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JIS B 7726:2017 規格概要
この規格 B7726は、JIS Z 2245によるロックウェル硬さ試験に用いる試験機の直接検証方法及び間接検証方法について規定。
JISB7726 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B7726
- 規格名称
- ロックウェル硬さ試験―試験機及び圧子の検証及び校正
- 規格名称英語訳
- Rockwell hardness test -- Verification and calibration of testing machines and indenters
- 制定年月日
- 1952年11月25日
- 最新改正日
- 2017年8月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6508-2:2015(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 19.060, 77.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 熱処理 2020, 計測標準 2019
- 改訂:履歴
- 1952-11-25 制定日, 1955-11-25 改正日, 1958-11-25 確認日, 1961-01-01 改正日, 1964-02-01 確認日, 1964-07-01 改正日, 1967-12-01 確認日, 1971-01-01 確認日, 1974-01-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1980-02-01 改正日, 1986-07-01 確認日, 1991-05-01 確認日, 1993-07-01 改正日, 1997-11-20 改正日, 2003-05-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2010-08-20 改正日, 2015-10-20 確認日, 2017-08-21 改正
- ページ
- JIS B 7726:2017 PDF [24]
B 7726 : 2017
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 記号及び意味・・・・[2]
- 5 一般条件・・・・[3]
- 6 試験機の直接検証・・・・[3]
- 6.1 一般要件・・・・[3]
- 6.2 試験力の検証及び校正・・・・[3]
- 6.3 押込み深さ測定装置の校正及び検証・・・・[3]
- 6.4 試験動作時間の校正・・・・[4]
- 6.5 試験機のヒステリシスの検証・・・・[4]
- 7 試験機の間接検証・・・・[4]
- 7.1 一般要件・・・・[4]
- 7.2 間接検証の手順・・・・[5]
- 7.3 繰返し性・・・・[5]
- 7.4 かたより・・・・[6]
- 7.5 校正結果の不確かさ・・・・[7]
- 8 ロックウェル圧子の検証及び校正・・・・[7]
- 8.1 一般要件・・・・[7]
- 8.2 ダイヤモンド圧子・・・・[7]
- 8.3 球圧子・・・・[9]
- 8.4 識別・・・・[10]
- 9 校正及び検証の周期・・・・[11]
- 10 検証報告書及び校正証明書・・・・[11]
- 附属書A(規定)試験機の繰返し性・・・・[12]
- 附属書B(参考)試験機の校正結果の不確かさ・・・・[14]
- 参考文献・・・・[21]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[22]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 7726 pdf 1] ―――――
B 7726 : 2017
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本試験機工業会
(JTM)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべき
との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 7726:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 7726 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 7726 : 2017
ロックウェル硬さ試験−試験機及び圧子の検証及び校正
Rockwell hardness test- Verification and calibration of testing machines and indenters
序文
この規格は,2015年に第3版として発行されたISO 6508-2を基とし,国内の事情を反映させるため技
術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,JIS Z 2245によるロックウェル硬さ試験に用いる試験機の直接検証方法及び間接検証方法
について規定する。
この規格は,金属材料に関する固定式及び可搬型のロックウェル硬さ及びロックウェルスーパーフィシ
ャル硬さ試験(以下,試験機という。)に適用できる。
注記1 ISO 6508-1:2015では,ロックウェル硬さの球圧子は,タングステンカーバイド複合材球(以
下,超硬合金球という。)を用いることを標準とし,ISO 6508-1の附属書Aに従う場合だけ,
鋼球圧子を使用してもよいこととしている。次回の改正時には,この規格においても,超硬
合金球を標準圧子とする予定である。
注記2 超硬合金球によって得られた試験結果が,鋼球を用いたものに対して有意な差がでる可能性
があることに注意を要する。
注記3 ISO 6508-1では,ロックウェル硬さをロックウェルレギュラー硬さ及びロックウェルスーパ
ーフィシャル硬さと分類しているが,この規格では,それぞれを“ロックウェル硬さ”及び
“ロックウェルスーパーフィシャル硬さ”と記載している。
注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6508-2:2015,Metallic materials−Rockwell hardness test−Part 2: Verification and calibration of
testing machines and indenters(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
