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B 8346-1991
参考2 送風機・圧縮機の本体から放射される
騒音の音響パワーレベルの測定方法
この参考2は,送風機・圧縮機本体から放射される騒音の音響パワーレベルを測定する方法について記
述するもので,規定の一部ではない。ダクト内へ放射される騒音の音響パワーレベルを測定する方法につ
いては参考4による。
備考1. JIS Z 8733に規定される実用半自由音場法(A法)及び簡易半自由音場法(B法)の直方体面
上の測定点による場合を一例として示す。実用半自由音場法は響きが少ない大きな室内,屋
外など,実用的にみて半自由音場とみなせる音場において,JIS Z 8732などに規定する精密
測定方法に準じる精度で音響パワーレベルを測定する場合に適用し,簡易半自由音場法は前
記のほかに通常の室内などで,反射音の影響がかなり大きいが測定点の配置を半自由音場法
の原理に従って行うことができる音場において,音響パワーレベルの概略の値を簡易に測定
する場合に適用する。このほかに,同じくJIS Z 8733に規定される半球面上の測定点,コン
フォーマル面上の測定点又はJIS Z 8732,JIS Z 8734による方法を用いることができる。
なお,JIS Z 8733では使用する騒音計をJIS C 1505と同等以上としているが,この参考で
は,簡易半自由音場法(B法)の場合にはJIS C 1502と同等以上としているなどの相違があ
る。
2. オクターブバンド音響パワーレベルを測定する場合には,対象とする中心周波数は,638
000Hz,31オクターブバンド音響パワーレベルを測定する場合には,対象とする中心周波数は
5010 000Hzとする。31オクターブバンド音響パワーレベルを測定する場合には実用半自由
音場法による。
3. A特性音響パワーレベルは,オクターブ又は31オクターブバンド音響パワーレベルの測定結
果から参考2の4.に示す方法によって算出する。
1. 実用半自由音場法
1.1 測定環境
1.1.1 測定場所
(1) 音場補正値 バンド音圧レベルを測定するために設定する測定直方体面における音場補正値は,測定
を行うすべての周波数帯域において±2dB以内でなければならない。音場補正値は参考3に示す方法
によって測定する(1)。
注(1) 周囲が十分に開けた屋外又は壁・天井などが十分な吸音性に仕上げられている室内で,逆二乗
則(JIS Z 8732の附属書1参照)がなり立つことがあらかじめ確認されている領域で測定を行う
場合は,音場補正値は0dBとしてよい。
(2) 反射面 送風機・圧縮機を設置する床面は,測定周波数範囲にわたって音響的に十分な反射性をもち,
その大きさは,その上に設定される測定面の床面を含む大きさ以上とする。
1.1.2 暗騒音 測定点における暗騒音レベルは,対象音源の音圧レベルより11dB以上小さいことが望ま
しい。ただし,この条件が得られない場合,音圧レベルの差が610dBの範囲にある場合に限り,対象音
源の音圧レベルの読取値を補正して使用することができる。補正値は参考2表1による。
――――― [JIS B 8346 pdf 16] ―――――
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1.2 運転条件 本体4.2による。
1.3 測定器及び試験装置
1.3.1 測定器 JIS C 1505で規定する性能と同等以上の性能をもつ騒音計及びJIS C 1513に規定するII
形(オクターブバンド),又はIII形(31オクターブバンド)周波数分析器とする。
1.3.2 試験装置 本体5.2による。
1.4 測定点
(1) 基準直方体の設定 音圧レベル測定点を設定するための基準として,まず送風機・圧縮機に外接する
基準直方体(2)を参考2図1又は参考2図2のように設定する。その場合,送風機・圧縮機に接続され
たダクト・配管は無視する。
注(2) 送風機・圧縮機の形状及び寸法を代表するために設定する直方体で,その底面は反射面と一致
する。
参考2図1 送風機の基準直方体と測定直方体面(吸込口,吐出し口ともダクトにつながれている場合)
――――― [JIS B 8346 pdf 17] ―――――
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参考2図2 圧縮機の基準直方体と測定直方体面
(2) 測定直方体面の設定 参考2図3のように,送風機・圧縮機を取り囲む測定直方体面を設定する。そ
の各面は,それぞれ基準直方体の五つの面から等しい距離dだけ離れ,それらに平行になるようにと
る。距離dは原則として1mとし,少なくとも0.25mとする。このようにして設定された測定直方体
面の面積Sを次の式によって求める。
S=4 (ab+bc+ca) (1)
ここに, a=0.5l1+d
b=0.5l2+d
――――― [JIS B 8346 pdf 18] ―――――
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c=l3+d
l1, l2, l3は,それぞれ基準直方体の縦,横,高さの寸法(単位 : m)
参考2図3 測定直方体面上の測定点(実用半自由音場法)
(3) 測定直方体面上の測定点の設定 基本測定点と追加測定点とからなり(3),次による。追加測定点は,
(4)に述べるような条件の場合に,基本測定点に追加して設定する測定点である。
注(3) 気流雑音の影響を受けやすい吐出し口付近には測定点を設定しないようにする。やむを得ず設
定する場合には,マイクロホンにウインドスクリーンを装着するなどして気流雑音の影響を防
ぐ。
