この規格ページの目次
13
B 8267 : 2015
d) 曲げ加工管 曲げ加工管の計算厚さは,E.5による。
5.2.2 内圧を保持する鏡板
内圧を保持し,ステーによって支えない鏡板は,次のa) g) による。
a) 鏡板の形状は,図2に示す。
a) 全半球形 b) 皿形 c) 半だ円形
d) 円すい形 e) 円すい形(大径端に丸みがある場合)
図中の記号の意味は,E.2.1及びE.3.1による。
9 %ニッケル鋼を使用する場合の鏡板の形状は,a) c) に示す。
鏡板の形状の制限は,附属書Eによる。
図2−鏡板の形状†
b) 鏡板の一般事項は,次の1)3) による。
1) フランジ部を設ける鏡板[図2 a) c) 及びe) 参照]のフランジ部の計算厚さは,同じ内径の円筒
胴の計算式[5.2.1 a) 参照]による。
2) 円筒胴に鏡板を溶接する場合に必要なフランジ部の長さは,図4に示す長さとする。
3) 厚さの異なる円筒胴と鏡板の溶接は,6.3.2による。
c) 全半球形鏡板[図2 a) 参照]の計算厚さは,E.3.2による。
d) 皿形鏡板[図2 b) 参照]の計算厚さは,E.3.3による。
e) 半だ円形鏡板[図2 c) 参照]の計算厚さは,E.3.4による。
f) 円すい形鏡板[図2 d) 又は図2 e) 参照]の計算厚さは,E.3.5による。
g) 溶接又はねじ込みによって取り付け,ステーによって支えない平鏡板(平板)の計算厚さは,E.3.6
による。
5.2.3 外圧を保持する胴
外圧を保持する胴の計算厚さは,次のa) c) による。
a) 円筒胴の計算厚さは,E.4.2による。
――――― [JIS B 8267 pdf 16] ―――――
14
B 8267 : 2015
b) 球形胴の計算厚さは,E.4.3による。
c) 円すい胴の計算厚さは,E.4.4による。
5.2.4 外圧を保持する鏡板
外圧を保持する鏡板の計算厚さは,次のa) d) による。
a) 全半球形鏡板の計算厚さは,E.4.5 a) による。
b) 皿形鏡板の計算厚さは,E.4.5 b) による。
c) 半だ円形鏡板の計算厚さは,E.4.5 c) による。
d) 円すい形鏡板の計算厚さは,E.4.5 d) による。
5.2.5 外圧を保持する胴の強め材
外圧を保持する胴の強め材は,次のa) 及びb) による。
a) 円筒胴の強め輪は,E.4.6による。
b) 円筒胴と円すい胴,又は円筒胴と円すい形鏡板の端部の強め材は,E.4.7による。
5.2.6 円筒胴のリガメント効率
円筒胴のリガメント効率は,附属書Qによる。
5.3 ふた板
ふた板は,次のa) c) による。
a) ボルト締め平ふた板は,L.3による。
b) はめ込み形円形平ふた板は,L.4による。
c) フランジ付皿形ふた板は,L.5による。
5.4 ボルト締めフランジ
ボルト締めフランジの構造は,次のa) c) による。
a) IS B 2220(表16に示す薄形フランジを除く。),JIS B 2239,JIS B 2240,JIS B 2241,JIS B 2290,
ASME B16.5,ASME B16.24及びASME B16.47又はこれらと同等以上の規格フランジを使用できる。
ただし,材料は,箇条4の規定による。
なお,規格フランジは,規格に示す材料番号に対応した圧力−温度レイティングの範囲内で使用す
る場合には,応力計算は省略できる。
b) ) の規格フランジを使用しない場合には,フランジの応力計算方法は,附属書G附属書Jによる。
c) 附属書G附属書Jによって応力を計算するフランジは,次の1) 及び2) による。
1) フランジの断面の厚さが76 mmを超え,炭素鋼又は低合金鋼で製作するフランジは,材料に焼なら
し,完全焼なまし,焼入れ焼戻し又は焼ならし焼戻しの熱処理を行う。
2) ハブ付きフランジの加工は,次の2.1) 及び2.2) による。
2.1) 熱間圧延,鍛造ビレット又は鍛造の棒材から加工する。
