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B 7525-3 : 2018
a) b) c)
図1−浮ひょう型比重計の形状の一例
11 目盛
11.1 一般
目盛は,次による。また,目盛の表示例を,表2表4に示す。
a) 目盛紙は,使用温度で所定の位置に確実に固定していなければならない[箇条9のc)参照]。目盛紙
は,金属はく(箔)に白色塗装したものを含む。
b) 目盛紙は,移動してはならない。目盛紙のいかなる移動も,容易に確認できるような適切な方法をと
っていなければならない。
c) 目盛は,1形式の目盛が複数ある場合には,それらが表示する値は,著しく違ってはならない。
d) 目盛線及び記載事項は,黒を推奨するとともに,明瞭かつ耐久性がある表示をしなければならない。
日本酒度浮ひょうのプラス側目盛線及び目盛数字は赤色であってもよい。
e) 目盛は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。
11.2 目盛線
目盛線は,次による。
a) 目盛線は,明瞭かつ均一な太さで,0.5 mmを超えてはならない。
b) 目盛線の間隔には,明らかな部分的不規則があってはならない。
c) 目盛線は,直線で,かつ,ねじれがあってはならない。
d) 目盛線は,それぞれけい部の円周の1/5以上でなければならない。
e) 目盛の公称範囲を表示する最高目盛線及び最低目盛線は,長目盛線とする(11.3参照)。
f) 短,中及び長の目盛線は,それぞれ全ての目盛線の中心点,右端又は左端のいずれかが浮ひょう型比
重計の軸線に平行な想像上の線の上にそろうように,垂直方向に配置しなければならない。
――――― [JIS B 7525-3 pdf 6] ―――――
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11.3 目盛線の順序
目盛線の順序は,次による。
a) 目量が0.001の比重浮ひょうは,次による。
1) 10番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。
2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。
3) 隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,4本の短目盛線がなければならない。
b) 目量が0.002の比重浮ひょうは,次による。
1) 5番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。
2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,4本の短目盛線がなければならない。
c) 目量が0.000 5の比重浮ひょうは,次による。
1) 10番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。
2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,4本の中目盛線がなければならない。
3) 2本の隣り合う中目盛線の間及び隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,1本の短目盛線がなけれ
ばならない。
d) 目量が0.1重ボーメ度の重ボーメ度浮ひょうは,次による。
1) 10番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。
2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。
3) 隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,4本の短目盛線がなければならない。
e) 目量が0.2重ボーメ度の重ボーメ度浮ひょうは,次による。
1) 5番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。
2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,4本の短目盛線がなければならない。
f) 日本酒度浮ひょうは,次による。
1) 10番目ごとの目盛線は,長目盛線とする。
2) 2本の隣り合う長目盛線の間には,中目盛線がなければならない。
3) 隣り合う中目盛線と長目盛線との間には,4本の短目盛線がなければならない。
11.4 目盛線の数字
目盛線の数字は,次による。
a) 二重の目盛の場合以外は,目盛は一組だけの数字をもち,目盛数字は目盛線に対して垂直又は水平に
表記してもよい。
b) 目盛は,どの目盛線についても対応する値が容易に識別できるように数字を記入しなければならない。
c) 公称範囲の最高及び最低の目盛線は,全て数字を記入しなければならない。
d) 少なくとも10本の目盛線ごとに数字を記入しなければならない。
e) 公称範囲の最高及び最低の目盛線以外で表示する比重,重ボーメ度及び日本酒度については,一部の
桁を省略した数字で示してもよい。
11.5 補助目盛線
補助目盛線は,次による。
a) 比重浮ひょうの補助目盛線は,表2表4に示すように公称目盛範囲を越えて補助目盛を施さなけれ
ばならない。
注記 公称目盛の両端外に,補助目盛として2本の細分目盛を付けるのが望ましい。
b) 重ボーメ度浮ひょう及び日本酒度浮ひょうの補助目盛線は,それぞれ許容誤差の2倍以内の補助目盛
――――― [JIS B 7525-3 pdf 7] ―――――
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を施さなければならない。
12 誤差試験
12.1 一般
試験を行う目盛線は12.2による。誤差試験の方法は,12.3又は12.4による。
12.2 誤差試験を行う目盛線
浮ひょう型比重計の誤差試験は,任意の3か所以上の目盛線について行う。この場合において,2か所
は両端に近い箇所とする。
12.3 比較法
12.3.1 試験方法
試験を行う浮ひょう型比重計を試験を行う浮ひょう型比重計の目量以下の目量をもつ浮ひょう型比重計
又は密度浮ひょう(以下,比重標準器という。)を,試験を行う目盛線の表す比重の試験液中(表A.1の右
欄,“標準分類に適する液体の例”による。)に浮かべて,その示度を比較して行う。
12.3.2 試験の条件
