JIS B 8314:1994 浅井戸用電気井戸ポンプ

JIS B 8314:1994 規格概要

この規格 B8314は、呼び出力400W以下の電動機とポンプとを共通軸で組み合わせた自吸式の渦流れ形自動式井戸ポンプで,主に家庭用浅井戸に用いるものについて規定。

JISB8314 規格全文情報

規格番号
JIS B8314 
規格名称
浅井戸用電気井戸ポンプ
規格名称英語訳
Electric shallow well pumps
制定年月日
1958年3月29日
最新改正日
2015年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

23.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ポンプ 2019
改訂:履歴
1958-03-29 制定日, 1960-01-01 改正日, 1963-01-01 確認日, 1963-08-01 改正日, 1966-07-01 確認日, 1969-10-01 改正日, 1972-10-01 確認日, 1975-08-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1981-07-01 確認日, 1986-10-01 確認日, 1989-03-01 改正日, 1994-07-01 改正日, 2004-11-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 8314:1994 PDF [10]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8314-1994

浅井戸用電気井戸ポンプ

Electric shallow well pumps

1. 適用範囲 この規格は,呼び出力400W以下の電動機とポンプとを共通軸で組み合わせた自吸式(1)の
渦流れ形自動式井戸ポンプ(以下,ポンプという。)で,主に家庭用浅井戸(2)に用いるものについて規定す
る。
注(1) 自吸式とは,揚液用の羽根車が呼び水作用も行うことができる構造のポンプをいう。
(2) ここでいう浅井戸とは,ポンプを運転したとき,地表から最低動水位までの距離が,約8m以
下のものをいう。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の中で,{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 種類 ポンプの種類は,電動機の呼び出力によって分け,次の8種類とする。
80W, 100W, 125W, 150W, 200W, 250W, 300W, 400W
3. 定格 電動機の定格電圧は,単相交流100V及び三相交流200V,定格周波数は50Hz又は60Hzとす
る。
4. 性能
4.1 締切り全揚程 ポンプの締切り全揚程は,8.2によって試験を行い,次の値以上とする。
p1
H0=2.1 HS H0=(2.1HS 10 p1紀
g
ここに, H0 : 締切り全揚程 (m)
HS : 表示吸上げ高さ (m)
p1 : 圧力開閉器が開くゲージ圧力 (kPa) [{kgf/cm2}]
g : 自由落下の加速度 (m/s2)
4.2 揚水量 ポンプの揚水量は,8.3によって試験を行い,表1のとおりとする。

――――― [JIS B 8314 pdf 1] ―――――

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B 8314-1994
表1 揚水量及び消費電力
種類 揚水量 l/min 消費電力 W
80W 10.5 以上 270以下
100W 12 以上 330以下
125W 14.5以上 380以下
150W 16.5以上 440以下
200W 20 以上 530以下
250W 23 以上 630以下
300W 26.5 以上 750以下
400W 35 以上 950以下
備考 表中の揚水量の値は,基準全揚程12m
のときの値を示す。
4.3 消費電力 ポンプの消費電力は,8.4によって試験を行い,表1のとおりとする。
なお,消費電力の許容差は,定格消費電力(表示した消費電力)に対し,±15%とする。
4.4 揚水開始所要時間 ポンプの揚水開始所要時間は,8.5によって試験を行い,7分以内とする。
4.5 運転状態 8.5の試験の後に,ポンプの中心線に換算した吸込口の真空計の圧力の読みを,周囲圧力
よりも78.5kPa [{8mH2O}] 低くしたときに,運転に支障があってはならない。
4.6 使用電圧の変化 ポンプは,8.6によって試験を行い,実用上差し支えなく使えるものとする。
4.7 始動 ポンプの始動は,8.7によって試験を行い,異常なく始動しなければならない。
なお,始動電流は,単相のものでは,37A以下とする。
4.8 耐水圧 ポンプの耐水圧は,8.8によって試験を行い,軸封装置を除き,各部に水漏れがあってはな
らない。
4.9 圧力開閉器 ポンプに使用する圧力開閉器は,次による。
(1) 8.9(1)によって試験を行い,作動が確実であること。
また,この場合の作動圧力の許容値は,表示圧力が0.1MPa [{1kgf/cm2}] 以下のものは±10kPa
[{0.1kgf/cm2}],表示圧力が0.1MPa [{1kgf/cm2}] を超え0.2MPa [{2kgf/cm2}] 以下のものは±20kPa
[{0.2kgf/cm2}],表示圧力が0.2MPa [{2kgf/cm2}] を超えるものは±15%であること。
(2) 8.9(2)によって連続試験を行い,各部に支障を生じてはならない。
また,試験後の,開閉接触部の温度上昇は,銅又は銅合金のものでは40℃以下,銀又は銀合金のも
のでは65℃以下でなければならない。
(3) 8.9(3)によって耐久性試験を行い,各部に支障を生じてはならない。
4.10 電動機の温度上昇 電動機の温度上昇は,8.10によって試験を行い,表2の値でなければならない。
表2 電動機の温度上昇限度
単位 ℃
電動機絶縁巻線 温度計法 抵抗法
全閉形 全閉形以外
E種絶縁のもの 70以下 65以下 75以下
4.11 絶縁抵抗 ポンプの絶縁抵抗は,8.11によって試験を行い,1M 坎 上とする。
4.12 耐量圧 ポンプの耐電圧は,8.12によって試験を行い,規定の電圧に,1分間耐えなければならない。
5. 構造 ポンプの構造は,付図1及び付図2に示すように,ポンプ本体,圧力タンク,圧力開閉器及び
電動機の主構成部分からなり,次の各項目に適合するものとする。