なお,機械加工で製作する場合は,ハブの軸が,材料の主圧延方向又は主鍛造方向に平行とな
るように加工する。
2.2) 板材又は棒材をリング状に曲げ加工し,溶接した後に機械加工によって成形する。この場合は,
次の2.2.1)2.2.3) による。
2.2.1) 板材を用いる場合は,板表面をリングの軸と平行にする。
2.2.2) 溶接継手は,フランジの厚さ又はフランジの外径と内径の差の1/2のいずれか小さい値を母材の
厚さと読み替えて,6.6の溶接後熱処理及び8.2 a) の放射線透過試験の要否を判定する。
2.2.3) フランジ背面及びハブ外周面は,8.3 c) の磁粉探傷試験又は8.3 d) の浸透探傷試験を行う。
――――― [JIS B 8267 pdf 17] ―――――
15
B 8267 : 2015
5.5 穴
耐圧部分に設ける穴は,次のa)及びb) による。
a) 穴の形状,寸法及び補強 穴の形状,寸法及び補強は,附属書Fによる。
b) 溶接継手又は近傍の穴 溶接継手又は近傍の穴は,F.12による。
5.6 管台及び管の接合
管台及び管の胴,鏡板などへの接合は,次のa) 又はb) による。
a) 溶接接合 管台及び管(以下,管台などという。)の溶接接合は,次の1) 及び2) による。
1) 管台などの溶接継手は,図6図10による。
2) 管台及び強め材の溶接継手の強度は,F.13による。
b) ねじ接合 ねじ接合の条件は,次の1)3) による。
1) 内ねじ付管継手を用いるねじ接合の例を,図10に示す。
2) 胴,鏡板などの穴に管用テーパねじを切り,管台などをねじ接合する場合は,表1の左欄に示す管
ねじの呼びに対応して,それぞれ同表の中欄に示す胴,鏡板などの厚さ及び右欄に示すはめ合うね
じ山の数の値以上とする。
表1−胴,鏡板などの厚さ及びはめ合うねじ山の数
管ねじの呼び 胴,鏡板などの厚さ(mm) はめ合うねじ山の数
R,R 11 6
R1,R1,R1 15 7
R2 18 8
R2,R3 25 8
R4,R5,R6 32 10
PT8 38 12
PT10 41 13
PT12 45 14
3) 次の3.1)3.3) の圧力容器には,ねじ接合は適用できない。
3.1) 管台などを接合するねじの呼びがR4を超え,引火点が43 ℃未満の物質又は常温大気圧で可燃性
の物質を保有する圧力容器。
3.2) 管台などを接合するねじの呼びがR3を超え,設計圧力が0.8 MPaを超える圧力容器。
3.3) 設計温度が495 ℃を超える圧力容器。
5.7 管板
管板は,熱交換器,凝縮器などの構造に対応して,次のa) 又はb) による。
a) ステーによって支えない管板 ステーによって支えない管板は,附属書Kによる。
b) ステーによって支える管板 ステーによって支える管板は,附属書Mによる。
5.8 ステーによって支える平鏡板
ステーによって支える平鏡板は,附属書Mによる。
5.9 伸縮継手
伸縮継手は,附属書Nによる。
6 溶接
6.1 一般
――――― [JIS B 8267 pdf 18] ―――――
16
B 8267 : 2015
6.1.1 溶接継手
圧力容器の溶接継手は,次のa) c) による。
a) 溶接継手の引張強さは,母材の材料規格の引張強さ(異材継手の場合は,いずれか小さい値)以上と
する。ただし,アルミニウム及びアルミニウム合金,銅及び銅合金,チタン及びチタン合金,又は9 %
ニッケル鋼を母材とする場合には,溶接継手の許容引張応力として母材の許容引張応力以下の値を使
用できる。その場合には,溶接継手の引張強さは溶接継手の許容引張応力の3.5倍の値以上であれば
よい。
b) 9 %ニッケル鋼で製作する圧力容器に溶接する管台及び強め材の材料は,9 %ニッケル鋼又は熱処理に
よって硬化しないオーステナイト系ステンレス鋼(材料規格の降伏点又は耐力が9 %ニッケル鋼の材
料規格の降伏点又は耐力の±20 %の範囲内の材料に限る。)とする。
c) 溶接継手は,溶込みが十分で,割れがなく,かつ,有害なアンダーカット,オーバラップ,クレータ,
