JIS B 7554:1997 電磁流量計 | ページ 2

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図3 検出器の構造図の例
a) ケース 検出器内部の励磁コイル,コア,電極リード線などの機械的な損傷を防ぎ,周囲の環境から
保護する。機械的に十分な強度をもち,水,ほこりなどの侵入,内部の損傷を防ぎ,設置場所の雰囲
気に耐える構造でなければならない。
b) 測定管 測定流体を流す導管を形成し,液体の圧力に対して機械的に耐える構造でなければならない。
c) ライニング 測定管に内張りされた絶縁物で,信号起電力を電気的に短絡するのを防止する。ライニ
ング材料は測定流体に接するため,摩耗,腐食に十分耐えるものでなければならない。表1にその材
料を示す。
なお,ライニングは,その材料によって流体温度の上限がある。
d) 電極 測定管の管壁に取り付けて,電極電圧を取り出す。電極材料は測定流体の摩耗,腐食に十分耐
えるものでなければならない。表1にその材料を示す。
e) 接液リング 検出器と測定流体とを同電位にする。フランジ面のライニングを保護する役割をするこ
ともある。材料は摩耗,腐食に十分耐えるものでなければならない。表1にその材料を示す。
f) 励磁コイル及びコア 測定管内に,変換器からの励磁電流に比例した磁束密度を作る。

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表1 接液部の材料
名称 材料
ライニング ふっ素樹脂
PTFE (Poly tetra fluoro ethylene)
PFA (Per fluoro alkoxyether)
FEP (Fluorinated ethylene propylene)
クロロプレンゴム
ポリウレタンゴム
セラミックス
電極 (JIS G 4303による。)
ステンレス鋼 SUS316, SUS316L
白金 (Pt)
白金・イリジウム (Pt−Ir)
タンタル (Ta) (JIS H 4701による。)
チタン (Ti) (JIS H 4650による。)
ハステロイB,ハステロイC (JIS H 4553による。)
モネル (JIS H 4553による。)
接液リング 一般構造用圧延鋼SS400 (JIS G 3101による。)
ステンレス鋼 (JIS G 4303による。)
SUS304, SUS316, SUS316L
白金 (Pt)
白金・イリジウム (Pt−Ir)
タンタル (Ta) (JIS H 4701による。)
チタン (Ti) (JIS H 4650による。)
ハステロイB,ハステロイC (JIS H 4553による。)
モネル (JIS H 4553による。)
導電性ふっ素樹脂
5.2.2 用途 流量計の用途及び構造の分類は,表2による。
表2 用途及び構造
種類 用途 構造
一般用 JIS C 0920による。
通常の使用環境下で使用する(排水流量測定用
を含む。)。
サニタリ用 通常の使用環境で使用し,食品関係に用いる。 食品衛生上無害な材料を使用し,接液部に残留
部がないこと。
防爆用 爆発性雰囲気で使用する。 JIS C 0903による。
水中用 水中に没して使用する。 JIS C 0920に規定する水中形による。
5.2.3 配管接続 流量計を配管接続するための方式による分類は,表3による。
表3 接続方式
種類 構成
フランジ接続方式 検出器のフランジと配管フランジとを接続するもの[図4a)]
フランジ挟込み方式フランジをもたない検出器を配管フランジ管に挟み込むもの[図4b)]
サニタリ接続方式 IDF(2)クランプをもつ検出器を,IDFクランプをもつ配管に専用のクラン
プで接続するもの[図4c)]
ねじ接続方式 ねじをもつ検出器をねじをもつ配管にねじ込んで接続するもの[図4d)]
注(2) 国際酪農規格

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図4 流量計を接続するための方式

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図4 流量計を接続するための方式(続き)
5.2.4 口径 検出器の口径は,表4による。
表4 検出器の口径
単位mm
口径 口径 口径
10 300 1 350
15 350 1 500
20 400 1 600
25 500 1 800
40 600 2 000
50 700 2 200
80 800 2 400
100 900 2 600
150 1 000
200 1 100
250 1 200
5.3 変換器の構成及び機能
5.3.1 機能 変換器の主な機能は,次による。
a) 検出器のコイルに流す励磁電流を作る。
b) 信号起電力を増幅,変換し,表示・出力する。
c) フルスケール流量(又は流速)を設定し,ゼロ点を調整する。

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d) 電極電圧中の同相ノイズ,磁束微分ノイズ及びコモンモードノイズによる影響を除去する。
e) 電源電圧及び周波数の変動による影響を除去する。
f) 磁界の変動による影響を除去する。
5.3.2 構成 変換器は,5.3.1の機能を達成するために,図5のようなブロック図で構成されているもの
とする。
図5 変換器のブロック図の例
5.3.3 励磁 検出器のコイルに流す励磁方式は,商用周波数励磁及び方形波励磁が一般的である。表5
にその例を示す。商用周波数励磁方式は,商用電源によって,直接コイルを励磁する方式で応答性に優れ,
低周波の同相ノイズの影響を受けにくい。一方,方形波励磁方式は,変換器で商用周波数の偶数分の1の
方形状のパルスを作り,検出器のコイルを励磁する方式で,サンプリング区間を商用誘導ノイズの周期に
合わせているため,ゼロ点の安定性に優れ,低消費電力化が実現できる。
表5 励磁方式の種類の例
商用周波数励磁 方形波励磁
・ 商用周波数 ・ 商用周波数の偶数分の1の周波数
・ 正弦波 ・ 方形波
5.3.4 出力信号 変換器の出力信号としては,次のもののうち,一つ以上を選択できる。
a) アナログ直流電流信号
b) アナログ直流電圧信号
c) スケール化された又はスケール化されないパルス信号
d) ディジタル通信信号

――――― [JIS B 7554 pdf 10] ―――――

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JIS B 7554:1997の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6817:1992(MOD)
  • ISO 9104:1991(MOD)

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