3.1.1 基準温度計
器差検定に使用する基準温度計は,JA.7.1.1 b) 1) による。
JA.10.3.2 器差検定の方法
器差検定の方法は,JA.7.1.2による。ただし“試験”は“検定”に置き換える。また,“標準温度計”は
“基準ガラス製温度計”に置き換える。
JA.11 使用中検査
使用中検査は,附属書JBによる。

――――― [JIS B 7414 pdf 27] ―――――

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JA.12 対応関係
この規格の箇条と特定計量器検定検査規則(以下,検則という。)の項目との対応関係は,表JA.2によ
る。
表JA.2−この規格の箇条と検則の項目との対比表
箇条 検則の対応項目
JA.9 表示 第四章第一節第一款第一目“表記事項”
JA.5 材料 第四章第一節第一款第二目“材質”
JA.6 性能 第四章第一節第一款第三目“性能”
JA.10.1.1 個々に定める性能の技術上の基準
JA.4 検定公差 第四章第一節第二款“検定公差”
JA.7.2 アルカリ溶出試験 第四章第一節第三款第一目“構造検定の方法”
JA.7.3 最高温度試験
JA.7.4 零点示度変化量試験
JA.10.2.2 型式承認表示を付していない温度
計の構造検定の方法
JA.10.3.2 器差検定の方法 第四章第一節第三款第二目“器差検定の方法”
JB.3 性能に係る技術上の基準 第四章第二節第一款“性能に係る技術上の基準”
JB.2 使用公差 第四章第二節第二款“使用公差”
JB.4 性能に関する検査の方法 第四章第二節第三款“使用中検査の方法”
JB.5 器差検査の方法

――――― [JIS B 7414 pdf 28] ―――――

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附属書JB
(規定)
使用中検査
JB.1 一般
この附属書は,温度計の製造後,市場において取引又は証明に使用されている温度計の性能などを規定
する。
JB.2 使用公差
使用公差は,検定公差の2倍とする。
JB.3 性能に係る技術上の基準
性能に係る技術上の基準は,6.2 b) 及びJA.6.2 b) による。
JB.4 性能に関する検査の方法
性能に関する検査の方法は,目視による。
JB.5 器差検査の方法
器差検査は,JA.10.3による。ただし,“器差検定”は,“器差検査”に置き換える。
参考文献 JIS Z 8705:2006 ガラス製温度計による温度測定方法

――――― [JIS B 7414 pdf 29] ―――――

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B 7414 : 2018
B7
2
附属書JC
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(参考)
4 : 2
JISと対応国際規格との対比表
018
JIS B 7414:2018 ガラス製温度計 ISO 1770:1981,Solid-stem general purpose thermometers及びAmendment 1:1983
ISO 1771:1981,Enclosed-scale general purpose thermometers
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 棒状又は二重管ガ ISO 1770 1 JISとほぼ同じ 変更 二つの国際規格を一つのJISとし 国内の事情を反映させるため変更
ラス製温度計 ISO 1771 た。 した。
2 引用規格
3 用語及び ISO 1770 3 温度目盛 削除 用語及び定義で規定している。 実質上技術的差異はない。
定義 ISO 1771
− − − 追加 国内の事情であるため特に提案な
国内事情に合わせ,必要な用語規格
を追加した。 どはしない。
4 種類 − − − 追加 区分による種類を追加した。 上記と同じ。
5 許容誤差 公称目盛範囲ごと ISO 1770 10 公称目盛範囲ごとの許 追加 公称目盛範囲を国内事情に合わせ 従来のJISの附属書で製造された
の許容される誤差 ISO 1771 容される誤差の限界値 て,従来のJISの附属書の表を追加公称目盛範囲のものが現在も広く
の限界値 した。 使用されているため。
6 材料 6.2 毛細管 ISO 1770 8.3 JISとほぼ同じ 追加 毛細管は,2本以上の孔があっては国内の生産及び仕様実態を考慮し
ISO 1771 8.4 ならない旨を追加した。 追加した。
6.3 感温液 ISO 1770 6 − 追加 JISでは水銀以外の金属又は合金を上記と同じ。
ISO 1771 追加した。
2020年12月31日以降の水銀汚染
防止法に係る規制内容を追加した。

――――― [JIS B 7414 pdf 30] ―――――

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JIS B 7414:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1770:1981(MOD)
  • ISO 1771:1981(MOD)

JIS B 7414:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7414:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8103:2019
計測用語