試験の条件は,次による。
a) 浮ひょう型比重計の誤差試験は,試験を行う前に比重標準器及び浮ひょう型比重計を酒精(エチルア
ルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,その比重標準器及び浮ひょう型比重計の表面の温度を,
室温に近い温度に戻してから行う。
b) 浮ひょう型比重計の誤差試験は,よく洗浄した容器に試験液を入れ,かくはんし,気泡の上昇が止ま
り,液面が静止した後に行う。試験液の表面張力が表A.1の表面張力の標準分類の中位より高い場合
には,試験の間,試験液の液面を常に清浄にする。
c) 浮ひょう型比重計の誤差試験は,試験液の温度を室温に近い温度に保って行う。
d) 比重標準器は,国家計量標準又は国際単位系(SI)に対してトレーサビリティを確保しなければなら
ない。
e) 比重標準器に密度浮ひょうを用いる場合,密度から比重へ換算する。ただし,標準とした水の温度が
4 ℃の比重の場合,密度から比重へ換算したときの数値の差が誤差に対して非常に小さいため,密度
の値を比重の値としてもよい。
12.3.3 温度補正
試験を行う浮ひょう型比重計に標準温度及び標準とした水の温度として,それぞれ15 ℃及び4 ℃と異
なる温度が表記されている場合は,比重標準器の補正値及び換算値は,次の式によって求める。その場合,
補正値は比重標準器の示度に加えるものとする。
a) 浮ひょう型比重計の標準温度が15 ℃と異なる場合,次の式によって補正値を求める。
c=0.000 025×d×(15−t)
ここに, c : 補正値
d : 比重標準器の示度
t : 誤差試験を行う浮ひょう型比重計の標準温度(℃)
b) 浮ひょう型比重計の標準とした水の温度が4 ℃と異なる場合,次の式によって換算値を求める。
cv=d/S4
ここに, cv : 換算値
d : 比重標準器の示度
S4 : 浮ひょう型比重計に表記された標準とする水の温度におけ
――――― [JIS B 7525-3 pdf 8] ―――――
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る,標準とした水の温度が4 ℃のときの比重
12.4 衡量法
12.4.1 試験方法
密度が校正された試験液(例えば,純水,トリデカン)に浮ひょう型比重計を沈め,浮ひょう型比重計
が試験液から受ける浮力を測定して,試験を行う目盛の密度値の算出を行い,その密度値を浮ひょう型比
重計の標準とした水の温度に応じて比重に換算し誤差を求める。
12.4.2 衡量法で誤差を求める方法
衡量法による目盛線の誤差試験は,a)又はb)による1)。
注1) 標準とする水の温度が4 ℃のときの比重を求める場合。
a) 試験液よりも軽い比重を表す目盛線の誤差(E)は,次の式(1)によって求める。
ρ πDT'
WA 1
Δ g
E R δ ρ ρ 1 αt t0 /0.999 972 (1)
ρ ρ πDT
WA 1 WLW 1
Δ Δ g
ここに, E : 衡量法によって求めた誤差
R : 誤差試験を行う目盛線の表す比重
WA : 浮ひょう型比重計の空気中測定時の質量(g)
WLW : 浮ひょう型比重計におもり(ω)を付けたときの液中測定時の
質量(g)
ω : 浮ひょう型比重計を試験液中に沈めるためのおもりの液中測
定時の質量(g)
ρ : 空気密度(g/cm3)
Δ : 分銅密度(g/cm3)
D : 浮ひょう型比重計のけい部の直径(cm)
T : 試験液の表面張力(mN/m)
T' : 被測定液体の表面張力(mN/m)
g : 重力加速度(cm/s2)
δ : 試験液の密度(g/cm3)
α : ガラスの体膨張係数(℃−1)
t : 試験液の液温(℃)
t0 : 浮ひょう型比重計の標準温度(℃)
b) 試験液よりも重い比重を表す目盛線の誤差(E)は,次の式によって求める。
ρ πDT'
WA 1
Δ g
E R δ ρ ρ 1 αt t0 /0.999 972
ρ πDT
WA WL 1
Δ g
ここに, WL : 浮ひょう型比重計の液中測定時の質量(g)
12.4.3 試験の条件
試験の条件は,次による。
a) トレーサビリティが確保された分銅,温度計,長さ計,湿度計及び気圧計を用いて試験を行う。
なお,温度計,湿度計及び気圧計を用いて周囲空気の密度を求める場合,JIS B 7616:2013の附属書
A(重錘形圧力天びんの発生圧力値の計算に必要な特性値)を参考にしてもよい。
b) 試験を行う前に浮ひょう型比重計を酒精(エチルアルコール)又はエチルエーテルで洗浄した後,そ
の浮ひょう型比重計の表面の温度を試験液の温度に近い温度にしてから試験を行う。
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c) 試験実施中に大気圧が急激に変動するような状況下では,試験は行わない。
13 材料及び構造試験
材料及び構造試験は,次による。
a) ガラス材料の膨張試験 浮ひょう型比重計の材料に使用しているガラスが箇条9のa)の規定に適合す
るかどうかの試験は,熱膨張試験装置を使用してその浮ひょう型比重計の材料に使用しているガラス
の線膨張係数を測定し,その線膨張係数に3を乗じて体膨張係数を算出して行う。
b) 構造試験
1) 重量付加物及び目盛紙 浮ひょう型比重計を,70 ℃(又は70 ℃以上の高温で使用する場合は,そ
の使用温度)より僅かに高い温度に保った試験槽の中に1時間横倒しにして放置し,その浮ひょう
型比重計の表面を通常の温度に戻した後,室温に近い温度の液体に浮かべて静止させ,傾きが生じ
るかどうかを目視によって確認する。また,目盛紙の脱色又はゆがみを目視で確認する。
2) 目盛紙 浮ひょう型比重計を手のひらで上下に軽く振動を与えて,その目盛紙がけい部に密着して
いるかどうか又は離脱するおそれがあるかどうかについて確認する。
14 浮ひょう型比重計の表示例
浮ひょう型比重計の表示例を,表2表4に示す。
――――― [JIS B 7525-3 pdf 10] ―――――
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JIS B 7525-3:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.060 : 体積,質量,密度,粘度の測定
JIS B 7525-3:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8103:2019
- 計測用語