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B 8301 : 2018
図JD.3−ボイラ給水用遠心ポンプの試験装置
――――― [JIS B 8301 pdf 66] ―――――
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B 8301 : 2018
注記 試験は,真空タンクの温度,圧力及び水位を調節して,有効吸込ヘッドを購入者の指定する仕様に合わせて行
う。計画上,キャビテーションによって水量を調整する方式のポンプは,指定以外の有効吸込ヘッドについて
も試験を行い,有効吸込ヘッドに対する吐出し量の変化を確かめる。
図JD.4−復水ポンプの試験装置
――――― [JIS B 8301 pdf 67] ―――――
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B 8301 : 2018
附属書JE
(参考)
運転状態,耐水圧及び最小吐出し量における温度上昇
JE.1 運転状態
JE.1.1 振動及び騒音
規定の運転状態において,運転が円滑であって,各部に異常振動及び異常音がないのが望ましい。
ポンプの構造体の振動基準値を図JE.1に示す。図JE.1は,振動の全振幅を基準とした最大許容振動値
を示す。この基準値は,通常の横軸及び立軸の遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプに対するもので,
特殊構造のポンプ又は防振装置の付いたポンプは除外する。いずれの基準値を用いるかは,受渡当事者間
の協定による。特殊構造のポンプとしては,フライホイール付きポンプ又は単一通路の羽根車などをもつ
ポンプである。
振動は,取付状態によってその測定値が変わり,取付状態が弱いと大きくなるものが多い。したがって,
試験では実際と同じような強さで支えるのがよい。ただし,ポンプの形式,試験装置の都合などによって
これができない場合には,受渡当事者間の協定によって現地における実際の振動値で判定することができ
る。
ポンプの騒音試験方法は,JIS B 8310参照。
注記1 特に軸受部における振動については注意が必要。
注記2 ポンプ直後の吐出し弁で吐出し量を絞っている場合には,絞りに起因する弁の振動がポンプ
の振動に影響を与えるから注意が必要。
注記3 振動速度による試験基準値は,JIS B 8307,JIS B 8308及びJIS B 8309に規定している。い
ずれの基準値を用いるかは,受渡当事者間の協定によるのが望ましい。
注記 横軸ポンプ : 軸受中心線上における振動
立軸ポンプ : 電動機の上部軸受中心線上における振動
図JE.1−振動基準値
――――― [JIS B 8301 pdf 68] ―――――
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B 8301 : 2018
JE.1.2 軸受温度
規定の運転状態において,軸受の許容最高温度及び許容温度上昇は,表JE.1参照。
表JE.1−軸受許容最高温度及び許容温度上昇
単位 ℃
許容温度上昇 許容最高温度
(周囲温度40 ℃以下の場
合。ただし,許容最高温度を
上回ってはならない。)
軸受表面に メタル温度計 軸受表面に メタル温度 排油温度
おいて 感温部を挿入 おいて 計感温部を
測定した場合 挿入測定し
た場合
自然冷却式 40 45 75 80 −
油潤滑
強制潤滑式 − − 75 80 80
油潤滑
グリース潤滑a) 40 45 75 80 −
耐熱性グリース潤滑b) 55 60 90 95 −
水冷式軸受 − 受渡当事者間 − 80 −
油潤滑・グリース潤滑 の協定による。
注a) 密封玉軸受を含む。
b) 電動機の軸受と兼用する場合には,電動機の許容温度上昇値を併せて評価する。
JE.2 耐水圧
一般に,耐水圧試験は,最高吐出し圧力1)の1.5倍の圧力で3分間以上行い,水漏れなどの異常がない
のが望ましい。ただし,試験圧力は,0.15 MPa(ゲージ圧)を最低とする。
汎用ポンプにおいては,部品ごとに耐水圧試験を行い,組立完成後に気密試験を行って漏れ確認をして
もよい。
水中ポンプのように吸込口を閉塞できないポンプは,別の方法で耐圧部品の強度確認試験を行う。
注記 規定揚液の温度が高いときは,ポンプ材料の強度の低下,熱ひずみなどを考慮して,常温清水
における試験圧力を協定によって決める。
注1) 最高吐出し圧力=運転範囲における最高全揚程に相当する圧力+最高押込圧力
JE.3 最小吐出し量における温度上昇
ボイラ給水ポンプなどのように,小水量で運転を継続する可能性のあるポンプでは,許容できる温度上
昇値に収まるように最小吐出し量を定めて過熱防止装置を設ける必要がある。この場合には,最小吐出し
量における水の温度上昇は,次の式(JE.1)によって求め,ポンプの運転に支障のない値になるのが望ましい。
1−η
Δθ427
= H (JE.1)
η
ここに, θ : 吐出し量Qでの温度上昇(℃)
η : 吐出し量Qでのポンプ効率(無次元)
H : 吐出し量Qでの全揚程(m)
――――― [JIS B 8301 pdf 69] ―――――
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B 8301 : 2018
附属書JF
(参考)
自吸ポンプの自吸性能試験方法
JF.1 試験回転速度
一般に,試験回転速度は,規定回転速度とする。設備の都合上,規定回転速度が得られない場合には,
規定回転速度に対して±5 %の範囲内の異なる回転速度で試験してもよい。
JF.2 試験装置
自吸性能試験の試験装置の一例を図JF.1に示す。この場合吸込状態は,図JF.2による。
図JF.1−自吸性能試験の試験装置 図JF.2−吸込状態
JF.3 試験方法
自吸性能試験は,ポンプを始動し,揚液開始までの時間を測定する。この試験を行った後,吸込及び吐
出し管内の揚液を落とし,吸込弁を締め切って5分間試験回転速度で運転し,その最高負圧を測定して,
規定の成績を満足することを確かめる。自吸性能試験は,2回以上行う。
注記 揚液開始までの時間とは,始動してから圧力計の示度が安定するか又は吐出し口から水が充満
して流れ出るまでの時間を指す。
JF.4 揚液時間の換算
ポンプの吸込管直径と異なる直径の管を使用して試験したときは,規定の吸込管直径の場合に換算する
必要がある。その場合には,次の式(JF.1)によって換算する。
(D1 ) 2
tT tmeasured (JF.1)
(D1 measured) 2
ここに, tT : 実際の揚液時間(s)
tmeasured : 試験時の揚液時間(s)
D1 : ポンプの吸込管直径(m)
D1measured : 試験時の吸込管直径(m)
――――― [JIS B 8301 pdf 70] ―――――
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JIS B 8301:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9906:2012(MOD)
JIS B 8301:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.080 : ポンプ
JIS B 8301:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0131:2017
- ターボポンプ用語
- JISB8327:2013
- 模型によるポンプ性能試験方法
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般