――――― [JIS B 8314 pdf 2] ―――――

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B 8314-1994
(1) 構造一般 構造に関する一般事項は,次による。
(a) ポンプ圧力が加わる部分は,十分な強さをもつこと。
(b) 水が通る部分は,衛生上有害な材料を使用しないこと。
(c) 各部は,容易に機械的又は電気的な故障を起こさないこと。
(d) 使用中著しい振動及び騒音がなく,正常に運転できるものであること。
(e) 充電部は露出しないで,容易に水がかからないこと。
また,軸封装置から漏水が生じたときに,電動機内部に水が入らないように,電動機軸に水切り
つばなどの対策を施すこと。
(f) 極性が異なる充電部間,充電部と非充電金属部との間及び充電部と人が触れるおそれがある非金属
部との間の空間距離(沿面距離を含む。)は,表3に示す値であること。
表3 空間距離の最小値
単位 mm
定格電圧 100V 200V
空 電源電線の 使用者が接続する端子部間 6 以上 6 以上
間 取付部 6
使用者が接続する端子部と接地するおそれがある非充電 以上 6 以上

離 金属部又は人が触れるおそれがある非金属部の表面との
( 間
沿
面 製造業者が接続する端子部間 3 以上 4 以上
距 2.5 以上
製造業者が接続する端子部と接地するおそれがある非充 3 以上

を 電金属部又は人が触れるおそれがある非金属部の表面と
含 の間
む 使用者が接続する端子部間 6 以上 6 以上
。 出力側電線
) の取付部 6
使用者が接続する端子部と接地するおそれがある非充電 以上 6 以上
金属部又は人が触れるおそれがある非金属部の表面との

3
製造業者が接続する端子部間及び使用者が接続器によっ 以上 4 以上
て接続する端子部間
2.5 以上
製造業者が接続する端子部及び使用者が接続器によって 3 以上
接続する端子部と接地するおそれがある非充電金属部又
は人が触れるおそれがある非金属部の表面との間
その他の部 極性が異なる充電部間(開 1.5 以上
固定している部分であって,じ 2 以上
分 閉機構をもつものの電線 (2 以上)
んあいが侵入しにくく,かつ, (1.5 以上)
取付端子部を含む。) 金属粉が付着し難い箇所
その他の箇所 2.5 以上 3 以上
(2.5 以上)
(2 以上)
充電部と接地するおそれ 1.5 以上
固定している部分であって,じ 2 以上
がある非充電金属部又は 以上)
(1.5
んあいが侵入しにくく,かつ, (2 以上)
人が触れるおそれがある金属粉が付着し難い箇所
非金属部の表面との間 その他の箇所 2 以上 2.5 以上
(2 以上)
(1.5 以上)
備考 括弧内の数値は,附属コンデンサの端子部に適用する。
(g) 温度上昇によって危険が生じるおそれがあるものは,温度過昇防止装置(温度ヒューズを含む。)を,
過電流,過負荷などによって危険が生じるおそれがあるものは,過負荷保護装置を取り付けること。
なお,温度過昇防止装置及び過負荷保護装置は,十分な耐久性をもつこと。
(h) 電源電線の口出部は,電源電線が傷まないような構造であるか,又は電源電線が保護されているこ
と。

