JIS B 8350-1:2003 油圧―騒音レベル測定方法―第1部:ポンプ

JIS B 8350-1:2003 規格概要

この規格 B8350-1は、JIS Z 8733 一般の音場における音響パワーレベル測定方法に準拠し,所定の取付けや定常運転状態の油圧ポンプの騒音レベルを測定する方法を規定。

JISB8350-1 規格全文情報

規格番号
JIS B8350-1 
規格名称
油圧―騒音レベル測定方法―第1部 : ポンプ
規格名称英語訳
Hydraulic fluid power -- Test code for determination of airborne noise levels -- Part 1:Pumps
制定年月日
2003年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4412-1:1991(MOD)
国際規格分類

ICS

17.160, 23.100.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
環境測定 I-1 2021, 環境測定 I-2 2021, 環境測定 II 2021, 油圧・空気圧 2019, ポンプ 2019
改訂:履歴
2003-03-20 制定日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 8350-1:2003 PDF [25]
                                                                 B 8350-1 : 2003 (ISO 4412-1 : 1991)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会(JFPA)
/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 4412-1 : 1991,Hydraulic fluid power
─Test code for determination of airborne noise levels─Part 1 : Pumpsを基礎として用いた。これによって,JIS
B 8350 : 1989は廃止され,この規格をはじめとするJIS B 8350の規格群に置き換えられる。
JIS B 8350-1には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 音響レベルの計算
附属書B(規定) 誤差及び測定精度の等級
附属書C(参考) この規格の適用上の指針
附属書D(参考) 参考文献
附属書1(参考) JISと対応する国際規格との対比表
JIS B 8350の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 8350-1 第1部 : ポンプ
JIS B 8350-2 第2部 : モータ
JIS B 8350-3 第3部 : ポンプ−平行六面体配置のマイクロホンによる測定

――――― [JIS B 8350-1 pdf 1] ―――――

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B 8350-1 : 2003 (ISO 4412-1 : 1991)
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8350-1 : 2003
(ISO 4412-1 : 1991)

油圧―騒音レベル測定方法―第1部 : ポンプ

Hydraulic fluid power―Test code for determination of airborne noise levels― Part 1 : Pumps

序文 この規格は,1991年に第2版として発行されたISO 4412-1,Hydraulic fluid power─Test code for
determination of airborne noise levels─Part 1 : Pumpsを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)
である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変
更の一覧表をその説明を付けて,附属書1に示す。
1. 適用範囲 この規格は,JIS Z 8733 一般の音場における音響パワーレベル測定方法に準拠し,所定の
取付けや定常運転状態の油圧ポンプの騒音レベルを測定する方法を規定する。
油圧ポンプの騒音を
− A特性音響パワーレベル
− オクターブバンド音響パワーレベル
によって比較するための基準値であり,音圧レベルは必要に応じて附属書Aから計算する。
中心周波数125 Hz から 8 000 Hz間のオクターブバンドの周波数帯域を対象とする。
なお,この規格の適用指針を附属書Cに示す。
備考 この規格の対応国際規格を次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO / IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 4412-1 : 1991,Hydraulic fluid power─Test code for determination of airborne noise levels─Part
1 : Pumps (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成
するものであって,その後の改正版,追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最
新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語
備考 ISO 5598 : 1985 Fluid power systems and components─Vocabularyからの引用事項は,この規格
の該当事項と同等である。

