JIS B 7512:2018 鋼製巻尺 | ページ 2

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B 7512 : 2018
表3−端面基点のコンベックスルール及び細幅巻尺の基点
フックの取付方法 測定方法 基点
フックが移動しないようにテープに フックの内側端面[図2 a)]
フックの内側端面を測定物に引っ掛
固定されているもの(固定フック)けて測定する(引っ掛け測定)。
フックが移動するようにテープに取
フックの内側端面を測定物に引っ掛フックの内側端面[図2 b) 及び図2
けて測定する(引っ掛け測定)。
り付けられているもの(移動フック) d)]
フックの移動する長さがフックの厚
フックの外側端面を測定物に突き当
てて測定する(突き当て測定)。 さに相当するものは,フックの外側
端面[図2 c)]
フックの移動する長さがフックの厚
さに相当するものは,テープの先端
面[図2 e)]
注記 a) e) は,基点の位置を示すものであって,外観,形状,構造などを規定するものではない。
図2−端面基点のコンベックスルール及び細幅巻尺の基点
表4−両面目盛のコンベックスルールの基点及び呼び寸法
基点 凹面 端面を基点とする(図3参照)。
凸面 次のa) 又はb) のいずれかとする(図3参照)。
a) 端面を基点とする。
b) 端面からL cm(Lは,整数値とする。)の先端余白をもつ目盛線を基点とする。ただし,こ
の基点と凹面のL cmの目盛線とのずれは±0.4 mmとする。
呼び寸法 両面の呼び寸法は同じとする。
呼び寸法などの表示は,いずれか片面だけでもよい。

――――― [JIS B 7512 pdf 6] ―――――

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図3−コンベックスルールの両面目盛及びその基点(L=3とした一例)
c) 目量は,1 mm,2 mm,5 mm,10 mm,20 mm,50 mm又は100 mmとする。目量は,複数としてもよ
く,また,これらを併用してもよい。ただし,上記以外の目量の目盛を付してはならない。
d) 目量を同じくする目盛において,目幅の許容差及び隣り合う二つの目盛の目幅の差は,いずれも表5
による。ただし,端面基点からの目幅は,対象外とする。
表5−目幅の許容差及び隣り合う二つの目盛の目幅の差
単位 mm
目量i i=1 1 目幅の許容差及び隣り合う二つの目盛の目 ±0.2 ±0.3
幅の差
e) 目盛線の太さは,0.1 mm0.5 mmとし,目盛線の種類(1 mm目盛,5 mm目盛,10 mm目盛など)
に応じ,異なる太さとしてもよい。また,太さの同じ目盛線は,その最小値が最大値の70 %以上とす
る。
f) 盛り足し目盛を付ける場合は,先端部及び末端部を合わせて,1 000 mm以下とする。
g) 目盛は,明確で,測定上支障がある目盛線の倒れ,目切れなどの欠点があってはならない。
h) 主な目盛線には,基点からの長さ又はその数値を表記しなければならない。

8 外観及び構造

  巻尺の外観及び構造は,次による。
a) 表示標識及び目盛線は,明確で,容易に消滅せず,脱落,誤記などの測定上支障のある欠点があって
はならない。
b) 目盛線を基点とする巻尺の先端余白は,種類に応じて表6による。
表6−先端余白の長さ
単位 mm
種類の区分 長さ
広幅巻尺 150以上
コンベックスルール・細幅巻尺 10以上

――――― [JIS B 7512 pdf 7] ―――――

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c) ケース(テープを収めておくもの)の口金からの末端余白の長さは,種類に応じて表7による。
表7−末端余白の長さ
種類の区分 呼び寸法 長さ
広幅巻尺・タンク巻尺 5m 50 mm以上
5 mを超えるもの 200 mm以上
コンベックスルール・細幅巻尺 − 30 mm以上
d) テープの被膜の厚さは,片面で0.5 mm以下とする。
e) 引き手,フック,分銅及びそれらの取付金具は,さびにくく,適正に取り付けられていなければなら
ない。
f) タンク巻尺用の分銅の質量は,200 g2 kgとし,分銅にはその質量を表記する。また,分銅を分離す
ることができる構造のものは,分離する部分に合番号を付ける。
g) ケースは,テープの出し入れが円滑に行え,かつ,堅ろうでなければならない。