――――― [JIS B 7726 pdf 3] ―――――
2
B 7726 : 2017
JIS B 7728 一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法
注記 対応国際規格 : ISO 376,Metallic materials−Calibration of force-proving instruments used for the
verification of uniaxial testing machines
JIS B 7730 ロックウェル硬さ試験−基準片の校正
注記 対応国際規格 : ISO 6508-3,Metallic materials−Rockwell hardness test−Part 3: Caribration of
reference blocks
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 6507-1,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1: Test method
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 6508-1,Metallic materials−Rockwell hardness test−Part 1: Test method
JIS Z 8103 計測用語
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 2245及びJIS Z 8103によるほか,次による。
3.1
ロックウェル硬さ試験機
試験力負荷装置,くぼみの押込み深さ測定装置を含む機器。
3.2
押込み深さ測定装置
試験機本体に内蔵されている圧子の押込み深さを測定する装置。
3.3
直接検証
試験機の主要要素(試験力,圧子,押込み深さ測定装置など)を,要素ごとに行う検証及び校正。
3.4
間接検証
複数の硬さ基準片による硬さ試験を,試験機全体について行う検証。
4 記号及び意味
この規格で用いる記号及び意味は,表1による。
表1−記号及び意味
記号 単位 意味
F0 N 初試験力
F1 N 追加試験力
F N 全試験力
r (HR-) ) 硬さ値の繰返し性(平均値に対する硬さ値の差異)
Hi (HR-) ) ロックウェル硬さ
H (HR-) ) 複数点試験のロックウェル硬さの平均硬さ
HCRM (HR-) ) 基準片の証明書の値
b (HR-) ) かたより(平均硬さ−基準硬さ)
注a) (HR-)の“-”には,スケールを意味する記号(AH,K,15N,30N,
45N,15T,30T及び45T)が入る。
――――― [JIS B 7726 pdf 4] ―――――
3
B 7726 : 2017
5 一般条件
試験機を検証する前に,試験機が製造業者の指定どおりに設置されていることを確認する。特に押込み
深さの読み取りに影響しないように,試験力を衝撃及び振動を伴わずに負荷及び除荷できることを確認す
る。
6 試験機の直接検証
6.1 一般要件
6.1.1 直接検証は,次の検証及び校正によって実施する。
a) 試験力
b) 押込み深さ測定装置
c) 試験動作時間
d) 試験機のヒステリシス
6.1.2 直接検証及び校正を行う場所の温度は,(23±5) ℃とする。検証をこの温度範囲外で実施した場合,
その温度を報告書に記載する。
6.1.3 検証及び校正に使用する機器は,国家標準にトレーサブルであるものとする。
6.1.4 間接検証は,6.26.5の直接検証が合格の後に箇条7によって実施する。
6.2 試験力の検証及び校正
6.2.1 各初試験力F0(6.2.4参照)及び各全試験力F(6.2.5参照)の測定を行う。また,可能な限り,試
験時の圧子取付け軸の移動範囲の3か所以上で行う。初試験力は,2秒間保持する。
注記 例えば,初試験力の校正位置は,基準位置,及びそこから前後に約5 HR離れた位置の合計3
か所で行い,全試験力の校正位置は,基準位置から,約−30 HR,−50 HR,及び−70 HRの位
置になる状態で測定する。
6.2.2 各試験力は,圧子取付け軸の各位置で3回測定する。測定するときの圧子取付け軸の移動方向は,
硬さ試験を行うときと同じ方向とする。
6.2.3 試験力を検証する装置は,次のいずれかとする。
・ JIS B 7728の1級以上の力計
・ 校正されたおもりとてことの組合せで,正確さが±0.2 %のもの
・ 他の同等精度の方法
力を与える装置の発生力をステップ状に変更した後に1秒30秒の間,その力の±0.2 %の変化で力を
与えられるものとする。
6.2.4 初試験力F0(追加試験力F1の負荷前及び除荷後の試験力)の許容差は,±2.0 %とする。全ての力
の測定値のばらつき(最高値−最小値)は,F0の1.5 %以内でなければならない。
6.2.5 全試験力Fの許容差は±1.0 %とする。全ての力の測定値のばらつき(最高値−最小値)は,Fの
0.75 %以内でなければならない。
6.3 押込み深さ測定装置の校正及び検証
6.3.1 押込み深さ測定装置は,圧子又は圧子ホルダーを硬さ値が高くなる方向に既知の距離だけ動かして
校正しなければならない。
6.3.2 押込み深さ測定装置の検証に用いる測定器又はブロックゲージは,信頼水準95 %以上で計算した
拡張不確かさが0.000 3 mm以内とする。
6.3.3 試験機の押込み深さ測定装置は,通常試験機が深さ測定を行う動作範囲を包含する全領域に対して
――――― [JIS B 7726 pdf 5] ―――――
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JIS B 7726:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6508-2:2015(MOD)
JIS B 7726:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7726:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7728:2013
- 一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法
- JISB7730:2017
- ロックウェル硬さ試験―基準片の校正
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ8103:2019
- 計測用語