(a) 基本測定点 基本測定点は,参考2図3に示す○印で9点(4)とする。ただし,参考2図3に示すh
は,原則として測定直方体面の高さcの21(5)とし,少なくとも0.15mとする。
注(4) 直上点における測定に困難を伴う場合には,この点を省略してもよい。ただし,それによって
測定結果に1dB以上の差が生じないことをあらかじめ確認しておく必要がある。
(5) それ以外に1.2m,基準直方体の高さの21又は軸の高さとしてもよい。
(b) 追加測定点 測定直方体面上の追加測定点は,参考2図3に・印で示す8点とする。
(4) 測定点の追加 基本測定点において測定された音圧レベルの最大値と最小値の差が10dBを超える場
合には,基本測定点のほかに追加測定点を設定する。
(5) 測定点の省略 対称的な音の放射特性をもつ送風機・圧縮機については,対称性を考慮して測定点の
――――― [JIS B 8346 pdf 19] ―――――
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一部を省略してもよい。ただし,それによって測定結果に1dB以上の誤差を生じないことをあらかじ
め確認しておく必要がある。
1.5 音圧レベルの測定 各測定点において,オクターブ又は31オクターブバンドごとの音圧レベルを測定
する。その場合,騒音計の周波数補正回路は平たん特性又はC特性,動特性は遅い特性 (SLOW) を用い,
観測時間内における指示値の平均値を読み取る(6)。
上記の方法によって測定した各測定点における音圧レベル(7)から,測定直方体面上の平均音圧レベルを
次の式によって求める。
N
1 LPi / 10
LP 10 log 10 10 (2)
N
i 1
ここに, L : 測定半球面上の平均音圧レベル (dB)
Lpi : i番目の測定点において測定された音圧レベル (dB)
N : 測定点の総数
注(6) 音圧レベルの観測時間は,中心周波数が160Hz以下のバンドについては30秒以上,200Hz以上
のバンドについては10秒以上とする。
(7) それぞれの測定点において,送風機・圧縮機が作動しているときと,それを停止させたときと
の音圧レベルの差が6dBから10dBの間である場合には,送風機・圧縮機が作動している状態
で測定された音圧レベルに,参考2表1に示す暗騒音の影響に対する補正を行う。その差が10dB
を超える場合には,暗騒音の影響は無視できる。その差が6dB未満の場合には,そのバンドに
ついて測定不能とし,参考値としてしか使用してはならない。
参考2表1 暗騒音の影響に対する補正値
単位dB
6
送風機・圧縮機が作動しているときと,停 7 8 9 10
止させたときとのバンド音圧レベルの差
補正値 −1.5 −1.0 −0.5
2. 簡易半自由音場法
2.1 測定環境
2.1.1 測定場所
(1) 音場補正値 バンド音圧レベルを測定するために設定する測定面における音場補正値は,測定を行う
すべての周波数帯域において7dB以下でなければならない。音場補正値は参考3に示す方法によって
測定する(1)。
(2) 反射面 1.1.1(2)による。
2.1.2 暗騒音 測定点における暗騒音レベルは,対象音源の音圧レベルより10dB以上小さいことが望ま
しい。ただし,この条件が得られない場合,音圧レベルの差が39dBの範囲にある場合に限り,対象音
源の音圧レベルの読取値を補正して使用することができる。補正値は参考2表2による。
2.2 運転条件 本体4.2による。
2.3 測定器及び試験装置
2.3.1 測定器 JIS C 1502で規定する性能と同等以上の性能をもつ騒音計及びJIS C 1513に規定するII
形周波数分析器(オクターブバンド)とする。
2.3.2 試験装置 本体5.2による。
――――― [JIS B 8346 pdf 20] ―――――
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JIS B 8346:1991の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3744:1981(MOD)
- ISO 3746:1979(MOD)
JIS B 8346:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.20 : 機械及び設備による騒音の発生
JIS B 8346:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8330:2000
- 送風機の試験及び検査方法
- JISB8340:2000
- ターボ形ブロワ・圧縮機の試験及び検査方法
- JISB8341:2008
- 容積形圧縮機―試験及び検査方法
- JISB8345:1995
- ターボ形ガス用ブロワ・圧縮機の閉回路による試験及び検査方法
- JISC1502:1990
- 普通騒音計
- JISC1505:1988
- 精密騒音計
- JISZ8106:2000
- 音響用語
- JISZ8732:2000
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法―無響室及び半無響室における精密測定方法
- JISZ8732:2021
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベル及び音響エネルギーレベルの測定―無響室及び半無響室における精密測定方法
- JISZ8733:2000
- 音響―音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法―反射面上の準自由音場における実用測定方法