――――― [JIS B 8314 pdf 3] ―――――

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B 8314-1994
(i) 水が通る部分は,低温時の凍結を防止する装置が,容易に取り付けられる構造であること。
(j) 溶接などによってつなぎ合わせられた電動機の軸は,十分な寸法精度及び強さをもつこと。
(k) 電動機又はそれに接続する金属部には,接地線を確実に取り付けることができる接地用端子を設け
ること。接地用端子のねじの呼びはM4以上とし,ねじの材質は,銅,銅合金又はステンレスを使
用する。
(l) ポンプの吸込口及び吐出し口は,配管が容易に接続でき,配管の口径は,原則として表4による。
ただし,管の呼び21B未満のものを使用してはならない。
また,ポンプの吸込口及び吐出し口の大きさは,配管内径にほぼ等しくする。
表4 配管口径
種類 口径(3) 備考
1B, 3B
80W, 100W, 125W 2 4 配管に合成樹脂管(4)な
3B, 1B
150W, 200W, 250W 4 どを使用する場合は,
1B
1B, 12 この表に示す近似内径
300W, 400W 1B, 14
寸法のものとする。
注(3) 口径は,JIS G 3452による。
(4) 配管は,原則としてJIS K 6741を使用する。
(m) プラグ,コック又は管をねじ込む部分のねじは,JIS B 0202又はJIS B 0203を使用する。
(n) ポンプの回転方向は,電動機側から見て,原則として時計回りとする。
(2) ポンプ本体 ポンプ本体は,次による。
(a) 各部品は互換性をもち,部品の交換によって性能に著しい変化が生じないこと。
(b) ケーシング及びケーシングカバーは,一部に肉薄のところがないこと。
(c) ケーシング及びケーシングカバーを鋳鉄製とする場合は,羽根車及びしゅう動する部分には耐食性
の材料のライナを取り付ける。
(d) 羽根車には,ひけ,偏肉がないこと。
(e) 羽根車ボスの長さは,穴径以上とする。
(f) 容易に腐食又はさびを生じるおそれがある接水部には,塗装又は表面処理を施すこと。ただし,塗
装の場合には,水道法第四条第一項に掲げられた水銀,シアンなど飲料水として不適当な有害物質
を溶出させないこと。
(g) 軸の径は,表5による。ただし,伝動に関係がない部分は,それ以下でもよい。
表5 電動機の軸径
単位 mm
種類 軸の径
80W, 100W, 125W 7以上
150W, 200W, 250W 8以上
300W, 400W 9以上
(h) 軸封装置は,容易に摩耗しないで,漏水が少なく,長時間の使用に耐え,摩耗しやすい部分は,容
易に交換可能なこと。
(3) 電動機 ポンプには,JIS C 4203又はJIS C 4210の規定を満足する品質の単相誘導電動機又は三相誘
導電動機を使用すること。
(4) 圧力タンク 圧力タンクは,次による。
(a) 圧力タンクの内部には,十分なさび止め処理を施す。
(b) 圧力タンクの有効利用容積は,次の式によって算出し,その容積は表6のとおりとする。ただし,

――――― [JIS B 8314 pdf 4] ―――――

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タンクの空気減少を確実に防止する装置又は自動空気補給装置を使用するものでは,表6の値の21以
上あればよい。
また,水栓の開度及びその開閉頻度に関係がなく,電動機及びポンプに支障を及ぼさない装置を
もつものは,この限りでない。
100V (P1−P2 ) V (P1−P2 )
V= V=
P2 )
(100+P1 )(100 1(+P1 )(1+P2 )
ここに, V : 有効利用容積(圧力開閉器の1回の開閉でタンクに蓄積され
る水の量) (l)
V' : 圧力タンクの有効全容積(有効全容積とは,タンクのドレン
抜き穴から上の容積) (l)
P1 : 圧力開閉器が開くゲージ圧力(上限圧力) (kPa) [{kgf/cm2}]
P2 : 圧力開閉器が閉じるゲージ圧力(下限圧力) (kPa) [{kgf/cm2}]
表6 圧力タンクの有効利用容積
単位 l
種類 有効利用容積の最小値
80W 1.10以上
100W 1.30以上
125W 1.50以上
150W 1.75以上
200W 2.20以上
250W 2.70以上
300W 3.15以上
400W 4.10以上
(c) 圧力タンクは,8.8の耐水圧試験を満足するものとし,その厚さは,1mm以上とする。
(5) 自動空気補給装置 圧力タンクには,空気を補給するのに必要な自動空気補給装置を付ける。ただし,
使用上,自動空気補給装置の必要がないものでは,空気補給口だけを付ければよい。
(6) 呼び水口 ポンプ本体又はその他の適当な箇所に,呼び水口を設け,容易に呼び水ができること。
(7) 逆止め弁 ポンプには,本体内の吸込側に,逆止め弁を設ける。逆止め弁の作動は確実で,長時間使
用に耐えること。
(8) 電源電線 電源電線は,次による。
(a) 電源電線を附属する場合には,JIS C 3312若しくはJIS C 3327に規定する電線又はこれらと品質が
同等以上のものとする。その導体の断面積は0.75mm2以上(単相で定格消費電力が600W以上の場
合は,1.25mm2以上)とし,有効長さは,原則として2mとする。
(b) 電源電線の電源側接続端に差込プラグを附属する場合は,JIS C 8303に規定する差込プラグを付け
る。
6. 外面 ポンプ外面には,耐食性の材料を使用している場合以外には,すべて塗装又はめっきを施し,
各部の仕上がりは良好で,著しいさび,きずその他有害な欠点があってはならない。
7. 材料 ポンプ各部に使用する材料は,表7に示すもの又はこれと品質が同等以上のものとする。

――――― [JIS B 8314 pdf 5] ―――――

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