スラグ巻込み,ブローホール,ジグ跡などがないように製作する。
6.1.2 切断面
溶接を行う切断面は,次のa) c) による。
a) ガス,アーク熱などで融断する場合は,全てのスラグ,有害な変質部及び硬化部を機械的方法によっ
て除去する。
b) 9 %ニッケル鋼をガス,アーク熱などで融断する場合には,溶接を行わない融断面を機械加工又は研
削によって1.6 mm以上削除し,磁粉探傷試験又は浸透探傷試験を行う。磁粉探傷試験及び浸透探傷
試験の方法及び結果の判定基準は,8.3 c) 及びd) による。
c) 溶接を行う切断面は,均一で滑らかに仕上げる。
6.1.3 溶接の方法
溶接を行う場合は,溶接の方法,母材の種類,溶接材料の種類,予熱の温度,熱処理の方法,シールド
ガスの種類などに対応して,JIS B 8285又は別途定められている規定によってあらかじめ確認された溶接
施工方法による。ただし,溶接施工方法の確認試験における衝撃試験などの要求については,附属書Rに
よる。
6.1.4 溶接継手の位置による分類
耐圧部分及び耐圧部分に直接溶接する非耐圧部材の溶接継手は,次のA,B,C,D及びEに分類する。
代表的な例を図3に示す。
分類A分類Eについては,次のa) e) による。
――――― [JIS B 8267 pdf 19] ―――――
17
B 8267 : 2015
図中の記号の意味は,次による。
α : 円すいの頂角の1/2の角度で,E.2.1における記号θ。
円筒胴と円すい胴の端部の溶接継手は,α≦30°の場合に突合せ継手,α>30°の場合に角継手とする。
注a) この図の鏡板及び円すい銅は,単肉とする。
図3−溶接継手の位置による分類† a)
a) 分類A 次の1)3) に示す溶接継手は,分類Aの継手とする。
1) 円筒胴,円すい胴,管台,連結圧力室などの長手継手
注記 連結圧力室とは,圧力容器の胴又は鏡板と交差して構成する圧力室で,例えば,サンプ,
ドームをいう。
2) 球形胴,鏡板,平鏡板又はふた板の溶接継手
3) 全半球形鏡板と円筒胴,円すい胴,管台又は連結圧力室を溶接する周継手
b) 分類B 次の1) 及び2) に示す溶接継手は,分類Bの継手とする。
1) 円筒胴,円すい胴,管台,連結圧力室などの周継手で,円すい胴の大径端又は小径端において,円
筒胴又は管台を溶接する継手を含む。
2) 全半球形鏡板以外の鏡板と円筒胴,円すい胴,管台又は連結圧力室を溶接する周継手
注記 胴,鏡板などに管台又は連結圧力室を溶接するためのハブがあり,突合せ溶接する継手は,
分類Bとする[図6 e) 参照]。
c) 分類C 次に示す溶接継手は,分類Cの継手とする。
フランジ,スタブエンド,管板又は平鏡板を円筒胴,円すい胴,鏡板,管台又は連結圧力室に溶接
する周継手
d) 分類D 次の1) 及び2) に示す溶接継手は,分類Dの継手とする。
1) 管台又は連結圧力室を円筒胴,球形胴,円すい胴,鏡板,平鏡板又はふた板に溶接する継手
2) 管台を連結圧力室に溶接する継手
e) 分類E 次に示す溶接継手は,分類Eの継手とする。
強め輪,支持構造物(スカート支持,サドル支持,レグ支持,ラグ支持などをいう。)及び非耐圧部
材を耐圧部分に直接溶接する継手
6.1.5 耐圧部分の溶接継手の形式及び適用範囲
耐圧部分の溶接継手の形式及び適用範囲は,次のa) f) による。また,溶接継手の詳細を,図4図11
に示す。
a) 次のb) f) 以外の溶接継手は,表2に示す。
――――― [JIS B 8267 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS B 8267:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.020 : 流体貯蔵装備 > 23.020.30 : 圧力容器,ガスボンベ
JIS B 8267:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称