――――― [JIS B 8350-1 pdf 2] ―――――

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B 8350-1 : 2003 (ISO 4412-1 : 1991)
JIS C 1505 精密騒音計
備考 IEC 60651 : 1979 Sound level meters及びIEC 60804 : 1985 Integrating-averaging sound level
meters からのタイプ1の騒音計に関する引用事項は,時間重み特性“I”に関する規定を除
き,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 2001 工業用潤滑油─ISO粘度分類
備考 ISO 3448 : 1992 Industrial liquid lubricants─ISO viscosity classificationからの引用事項は,こ
の規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8732 音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法─無響室及び半無響室における
精密方法
備考 ISO / DIS 3745 : 2000 Acoustics─Determination of sound power levels of noise sources using
sound pressure─Precision methods for anechoic and semi-anechoic roomからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
JIS Z 8733 音響─音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法─反射面上の準自由音場におけ
る実用測定方法
備考 ISO 3744 : 1994 Acoustics─Determination of sound power levels of noise sources using sound
pressure─Engineering method in an essentially free field over a reflecting planeからの引用事項は,
この規格の該当事項と同等である。
ISO 6743-4 : 1982 Lubricants, industrial oils and related products (class L)─Classification─Part 4 : Family H
(Hydraulic systems)
IEC 60050-801 : 1994 International Electrotechnical Vocabulary─Chapter 801 : Acoustics and electroacoustics
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142及びIEC 60050-801によるほか,次による。
この定義は,他の特定国際規格の示す定義と異なる場合もある。
3.1 自由音場(free sound field) 境界面の影響を受けない均質等方媒体中の音場。
備考 実際には対象周波数範囲内にわたって,境界面における影響が無視できる音場のことである。
3.2 反射面上の自由音場(free sound field over a reflecting plane) 音源のおかれている反射面の上にある
空間で,その音源の構成する音場。
3.3 残響音場(reverberant sound field) 残響室内において,音源から直接到来する音の影響が無視できる
音場の部分。
3.4 無響室(anechoic room) 測定対象周波数範囲で発生する音のエネルギーのすべてを理想的に吸収す
る境界をもつ試験室。したがって,測定面は自由音場の条件になる。
3.5 二乗平均音圧(mean-square sound pressure) 二乗平均に基づき空間及び時間について平均した音圧。
備考 実際には,有限な経路長又は一定数のマイクロホン位置について,音圧を空間及び時間平均す
ることである。
3.6 平均音圧レベル(mean sound pressure level) 平均二乗音圧を基準音圧の二乗で除した値の常用対数
の10倍の値。デシベル(dB)で表す。
備考 用いた周波数重み特性や周波数帯域の幅を明記する。例えばA特性音圧レベル,オクターブバ
ンド音圧レベルなど。基準音圧は20μPa。
3.7 音響パワーレベル(sound power level) 測定対象音源が放射する音響パワーを基準音響パワーで除
した値の常用対数の10倍の値。デシベル(dB)で表す。

――――― [JIS B 8350-1 pdf 3] ―――――

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B 8350-1 : 2003 (ISO 4412-1 : 1991)
備考 用いた周波数重み特性や周波数帯域の幅を明記する。基準音響パワーレベルは,1 pW。
3.8 試験音源の容積(volume of source under test) 供試ポンプ全体を包容する容積。
4. 測定の不確かさ 標準偏差が表1に示した値以下になるような測定手法を用いることが望ましい。JIS
Z 8733の手法は,この要求を満足する。
表 1 音響パワーレベルの測定における許容標準偏差
オクターブバンド 標準偏差 dB
中心周波数 Hz
63 5
125 3
250 2
5004 000 1.5
8 000 2.5
10010 000 Hzの周波数範囲で比較的平たんな
1.5
スペクトルをもつ場合のA特性
表1に示す標準偏差は,測定点の位置と測定表面の選択において避けられない変動の影響を含むが,試
験間で生じる音源の音響パワー出力の変動は含まない。
備考 A特性音響パワーレベルは,ほとんどの場合約2 dBの標準偏差を示す。
5. 試験環境 試験は,JIS Z 8733の4.及びその附属書Aを満足する音響環境,すなわち反射面上のほぼ
完全な自由音場を構成する環境で行われなければならない。さらに精密な測定を行う場合は,JIS Z 8732
に従って実施する。
6. 計測装置
6.1 流量,圧力,ポンプ回転速度及び作動油温度の測定には,附属書BのC級相当,すなわち“工業用
等級”精度の計測機器を用いなければならない。
6.2 音響測定に用いられる計測装置の性能及び校正はJIS Z 8733による。すなわちJIS Z 8733の実用測
定グレード2について,JIS C 1505のタイプ1の計測装置で行う。
7. 設置条件
7.1 ポンプの位置 ポンプの位置は,その試験環境についてJIS Z 8733の音源の配置と測定表面(マイ
クロホンの位置)に関する要求を満足するようにする。
7.2 ポンプの取付け
7.2.1 ポンプは,その振動によって生ずる騒音を最小限に抑えるような方法で取り付けなければならない。
7.2.2 取付用ブラケットは,減衰性能の高い材料で作るか,必要に応じ吸音材と防音材を装着しなければ
ならない。
7.2.3 試験用ポンプが常時,確実に固定されている場合でも,必要に応じ振動絶縁対策を施さなければな
らない。
7.2.4 フランジ取付部は,ポンプ軸端の方向へ放射される騒音を最小限に抑えるためできる限り小さくし