9 材料

  巻尺の材料は,次による。
a) 材質及び硬さ 材質及び硬さは,通常の使用条件及び使用目的において,箇条6によるほか,次のい
ずれかによる。
1) IS G 4401に規定するSK95若しくはSK85,又はこれらの成分と同等で,かつ,硬さが400 HV
600 HVのものとする。
2) IS G 4305に規定するSUS301若しくはSUS420J2,又はこれらの成分と同等で,かつ,硬さが360 HV
以上のものとする。
b) 寸法 材料の幅及び厚さの寸法範囲は,種類に応じて表8による。
表8−材料の寸法範囲
単位 mm
種類の区分 幅a) 厚さb)
タンク巻尺 1015 0.100.40
広幅巻尺
細幅巻尺 4 8 0.080.12
コンベックスルール 450 0.080.40
注a) 幅の許容差は,適用する寸法に対して±0.2 mmとする。
b) 厚さの許容差は,適用する寸法の±20 %とする。

10 測定方法

  測定方法は,次による。
a) 性能の測定方法及び測定器具は,表9による。ただし,これと同等以上の測定精度で測定できる器具
を用いてもよい。

――――― [JIS B 7512 pdf 8] ―――――

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表9−性能の測定方法
項目 測定方法 測定器具
a) 長さの許容差 長さ標準器a)
− 巻尺を検査台上に水平に張り,巻尺の一部に表示されて
測微鏡(目量が0.1 mm
いる張力の±10 %のそれぞれの張力をテープの軸線方
以下のもの。)
向に加えた状態(コンベックスルール及び細幅巻尺の場
合には,張力を加えない状態)で,検査しようとする長
さを長さ標準器a) 及び測微鏡によって測定する(図4
参照)。
b) 直立性 − テープ幅が13 mm以上のコンベックスルールは,図5
に示すように凹面を上にしたテープを検査台の一端か
ら規定の長さD mmだけ静かに繰り出し,折れ曲がるか
否かを確かめる。
− Dの長さは,テープ幅の50倍以上とする。
c) 目盛側面の真直度 標準器b)
− 標準器b) に対し,検査しようとする巻尺の長さの両端
金属製直尺
(呼び寸法が5 mを超えるものは,任意の5 mの目盛部)
(JIS B 7516)
が接するように並べ,巻尺の一部に表示されている張力
を加えた状態(コンベックスルール及び細幅巻尺の場合
は,張力を加えない状態)に置く。
− 目盛側面の隙間のうち,最大のものを金属製直尺で測定
する(図6参照)。
注記 図4図6は,一例である。
注a) 長さ標準器とは,JIS Q 17025又は同等の国際規格に基づいて認定又は登録された校正機関が発行する不確か
さが表記された校正証明書をもつ長さ計をいう。
b) 標準器とは,校正機関が真直度について発行する校正証明書をもつ器具又はこれを基準として校正された器
具をいう。
図4−測定方法(長さの許容差)
図5−測定方法(直立性)

――――― [JIS B 7512 pdf 9] ―――――

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図6−測定方法(目盛側面の真直度)
b) 長さの許容差の測定時の環境温度は(20±2)℃とする。ただし,式(1)及び式(2)によって器差の計算
をする場合は,(20±2)℃の範囲を超える測定環境温度でもよい。温度補正に必要となる標準器の熱
膨張係数(α),測定巻尺の熱膨張係数(β)は表10による。
E=L−(Q−e)+c (1)
ここに, E : 測定巻尺の器差
L : 測定巻尺の表示値
Q : 標準器の表示値
e : 標準器の補正値
c : 温度補正値
c=L(α−β)(20−t) (2)
ここに, α : 標準器の熱膨張係数
β : 測定巻尺の熱膨張係数
t : 測定環境温度(℃)
注記 長さ標準器と被測定物の材質とが同じ場合には,同一熱膨張係数のため,温度補正値はゼロと
なる。
表10−温度補正に必要となる標準器及び測定巻尺の熱膨張係数
単位 1/℃
標準器又は巻尺の材料 標準器の熱膨張係数(α),測定巻尺の熱膨張係数(β)
鋼,鋳鋼 (11.511.8)×10−6
ステンレス鋼 SUS301 (14.016.9)×10−6
SUS420J2 (10.011.0)×10−6

11 検査

  巻尺の形式検査は,性能,目盛,外観,構造及び材料について行い,箇条6箇条9の規定に適合した
ものを合格とする。
なお,製品検査は合理的な抜取検査方式とし,検査項目は受渡当事者間の協定による。

12 製品の呼び方

  巻尺の呼び方は,規格番号又は規格の名称,種類,等級及び呼び寸法による。
例1 JIS B 7512 コンベックスルール 1級 5 m
例2 鋼製巻尺 コンベックスルール 1級 5 m

――――― [JIS B 7512 pdf 10] ―――――

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