――――― [JIS B 8350-1 pdf 4] ―――――

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B 8350-1 : 2003 (ISO 4412-1 : 1991)
なければならない。
7.3 ポンプの駆動 ポンプを駆動する電動機は,試験空間の外部に設置し,ポンプ軸は,フレキシブル
カップリングと中間軸を介して駆動しなければならない。または,電動機は,音響的に絶縁しなければな
らない。
7.4 油圧回路
7.4.1 試験用ポンプを油圧的に良好な条件で運転するため,必要に応じ油圧回路中にフィルタ,冷却器,
リザーバ,絞り弁などを設ける(8.参照)。
7.4.2 試験で用いる作動油とその清浄度は,ポンプ製造業者の推奨値に合わせる。
7.4.3 入口と出口ラインは,ポンプ製造業者の推奨する配管径を用いる。回路中に空気が混入しないよう,
入口ラインの組付けの際には十分に注意しなければならない。
7.4.4 入口側の圧力計は,ポンプの吸込み口と同じ高さにするか,高さの違いに応じた補正を行わなけれ
ばならない。
7.4.5 ポンプと負荷用バルブとの管路距離は,吐出しラインに発生する定在波の影響が最小限になるよう
に決定し、ポンプから発生する騒音を増幅しないようにしなければならない。この要求に合わせるために
は,15 m以上のホースを用いなければならない。
7.4.6 負荷用バルブは,安定性のよいものを用いる。
備考 出口ラインの負荷用バルブの安定性がよくないと,騒音の発生と伝達が作動油や管路で生じ,
それがポンプの騒音となる可能性がある。
7.4.7 負荷用バルブは,その影響を最小限にするためにポンプから離れた場所,なるべく試験室外に設置
しなければならない。ポンプの近くに設置できるのは,負荷用バルブの音源としての作用を十分に抑制で
きる場合に限り認められる。
7.4.8 試験空間中のすべての油圧配管と負荷用バルブは,必要に応じ(10.1参照),防音材で包まなけれ
ばならない。防音材は,125 Hzで15 dB以上の音響透過損失をもち,それ以上の周波数では,更に大きな
値をもつものを用いる。
8. 試験条件
8.1 所定の運転条件(11.3.7 参照)について,ポンプの音響パワーレベルを測定する(附属書A参照)。
8.2 試験条件は,表2に示す限度内に維持しなければならない。
表 2 制御パラメータの平均値の許容誤差
試験パラメータ 許容誤差
流量 ±2 %
圧力 ±2 %
回転速度 ±2 %
温度 ±2 ℃
8.3 運転時に通常作動する補助ポンプやバルブは,その騒音自体が供試ポンプの騒音レベルに含まれる
ため,それらも含めた“引き渡されたまま”の条件で試験しなければならない。
9. 騒音測定位置と測定数 騒音測定位置と測定数は,ポンプ騒音試験の測定方法に対してJIS Z 8733の
要求事項を満たすように決めなければならない。

――――― [JIS B 8350-1 pdf 5] ―――――

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  • ISO 4412-1:1991(MOD)

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